3月2日に、千葉地裁で、市東孝雄さんの農地の強制収用を許さない「請求異議裁判」の第一回口頭弁論が開かれました。これは、異議を申し立てて執行をやめさせるというもので、千葉地裁に対し「強制執行を許可するな」と求める裁判です。
三里塚芝山連合空港反対同盟と支援で法廷の70近い傍聴席を埋め尽くし、市東孝雄さんと闘う弁護団の総決起で、超「狭き門」である請求異議裁判をこじ開け、大きな前進を勝ち取りました。
裁判後の報告会で、市東孝雄さん(写真中央)は、「空港会社に対しひとつ追い込んだ。一日でも長く畑をやっていきたい」と勝利感をもって訴えました。
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市東さんの農地の明け渡しをめぐる農地裁判の最高裁上告棄却(昨年10月25日)によって、市東さんの農地がいつ強制執行されるかわからない状態に入りましたが、必死の反撃の中で、「請求異議裁判」の弁論開始と、この裁判の第一審が終わるまでは強制執行はしないという決定を勝ち取りました(しかし、200万円の保証金をとるという許しがたいものです)。
絶対に強制執行は許さない!と、裁判の前に、反対同盟を先頭に千葉中央公園から千葉地裁まで抗議のデモに立ちました。
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裁判では、最初に3人の弁護士が請求異議の理由についてそれぞれ述べました。

①空港会社はすでに強制執行を請求する権利を放棄している。
*1993年に、空港公団は空港工事区域に関する収用裁決申請と明け渡し採決申し立てを取り下げた。
*1994年に出された隅谷調査団の「あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならない」の見解に空港公団総裁が同意し、強制執行はやらないという意思を社会的に明らかにした。

②忌避申し立てがなされている裁判官による判決は無効だ。
*農地法裁判で、東京高裁・小林裁判長のでたらめな訴訟指揮に対し「裁判官忌避」が申し立てられていた。この申し立ての決定が確定されるまで訴訟手続きはできない(民事訴訟法)のに、小林裁判長は判決を言い渡した。この控訴審判決は無効であり、強制執行はできない。

③市東さんへの離作補償料が不払いであり、農地賃貸借解約申し入れ許可処分は失効している。
*農地法20条による農地の賃貸借解約の申し入れ許可の条件の条件として、千葉県は「離作補償料の給付」と明記している。しかし、空港会社は支払っていない。
*明け渡しの強制執行をした後に支払うと言っているが、こうしたことは許されない。

そのあと、市東孝雄さんが陳述しました。市東さんは現在畑で育てている作物をひとつひとつ名前を上げ、こうした農作物が多くの消費者とつながっている実態を述べ、「私から農地を取り上げないでください。私は全力で闘い抜く決意です」と堂々と訴えました。

裁判長が原告(市東孝雄さん)・被告(成田空港会社)双方に求釈明を行い、それぞれ主張を出すことを確認、次回裁判は5月25日とされました。

報告集会で、反対同盟の萩原富夫さんは、「再度全国への署名の呼びかけも検討したい。次回の裁判までの時間を全力で闘い抜こう」と訴え、全体で3.26全国集会への結集を呼びかけようと確認しました。(S)

市東さんの農地を守ろう!3.26三里塚全国総決起集会
とき◆3月26日(日)正午~集会、午後3時~デモ(成田駅近くまで)
ところ◆赤坂公園(千葉県成田市赤坂1-2、成田ニュータウン内、JR成田駅より2km、西口2番乗り場よりバスあり)
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)

2-三里チラシ表
1-三里チラシ裏