宮城からの報告です。
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百万人署名運動・宮城県連絡会主催で、10月4日に「辺野古に基地を作らせない!沖縄連帯10・4仙台集会」を開催した。会場満杯の50人が参加した。
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10月で90歳となる小野寺哲代表が「今こそ銃を取ってはならない。黙っていたら犯罪だ。私たちには平和を守る責務がある」と激しく訴えた。続いて事務局から経過報告。「戦争法への怒りが爆発した。戦争をとめるのは労働者、ストライキで戦争はとめられる。国会決戦の爆発に追いつめられた安倍政権は、東北大生ら4人の学生を不当逮捕するなど大弾圧をかけてきた。国家権力のスパイを暴いたから弾圧された。これは戦争反対の全ての人への攻撃、絶対に打ち破ろう」と。
メインの講演を、沖縄から駆けつけた仲宗根光洋さん(日本IBM・ビジネスサービス労組書記長、写真下)が行った。
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「米軍機が墜落したら、家の近くの石油備蓄基地の地下にはパイプが敷かれているから大爆発すると、母親に言われて育った。(大声をだして)これくらい声を出さないと、教室で声が届かない。隣の小学校が宮森小学校だった。飛行機は落ちてくるものだと思っている」「今コールセンターで働いている。うちの富田晋委員長は辺野古で基地建設を実力阻止する闘いをやってきた。彼はゼネストをやったら辺野古の基地建設がとまると考え、労働組合を一緒に作ろうと呼びかけ、私も一緒に闘ってきた。沖縄振興策、企業への税金優遇の政策により、コールセンターが沖縄のあちこちに作られた。コールセンターは9割非正規職の職場。沖縄の求人の7割が非正規。私の住むうるま市の失業率は何と18%。沖縄は残業時間が日本で一番多い。沖縄の労組組織率は10%を切った。基地に反対すると仕事を回してもらえない沖縄の現実。だが基地がないと生きていけないというのは違う。労働者の力を借りないと、基地や資本主義を維持できない社会をゼネストによって変えていく。私は昨年3月31日に雇い止め解雇された。絶対反対でたたかっていく」
次に、東北大学学生自治会の青野副委員長が特別アピール。「学生自治会、全学連は、弾圧に負けない。仲間が弾圧され、後は任せたと言われた。大変だがやっていく」と決意表明し、学生救援カンパが4万円集まった。
その後、1時間を超える質疑応答。「翁長知事をどう評価したら良いのか」が大きなテーマに。仲宗根さんは「知事は那覇市長時代に、那覇軍港を浦添に移転させて新しい軍港を作った人物。那覇市職労の組合事務所の撤去もやった。『オール沖縄』には金もうけをたくらむ資本家も入っている。労働者民衆の怒りが知事を抑えつけている」と答え、議論が進んだ。
「沖縄の労働現場の話は衝撃的だった。もっと沖縄との交流が必要だ」「戦争反対や非正規職撤廃は一つの問題。沖縄とともに金もうけの社会を変え、人間らしく生きられる社会を作る」「3・11後、子どもを沖縄に避難させているが、今日の話は切実だ」と感想が寄せられた。戦争法強行成立、学生弾圧に対して闘っていく決意を新たにした集会となった。(宮城県連絡会 M)