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民主労総など41個団体は13日午前、ソウル光化門の米大使館の前で記者会見を開いて「朝鮮半島戦争危機高める米韓キーリゾルブ・イーグル演習とサード運用訓練の中断、サード配置撤回」を要求した。

市民社会団体は「対北先制攻撃を既定事実化した軍事戦略と大規模動員、訓練の様相は、北朝鮮の反発を呼んで朝鮮半島の戦争危機をいっそう高めている」と言いながら戦争演習の即刻中止を求めた。

また「数十年の悪循環を解決する道は、双方の軍事行動を中断して平和交渉を開始して敵対関係を根本的に清算することだ」「戦争演習を中断して朝鮮半島非核化と平和協定締結の道に出なければならない」と申し入れた。


米韓合同軍事演習を弾劾する声明
(民主労総のホームページより)

朝鮮半島核戦争の危機を高めるキーリゾルブ・フォールイーグル演習を中断しろ!

韓米合同軍事演習が今日から2か月の間、実施される。野外機動訓練であるフォールイーグル((Foal Eagle・FE)訓練が3月1日~4月末まで、指揮所演習であるキーリゾルブ(Key Resolve・KR)演習は、3月13日~24日まで展開される。最大規模の攻撃的演習である今回のキーリゾルブ・フォールイーグル演習は、朝鮮半島(核)戦争の危機を高め、平和を害し、米・北朝鮮間、南北間の不信と対決を激化させ、朝鮮半島の核と平和問題の解決をいっそう困難にさせる。さらにサード運用の手順訓練を含んだ東北アジアMDおよび同盟構築のための各種の軍事的措置は、東北アジアにおける軍事的対決を激化させる。これに対しわれわれは、北朝鮮に対する攻撃的な韓米合同軍事演習強化を糾弾するとともに、対決でなく対話をとおして朝鮮半島問題を解決するために韓米合同軍事演習を中断することを韓米当局に強力に要求しようと思う。

去年の10月に開かれた48次韓米定例安保協議会議(SCM)で韓米当局は、「迎撃型抑止戦略(TDS)と4D作戦概念の実践指針の実行力アップ」に合意したところである。迎撃型抑止戦略は、北朝鮮の核と大量殺傷兵器使用の危険段階、使用切迫段階、使用段階など3段階に分け、北朝鮮の核・ミサイルに対応するという戦略で、北朝鮮が核兵器や大量殺傷兵器を使用する兆候だけ示しても、核または非核の精密誘導兵器で先制攻撃をするという戦略である。4D戦略概念は、「探知―撹乱―破壊―防御」のMD攻撃作戦、すなわち先制打撃を含む超攻勢的作戦概念である。「迎撃型抑止戦略と4D作戦概念実施方針の実行力をアップ」するということは、対北朝鮮先制攻撃を全面化した作戦計画5015の具体化、韓米合同軍事演習の強化、兵器体系の構築段階に入るという意味だ。
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今回のキーリゾルブ・フォールイーグル演習には、米軍の戦略師団と代表的先制攻撃兵器の展開が予想される。異例的に原子力空母の「カール・ビンソン」と「ドナルド・レーガン」の2隻が動員されるという報道があり、とくに今年初めに日本に配備されたF35Bも投入される予定である。高度のステルス機能をもったF35Bは、対空レーダー網を避け、敵の司令部を攻撃することができ、対北朝鮮先制攻撃の核心戦略とみなされている。この他にも長距離戦略爆撃機B52、超音速戦略爆撃機B1Bランス、ステルス爆撃機B2スピリッツ、ステルス戦闘機F22など、米軍の戦略資産と代表的先制攻撃兵器の展開が予想される。
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また今回の演習では陸軍の場合、▲合同諸兵共同訓練 ▲合同空中浸透訓練 ▲合同対テロ訓練などを実施する予定であり、海軍は▲合同空母強襲訓練 ▲合同海上戦闘団訓練 ▲合同機雷戦 ▲合同海上特殊戦などを計画しているという。海兵隊は双竜訓練をおこない、空軍は合同大規模航空戦域訓練(MAX THUNDER)などを実施するという。とくに韓米合同海兵隊訓練は、内陸進撃作戦をはじめ北朝鮮戦略施設精密打撃や北朝鮮の難民収容など、北朝鮮体制転覆と占領、吸収統一の方向へ強化されていっている。世界最大規模の先制攻撃の戦争演習を展開すること自体が国連憲章2条4項が禁止している「武力の脅威」に該当し、平和的統一を展望し侵略戦争を否認する憲法4条と5条に違反する。

このような対北朝鮮先制攻撃的な軍事戦略と戦略、情報と作戦、合同演習と兵器体系の構築は、朝鮮半島で核戦争の可能性をいっそう高め、先鋭な軍事的対決を激化させ、平和と安保を深刻に脅かす。これにわれわれは朝鮮半島の核戦争危機を高める韓米合同演習をはじめとする一切の対北朝鮮の攻撃的軍事態勢の強化を即時中断することを韓米当局に強力に要求する。

韓米合同演習による軍事的危機の高まりは、東北アジアでMDおよび同盟を構築しようという米国と日本に機会と名分を与える。韓米当局はパククネ-チェスンシル国政壟断事態によって全土が混乱に陥っている状況でも、サードの韓国配備に没頭している。韓国軍のサード導入とSM3の韓国配備もとりざたされている。昨年末には多数の国民の反対にもかかわらず、韓日軍事情報保護協定の締結を強行した。そして情勢にともなって、韓日物品及び役務相互提供協定の締結問題もとりあげられる可能性が高い。このような一連の動きは、東アジアMDおよび同盟を構築しようという米軍と日本の要求に従ったものである。米軍はこれをとおして核心的に中国を包囲・封鎖する軍事覇権を貫徹しようというのであり、日本は米国にそそのかされるなかで、朝鮮半島再侵略を含む軍事大国化の野望を実現し、アジアの盟主の座を占めようというのである。

とくに今回の演習では、4DのMD攻撃作戦すなわち「北朝鮮の弾道ミサイル攻撃に対し北朝鮮のミサイル基地を先制攻撃」する内容が含まれ、その攻撃性がいっそう強化された。またサードの運用手順演習も実施する予定だという。サード砲台の探知レーダーで北朝鮮が発射した弾道ミサイルの軌跡を追跡し、これを韓米両国軍の弾道弾作戦統制所(TMO-cell)が共有した後、迎撃ミサイルを発射し破壊する手順を熟達するというのである。韓米当局は、この訓練は北朝鮮ミサイルを対象にするが、サードで南朝鮮を狙った北朝鮮の弾道ミサイルを防ぐことはできないという点で、実際は中国のミサイルを念頭においたものであり、ここに日本が参加することは時間の問題である。すでに韓米日はミサイル警報訓練を実施している。これは韓米演習の主要対象と性格が単純な南朝鮮防御でなく、先制攻撃として対北朝鮮作戦で韓米日の同盟が北朝鮮と中国を対象にした集団防衛体制へ転換していることを物語る。

のみならず、昨年のSCMで韓米国防長官が「韓米日国防強力の強化」に合意し、昨年12月に開催された韓米日安保会議をとおして単独または両者間合同訓練に対する相互参観を持続・推進することに合意した。したがって今回の演習にどのような形であれ、日本の自衛隊が参加する可能性が高い。チョンホソプ前海軍参謀総長も、2015年9月「対北朝鮮抑止次元で(韓-米)、キーリゾルブ訓練に日本も参加し、合同訓練をすることが必要である」と語ったことがある。今、韓米合同軍事演習は、日本まで引き入れる段階に進んでいるのである。ここに国連軍戦力提供国の参謀陣の演習参加規模も100名まで拡大するという。

このように、世界最大規模の韓米合同軍事演習に日本まで参加しミサイル防御訓練を実施する、さらに空母まで2隻も動員すれば、これは対北朝鮮戦争演習の水準をこえるものとして、中国とロシアの強力な反発を呼び起こし、東アジアの軍事的緊張と対決が強まることは火を見るより明らかである。これに対し、われわれは今回の演習でサード運用手順点検訓練を中断するのみならず、サードの韓国配備を含む東アジアMDおよび同盟構築のためのすべての軍事的動きを中断することを韓米当局に強力に要求する。

韓米当局が対北朝鮮の攻撃的戦争演習を強化すればするほど、これを脅威として受け止める北朝鮮の強力な反発で朝鮮半島の軍事的対決が深まってきたということは、歴史が証明している。したがって韓米当局は今、不法なキーリゾルブ/フォールイーグル演習を中断または大幅縮小し、これに応じて北朝鮮は核とミサイル実験を猶予することによって、ぞっとする対決の悪循環に終止符を打たなければならない。これにもとづき、両者、多者会談を再開し、米国の大幅な敵対政策廃棄と朝鮮半島の非核化をともに実現する朝鮮半島平和協定の締結に進むことを、韓米当局に強く要求する。

2017.3.1

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