日本政府が朝鮮学校だけを高校無償化制度の対象から除外したのは違法だとして、東京中高・高級部の生徒62人が、日本国を相手取り決定取り消しと国家賠償を求めた訴訟の判決が9月13日、東京地裁103号法廷で言い渡された。2014年2月17日の提訴から3年7ヵ月、14回に及ぶ口頭弁論が行われての判決は、国側の措置を適法とする全くの不当判決だった。朝日新聞

子どもたちの心がまたどれくらい傷つけられただろうかと思うと胸が詰まる思いだ。
朝鮮学校
13日夜の報告集会でのオモニたちの怒りの発言に、返す言葉もない。
「日本に正義はあるのか。日本の植民地支配から解放され、まっさきに取り返したのが朝鮮語であり自分の名前だった。教育の現場に政治を持ち込まないで」
「私たちは当然の権利を主張しているだけ」
「この国は1910年の日韓併合から今まで何も変わってない。でも子供たちの未来のため闘わずして座っているわけにはいかない」
「学びたいと主張することのどこがいけないのか」
オモニ
今回の東京地裁判決では、公安調査庁の国会答弁などから「朝鮮学校が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と密接な関係にあり、適正な学校運営が行われていないことが疑われる」と国側の主張を追認している。

しかし、同様の裁判での7月28日の大阪地裁判決では、「教育の機会均等と無関係な外交・政治的理由で、国は朝鮮学校を排除しており、違法・無効だ」と指摘し全く逆の判決を下している。

安倍政権が、「北朝鮮への制裁を!」と叫んで戦争策動を強めている中で、東京地裁の判決はこれと一体で排外主義をあおる犯罪的な判決だ。

今回の東京地裁の反動判決を弾劾し抜き、朝鮮学校への無償化即時実現!朝鮮戦争絶対反対!をともに闘っていこう。(S)