8月15日の午後、毎年開かれている「8.15労働者市民のつどい~国益と排外に憲法は屈するのか~」(8.15実行委員会主催)に参加しました。今年は「戦争法成立阻止、安倍70年談話粉砕!」というテーマで、会場のすみだ産業会館サンライズホールに580人が参加し盛況でした。
7-12-DSC08432
前半の主催者のあいさつや基調提起、講演で、前日に閣議決定された安倍首相の70年談話なるものへの弾劾が次々となされました。
基調提起で森川文人弁護士は、「安倍談話は、今の状況に居直り、これから再び侵略戦争を行うと宣言としたものだ。日韓併合にいっさい触れず、日露戦争は植民地支配の下にあったアジアとアフリカの人々を勇気づけたなどとデタラメを言っている。さらには、次世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせることはできないと言った。これは、いまここで精算し仕切り直して、再び積極的平和主義の名前のもとに侵略戦争をやっていくという宣言だ。何を言おうとも一連の戦争法案を引っ込めるつもりはまったくないということであり、とうてい許すことはできない」と弾劾しました。
さらに、「安倍談話では、朝鮮韓国への言及がほぼない。今日も来られている韓国の労働者はゼネストを闘っている。このような状況も視野に入れて、安倍は朝鮮半島有事を持ち出している。これは軍事的な帝国主義的な焦りと共に、排外主義、ナショナリズムで祖国防衛、自衛戦争、これに屈服させるための攻撃だ。」と訴えました。
そして、戦争絶対反対の運動に求められていることとして、「戦争法案に反対と言っていても、実際に戦争情勢に突入したときに、それぞれの職場や大学で、戦争反対、資本との非和解的な対立と闘うことができなければ、祖国防衛と称した帝国主義戦争に一挙になだれうっていく」と指摘し、「私たちは資本を倒さなければ戦争を止めることをできない。戦争を唯一阻止する道は自国政府打倒、この団結と国際連帯だ。奴らの戦争は帝国主義侵略戦争であるという階級意識を自覚的に持つことが重要」と強調しました。 
3-08-DSC08406
午前中の平和遺族会の集会に続いて、西川重則さんも講演に立ちました。
「1930年代の戦前も国会で軍事拡大、悪法が決められていった。悪法にNOと言えなかった。そのことを学んでいる私は国会の傍聴を続けている。安倍政権は平和、安全という名で戦争法案を出してきている。憲法を勉強しない国会議員によって悪法が作られようとしている。また、地方議会も同様の状況になってきている」と警鐘乱打し、「主権者がいま問われている」と、9条、20条、99条などを具体的にあげ、日本国憲法に習熟して、闘いの武器にしなければならないと訴えました。そして、戦争の歴史を繰り返さないためにも、「アジアへの侵略と加害の歴史をよく調べて、歴史事実に基づく歴史認識を共有にしよう」と呼びかけました。
2-07-DSC08402
この8.15集会には、毎年、韓国から民主労総の労働者が参加しています。韓国では8月15日は日本帝国主義の植民地支配からの「解放の日」として御祝いされています。そうした日に、民主労総ソウル本部は毎年、この8.15集会に代表を派遣していて、今年も、キムジンスクさん(ソウル本部・女性委員会委員長)ほか3名が来日しました。キムさんは、労働基本権獲得を目指しパククネ政権打倒のゼネストを闘っている。共に団結して闘おう!とアピールしました。
4-1-DSC08413
これに応えて動労千葉の田中委員長が登壇してアピール。田中さんは戦争法案に対し「われわれはアジアの労働者に銃を向けない!戦争をする政府は労働者の力で倒す!」と叩きつけ、「民主労総の命がけのゼネストを日本の新聞が一行も報道しない。われわれが声を大にして宣伝していこう」と呼びかけました。また、トルコの労働者からのメールを紹介し、中東で流血の戦争と向き合って闘っている労働者と連帯しよう、日本の労働組合の力を取り戻して戦争を止めようと訴えました。また、JR採用差別事件の最高裁の上告棄却に対し、「絶対に闘いの旗は降ろさない、解雇撤回の日まで闘い続ける」と表明し、8.23報告・決起集会(13時30分~星陵会館)への結集を訴えました。
5-10-DSC08420
沖縄から冨田晋さん(日本IBMビジネスサービス労組委員長)が特別報告に立ち、「辺野古基地建設が1ヶ月ストップしている背景に、米軍基地内の労働者の闘いがある。3人に1人が非正規に突き落とされるという現実に対し全駐労の現場の労働者がストライキを含む闘いに立ち上がっている」と報告。そして、「ベトナム人民の闘いと沖縄の基地労働者が先頭に立ったゼネストによる米軍政の打倒がベトナム戦争を止めた。この闘いを今こそ全体化しよう」と訴えました。
集会ではさらに、ふくしま共同診療所院長の布施さん、動労水戸の石井委員長から、原発再稼働阻止、内部被曝とのたたかいの報告。さらに、NAZEN東京、自治体労働者、全学連から、熱烈な闘いの報告がありました。
また、全く不当な政治弾圧、公安警察の大弾圧をはね返し、前日(8/14)不起訴奪還されたばかりの「オープンスペース街」の職員女性2人が登壇し、勝利の報告。2人は完全黙秘を貫いて、外の支援が炎天下250ヶ所の作業所を回って集めた釈放要求署名の力でかちとった勝利は、多くの労働者市民を勇気づけました。(S)
1-06-DSC08396