3.11、フクシマは雪でした。4年前の3.11、大地震と大津波に遭った被災地はどんなに寒かっただろうかと思いました。
反原発福島行動’15の会場(郡山市民文化センター・大ホール)は全国から集まってくる人々の熱気に包まれていました。
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子どもたちに増える甲状腺がんへの心配、「復興」の名の下で内部被曝問題が隠ぺいされ続けている怒り、そうした中で、主催者あいさつに立った橋本光一さん(国労郡山工場支部)は「被曝労働拒否をたたかう動労水戸と、避難・保養・医療を原則とするふくしま共同診療所が希望だ」と言いました。そして、「労働者の闘いこそが原発も戦争も無くすことができる。労働組合が軸になった地域の団結をつくろう」と訴えました。職場で労働組合の先頭に立ってJR資本の攻撃と闘っている橋本さん自身が、今年の3.11福島行動の実行委員長になって地域で奮闘している姿に、胸をうたれました。
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遠方の沖縄、福島からも多くの仲間がかけつけました。沖縄IJBS労組委員長の富田晋さんは「福島の現実に触れると、沖縄の怒りと同じものを感じる」と言い、長崎の城臺美弥子さんは「長崎のときと同じように福島で内部被曝問題が隠されようとしている」と怒りを訴えました。
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福島からのアピールでは、小学生6年のときに3.11に遭遇したという男子高校生、大学当局の弾圧と闘っている福島大学生、南相馬市で被災し仮設住宅で暮らす女性、農民、原発労働者(メッセージ)からの発言がありました。
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それぞれの発言からフクシマの現実が伝わりました。また、司会の1人も福島大でのビラ撒きで不当逮捕された学生で、若い青年たちのまっすぐな怒りがこの福島行動の先頭に立っていると感じました。
三里塚からかけつけた市東孝雄さんも登壇し「福島、沖縄、三里塚をつないで闘いたい」と3.29全国集会への参加を訴えました。
続いて、動労水戸の青年部がはっぴ姿で登壇。政府・JR会社が労働者に被曝を強制して「復興キャンペーン」や住民の帰還強制をやることへ怒りと、住民と共に被曝労働拒否を闘う決意を述べました。
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ふくしま共同診療所からは布施幸彦院長と佐藤幸子さん(診療所建設委員会)がアピール。布施医師は発言の最後に「日本の原発の再稼働を止めることが、世界の原発を止める」と結びました。
午後2時46分、椎名千恵子さんの呼びかけで、原発を無くしこの社会を変えることを誓って「黙祷」。
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最後に、「原発いらない、命が大事の歌」を大合唱しました。
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デモに出るときには、雪はほとんど止んでいました。福島の人々を先頭に郡山市内デモへ。
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ヒロシマからも大勢参加していました。
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JR郡山駅前では、先に着いた人たちが「かんしょ踊り」を。
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福島大行動には1100人が参加し、福島とつながり、ここからまた1年闘い抜こう!と確認し合いました。
(S)
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