7月17日(火)午後2時から千葉地裁で第8回請求異議裁判が開かれ、農業経済学者の石原健二さんと憲法学者の内藤光博さんの意見陳述がかち取られました。二人ともそれぞれ1時間を超える熱のこもった陳述でした。持てる力を出しきって政府・裁判所に立ち向かう姿勢に感動しました。

前回6月28日の裁判では、市東孝雄さんと萩原富夫さんの証言が行われ、反対同盟のゆるぎない闘魂が高瀬裁判長に叩きつけられたわけですが、証言終了後裁判長は「これ以上証人は採用しない」と次回が結審の方針を打ち出しました。弁護団の粘り強い闘いでこれを何とか押し返し、ついに今度は学識者の意見陳述を実現したのです。
(7.17 裁判の前に千葉地裁に向けてデモ)
7.17千葉地裁
石原さんは「日本は今、食料自給率は37%。農業はかつてない危機にある」と農業政策がゼロ化していることを糾し、無農薬・有機栽培で安全な食物を供給する市東さんの農業にこそ希望があると断じました。

内藤さんは「農業こそ人類の生存と平和を支える基本的条件」であり、営農権は「憲法的公共性」を持つと指摘しました。さらに、市東さん農地の強制収用は「権利の乱用」(民法第1条)であり決して許されないと厳しく釘を刺しました。

次回は9月27日(木)午後2時~で、結審となります。6月28日の証言の最後に市東孝雄さんは裁判長に向かって「強制執行は誰が見たって違法。もし許可するなら裁判所の自殺行為だ!」と怒りを持って訴えました。政府・成田空港会社の意を受けた千葉地裁は早期反動判決を策しています。
全国から千葉地裁へ「強制執行を許可するな!」の声を寄せましょう。(S)

9月27日の裁判の日に裁判長宛の「強制執行するな!」署名を提出します。署名を集め反対同盟に届けましょう。
請求異議裁判・千葉地裁宛署名用紙は下記からダウンロードしてください。
https://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/seiq_igi.pdf