とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2020年07月

「とめよう戦争への道!百万人署名運動」の呼びかけ人であり、事務局長として運動の先頭に立たれてきた西川重則さんが、7月23日(木)午前10時41分老衰のため永眠されました。92歳でした。
コロナ情勢の中、25日に療養先の静岡県熱海市の斎場で家族葬スタイルで日本キリスト改革派東京教会の今井牧師による式で見送られたそうです。
心より哀悼の意を表します。
西川さん1
西川さんは昨年6月に路上で転倒されて歩行が困難となり、昨年末から熱海の施設で生活されていました。ところが3月以降は、コロナ感染対策の中で面会が制限され、ご家族も面会ができないという中でしたので、本当に残念です。

西川重則さんは、百万人署名運動発足の1998年4月4日の九段会館の大集会で司会を務められて以降、つねに百万人署名運動の最先頭で行動されていました。事務局長に就任されて以降の20年間の事務局会議は、ほぼ一度も欠席することなく、事務局長としての責任を果たしてくださいました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。

西川さんはキリスト者として毎週教会に通われながら、いくつもの団体の代表や事務局長の重責を担われていました。そして、国会開会中は毎日お弁当を持って国会傍聴に取り組まれていました。「戦争は国会から始まる」という危機感から、不断の監視をされていたのです。
大きな悪法(戦争法)が国会に出されるたびに、傍聴席からもどり国会前で警鐘乱打されていました。
西川さん2
また、自らも「わたしたちの憲法~前文から第103条まで」を著し、つねに「憲法に習熟してほしい」と訴えておられました。西川さんがお持ちの「日本国憲法」は何千回、何万回もめくられたのではないかと思われるほどボロボロのものでした。

戦争・改憲をめぐる攻防はこれからますます激しくなります。西川重則さんはつねづね「とめよう戦争!」必ずやこれを成し遂げよう、そのために、自分がつながってきた人々がぜひ力を合わせてほしい、小異を残して大同につこうと言っておられました。

西川さんの御遺志を引き継ぎ、「とめよう戦争への道!百万人署名運動」を継続・発展させ、さらに多くの労働者、市民、農民、学生の闘いとつながって改憲・戦争阻止へ!がんばっていきたいと思います。(百万人署名運動事務局)




7月23日、江古田駅近くの「ギャラリー古藤」で行われたドキュメンタリー映画「『棘』ーひとの痛みは己の痛み。武建一」上映会に参加しました。コロナ対策で会場の受付には消毒液があり、予約優先で定員が決められていました。2回の上映会の間に、杉浦弘子監督のトーク&質疑がありました。

映画は約1時間ですが、労働運動とは無縁だった杉浦弘子さんが、インタビュー申し入れで初めて会った関西生コン支部委員長の武建一さんがその3日後に不当逮捕されるという現実に直面して、関西生コン支部というのはどういう労働組合なんだろう、武建一委員長とはどういう人なんだろうとカメラを回しながらその真実に迫ろうとしたものです。
初めて見ましたが、とてもいい映画だと思いました。
2007232
杉浦監督は、トークの中で、「インターネットの中では関西生コンとか武委員長は<暴力団><怖い男>というイメージで描かれていた。武委員長を知るために、まず彼が生まれ育った徳之島に身を置いてみよう、そこの風にふかれてみようと思って徳之島に向かった」と言われました。映画監督とは程遠い私でしたが、「なるほどー」と物事を理解するやりかたはみんな同じなんだなと妙なところで共感してしまいました。

エンディング曲はPANTA(頭脳警察)さん、「棘」のロゴデザインやポスターは浅葉克己さん(アートディレクター)。労働組合活動が犯罪にされて、大資本や警察権力・裁判所によって延べ90名近くが不当逮捕され、委員長・副委員長が1年以上も勾留され続けているという中で、多くの人々の協力、支援の思いを集めてつくられた映画なんだなあと思いました。

5月29日、武建一委員長は641日ぶりに勾留から解かれ、保釈されました。その3日後、湯川副委員長も保釈。杉浦監督は、保釈後、武委員長から届いた手紙を紹介してくれました。その中の一節を紹介します。
「私たちの弾圧の後は、ファシズムであり、戦争への道です。負けるわけにはいきません。」
シンプルだけど、闘う労働組合を指導し抜いてきた武委員長の血肉化した信念に触れた思いでした。

間生支部への大弾圧をはね返す闘いはまだまだこれからです。いま、関西以外でも、東京、神奈川、静岡などで共に闘う会が発足しています。闘う労働組合を守り、連帯していきましょう。
「棘」上映会は、近いところでは下記のところで予定されています。お近くの方はぜひお出かけください。
■「棘」上映会in埼玉
とき◆8月1日(土)午後1時30分上映開始
ところ◆埼玉会館小ホール(JR浦和駅西口6分)
参加協力券1000円(当日1200円)
主催◆「棘」上映実行委員会(予約・問合せ 090-4727-6109杉浦、080-3738-0799新井)

また、「関西生コン支部」も呼びかけに加わっている「国鉄分割・民営化に反対し、1047名の解雇撤回闘争を支援する全国運動(略称:国鉄闘争全国運動)」の全国集会が7月26日(日)に江戸川区総合文化センターで予定されています。関西生コン支部からも報告の発言があります。
チラシを添付しますので、こちらも、ぜひご参加ください。(S)
7.26チラシ表
7.26チラシ2




7月19日(日)、総がかり行動などが主催する「国会前19日行動」が開かれました。今回は「臨時国会ただちにひらけ!敵基地攻撃は憲法違反!安倍改憲発議とめよう!安倍内閣退陣!」を掲げ、日曜日だったので午後3時から開始。天気予報の雨ははずれ、太陽が照る暑い日になりました。
衆議院第二議員会館前を中心に、コロナ対策で密集にならないようにと、国会図書館前の方にも広がった行動となり、約900名が参加しました。
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集会では、主催者挨拶を藤本共同代表が行い、国会議員、弁護士、市民団体から発言が続きました。発言者は口々に、安倍が今日なお「憲法改正をやる」と言ってることを批判し、また、コロナ危機の第二波かという事態を無策のまま向かえ、その上、GoToキャンペーンを出して世間からひんしゅくをかい、業者たちを混乱させて一層の困難に落としていることを批判しました。
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「止めよう辺野古埋め立て 国会包囲実行委員会」の毛利孝雄さんは、沖縄の米軍基地から大量のコロナ感染者が出ていて、日米安保はコロナをめぐっても沖縄県民に犠牲を強いていること、その中で沖縄の辺野古埋め立て反対の闘いは続いていることを紹介。さらに次のように言われました。
「4月21日に防衛省は辺野古『設計変更承認申請書』を沖縄県に出した。現在、沖縄県側の審査は始まっていて、その申請書の縦覧が7月下旬か8月初めの予定で始まる。これに対する意見書を8月11~8月17日の間に出せば有効になることは確実。日本の地域に生活する人は誰でも、意見を沖縄県知事あてに提出することができる。今日、その書式のプリントを配ったので、みんなで意見書を書いて、新基地建設を阻止しよう。そして玉城デニー知事を激励してほしい」

意見書用紙などは、沖縄県のホームページからダウンロードできるそうです。
辺野古工事を止めるため、力を尽くしましょう。(T)
沖縄意見書


今後の19行動は下記のように提起されました。
8月19日(水)18時30分~ 第二議員会館前
9月19日(土)この日は戦争法強行採決から丸5年、土曜日なので特別企画になる予定。


千葉県成田市三里塚から、ここ数年7月に行われている「樫の木祭り」の報告が届きました。国・千葉県が強制収用しようとしている滑走路すぐわきの市東孝雄さんの農地に集まり、怒りも新たにデモ行進。そして、市東さん宅の中庭で反対同盟と支援者たちとの交流会が行われました。
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梅雨の晴れ間となった7月12日、三里塚で第3回樫の木祭りを開きました。コロナ情勢で集会も裁判もしばらくできなかったので、大勢の仲間を迎えるのは久々です。デモ出発の南台の畑に集まった人々は、飛行機の轟音もゴムタイヤの焼ける匂いもない畑で深呼吸。ナス、ピーマン、ネギなどが育つ夏の畑で、市東さんの日常を共有しました。

計らずも、コロナによる航空需要の激減で取り戻した静かな空ですが、日本国内とアメリカなど世界各地で感染が増え続ける状況で、観光の回復はありえません。まして世界中の人が集まるオリンピックの強硬など、火に油を注ぐようなものです。
三里塚2
猛暑の中、参加者は「今こそ空港の息の根を止めよう」とデモ行進し、100年の樫の木が枝を広げる庭で交流しました。第3滑走路反対住民はじめ、三里塚を支えてきてくれた労働者・市民140名が、市東さんの農地を守ろうと気持ちを新たにしました。
 
コロナ下で自慢の野菜料理は提供できませんでしたが、地元産のスイカと冷えた麦茶でのどを潤してもらいました。ミニライブと、カレー野菜セットや三里塚Tシャツなどの抽選回も企画して、大いに盛り上がりました。
7.12三里塚3
延期されていた裁判が9月から集中的に入ってきます。9月27日(日)には秋の全国集会を予定しています。ため込んでいた怒りを解き放ち、9月に爆発させましょう。皆さんの結集をお願いします。(三里塚現闘 K)

7月11日(土)梅雨の合間を縫って、午後1時からJR御茶ノ水駅前での署名活動に取り組みました。6名が参加し、署名机を組み立て、幟旗を立てて、コロナウイルス対策で除菌ウエットシートも用意し、さあ活動開始!!
ところが間もなく空模様が急変、サーッと雨が降ってきました。
どうしようかー 始めたばかりなのに… とりあえず署名机を屋根のある場所に移動して思案。スマホで雨雲の流れを検索すると30分くらいで雨があがりそうとの予想なので、ここでやめるのではなく、雨宿りしながらアピールを続けることにしました。
御茶ノ水1
御茶ノ水2
この日は改憲反対署名と都立病院つぶすな署名に取り組みましたが、コロナ感染対策で署名板は持たず、署名は署名机の上に置くだけとしました。ビラやアピールで都立病院の民営化反対を訴えたので、都立病院をつぶすな署名をしてくれる人が多かったです。
まもなく、雨も上がり、署名机を元の場所へ戻して、予定の2時30分まで街宣続行。

お茶の水3
若い女性たちも関心を示してくれて、街頭に出てよかったと思いました。(S)
御茶ノ水4

(配ったビラ)

ビラ表
ビラ裏


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