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百万人署名運動の東京北部連絡会が4月23日(土)、「『いのちか利潤か』を迫るTPP」と題する講演会を開催しました。70名の参加者がありました。
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一貫してTPP(環太平洋経済連携協定)絶対反対の立場から取材・研究・反対運動を続けてきた内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)の講演は、政府や国会議員への批判もズバッと行われ、会場が沸く場面もたびたびありました。

TPPそれ自体は貿易協定なので、細部を見ていくと市民にとっては非常に難しい話ばかりになります。しかし絶えず根本問題に戻って、いったいTPPは誰のために、何を目的にして結ばれているのか、それは私たちにどんなことを強制してくるのかを考えていくと、あらゆる場面で怒りがこみあげてきます。
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内田さんは、TPPのもつ意味と本質について、「徹底した市場化。つまり新自由主義の徹底。利益を得るのは世界の投資家と一部の大企業で、私たちの暮らしのほとんどの分野に影響がでる」と話しました。そして「私たちは、新自由主義を『金だけ、今だけ、自分だけ』と呼んでいます。こんな社会は根本からおかしい」と言っていました。
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国会で問題になった「墨塗り文書」については、今までの外交資料で、これほどまでに墨塗りされたことはなかったこと、これは徹底した秘密主義が始まっており、民主主義の徹底した破壊が進んでいくと話されました。
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発行が中止になった「(西川委員長の)本」に関して、国会審議で音声が止められていない中で、西川委員長が「あなたが持っているコピーは、自分が書きなぐった一番古いゲラだ」という趣旨のことをおもわずしゃべってしまったことを暴露。

農業について。安倍首相が施政方針演説で「農家の皆さん安心してください、聖域は守りました」と言っていたのはウソで、コメや肉などの「重要5項目」も関税の削減または撤廃があったことも明らかに。

医療分野では、驚いたことに1回の投与130万円、年間3000万円以上もかかるガン治療薬もあり、そうした高額の医薬品がどんどん流入するようになり、それが皆保険制度の崩壊を促進していく構造になるそうです。ひどい!!
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質疑応答では、労働法制の改悪との関係はどうなっているかとか、どういう理由で自民党は賛成になったのかとか、重要な議論になりました。
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講演会のまとめは、次号の『百万人署名運動全国通信』(223号、6月号)に掲載しますので、お楽しみに。

今国会でのTPP承認と関連法の成立は見送られたようですが、そこにはアベ政権の正体と新自由主義の姿があります。職場や地域でこの問題を話し合い、TPPをぶっ飛ばすために、怒りの声を広げていきましょう。(K)