12月16日、韓国の民主労総(80万組合員)が「労働改悪阻止!公安弾圧粉砕!」を掲げて、今年4回目のゼネストに立ち上がりました。現代自動車、気亜自動車、韓国GMの3大自動車労組がこぞって生産ラインを完全に止めるストに突入たとのこと。ただ、ただ、すごいなあと感嘆するばかりです。そして、感心するのは、民主労総がこうしたゼネストを繰り返し繰り返し闘っていることです。これは、日常的に現場で労働者が資本と対峙して闘って組織化していることを示しています。
また、この日、すでに不当逮捕されているハンサンギュン委員長に続いて、イヨンジュ事務総長とペテンソン争議室長にも逮捕令状が出たとのことで、民主労総役員全員が登壇して拘束覚悟で闘う決意を表明したそうです。指導部がしっかりしていれば、労働者は素晴らしい力を発揮できるのだと目の当たりにする思いです。
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こうした民主労総ゼネストに連帯して、民主労総への不当な弾圧を強めるパククネに抗議しようと、動労千葉などから16日の韓国大使館への抗議行動が呼びかけられました。
当日の行動には約60名が参加しましたが、警察のまったく不当な規制があり、韓国大使館前までは代表8人しか行くことができませんでした。
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しかも、ここまで行くのに、南側から行ってくれと、最初に止められた北側から大きく迂回させられたのです。韓国大使館前を通らせないというで。私たちは横断幕を持って「デモ」をする形になりましたが、なんでこんなことをするのか。しかも、迂回してここまでと止め置かれたところから韓国大使館はほとんど見えず、ふざけた話でした。これに従わないで進めば逮捕でもするのでしょう。まったく権力の乱用です。
公安・警察への怒りを抑えながら、韓国大使館へ向かった代表団と共に、不屈に闘う民主労総に熱く連帯して、韓国大使館・パククネ政権へ抗議のシュプレヒコールを続けました。
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しばらくして戻ってきた代表団・動労千葉の中村仁さんの報告では、韓国大使館側は結局、申し入れへの対応に出て来なかったそうです。まったく大使館の役割を果たしていないわけです。中村さんは「民主労総に連帯して、パククネに抗議を叩きつけてきた。夕方からもゼネスト連帯の渋谷デモに立とう」と訴えました。
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●韓国大使館のポストに投函してきた抗議声明・要求書です。UXMF70_151219104908
この日、夕方6時30分から、「民主労総ゼネスト連帯行動」(労組交流センターと全学連の主催)がありました。代々木公園ケヤキ並木での集会のあと、渋谷デモを行いました。日本のマスコミが何も報道しない中、韓国の労働者民衆のすばらしい闘いを少しでも知らせたいとデモしました。(S)
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