とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2022年10月

■ドキュメンタリー映画『日本原牛と人の大地』上映
とき◆10 月28 日(金)~11月3日(木)
ところ◆KBCシネマ(福岡市中央区那の津1-3-21)
問合せ◆KBCシネマ(tel.092-751-4268)

■ドキュメンタリー映画『日本原牛と人の大地』上映
とき◆10月28日(金)~11月10日(木)
ところ◆横川シネマ(広島市西区横川町3-1-12)
問合せ◆横川シネマ(tel.082-231-1001)

■武力で平和はつくれない、憲法いかす未来へ11.3憲法大行動
とき◆11月3日(木・休)午後2時~3時10分まで全体集会、3時15分~エリアごとの集会
エリア】国会正門前(9条壊すな実行委)、衆議院第2議員会館前(戦争させない1000人委員会)、国会図書館前(憲法共同センター)など
主催◆総がかり行動実行委(tel.03-3526-2920)

■11.6全国労働者集会関連企画~11.5労働者国際連帯集会
とき◆11月5日(土)午後1時30分開会
ところ◆千葉市文化センターセミナー室(千葉市中央区中央2-5-1、中央公園近く)
基調提起◆金元重さん(国鉄闘争全国運動呼びかけ人)
主催◆11.6全国労働者集会実行委(tel.043-222-7207)

■戦争・大軍拡・改憲をとめよう!11.6全国労働者総決起集会
とき◆11月6日(日)正午~集会、午後3時15分デモ出発(東京駅まで)
ところ◆日比谷野外音楽堂(日比谷公園内)
入場カンパ500円、託児あり
アピール◆関西生コン労組、動労千葉、全国金属機械労組港合同、改憲・戦争阻止!大行進、韓国から民主労総ソウル地域本部、アメリカからスティーブ・ゼルツァーさんら、在日ビルマ市民労働組合ほか、職場からの報告
主催◆11.6全国労働者集会実行委(tel.043-222-7207)

■辺野古新基地建設の強行を許さない!防衛省抗議申入行動
とき◆11月7日(月)午後6時30分~
ところ◆防衛省正門前(市ヶ谷駅7分)
主催◆辺野古への基地建設を許さない実行委(tel.090-3910-4140沖縄一坪反戦地主会・関東)

■ドキュメンタリー映画「テレビで会えない芸人」自主上映会
とき◆11月8日(火)①午前10時~、②午後2時~
ところ◆パルティとちぎ男女共同参画センター(栃木県宇都宮市野沢町4-1)
主催◆良い映画を観る会(tel.090-9340-2311)

■星野文昭絵画展 in八王子
とき◆11月9日(水)~13日(日)午前10時~午後6時
ところ◆八王子中央図書館・地下展示室(八王子市千人町3-3-6、JR「西八王子」北口3分)
主催◆実行委(tel.042-644-9914)

■裁判員制度は廃止へ!最高裁デモ
とき◆11月11日(金)正午~デモ出発(日比谷公園霞門に集合、弁護士会館斜め前)
最高裁まで、昼休みの都心デモ
主催◆裁判員制度はいらない大運動(tel.03-6416-8256)

■ドキュメンタリー映画『日本原牛と人の大地』上映
とき◆11月11日(金)~17日(木)
ところ◆シネマテークたかさき(群馬県高崎市あら町202、高崎駅西口6分)
問合せ◆シネマテークたかさき(tel.027-325-1744)

■脱被ばく実現ネット第17回新宿デモ
とき◆11月12日(土)午後1時~アピール、2時~デモ/ところ◆JR「新宿」東口アルタ前/子ども脱被ばく裁判(仙台高裁)、3.11子ども甲状腺がん裁判(東京地裁)支援を訴える
主催◆脱被ばく実現ネット(fukusima.sokai@gmail.com)

■強制収用するな!11・13三里塚緊急現地闘争
とき◆11月13 日(日)午後1時 市東孝雄さん宅中庭に集合、集会後デモ
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)

■原発いらない金曜行動~岸田政権の原発政策の転換を許すな!
とき◆11月18 日(金)午後6時30分~7時45分
ところ◆首相官邸前
主催◆実行委員会(tel.03-3238-9035)

■沖縄「復帰」50年を問う~「命ぬぐすーじ 舞い遊ば」
とき◆11 月19 日(土)午後2時開始
ところ◆林野会館大ホール(文京区大塚3-28-7)
お話◆源啓美さん(琉球舞踊歴40年)、琉球舞踊・うた・映像など
チケット前売1500円(当日2000円)
主催◆沖縄一坪反戦地主会・関東(tel.090-3910-4140)

■講演集会~異議あり!G7広島サミット戦争会議をするな!
とき◆11月20日(日)午後2時開会
ところ◆広島弁護士会館3Fホール(広島市中区上八丁堀2-73)
講師◆森川文人弁護士(「改憲・戦争阻止!大行進」呼びかけ人)
主催◆8.6ヒロシマ大行動実行委(tel.082-221-7631)

■セクハラ・パワハラ解雇をぶっとばせ!集会 第2弾
とき◆11月20日(日)午後2時開会、集会後デモあり
ところ◆大阪PLP会館(大阪市北区天神橋3-9-27)
講演◆晴野まゆみさん(セクハラ裁判第1号)
共催◆婦人民主クラブ全国協・関西支部、 関西労組交流センター(tel.06-7503-7232)

■講演会「原発事故は終わっていない、放射能から子どもを守ろう」
とき◆11月25日(金)午後2時~
ところ◆県南生涯学習センター多目的ホール(茨城県土浦市大和町9-1ウララビル5F)
講師◆小出裕章さん(原子核工学者)
参加費700円
主催◆福島応援プロジェクト茨城(tel.090-9108-0464)

■星野国賠勝利、大坂正明さん無罪奪還、星野・大坂全国集会
とき◆11月27日(日)12時30分集会開始、集会後デモ
ところ◆星陵会館(東京メトロ「永田町」6番出口3分)
主催◆星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議(tel.03-3591-8224)

■11・27天神峰現地闘争
とき◆11月27日(日)午後1時 市東孝雄さん宅中庭に集合、集会後デモ
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)

■福島原発事故から12年目11.27福島報告集会
とき◆11月27日(日)午後1時30分開会
ところ◆熊本市中央公民館6F大会議室(熊本市中央区草葉町5-1)
講演◆杉井吉彦さん(医師)
資料代1000円
主催◆NAZEN熊本(tel.080-5218-1917和田)

■東海第二原発うごかすな!11.27廃炉デー集会
とき◆11月27日(日)午後6時15分開始
ところ◆文京区民センター3-A(都営地下鉄「春日」A2出口すぐ)
講演◆河合弘之弁護士(東海第二原発差止訴訟弁護団)他
主催◆とめよう!東海第二原発首都圏連絡会(tel.070-6650-5549)

■三里塚闘争裁判~「耕作権裁判」デモ&傍聴
とき◆11月28日(月)午前9時に千葉市中央公園に集合。市内デモへ
耕作権裁判は10時30分開廷(千葉地裁)
問合せ◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)


10月25日、大坂正明さん(73歳)の第1回公判が東京地裁で開かれ、大坂さんは「無実であり無罪です」と起訴内容を全面的に否定しました。デッチ上げ指名手配後50年の時を経て発した命の言葉だったと思います。

大坂正明さん救援会からいただいた大坂さんの意見陳述を紹介します。
* * * * * * *
【10月25日 第1回公判における大坂正明さんの意見陳述】

               被 告 人 意 見
                                                                                                2022年10月25日
東京地方裁判所刑事第4部 御中
                                                                                           被告人 大坂 正明

1 第-に、私は五つの罪名で起訴されていますが、すべての容疑についてその事実はありません。したがって無実であり無罪です。
 証拠とされているものは、当時の参加者の供述調書であり、それは取調べを行った官憲による創作文でしかありません。
 取調べが長時間であったリ、大声で恫喝されたり、あるいは誘導によって、取調べ官が作ったストーリーを当事者自らが語ったという形にさせられたものなのです。
 そうしなければ取調べが終わらないのです。だから嘘を承知で指印を押しているということです。そうした実態は星野文昭さんや奥深山幸男さんの公判で供述者当人が証言していることから明らかです。
 調書に自ら指印を押しているから正しい内容だというのは詭弁です。
 このような供述調書には証拠としての価値はありません。

2 第二に、この創作された供述調書をもとにして、星野文昭さんは、無期懲役の判決を受け、44年間の獄中闘争の末、杜撰な刑務所医療によって無念の死を強いられました。
 供述者本人がその調書の内容を否定したにもかかわらず、それを無視し、官憲が創作した調書のみを根拠として下した判決はあまりにも不当です。
 これは裁判官が「有罪ありき」として下した政治的判決に他なりません。このような不公正で理不尽な判決は許されるものではありません。

3 第三に、1971年11月14日の闘争は沖縄返還協定批准に反対するものでした。11月10日に沖縄で打ち抜かれた全島ゼネストに連帯して闘われたのです。この返還協定の是非が全社会的に問われていたことを認識してもらいたいと思います。
 その協定の内容とは、沖縄県民が望んだ「核抜き・本土並み」とはかけ離れた、在日米軍墓地の沖縄への集中と、自衛隊基地の新設だったのです。これでは平和の島にするのではなく、永久に基地の島となってしまうのです。
 その時私たちが指摘したことの正当性は、半世紀後の今日、沖縄の現実によって証明されています。今や沖縄には在日米軍墓地の70%以上が集中し、ミサイル基地網が作られているのです。沖縄は今、再び戦争の最前線に立たされようとしています。そうした政府の攻撃に対して、辺野古では新基地建設に反対し、連日多くの県民が立ち上がっています。沖縄では「命こそ宝」と言われ、平和の島になることを望んで、どれほど金を積まれてもそれを拒否して、基地と闘う人々が多数存在しているのです。
 このような沖縄の現実と、これを生み出した返還協定を顧みるならば、返還協定に反対した私を裁くことは不当です。本来裁かれるべきは政府の沖縄政策であり、政府そのものだということを強く訴えます。

4 第四に、公訴事実に関してはすでに時効が完成しているということです。奥深山幸男さんが病気から回復することが不可能だと分かっているにもかかわらず、将来的に回復困難であれば手続から解放すべきという最高裁判例を無視し、行うべき判断を回避し続けるという裁判所の不作為によって、この不正義はひきおこされました。奥深山さんは、起訴されてから亡くなるまで45年間、公判停止されてからでも36年間も被告席に縛り付けられたのでした。奥深山さんの主治医は一貫して回復囲難な統合失調症と診断していたにもかかわらず、私の時効を止めたままにしておくために、私に対して刑罰権を行使するために、裁判所は奥深山さんに対する判断をあえて下さなかったのです。
 そのために私は46年間の長きにわたり、指名手配を受け続け、家族にも会えない生活を強いられました。そして、今、51年前の事件について裁かれるという、前代未聞の裁判の当事者という立場を強いられています。証拠は散逸し、防御権の行使も十分にできません。
 1994年に奥深山さんの免訴申立ての際に、奥深山さんについて裁判から解放していれば、全ての公訴事実に関して時効は成立していました。このような裁判所の不公正な不作為をここで正していただきたい。

5 第五に、今日台湾をめぐり、日米と中国が対立を深め、挑発しあって一触即発といった危険な状況が生み出されています。もし戦争が開始されると、沖縄のミサイル基地などが真っ先に攻撃されます。そうなると沖縄は再び「捨て石」とされてしまいます。沖縄県民は不屈に反戦・反基地を闘い続けています。私が半世紀前に抱いた沖縄県民に応えようという気持ちは、今もまったく変わりません。だから沖縄県民の闘いに連帯して、私はこの公判を反戦・反核・反改憲を訴える場として闘います。
                                以上


10月20日午前、東京地裁で星野国賠訴訟の第12回公判がありました。裁判後、日比谷公園霞門から法務省、東京地裁を弾劾するデモも行いました。傍聴はできなかったのですがデモに参加してきましたので報告します。
星野2
この間、原告側は星野文昭さんを死に至らしめた徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターの責任を明確にした医師の意見書をいくつか提出してきましたが、これに対して法務省側は、この日の裁判でようやく徳島刑務所の処遇に関する医師の意見書を出してきました。しかしその内容は「徳島刑務所に何ら問題はない」というようなひどいものだったそうです。許せません。

デモ出発前、お連れ合いで原告の星野暁子さんは「国賠闘争の意味を考えると、それは獄死を許さないということです。獄中44年、非転向を貫く文昭を無残に殺した刑務所の獄死攻撃を絶対に許さない。文昭の闘いを無駄にせず継承していくために、獄死を許さないという階級的な大衆闘争をつくっていきたい。頑張っていこう!」と訴えました。
星野1
裁判所の前では、東京高裁に対し、地裁の「全員無罪判決」を破棄し公正な判決を下すことを求める「福島原発刑事訴訟支援団」のスタンディングがちょうど行われていました。
星野3
デモの後、大坂正明さん救援会より、大坂さんの裁判がいよいよ10月25日(火)から始まること、23日(日)の東京拘置所包囲デモへの参加が訴えられました。(S)

【大坂正明さんは無実】
大坂さんは、星野文昭さんと共に1971年11月14日に東京・渋谷で行われた「沖縄返還協定」批准阻止闘争に決起し、星野さんと同じ「殺人罪」をでっち上げられ指名手配されました。46年後の2017年に逮捕・起訴され、その後5年も面会禁止で東京拘置所に不当拘留されています。


昨日の新聞でびっくりした記事がありました。
いま、戦争中のウクライナから国会議員団が日本に来ていて、日本政府や経済団体、いくつか自治体も訪問し、戦争勝利に向けた支援を訴えているというのです。「武器をください」と言いたいが、日本は制限されているので「別の形での支援を、ビジネス上の協力を」と訴えています。

(10月18日付朝日新聞)
221019朝日新聞

さらに、びっくりしたことは、超党派の日本・ウクライナ友好議員連盟が17日にこのウクライナの議員団と衆議院議員会館内で意見交換をしていて、議連の森英介会長(自民)が「国土と独立を守り抜き、平和と復興を成し遂げてほしい。そのために力を合わせて支援したい」と発言していることです。その場に日本共産党や立憲民主党などの国会議員も同席しているのですが、もしこの森発言にうなづいていたとしたら、日本は与野党総翼賛と言わねばならないと思いました。
会合

NHK NEWS WEBによれば、来日しているウクライナ議会の議員団は「最悪の事態は、各国が戦争に疲れ、私たちにロシアと交渉するよう言ってくることだ」と述べ、ウクライナが占領された領土を奪還してロシアに勝利するまで支援を継続するよう日本側に求める考えだと述べています。

こうした内容に関連して、『週刊ダイヤモンド』8月27日号に、河野太郎元防衛相の下記のような発言が載っていました。
「今回、ウクライナから日本にミサイルなどの供与の依頼がありましたが、残念ながら受けていません」「チャンスがあれば供与して、実力を試す必要がある。実力があるなら輸出ができる。今回もそのチャンスを逃した」
ダイヤモンド

とんでもない暴言です。ウクライナの人々の命が奪われ、ロシアの若者たちの命も犠牲になっているこの戦争を、「即時中止」させるためにこそ世界中の人々が総力をあげるべきなのに、「ウクライナでの商機を逃した」などという発想を強く弾劾します。

しかしながら、この発想は河野大臣に留まりません。岸田政権は年末に改定する国家安全保障戦略に「反撃能力(敵基地攻撃能力)」保有と併せて、安倍政権が2014年に策定した「防衛装備移転三原則」に基づき国主導で武器輸出を進める方針を明記しようとしており、大変危険な様相です。

最近、中国脅威論、北朝鮮脅威論が叫ばれますが、頻繁に繰り返されている自衛隊の軍事訓練、日米共同軍事演習も周辺国から見れば「挑発」行為であり、こうしたやりあい、戦争政治は日本がすでに戦争への道に歩み出していることを示しています。
日本国憲法の前文には、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」と書かれています。
多くの犠牲者たちの遺言として、肝に銘じたいと思います。

ウクライナでの戦争を推進させるような「支援」には反対です。「いますぐ戦争をやめて!」というウクライナ民衆の声、ロシア民衆の反戦の闘いを想像して、世界で、日本で戦争反対の大きなうねりをつくり出しましょう!(S)



岡山県連絡会からの報告です。
*******

10月27日(木)午後2時~5時、岡山大学構内で自衛隊との共同防災訓練をやろうとしていることが、大学近隣家庭への回覧板でわかりました。
(回覧板のチラシ)

回覧板チラシ
それによると、岡山大学第二体育館で自衛官による話や体験学習による防災訓練を実施する、その隣の駐車場で自衛隊車両の展示や実演などを行うというものです。

大学(学問の場)に自衛隊(軍隊)が入校するなどありえないと、大学の軍事研究に反対してきた元岡山大学教授の野田隆三郎さんら市民有志が、10月13日(木)に岡山大学に対して自衛隊との訓練中止の申入れに立ちました。

以下、野田隆三郎さんの報告です。

 きょう岡山大学に申し入れに行きました。参加者は5人。安全管理課の課長とその部下が対応しましたが相変わらず、ひどい対応でした。
1 防災訓練ならなぜ本業の消防署と共同でやらなかったのか。防災は自衛隊の副業に過ぎない、防災が本業の消防署と共同でやる方が住民に役立つ、小中学校ではすべてそうしていると、こちらから問い詰めても、「自衛隊も災害救助で貢献しているから自衛隊とやることにした」と言うばかり。答えになっていないと言っても同じことをくりかえすばかり、要するにこれ以外には何も言わない。本当にひどい。
2 さらにこちらから、どこの自衛隊のどんな部隊が来るのかといくら聞いても答えない。
 相手は指定していた30分がくるとそそくさと逃げ帰りました。
 新聞社、テレビ局各1社がきていましたが、大学の対応にはさすがに呆れたことと思います。
(申し入れ書を手渡す野田さん)
1-221013岡大本部申し入れ行動

(申し入れ書)
*個人名は伏せています。

岡山大学構内における自衛隊との共同防災訓練の中止を求める申し入れ

岡山大学長 槇野 博史様     2022年10月13日

      
岡山大学の自衛隊との共同防災訓練に反対する市民有志
         代表 野田隆三郎(岡山大学名誉教授)
            *****(岡山大学職員)
            *****(岡山大学学生)
            *****(大学近隣住民) ほか21名

 先日、貴学は学内の施設を使用した自衛隊との共同防災訓練を、来る10月27日に行うことを大学近隣住民に回覧板で通知した。それによれば、防災訓練は岡山大学が主催し、当日は学内駐車場で自衛隊車両の展示・実演が行われるとされている。
 自衛隊が、災害時に全国各地で救援活動に貢献していることは事実である。しかしそれは自衛隊の本業ではない。自衛隊の本業は軍事であり、憲法違反とされる安全保障関連法が成立したいま、自衛隊は自衛に留まらず、海外で戦争ができる軍隊になっている。さらに憲法を改正して自衛隊の戦争行為を拡大強化する動きも強まっている。
 このようななか、今回の共同防災訓練には次の二つの問題がある。
(1)政府・防衛省は常々、自衛隊の本業(戦争)をベールに包んだまま国民のなかに自衛隊を浸透させようとしている。そのことが自衛隊員の募集、また憲法に自衛隊を明記する憲法改正等に役立つからである。
 今回の共同訓練はそのような政府・防衛省の思惑のお先棒を担ぐものである。
(2)今回の防災訓練には防災を本業とする消防署が参加していない。防災を管轄するのは消防署であり、自衛隊にとって防災は副業でしかない。
 防災訓練をするのであれば、それを本業とする消防署と共同で行うべきで、その方が住民・学生教職員にとってずっと役立つはずである。
 今回の防災訓練では、自衛隊車両の展示・実演などいろいろ自衛隊に見せ場を設定しているが、これらが住民・学生教職員に役立つ防災訓練と言えるか疑わしい。災害発生時の知識に関する話なども自衛官より本業の消防署員の方が適任である。
 このように今回の防災訓練は、自衛隊ありきで計画されたもので、防災の効果は乏しく、防災訓練に名を借りた自衛隊の宣伝と言うべきものである。
 以上述べた二つの理由により、大学がこのような防災訓練を主催することは、決して許されることではない。私たちの知る限り、自衛隊と共同で防災訓練を行った大学は一つもない。
 私たちは貴学がただちに自衛隊との共同防災訓練を中止するよう強く求める。

                                 以上
 

 軍事研究のときの経験から、申し入れだけでは大学を動かすことはできないとわかっていたので、今後は、精一杯、学生へのアピールをするつもりです。きょうも申し入れ後、昼休みに食堂に向けて大学のひどさをアピールしました。
 いま小中学校では防災訓練は消防署と共同でやっている、しかし大学が自衛隊とやったとなると、小中学校でも、大学がやってのだからうちも自衛隊と共同でやろうということになりかねない。大学がそんな悪しき先例を作っていいのか、そういう配慮が岡山大学には全くない、最高学府がこんなことでいいのかと。
(岡山大学スクランブル交差点で)
2-221013岡大スクランブル交差点宣伝行動

(山陽新聞記事より)
2022年10月15日付山陽新聞




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