参議院選で辺野古・高江工事反対の伊波洋一氏が自民党の島尻氏に10万票以上の差をつけて当選し、沖縄の民意を安倍政権に叩きつけた翌日の7月11日、これを全く無視・抹殺する形で、早朝6時すぎに沖縄防衛局は県警機動隊と共に米軍北部訓練場のメインゲートから、MV22オスプレイ用ヘリパッド工事再開に向けた資材の搬入を強行しました。住民らが駆けつけ終日抗議行動が闘われ、連日緊迫した状況が続いています。
このような横暴な政治を行う安倍政権というものを、絶対に許すことはできません。
(7/12付琉球新報)
高江1
翌12日、安倍政権が7月下旬にもヘリパッド工事着工を目論んでいること、そのために警視庁など全国から機動隊400~500人を沖縄に派遣することが明らかになりました。
(7/13付琉球新報)
高江2
翌13日午前、ヘリパッド建設に反対する市民らは建設が予定される「N1地区」のゲート前で会見し、座り込み抗議行動への参加を広く呼びかけました。
(7/14付琉球新報)
高江3
(上記報道より)
山城博治さん(ヘリパッド建設抗議行動の世話人、沖縄平和運動センター議長)
「数の力で作業を強行するのは許せない。ぜひ現地に駆け付け、建設を阻止し、森を守る闘いに参加してほしい。頑張れば必ず活路が開ける」
伊佐育子さん(ヘリパットいらない住民の会)
「オスプレイが午後10時すぎまで飛び回っている。ヘリパッド建設を許せば、子どもを守るどころか生活さえできない状況に陥る。辺野古と同様、多くの人に応援を願いたい」

北部訓練場は沖縄最大の米軍基地です。1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意で、訓練場の北側半分を返還するのと引きかえに、返還予定地にあるヘリパッドを南側に移設すること、これまで無かった海からのヘリパッドの進入路を建設することが合意されました。
この合意の狙いは、県民に基地を返還したと見せかけて、広すぎてほとんど使われていない北側半分を返還しながら、南側部分の機能をより一層強化していこうとするものです。
政府は高江区民の建設反対の決議を無視して2006年に、高江の集落を取り囲むように6か所ものヘリパッドを建設すると発表。しかし、住民らの粘り強い抗議行動により、また、国の特別天然記念物「ノグチゲラ」などの営巣期にあたる3~6月の間は工事をストップさせ、2か所が完成した2014年7月以降、工事は止まっていました。
安倍政権は500名もの機動隊の暴力で22日にも工事再開を強行しようとしています。高江ヘリパッド建設は辺野古新基地建設と一体の米軍基地強化=戦争体制強化の攻撃です。全国から工事反対!の声を上げていきましょう。(S)