11月23日に、東京の文京区民センターで「市東さんの農地取り上げに反対する会」が主催した講演&シンポジウムがありました。
「憲法と農業」というテーマで、専修大法学部教授の内藤光博さんの講演と、農業経済学者石原健二さんらを交えたシンポジウム、また、「緊迫の成田!」ということで、農地裁判弁護団らの報告などがありました。
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国・成田空港会社のまったく卑劣な農地取り上げに攻撃に抗して、三里塚反対同盟と天神峰の市東孝雄さんは連日不屈に闘い抜いています。
この半世紀(50年)を超えて闘いが継承されている三里塚現地の闘いの土台は「農業」。親・子・孫へと3代100年にわたって耕し続けてきた農地、農業を守り抜くということ。「自然体で」と言う市東孝雄さんの生きざまが、いま成田空港の3本目の滑走路建設や飛行時間の拡大攻撃を仁王立ちになって阻んでいます。

市東さんは今いくつもの裁判を闘っています。その中心は、最高裁まで行って反動判決が出された農地裁判(農地法によって本人に知らせないで空港会社が農地を買い取ってしまった事件をめぐる裁判)の判決に基づいて、国・空港会社が千葉地裁に「強制執行」を命じさせることなど許されないと起こした「請求異議裁判」です。

この裁判で争われている内容に深く関わる「憲法問題」で、内藤教授は重要な指摘をされています。
●一つは、「市東さん事件」をはじめ「成田空港建設農地土地収奪」は「改憲の先取り」だという点です。
 2012年に出された自民党改憲草案では「基本的人権の制限」規定が入っています。
「公共の福祉」(すべての人に同じように与えられており、他人の人権を侵害してまでは想定しない)による制約→「公益及び公の秩序」による人権制限となっている。
つまり、「個人の尊厳」および「基本的人権」よりも「国家・社会的利益の優位」を優先する考え方に転換している、と。これが、市東さんの農地取り上げ裁判に貫かれているというわけです。
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●もう一つは、憲法上の基本的人権として「農業・営農権」を考えるべきだという点です。
 農民にとって、農地は「生存を支えるための生存権的財産」といえるなど。
●また、平和を支える基礎は農政を安定させることであるなど、主張されました。

続くシンポジウムでは、石原さんが、日本の農業について、農産物自給力の低さ、企業主導の農政、TPPでさらにそれがひどくなる…と怒りまくっていて、本当に危機感を感じました。
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三里塚現地からは、市東孝雄さんがあいさつ(下写真)。
市東さんは、「いまの請求異議裁判はぜったいに勝てる裁判だと思う。でも私一人じゃとてもできません。負けて土地を取られることは私に農家をやめろということ。前回、裁判長は早く終わらせようと策動した。なんとか次回3月の裁判まで伸ばしたが、そういうやり方をぜったいにさせないために力を貸してほしい。」と訴えました。(S)
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この市東孝雄さんの農地取り上げを許さないため、多くの人々にこのことを知らせ、反対の声を大きくつくりましょう。裁判のたびに裁判所に反対署名を提出しています。全国の皆さん、署名取り組みをお願いします。(11/6現在署名は1万684筆)

■署名用紙は下記からダウンロードしてください。
http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/seiq_igi.pdf

■三里塚芝山連合空港反対同盟
http://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/index.html