島根からのお便りです。
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12月8日に、現在運転停止中の島根原発2号機で中央制御室の換気装置の金属製ダクトに約30cm×1mの大きな穴が見つかったと報道されました。ダクトは運転開始以来交換されておらず、18年ぶりに点検して見つけたとのこと。改めて、島根原発の再稼働阻止・廃炉へ、決意を新たにしています。

松江の市街地から10km北にある島根原発(写真下)は、1号機は運転開始から41年経過した2015年4月に廃炉が決定しています。2号機は再稼働に向け、新基準適合審査を原子力規制委に申請中です。中国電力が建設中の国内最大クラスの3号機は、核燃料が装填されていないだけでほぼ完成しています。
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地震列島の日本で、島根原発の南約2kmの島根半島にも「宍道(しんじ)断層」という活断層があります。中国電力は当初その存在すら認めませんでしたが、後に認めその長さを8kmとしました。さらに1999年に松江地裁に提訴した1・2号機の運転差し止め訴訟の中で、中国電力は宍道断層の長さを10km、22kmと延長せざるを得ませんでした。

住民側は、中国電力の調査は不十分であり、研究者の調査結果に基づけば少なくとも30km以上であると主張しましたが、裁判所は、その立証責任が先ず原告側にあるとしました。そして「被告の判断及び保安院の検討・判断は十分根拠があると認められ、原告の主張は抽象的可能性の指摘の域を出ず、具体的な疑いを生じさせるには足りない。」と中国電力の主張を一方的に追認し、住民の請求を棄却(2010年)したのです。

現在、広島高裁松江支部で、3・11でより明確になった原発や宍道断層の危険性などを争点として控訴審を闘っています。宍道断層が延長されると、鳥取沖西部・東部断層に連動する可能性も考慮する必要があり、その場合は総延長は100kmを軽く超えます。しかし、中国電力は2号機の新基準適合審査に際して、耐震基準の目安となる基準地震動値をとりつくろうとしています。

2013年には3号機についても提訴(国に対し設置許可処分無効確認、中国電力に対し運転差し止めを求める)しました。権力が掌握する法の枠内で行われる裁判によって直ちに廃炉になるわけではありませんが、宍道断層の長さが次々延長されたのは、反原発運動、特に島根原発訴訟で直接中国電力と対峙して迫ったからです。法廷内外で人民が団結して反原発運動を活性化させ、安倍政権を打倒することこそ重要だと考えます。(山陰連絡会 F)