とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2020年11月

STOP!HENOKO防衛省交渉
とき◆12月2日(水)午後3時~署名提出&前段集会/3時30分~5時:防衛省交渉/6時~8時:報告集会
ところ◆衆議院第2議員会館B1・第3会議室
交渉・報告◆北上田毅さん、湯浅一郎さん(共に土砂全協顧問)
参加費500円、定員40名(事前申し込み必要)
呼びかけ◆辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会、同首都圏グループ(tel.080-1054-0409毛利、mochan-123daaa@tbz.t-com.ne.jp)

星野国家賠償請求訴訟の第3回裁判
とき◆12月3日(木)午前11時開廷
ところ◆東京地裁411号法廷/裁判終了後、法務省弾劾デモ
問合せ◆星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議(tel.03-3591-8224)

■12.6福島報告集会~10年目のフクシマの真実
とき◆12月6日(日)午後1時30分開始
ところ◆熊本県教育会館5F第1会議室(熊本市中央区九品寺1-11-4)
講演◆杉井吉彦さん(ふくしま共同診療所医師)
主催◆NAZEN熊本(tel.080-5218-1917)

国際連帯で戦争・改憲を阻止する12.6川崎集会&デモ
とき◆12月6日(日)午後1時30分開会、集会後デモ
ところ◆カルッツかわさき1F大会議室(川崎市川崎区富士見1-1-4)
共催◆改憲戦争阻止!大行進神奈川ほか(tel.045-242-1055)

事故を許さない!オスプレイいらない基地を撤去しろ横田デモ
とき◆12月6日(日)午後2時に福生公園(青梅線「牛浜」7分)に集合、2時30分デモ出発
呼びかけ◆改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会(tel.042-644-9914)

■米軍機事故から3年目の12.7~緑ヶ丘保育園との交流集会
とき◆12月7日(月)午後6時30分開会
ところ◆文京区民センター3A(地下鉄「春日」A2出口すぐ)
★沖縄・緑ヶ丘保育園の皆さんとオンライン映像で交流会/参加費500円
主催◆改憲・戦争阻止!大行進実行委「チーム緑ヶ丘1207」支援プロジェクト(tel.03-5211-5415)

辺野古新基地建設の強行を許さない!防衛省前抗議行動
とき◆12月7日(月)午後6時30分~
ところ◆防衛省正門前(JR市ヶ谷駅7分)
主催◆辺野古への基地建設を許さない実行委(tel.090-3910-4140)

イラク派兵で負傷~池田自衛隊裁判(国賠請求訴訟)控訴審
とき◆12月9日(水)午後2時開廷
ところ◆名古屋高等裁判所1号法廷(愛知県名古屋市中区三の丸1-4-1)
問合せ◆池田裁判をともに闘う会(tel. 052-710-1700東海合同労組)

〈監視社会は止められるか〉学習会~「デジタル化」とどう闘うか
とき◆12月11日(金)午後6時30分開始
ところ◆渋谷勤労福祉会館(渋谷駅8分)
講師◆城之崎進さん(社会運動家)
主催◆現代の治安維持法と闘う会(tel.03-3591-5447)

■沖縄闘争を闘い獄中44年、無実の政治犯 星野文昭絵画展
とき◆12月11日(金)~13日(日)午前10時~午後6時(11日は11時~)
ところ◆堺市立文化館(大阪府堺市堺区田出井町、JR阪和線「堺市」西へ3分)/入場無料
主催◆星野文昭絵画展実行委(tel. 072-463-6640関西合同労組泉州支部)

■「憲法改正論」検証~『9条で日本は守れない』論
とき◆12月12日(土)午後2時~4時
ところ◆新潟市民活動支援センター小研究室(新潟市中央区西堀通6番町)
主催◆改憲・戦争阻止!大行進中央区(tel.080-5477-6434上原)

■学習会「関東大震災朝鮮人虐殺はなぜ起きたか?~朝鮮植民地支配から考える~」
とき◆12月12日(土)午後7時~
ところ◆スペースたんぽぽ(千代田区神田三崎町2-6-2ダイナミックビル5F)
お話◆愼蒼宇(シン チャンウ)さん(法政大学社会学部教授)/800円
主催◆たんぽぽ舎(tel.03-3238-9035)

■講演会~「黒い雨」訴訟における“科学的知見”をめぐって
とき◆12月13日(日)午後1時開始~2時30分
ところ◆東区民文化センター・大会議室(広島市東区役所隣り)
講師◆大瀧慈さん(広島大学名誉教授・統計学)/参加費500円
主催◆NAZENヒロシマ(tel.082-221-7631)

3.11から10年の福島~ふくしま共同診療所報告会
とき◆12月13日(日)午後2時開会、DVD「10年目のフクシマ」上映
ところ◆セシオン杉並9・10集会室(杉並区梅里1-22-32)
お話◆杉井吉彦さん(ふくしま共同診療所医師)
呼びかけ◆NAZEN東京(tel.090-6658-1544北島)

■私たちの街に米軍ミサイル部隊司令部はいらない!12.13町田集会
とき◆12月13日(日)午後6時開会
ところ◆町田市健康福祉会館(町田市原町田5-8-21、小田急町田駅東口10分)
お話◆池田五律さん(有事立法・治安弾圧を許すな!北部実行委)「スターウォーズ(宇宙大軍拡)」、清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古住民連絡会事務局長)「米軍再編と自衛隊基地~宮古島の現状と闘い」、福本道夫さん(第9次横田基地公害訴訟原告団団長)「横田基地と相模総合補給廠」
主催◆厚木基地爆音防止期成同盟町田支部(tel.080-2093-8162山本)

三里塚・請求異議控訴審判決
とき◆12月17日(木)午後2時開廷
ところ◆東京高等裁判所(地下鉄「霞ヶ関A1出口すぐ)
霞が関・東京高裁デモあり】午前11時30分、日比谷公園霞門に集合。正午デモ出発
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)

徳島刑務所から愛を込めて描き続けた星野文昭絵画展
とき◆①12月17日(木)~18日(金)、仙台市生涯学習支援センター1Fフロア(宮城野区榴岡4-1-8)
②12月19日(土)~20日(日)、エル・パーク仙台創作アトリエ(青葉区一番町4-11-4)
入場無料
主催◆沖縄と連帯し星野さん大坂さんの無実をかちとる会・宮城(tel.080-6044-5825青柳)

■戦争法廃止、改憲反対「国会前19行動」
とき◆12月19日(土)午後2時~
ところ◆国会議員会館前
主催◆総がかり行動実行委(tel.03-3526-2920)

三里塚・耕作権裁判
とき◆12月21日(月)午前10時30分開廷
ところ◆千葉地裁(千葉県庁前)
市内デモ】午前9時に千葉市葭川(よしかわ)公園に集合
主催◆三里塚芝山連合空港反対同盟(tel.0476-35-0087)

阿佐ヶ谷市民講座~植民地朝鮮における治安維持法
とき◆12月24日(木)午後6時30分~
ところ◆杉並区立産業商工会館1F(阿佐ヶ谷南3-2-19)
講師◆荻野富士夫さん(小樽商科大学名誉教授)
参加費800円(学生400円)、*予約または先着40名
主催◆阿佐ヶ谷市民講座実行委(tel.090-8080-6860)

■2020レイバーフェスタ
とき◆12月26日(土)午前10時15分~午後4時50分
ところ◆田町交通ビル6階ホール(JR「田町」芝浦口3分)
主催◆レイバーネット日本(tel.03-3530-8588)



11月19日(木)13時45分頃から、今国会初の衆議院憲法審査会が開催されました。「頃」というのは、下記のような事情があったからです。

私たちが委員室(衆院では委員室、参院では委員会室と、なぜか呼び名が違います)に入ったとき、すでに審議が始まっていました。検温などのため傍聴前の手続きにいつもより時間が掛かったからです。もう少し早めに手続きを始めるとか、開会を1、2分遅らせるとか、そういう配慮がなぜできないのでしょうか。

この文章は、6月2日付のこのブログに掲載した前回5月28日の衆院憲法審レポートをそのまま写したものです。「傍聴の権利を尊重しろ! もういい加減にしてくれ!」と言いたいところです。
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今回の衆院憲法審査会は、午後の開催、所要わずか1時間という形で実施されました。通例では午前9時か10時頃から2時間以上を確保して行われてきたところ、この日は本会議や他の委員会との兼ね合いで、かなり無理をして日程が押し込まれたのではないかと思います。

ところで、衆議院のホームページでは、「新型コロナウイルス感染症対策のため」下記のような傍聴の制限措置が講じられていることが告知されています。
「本会議及び委員会の傍聴については、適切な身体的距離を確保できる人数の入室を認めることとし、体温計の計測により、37.5以上の発熱その他感染を疑わせる症状(発熱・風邪の症状、息苦しさ・強いだるさ、味覚・嗅覚異常、過去14日以内の海外渡航歴)がないことを確認し、マスクの着用を求めた上で傍聴を認めることとなります。」
また、前日の18日には、東京都内で新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が493人で過去最多になったと報じられていました。

そんな中、今回の審査会は、改憲勢力に「やってる感」をアピールすることを一つの目的として開催されたものだと言わざるを得ません。自民党は憲法審査会長に細田博之氏を、党憲法改正推進本部長に衛藤征士郎氏を充てるという新体制を発足させており、目に見えるアクションを起こさないまま臨時国会を終えることはできなかったのでしょう。ここでもう一度、「もういい加減にしてくれ!」と書いておきます。

なお、上記の「傍聴の制限措置」は完全に無視されており、この日の傍聴席は満杯で少し動くと隣りの方と腕や肩が触れあうような状態となっていて、「適切な身体距離を確保できる人数」どころではありませんでした(傍聴者は25人ぐらい、記者席もほぼ埋まっていました)。また、検温は非接触の機器を使って行われていましたが、「その他感染を疑わせる症状がないこと」の確認は一切ありませんでした(そもそも国会の職員にそんなことができるはずがありません)。

委員の出席率が高かった(定数50人中常に45人以上が着席していました)こともあって議場もそこそこの「密」になり、コロナウイルスなどどこ吹く風という様子でした。(* この一文も6月2日付のブログに掲載した前回5月28日の衆院憲法審レポートを丸写ししたものです。)
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さて、衆議院憲法審査会で実質的な審議が行われたのは5月28日以来、今臨時国会では初めてでした。ただ、主なテーマは「憲法改正国民投票法を巡る諸問題」で半年前と同じ、審議時間が短かったこともあって目新しい論点はなく、聞いたことのある議論が繰り返されただけという印象でした。
以下、まず『東京新聞』のウェブサイトから、当日の議事内容がわかりやすくまとめられた記事を転載させていただきます。

衆院憲法審査会、国民投票法改正案など議論 菅政権発足後初の自由討議(2020年11月19日)
 衆院憲法審査会は19日、菅政権発足後初めての実質的な憲法論議となる自由討議を行った。継続審議となっている国民投票法改正案を巡っては、与党が早期成立を主張。立憲民主党などは反対したが、国民民主党は条件付きで採決を容認した。日本学術会議の新会員任命拒否問題を受け、学問の自由を保障するよう求める発言もあった。
 自民党の新藤義孝氏と公明党の北側一雄氏は、駅や商業施設に「共通投票所」の設置を認めるなど7項目を見直す国民投票法改正案について、主な野党にも異論はないなどと指摘し、採決に理解を求めた。
 これに対し、立民の辻元清美氏らは今月1日に実施された大阪都構想の住民投票を踏まえて、国民投票運動の期間中に放送されるテレビCMなどの規制も並行して議論すべきだと主張。投票日当日の運動の制限や、国民投票で否決された改憲案を再び発議するまで一定期間空けることの是非も検討課題になるという認識を示した。
 一方、この臨時国会から野党統一会派を離脱した国民の山尾志桜里氏は、CM規制などの議論を速やかに行うことを条件に与党の採決提案に応じる姿勢を示し、野党の対応が分かれた。
共産党の赤嶺政賢氏は、自民党が自衛隊明記など改憲4項目の条文化作業を進めていることに強く反発。日本学術会議問題に触れ、菅政権を「憲法で保障された基本的人権を蹂躙する政治」と断じた。
衆院憲法審は26日も自由討議を行う。(川田篤志)

◆衆院憲法審査会の自由討議の要旨
新藤義孝氏(自民)投票環境の整備を行う国民投票法改正案はCM規制など別の論点を議論するためにも速やかに(審議の)手続きを進めるべきだ。憲法改正の議論を国会で深めてほしいという国民の声に応えるため、与野党を超え憲法論議を深めていくべきだ。
山花郁夫氏(立憲民主)大阪(都構想)の住民投票でCMの量は公平だったと言えるか。法的規制は不要と考えるのは難しい。同一テーマの国民投票に一定のインターバルを定める議論があってもよい。
北側一雄氏(公明)商業施設などに共通投票所を設けるなど国民投票法改正案の7項目について各党に異論はない。速やかに成立を図るべきだ。成立したから一気に憲法改正に進むわけではない。
赤嶺政賢氏(共産)菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命拒否したこの違憲なやり方に対する批判は広がっている。任命拒否を撤回すべきだ。憲法で保障された基本的人権を蹂躙する政治を正し、現実に生かすための憲法議論こそ必要だ。
足立康史氏(維新)国民投票で過半数の賛成を得ることは容易ではないことを大阪都構想の住民投票を通じて痛感した。大阪で何が起こったか明らかにすることは憲法改正の国民投票の公正な実施にも資する。国会で検証すべきだ。
山尾志桜里氏(国民民主)国民民主党は年内にも新憲法改正草案の要綱で論点や具体策を示し、議論の活性化に役立てたい。CMやネット広告の規制、外国人の寄付規制など必要な議論の場を確保し、必要な改正が行われるなら、7項目の先行採決に応じる。
石破茂氏(自民)憲法審を頻繁に開催し、北海道から沖縄まで全国各地で行うことが必要。可能な限り多くの党の賛成が得られるものは何かを考えるべきだ。
大串博志氏(立民)社会の分断があおられがちな時代背景を踏まえれば、憲法審でも融和をより意識した運営が必要になってきている。国民投票法にはCM規制などの問題があると新藤氏も認めている中で7項目だけ先に(改正する)というのは理屈に合わない。
船田元氏(自民)CMを法的に規制することは表現、報道の自由に抵触する可能性もある。憲法改正の発議と同時に国会に置かれるはずの広報協議会に監視してもらい、公平性、公正性を担保することが現実的ではないか。
中川正春氏(立民)憲法の何を論じるか、改正が必要だとすればどの項目から論じるかという各党の合意を作っていかなければ次のステップには行けない。与野党の信頼関係が崩れている限り、前には進まない。
鬼木誠氏(自民)憲法審を動かすべきでないとの発言も一部あったが、民主主義は議論することから始まる。議論すら否定するのは国民の代表、立法府として責任を果たしているとは思えない。
辻元清美氏(立民)国論を二分するような問題は国民投票になじまない。議会のコンセンサスが取れなかったから国民に決着させようというのは、国民を戦わせることになり、社会の分断を招く。
* 引用、ここまで
 
【改憲手続法改正案成立の可能性高まる】
上掲の記事にあるとおり、この日の審議の焦点は、自公・維新の議員により2018年6月に提出されて以来(細田会長は提案者の一人でした)、7国会にわたり継続審議となっている改憲手続法(いわゆる国民投票法)改正案(商業施設等への共通投票所の設置、洋上投票の拡充など7項目の改正案)の取扱いでした。そこで注目されたのは、早期採決を主張する自民・公明の委員と、CMやインターネットの規制等について議論するのが先決だとする立憲・共産の委員が、コロナ禍や大阪の住民投票、米国大統領選挙などの話題に言及しながら従来の主張を繰り返す中で(いつものことですが、牽強付会を絵に描いたような意見も目立ちました)、新・立憲民主党に参加しなかったメンバーで設立された新・国民民主党が、改憲の議論に積極的に関与する立場をこれまで以上に鮮明に打ち出してきたことでした。

すなわち、国民民主党の山尾志桜里氏(党の憲法調査会長でもあるそうです)は、憲法審査会は定例日(木曜日)に原則として毎週開催すべきだと訴えるとともに、自民党が自公など提出の改憲手続法改正案の可決後にCM規制などの追加的な議論を行うことを確約するなら採決に応じたいと明言したのです。これに対して、自民党の新藤義孝氏は早速審査会の場で「いまのご意見はしっかり受け止めて、憲法審査会で議論の場をつくって前に進めていきたいとお約束したいと思う」と応答し、報道によれば、山尾氏は「審査会後、CM規制などの議論を続けることを与党側が約束したとして、採決に応じる考えを示した」(『FNNプライムオンライン』11月19日)とのことです(写真参照)。
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これによって、自公が改憲手続法7項目改正案の採決に突き進む可能性が大いに高まったのではないかと思います。誰も野党とは認識していない維新だけでなく国民民主党も採決に応じて賛成したとなれば、「強行採決」との批判を受けるおそれがなくなるからです。この日、あらかじめ練り上げられていたシナリオ通りにことが進められたというのは、うがちすぎた見方でしょうか。

先に今回の審査会は改憲勢力に「やってる感」をアピールすることを一つの目的として開催されたものだと書きましたが、もう一つの目的は改憲手続法改正案の採決・成立に向けた地ならしを進めることにあったのだと思います。

なお、今臨時国会は延長されずに12月5日に閉会を迎える見込みですので、今のところ採決は次期国会に持ち越されることになると想定されます。残念ながら私たちがそれを阻止することは難しいでしょうが、その後にはより重大な闘いが控えています。自民はCM規制などの議論に応じるとしていますが、仮にこの約束を反故にしないとしても、平行して改憲案そのものの議論を仕掛けてくることは必定でしょう。それが緊急事態条項なのか自衛隊明記なのか、あるいは別の内容になるのかはわかりませんが、いまから緊張感を持って改憲反対闘争の強化を準備していかなければならないと思います。

【その他、びっくりしたことなど】
この日、私がいちばん驚いたのは、審査会に委員を出している各会派1人ずつの発言が終わった後、真っ先に石破茂氏(自民)が指名されたことでした。というのも、安倍晋三前首相の最大の政敵であった石破氏は、前回5月28日の審議会で指名され発言するまでおよそ4年間にわたって国会での発言の機会を封じられていたからです。
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そして、びっくりしたのはそれだけではありません。石破氏は脈絡なく次々に持論を繰り出していましたが、その中で多くの党の賛成が得られる可能性がある改憲案として、自民党が野党時代の2012年に公表した改憲草案で打ち出した憲法53条の改正案(いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があったときは……20日以内に臨時国会が召集されなければならない)に触れたとき、「もちろん、召集は畏れ多くも陛下の名によって行われるべきものではありますが」と述べたのです
これには本当に仰天しました(もしかしたら聞き間違いかもしれないと思って『衆議院インターネット審議中継』で確認しました)。
キリスト者として知られる石破氏は、本当に天皇の存在を「畏れ多い」と感じているのでしょうか、天皇について言及するときいつも「畏れ多くも」と前置きしているのでしょうか。

もう1人、この人物はトンデモ発言の常連で、そう書いただけで、ああ、あの議員かとお察しの方も多いと思いますが、そう、足立康史氏(維新)です。上掲の記事では「大阪で何が起こったか明らかにすることは憲法改正の国民投票の公正な実施にも資する。国会で検証すべきだ。」とまとめられていますが、大阪で起こったことの説明がトランプ氏もあきれるような内容でした。
自民党の一部と共産党が一緒になって明らかなデマを拡散したからいわゆる都構想が否決されたというのですが、そもそも都構想という名称からしてフェイクだったわけで、国会で検証されれば維新側にとってとんだやぶ蛇になることは間違いないと思います。足立氏には、この発言に責任を持って、国会での検証の実施を今後も主張し続けてほしいものです。

話は変わりますが、この日、憲法審を傍聴するために衆議院の議員面会所で待機しているとき、そこに設置されているモニターで衆院本会議で種苗法改正案が可決されるのを見ました。菅義偉政権の発足直後に大きな混乱が生じないよう、政府は今国会では与野党が激しく対決するような法案の提出を見送ったと報じられていますが、実際には悪法が次々と通されていっています。
それでも前を向いて、異議申し立ての活動を続けていきましょう。(銀)


11月17日、通勤時間帯の7時30分~8時30分まで、JR四ツ谷駅麹町口で、「コンビニ関連ユニオン」の朝ビラ支援に駆けつけました。16日~17日に行われたコンビニ各社への申し入れ行動の第2日目のスタートの駅頭ビラまきです。
駅に着くと、すでに河野正史委員長がアピールしていました。
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ここから歩いて4~5分のところに、セブンイレブンジャパン本社(千代田区二番町)があります。
前日の16日には河野さんたちはこのセブンの本社と、ファミリーマート本社(港区芝浦)、そしてローソン本社(品川区大崎)を回り、独占禁止法違反行為の根絶を求める8項目の要求を申し入れました。この日もビラまきのあと、河野さんたちは千葉市にあるミニストップ本店へと向かいました。
(ビラの裏に印刷されていた8項目要求)
申し入れ書
9月2日に公正取引委員会は「24時間年中無休営業は独占禁止法違反になりうる」などの改善勧告をまとめ、コンビニ各社に11月末までに自主的是正を行うことを求めました。また経産省も「新たなコンビニのあり方検討会報告書」を提言としてまとめました。

これを受けてコンビニ関連ユニオンは、全国各地のコンビニオーナーの声を代弁して、コンビニ8社、並びにフランチャイズ協会に対して上記内容の申し入れをすることにしたのです。
セブン2
河野さんは、駅から出てくる労働者たち、とりわけセブンイレブン労働者に「ユニオンに結集して団結しない限り、会社が言うままの無権利状態です。命より大切な契約はありません。不当なことには勇気をもって一緒に声を上げましょう!」と訴えていました。

アピールの後、河野さんもビラまきへ。ビラを受け取っていくセブンの社員に声をかけていました。

セブン3
ビラの受け取りは思ったより良かったです。みんなビラを読んでいました。小さな声で「頑張ってください」と声をかけてくれた女性もいました。労働者は、不当な攻撃に負けず闘いぬいている労働者の姿を見るとワクワクするものです。

コンビニ関連ユニオンは、セブンもファミマもローソンも、本部社員もオーナーも店舗従業員も配送・工場も、みんな入れる労働組合です(ホットライン携帯 090-5572-9108)。
現場で大資本に立ち向かっていくのはとても大変なことだと思います。命を守るためにも一人ひとりが立ち上がって団結しようと呼びかけるコンビニ関連ユニオンを応援していきましょう!(S)


11月13日(金)正午から約1時間、日比谷公園から最高裁判所に向けたデモが行われました。
裁判員1

毎年11月に、翌年の裁判員候補者に選ばれた人に「名簿記載通知」が送られます。これに抗議して、裁判員制度はいらない!大運動が主催して毎年行われている最高裁デモです。今年も約100人が参加して「裁判員制度はいらない!廃止せよ!」と最高裁に向けて抗議しました(下写真の左側の白い建物が最高裁)。
裁判員2
2009年5月21日から施行された裁判員制度ですが、年々「呼出状」への拒否者が増え、すでに国民の8割を超える人々が応じていないとのこと。裁判員制度はその命脈が尽きようとしています。
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デモ出発点(日比谷公園霞門)で、裁判員制度はいらない!大運動呼びかけ人の高山俊吉弁護士は「裁判員制度は憲法違反のデパートだ。やらない、行かない、で制度の廃止へ。今日のデモでそれをアピールしていこう!」と訴えました。
裁判員3
正午、デモ出発。
デモは、日比谷公園霞門~弁護士会館横を通り東京地裁へ。
「日弁連は、裁判員制度に手を貸すな!」「大坂正明さんは無実です。裁判員裁判から除外してください!」と大きな声でコールしました。(大坂正明さんの裁判:1971年、星野文昭さんらと共に沖縄返還協定批准阻止闘争を闘った大坂正明さんは星野さんと一緒にでっち上げ「殺人罪」で指名手配されました。半世紀近くもたった(46年間)2017年に公務執行妨害ででっち上げ逮捕され、「殺人罪」で起訴されました。)

経産省前では、連日座り込みを続けているテント前広場の人々とエールの交換。
裁判員4
文部科学省前を通り(左側の建物が文科省)、赤坂方面へ。
裁判員5
裁判員9
裁判員7
裁判員8
首相官邸の裏側では(真ん中の建物が首相官邸)、「軍事研究に反対する学術会議への攻撃を許しません!」「政府は裁判員制度を廃止してください」とコールを上げました。
裁判員10
赤坂見附~自民党本部横を通り、最高裁前へ。

裁判員6
裁判員11
「裁判員制度には国民の9割が反対です」
「私たちは人を裁くことを断ります」
「裁判所は裁判員候補の呼出状を送るな!」とコールを上げ続けました。

「民衆に自分の生活を犠牲にし、国家の立場に立って人を裁くことを強制する裁判員制度は『現代の赤紙』です。また、裁判員制度は、誤判やえん罪を重ねる日本の司法の腐食の真実を覆い隠すことを目的に登場したものです。統治する側に国民を立たせるのは、戦争の時代に特有の国家政策です。」(「裁判員制度はいらない!全国情報」高山俊吉さんのアピールより)

敵基地攻撃能力保有に向かう自民党・菅政権の戦争政治に反対し、私はやりたくない、行かない、という一人ひとりの反乱で、裁判員制度を廃止に追い込みましょう!(S)



11月7日(土)午後、脱被ばく実現ネット主催の第15回新宿集会・デモ「なかったことにさせない 福島原発事故と被ばくの事実!」が、たくさんの人たちで賑わう新宿駅東口アルタ前で行われ、約150名が参加しました。
裁判が7月28日に終わり、来年3月1日の福島地裁判決を前に、絶対に勝利させなければならないという決意で、子ども被ばく裁判の関係者たちのアピールがありました。
新宿2
特に、原告であり、元原発労働者で浪江町住人の今野さんの話は次のようなものでした。
「裁判を闘ってきて来年の3月に判決。3月からコロナで悩まされ、夏には長屋が解体された。今度は小中5校が解体される。私たちは学校の解体を延期して来年の3月に卒業式をやってほしいという署名を始めた。最後の別れをやってほしい。浪江町の3分の2の家が解体され更地になってしまった。自分がどこにいるのかもわからない。替わって新しいホテルや道の駅がきたが、昔の浪江町はもうない。10年たったからと言って事故の時のままだ。問題は大きくなっている。双葉町に伝承館ができたが、何を伝承するのか。腹が立つ。子どもの健康もないがしろにしている。子どもの甲状腺がんは300人に達しようとしている。大人もあらゆる病気が倍増している。皆さん、原発再稼働をとめてください」
新宿3
原告団弁護士の柳原さん、支援者による演奏、たんぽぽ舎の柳田さんなど、次々と発言が続きました。
新宿6
新宿1

アピールの後、「子どもを被ばくから守ろう!家族も!自分も!」と大きく書かれた横断幕を先頭にデモに出ました。
新宿4
アルタ前~大ガードを通り~西口駅西口~南口、新宿三丁目伊勢丹前からアルタ前へ戻る新宿駅ぐるりコースでした。「原発事故は終わってない」「子どもたちの甲状腺ガンはふえている」「原発はやめよう」と大きくない声でシュプレヒコールもやりながら進みました。
新宿5
菅政権は、女川原発再稼働承認とか原発をやめる気配はありませんが、子どもたちの未来を守るために、大人は責任をとっていかなければなりません。(東京杉並賛同人 H)


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