神奈川県連絡会からのお便りです。
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5月23日(土)、とめよう戦争への道!百万人署名運動・神奈川県連絡会が主催し、横浜で「安保法制(戦争法)と改憲を許すな!」をテーマにした学習集会を開催しました。安保国会を前に、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士に講師をお願いし、学習を深めました。
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「平和のためと言って戦争法を作る安倍に騙されないことが必要」という司会の挨拶のあと、神奈川県連絡会の篠田代表から闘いの呼びかけがなされました。
高山弁護士からは、「安倍改憲内閣の戦争政治との徹底的な対決を」と題した以下のような講演を受けました。
まず出された11本の戦争法について、「戦後史の分かれ目」と言えるものだと話され、その狙いを概説しました。そして、記者会見の言動を引用して、安倍内閣は共産党がよく言う「米の戦争に巻き込まれる」のではなく、「進んで武力を行使する」と言っていることが重要だと指摘しました。
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また、1946年6月の衆議院での吉田茂首相の答弁、「自衛権の発動としての戦争も交戦権も放棄した。近年の戦争の多くは、自衛権の名において戦われた」、を引用して、「自衛権とは何か」について問題提起をされました。髙山さんは、「『自衛権』という言葉の本籍地は戦争勢力だ。彼らの専用語、戦争正当化のためにひねり出した完璧なだまし言葉である」と指摘しました。そして、戦争をしたい勢力が普遍化したがるが、労働者民衆の辞書に「自衛権」という言葉はない、民衆に戦争を起こす動機・理由はないからだ、と本質を暴露されました。
集団的自衛権が問題になっており、さまざまな反対論がある中、重要な視点だったと思います。最後に、闘う労働者・労働組合と国際連帯の前進の意義について話されました。
講演の後、多くの参加者から意見・質問が出されました。階級対立の下での憲法論、愛国主義の高揚、バーゼル宣言、国際連帯の在り方、核戦争の危険、時代の思想は権力の思想、安保条約の問題等々。活発な討論となり、戦争法と闘っていく決意を新たにしました。(神奈川県川崎連絡会 I)