10月1日から横田基地にオスプレイが正式配備されました。本当に許せません。危険なオスプレイ、戦争直結のオスプレイの撤去、9条改憲・戦争絶対反対の運動を本気で広げましょう。台風接近の中、前日の9月30日に横田基地直近で抗議行動が闘われました。参加した仲間からの報告を紹介します。
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10.1横田基地へのオスプレイ配備に抗議する集会が福生市民会館で行われた。改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行員会(準)が呼びかけたもので、悪天候の中、130人ほどが参加した。集会前にミニライブがあり、フォーク歌手の歌や星野文昭さんを取り戻そうという歌「ソリダリテイ」を合唱した。

主催者あいさつには日本機械工業労組の山口委員長が立ち、「日機の会社の上空を横田からのオスプレイが飛んでいる。戦争情勢だ」と訴えた。この日の抗議行動には三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんも参加され、連帯あいさつ。伊藤さんは「成田空港会社は、新たな飛行時間延長と第3滑走路の新設をもくろんでいる。強制執行を許さず農地を守る。騒音拡大と新たな強制移転反対で横田の闘いと連帯して住民の闘いをつくる」と述べ、10月14日に行われる三里塚全国集会にぜひ結集して欲しいと訴えられた。
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現地の状況を、福本道夫さん(第9次横田基地公害訴訟原告団団長)が映像を使って報告された。福本さんは、すでに飛来しているオスプレイについて「学校上空を飛ばない。基地の外ではヘリモードにしないという日米合意は守られていない」と指摘し、「近くの幼稚園や学校に落ちたら大事故になる」と怒っていた。福本さんが撮った映像には、夜間、オスプレイが大爆音と共に国道16号線直近で低空飛行訓練をする様子もあり、まさに戦時体制に入っているように感じた。

さらに、地元で闘う青年労働者の「資本と闘わない組合は反戦を闘えない。職場で闘おう」との訴えや、全学連の洞口朋子さんの「10.21国際反戦デーに学生は国際連帯のデモに立つ」などの訴えがあった。

集会後、雨を突いて横田基地に向けてデモに出発。「オスプレイ配備反対!改憲阻止!基地撤去!」の横断幕を掲げ、のぼり旗を林立させて、会場から横田基地の第5ゲートへ。
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さらに、シュプレヒコールや太鼓と鳴り物で元気よく第2ゲートに向けて国道16号線を北上した。デモ隊に対する共感の反応が多かった。辺野古基地建設反対のプラカードをスマホで撮っていく人や、アメリカ人のお兄さんも笑顔でgood pose。女子高生や子どもたちも手を振ってくれた。ドア越しにデモをじっとみていた男性は、目が合うと頷きながらガッツポーズしてくれた。
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防衛省は、10月1日からCV22オスプレイ5機を横田基地に正式配備すると発表したが、すでに5機が6月末から常駐し横田基地周辺で離発着や旋回訓練を繰り返している。横田を拠点に埼玉や神奈川、沖縄、青森等日本全国の米軍基地、静岡の自衛隊基地でも訓練を始めている。
オスプレイは一昨年、沖縄で墜落事故を起こしたばかりの欠陥機だ。横田に配備されるCV22(空軍型)は朝鮮有事の際に敵地深くに部隊を運び、暗殺作戦や空爆の誘導を担う特殊作戦が任務だ。

横田基地周辺には学校や病院が数多くある。日本の国内法に違反し、米国本国でも許されない住宅密集地での危険な訓練が日米安保条約地位協定を楯に、まかりとおっている。許せない。
地位協定は米軍施設の提供と管理権、日本国の租税の適用除外、刑事・民事裁判権などを定めている協定で、日米行政協定(1952年発効)を引き継いで60年に締結して以来、1度も改定されていない。
今年8月の全国知事会が政府や在日米国大使館に日米地位協定の抜本的見直しを求める提言を提出したが、ドイツ、イタリアの地位協定と比べても、駐留米軍に対して日本の国内法が原則不適用とされているなど、内容がひどい。

安倍政権は自衛隊にもオスプレイを導入し、この秋にも木更津駐屯地に暫定配備しようとしている。さらに、このような自衛隊の“侵略軍隊化”、日米安保強化と一体で臨時国会で9条改憲の国会発議を画策している。沖縄の闘いに連帯し、基地撤去、戦争反対、改憲阻止!体を張って闘っていこう。(百万人署名運動三多摩連絡会 小野)