3月19日(火)午後、参議院議員会館の地下会議室で「無期懲役の終身刑化を考える院内集会」が開かれました。元更生保護局長の古畑恒雄弁護士の講演ということで、四国更生保護委員会で仮釈放へ向けての緊迫した審議が行なわれている星野文昭さんを救いたいと多くの人々が駆けつけました。
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古畑弁護士は、最高検公判部長として退官するまでの間に、法務省保護局総務課長と保護局長を務められ、現在は更生保護法人「更新会」の理事長をされています。
古畑さんは、近年厳罰化に向かっていて無期刑の終身刑化が顕著であると言われ、年間1800人ほどいる無期刑者のうち仮釈放されるのは7~8人で0.4%、他方毎年30人近くが死亡しているという残酷な現状であると指摘されました。
そして、人間は変わりうる存在と信じ、何も刑務所内に閉じ込めておくのではなく、釈放して保護司が処遇すればよいと訴えられました。古畑さん自身、その信念のもと刑事施設出所者の社会復帰のための「寄り添い弁護士」の仕事をされています。

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星野文昭さんのことについても、放置していたら何もやらないのが役人なので「上申書」を提出し続けることは重要だと言われ、こういう人もいるのかと心強く感じました。

参議院議員の大島九州男さん、糸数慶子さんも駆けつけてあいさつ。国会の中でもこの問題について取り組んでいくとのことでした。
お連れ合いの星野暁子さん、いとこの星野誉夫さんからも、文昭さんをこの機会に何としても取り戻したい、力を貸してほしいと切々たる訴えがありました。
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この院内集会に先立って、暁子さんと弁護士は星野文昭さんの解放を求めて、国連人権理事会に対して「通報」を行い、3月15日に外国人記者クラブで記者会見を行いました。
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記者会見の模様は下記のユーチューブをご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/ELov2ix5Oc0

星野文昭さんの絵画展がいま杉並区内で開かれています。お近くの方はぜひお出かけください。(S)

●「基地のない沖縄」訴え、無実で獄中44年 星野文昭絵画展
とき】3月19日(火)~31日(日)正午~午後8時(25,26日は休館、最終日は午後5時まで)
ところ】BREWBOOKS-麦酒と書斎のある本屋(杉並区西荻南3-4-5、JR西荻窪駅南口5分、西荻南児童公園の隣り)/入場無料
主催】三多摩星野文昭絵画展実行委員会(tel.042-644-9914)