明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

『百万人署名運動全国通信』2019年1月号に掲載された西川重則事務局長の新年アピールを紹介します。2019年も共に力を合わせて闘いましょう!
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改憲阻止は平和を創り出す闘い
西川重則(とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長)

2019年は不退転で闘う年
 安倍首相は「2020年新憲法施行」「9条に自衛隊明記」を掲げてきた。臨時国会を終えての記者会見(12月10日)でも「その気持ちに変わりはない」と答えている。時折、弱気になっているように聞こえる時もあるが、首相をはじめとした改憲勢力は、本気で2020年までに明文改憲をやりぬこうとしている。2019年は改憲阻止が私たちにとって最も大きいテーマであって、そのことは絶対にあいまいにしてはいけない。
 安倍内閣が9条改憲に本気であることは、軍事費がどんどん増やされていることからも見て取れる。2018年の防衛予算は5兆1911億円だった。19年は5兆3000億円の予定で過去最高額という。兵器購入は分割払いなので、実際に軍事費に使われるお金は驚くべきほど巨額になる。それを何の断りもなしに、私たちの税金でまかなっている。そのことにもっと怒りを持つべきだ。
 安倍首相が10月に発足させた第4次内閣は、改憲強行内閣である。党人事も含め、明文改憲を成し遂げるための仕組みがつくられている。そもそも自民党は結党以来「現行憲法の自主的改正」を掲げ、2012年にはまさに全面改悪の新憲法草案を打ち出している。安倍首相の任期は2021年の9月までだ。首相はそれまで改憲を追求し続けるだろう。2019年の闘いで、なんとしても退陣に追い込まなければならない。
1-西川さん
 12月14日、沖縄・辺野古への土砂投入が強行された。沖縄問題を無視する安倍内閣は許せない。沖縄戦で九死に一生を得る経験をした大田昌秀さん(故人。元沖縄県知事)は、「平和行政を推進して、戦争や基地のない平和な社会をつくる」と明言されていたが、安倍内閣は今、大田さんに代表されるような「沖縄のこころ」を踏みつぶそうとしている。本当に許せない。

あらゆる改憲に徹底批判を
 どうしたらいいのか。まず憲法に習熟する立場で、あらゆる改憲策動を徹底的に批判していくことを訴えたい。
 本来の9条とは何か。軍隊を、一兵たりとも持たないというのが9条の意味である。かつて文部省が作成した「あたらしい憲法のはなし」という教科書は、「戦力の放棄」の意義を第一に強調し、「日本は正しいことを、ほかの国よりさきにおこなったのです」と書いている。つまり、自衛隊も認めていない。
 ところが、一部の野党が、憲法9条への自衛隊明記に反対しないで、「自衛権の範囲を憲法に明記すべき」と主張している。そういう主張に対して私たちは、はっきりとノーを言わなければならない。

天皇制問題も問うべき時
 2019年には天皇退位と新天皇即位がある。私は“天皇制はいらない”という立場だ。1990年には大嘗祭問題で参議院予算委員会に参考人として呼ばれた経験がある。当時、反対を公然と主張したら右翼に殺されてしまうと言われたが、だったら殺されてもかまわないと私は言った。天皇儀式と改憲国会が重なるのだから、はっきりとした態度で闘っていくべきだ。
 私は、改憲阻止は“平和を創り出す”闘いだと思っている。そして、平和を創り出す取り組みには“国際連帯”が不可欠である。アジアの人々と共なる闘いをする。その努力がどれほど重要かを、戦争を体験してきた私は痛感している。
 マタイによる福音書5章9節には「平和を創り出す人たちは幸いである」という有名な言葉がある。この2019年、多くの人に改憲反対運動に総結集してほしいと心から訴えたい。
(2018年12月13日 談)