4月4日(火)の復興庁の定例記者会見で、西中さん(フリージャーナリスト)さんから福島の避難者への住宅支援の打ち切り問題や、帰れない人たちについての考えを問われた今村復興大臣は、「それは、本人の責任でしょう」などの暴言を吐いた。そして、国の責任を追及されて激高し「出ていきなさい」などと叫んで、記者会見を打ち切って出て行ってしまった。
1-今村激高
さすがに、本音が露わになってしまいまずかったとなったのであろう、夕方には陳謝の記者会見をした。しかし、「感情的になってしまった」と詫びただけで、政府の責任、避難者たちの困難にどう向き合い、解決していったらいいのかという復興大臣としての責任問題について謝ったわけではない。

その翌日の5日から、復興庁の前で、避難者や支援者は「今村大臣は辞任せよ」の抗議行動を行った。6日には、共謀罪反対の日比谷集会のデモ隊ともエールをかわした。

7日(金)は、午後4時から官邸前で抗議行動。
3-Image5官邸前
そのあと、復興庁前で抗議行動。原発訴訟原告団全国連絡会などが、抗議の申し入れ書「復興大臣の辞職を求めます」と、大臣の辞任を求める緊急署名2万8千余筆を提出した。
1-DSCN2755
金曜日の官邸前行動とも重なり、約200名が参加し、午後8時まで抗議のアピールが続いた。
子どもたちを被爆から守るために、ある場合は家族離散しながら、東京に、新潟に、関西にと日本全国に自主避難を余儀なくされた被災者たちは、今村大臣への怒りをあらわにして発言した。
大阪から駆けつけた人は、2011年に生まれた子どもは今年、大阪の小学校に入学した。今日入学式だったが、いてもたったもいられず抗議に来たと、住宅支援打ち切りへの抗議とともに、この6年間の大変な生活についても話した。
2-DSCN2758
西中さんも発言した。「4/4の定例記者会見では、ほとんどの記者は発言しなかった。4/6の記者会見では、福島県の2紙の記者も来たし、皆さんいろいろ質問や意見を言っていたので、責任をとろうとしない政府が「復興」と「帰還強制」を推進していることを明らかにするきっかけをつくれたと思っている。これからも頑張る」と言われた。
1-西中さん

記者会見の内容は復興庁のホームページに出ている。
  http://www.reconstruction.go.jp/topics/17/04/20170405115121.html 

記者会見で、西中さんはまず、避難用住宅の提供打ち切り撤回・長期無償提供を求める署名が8万筆余にもなることを知っているかと今村大臣に聞いた。大臣は「確認していない」と答えた。

さらに西中さんは、前橋地裁で国と東電の責任を認める判決がでたことをあげ、自主避難者たちに対しての国の責任をどう考えるかと聞いた。福島県や受け入れ自治体に責任を押し付けているのは無理があるし、国の責任放棄ではないか。これから、路頭に迷う家族が出てきたら、国はどういう責任をとるのかと。

そしたら今村大臣は、「基本的にはやはり御本人が判断をされることなんですよ」と答えた。そして、「福島県にやってもらうのが一番いい。それを国としてもサポートするという図式でいきたい」などと言った。

福島県の内実や、なぜ帰れないのかという実情を、大臣は知らないのではないかと聞かれると、今村大臣は「帰っている人もいるじゃないか」と居直り、「帰ってもらっている」とまさに国の方針を吐露した。

西中さんが「帰れない人はどうすればいいのか」と聞くと、今村大臣は「それは本人の責任でしょう。本人の判断でしょう」と言い、「自己責任ですか」と問われて「基本はそうだと思いますよ」と言ってのけたのだ。

なんという大臣か!本当に許せない。

去年の7月に避難地域指定解除がされた南相馬市の小高区への帰還率は約1割だ。もちろん若い人や子ども達は帰還してない。帰りたくても、帰れないのだ。
政府・東電は根本的に原発事故対策と住民生活を立て直すべきだ。(T)