とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2019年07月

7月26日午後6時より、杉並公会堂で「星野文昭さん追悼 獄死・国家犯罪を許すな7.26全国集会」が開かれました。5月30日夜、獄中での肝臓がん手術後容体が悪化して急逝された星野文昭さんを偲んで、720名が参加しました。

最初に、星野文昭さんの闘いの歩みを記録したビデオが上映されました。学生時代の星野さんの肉声や三里塚でのデモ指揮の様子、また、ペテン的な沖縄返還協定反対の沖縄での労働者のデモやゼネスト、これに連帯する東京での渋谷闘争などが映し出されました。なにより、逝去直後の星野文昭さんの穏やかな顔が「同志は倒れぬ」という厳かな歌声と共に映し出されました。獄中44年の闘いを経て、こういう形での多くの人々との対面となったことに、言葉もありませんでした。

主催者あいさつに立った全国再審連絡会議共同代表の戸村裕実さんは、今後の闘いとして、星野さんの命を奪った徳島刑務所・四国更生保護委員会、東日本医療センター、法務省にその責任を取らせる国家賠償請求訴訟をおこす。また、星野さんの無実を晴らすために家族が継承して第3次再審請求を行う、そして、星野さんと共に闘いでっち上げ逮捕された大坂正明さんの裁判に勝利しようと訴えました。
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また、6月9日に逝去された僧侶の青柳晃玄さん(暁子さんと獄中結婚するまで、星野さんの身元引受人をされていた方)への追悼が「群馬星野文昭さんの再審を実現する会」の方からありました。

続いて、星野さん奪還の闘いに尽力された方々から追悼の言葉がありました。星野文昭さんと暁子さんをモデルにした演劇「ブラインド・タッチ」を作・演出された坂手洋二さんからはビデオメッセージが届きました。
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四国更生保護委員会へ星野さんの医療検査を強く申し入れていた元参議院議員で弁護士の角田義一さん、NHK近くで“自動車の窓ガラスが光って見えた”という星野さんの無実を示す証言を自らの体験から真実だと確信されたという元NHKディレクターの永田浩三さん、ドキュメンタリー映画「獄友」監督の金聖雄さん、獄中医療の問題性を指摘されている医師の山田真さんなど多くの方々が自らの思いを語りました。
また、糸数慶子参議院議員、新井眞理佐渡市議会議員、トルコ国際労働者連帯協会ほか多くの人々から追悼のメッセージが届きました。
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休憩後、星野文昭さんと暁子さんの歌を作曲されてきた丸尾めぐみさんと福山竜一さんの心を込めてた歌がありました。星野暁子さん作詞の「あの坂を登って」は、暁子さんが文昭さんに面会に行くときの思いが歌われていますが、ピアノを弾きながら歌い終えたとき丸尾さんは「この歌はこれから、歴史の証言の歌になる」と感慨深く言われました。
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弁護団報告では、星野文昭さん解放に全力を傾けてこられた岩井信弁護士、藤田城治弁護士が、国賠訴訟、第三次再審闘争への新たな決意を語られました。岩井さんは、「星野さんが昨年8月に倒れたとき、徳島刑務所は胃痙攣と診断し一日だけ作業を休ませただけだった。その後星野さんは、食欲が減退し体重がどんどん減っていった。だから、私たちも外部の病院できちんと検査を受けるべきだと繰り返し申し入れてきた。3月にエコー検査をしたがその結果が知らされないまま、仮釈放は却下された。四国更生保護委員会の仮釈放審議において本人の心身の状況は調査事項だ。星野さんの死亡診断書には『巨大な腫瘍の切除術を行ったと書いてある。この巨大な腫瘍を作らせたのはだれか、真実を明らかにしていきたい」と述べました。
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また、大坂正明さんの弁護も担当されている藤田城治弁護士は、法務省は大坂裁判を裁判員裁判にして早く有罪判決にしようとしている、裁判員裁判に反対していこうと訴えました。
さらに、星野文昭さんの意思を引き継ぐ闘いとして、再審連絡会から狩野満男共同代表、地元杉並からほらぐちともこ区議会議員、全学連から高原恭平委員長からの発言がありました。

そして、最後に、お連れあいの星野暁子さん、お従兄の星野誉夫さんが登壇しました。
暁子さんは、「文昭の獄中44年の闘いを無駄にしたくない。ふりかけとみそ汁しか出ない徳島刑務所の朝食を食べながら、文昭は全世界のことを思って生き抜いてきた。国賠と第三次再審に勝利することを、“おとしまえをつける裁判として、人間が人間らしく生きられる裁判としてやっていきたい」と爽やかな、きっぱりとした口調で訴えました。誉夫さんは、文昭さんとは考え方に違う点もあるけれども、一日も早く外に出て二人が幸せになれるようにと全力を尽くしてきたこと、支援者へのお礼の言葉がありました。
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ロビーには、星野さんの子どものころからの写真が展示され、多くの人が会うこともできなかった星野さんを偲びました。
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改めて、星野さんの闘いに学ぶとはどういうことかと考えました。星野さんはあの狭い獄中で、劣悪な環境の中で、時には不当な懲罰房の中で、「人間らしく生きよう」と自らの生命を生き貫かれた。44年もの長い間、それができたのはなぜだろうか?

もちろん、家族・支援の存在は大きいと思うけれど、星野さんがいつもわが身を労働者民衆のド真ん中に置いていたからではないかと思います。そして、沖縄民衆の怒りや悲しみ、世界中で虐げられている人々の怒りが悲しみを感じとり、支配者・権力者の差別・分断・理不尽に対して共に怒っていたからだと思います。また、わが身に降りかかる理不尽や困難に対し自らがそれを一つ一つ打ち破り乗り越えていくことを通して、労働者民衆の苦闘に連帯し、共に進み、そうして団結を広げていく中に、未来を切り開く力を創っていくことができるという確信を持っていたからだろうと思います。

そういうふうに生きていけるようがんばりたいです。(S)




「日の丸・君が代」強制反対集会の報告が届きましたので紹介します。
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7月21日(日)、朝10時から夕方まで、東京日比谷図書文化館で「第9回『日の丸・君が代』問題等全国学習・交流集会~教育の国家支配はゴメンだ~」が開かれました。
学校現場への「日の丸・君が代」の強制と処分攻撃は東京では2003年の10.23通達で始まり、大阪でも2012年から始まりましたが、処分に屈せず闘い抜いている教職員を中心にして交流集会を持ち、今年で9回目になります。交流は2006年教育基本法改悪反対を共に闘ったことを基礎にしています。

この日は世取山洋介さん(新潟大学准教授)の講演から始まりましたが、東京、大阪、広島をはじめ全国での教員の闘い、市民・諸団体の闘いと次々と計40人近くの人が発言しました。戦争の危機と改憲情勢はもろに教育現場に押し寄せています。教育の国家支配が進行する中で処分攻撃を受けながらも教育実践や職場での闘いをやっている、その内容に胸を撃たれました。
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広島からの特別報告では、1998年の「文部省の是正指導」(「日の丸・君が代」100%実施と平和教育つぶしを狙ったもの)以後20年の広島の闘いを、是正指導後に教員になって、処分を受けているHさんが報告してくれました。また、是正指導以後15回も処分を受けながらも県教委のひどい弾圧に屈せず闘うTさんの報告もありました。広島の教育労働者たちは「改憲・戦争阻止!教え子を再び戦場に送らない広島教職員100人声明」の8月5日の集会への参加を呼びかけました。大阪の教育労働者も東京の教育労働者も必死で闘い続けています。

集会は最後に、「憲法を無視した大阪市立泉尾(いずお)北小学校での『新天皇即位記念児童朝礼』に抗議する!小田村直正校長は、子どもたちと保護者に謝罪を行え」の特別決議と集会決議を採択して終わりました。
ものすごくいい集会でした。

集会後は、みんなで元気に銀座までのデモをやりました。(賛同人 M)
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7月19日(金)の毎日新聞ネット版ニュースで「河野外相『極めて無礼』韓国大使呼び強く抗議 徴用工仲裁委問題」という見出しを見て、強い違和感を覚えました。

いったい、何が「極めて無礼」なのでしょうか?

読んでいくと、河野外相が韓国の駐日大使を外務省に呼びつけて、日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の設置に韓国側が応じなかったことに抗議した、その中で発せられた言葉でした。

でも、このかんの日韓関係を見ていると、「極めて無礼」な対応、危険な対応をしているのは、日本政府=安倍政権の側であると思います。

私たちは、問題の根幹にある「徴用工問題」について、とても重要であると思い、5月にこの問題に詳しい吉澤文寿さん(新潟国際情報大学教授)にお話を伺い、『百万人署名運動全国通信』6月号にその内容を掲載しました。

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少し内容を紹介します。

2018年10月の韓国大法院判決文には、下記のように記されています。
「本件で問題となる原告らの損害賠償請求権は、日本政府の韓半島に対する不法な植民地支配、及び侵略戦争の遂行と直結した日本企業の反人道的な不法行為を前提とする強制労働被害者の日本企業に対する慰謝料請求権であるという点を明確にしておかなければならない。」
つまり、原告らは被告(日本企業)に対して未払い賃金や補償金を請求しているのでなく、慰謝料を請求しているのです。

これに対し安倍政権は、1965年の日韓会談での請求権協定に「完全かつ最終的に解決された」と書かれていることを持ち出して、「国家間の約束を反故にするものだ」と大反発しています。日本企業にも「勝手に支払うな」と要請しているようです。

けれども、これは卑劣なごまかし、居直りでしかありません。
なぜなら、請求権協定は国家と国家の賠償を定めたもので、国家が持っている外交保護権(賠償請求権)を放棄したということで、徴用工など個人の請求権は消滅していないからです。
そして、事実、日本政府もそれを認めていたのです。

「日韓請求権協定で…両国間の請求権の問題は最終かつ完全に解決した。これは外交保護権を相互に放棄したということで、個人の請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたというものではありません。」(1991年8月、参議院予算委員会での柳井外務省条約局長の答弁)

同じころ、日本人の「シベリア抑留問題」で下記のような国会答弁もされています。
「日ソ共同宣言第6項の請求権の放棄という点は、国家自身の請求権、外交保護権は放棄、…我が国国民個人からのソ連またはソ連国民に対する請求権までも放棄したものではない。」(1991年3月、参議院内閣委員会)

安倍政権は、日本がかつて朝鮮を植民地支配し、中国・アジアへの侵略戦争を行ったことを認めたくないのです。「自存自衛のため、アジア解放のための戦争で正しかった」という考え方でゴリゴリです。ということは、「必要なら、またやる」という立場と言えます。

今回も、韓国政府が自国の「司法の判断」を尊重して、日本政府に「忖度」した対処をとらないことに逆上して、経済制裁を強行しました。これは、米トランプがやっていることとまったく同じです。

安倍政権の対応は、戦争への道を開くものであり、私たちは絶対に反対です!
戦争に反対する韓国の民衆と連帯して、安倍の戦争政治に抗議していきましょう。(S)


7月6日(土)夜、東京・文京区民センターで、辺野古へ行こう!キャンペーン第2弾の集会がありました(主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会)。政府が強行し続ける辺野古の海の埋め立て。これに抗して、辺野古の海と陸とで連日闘われている抗議行動。この行動に参加しよう、東京・関東からも「辺野古へ行こう」と呼びかける集会です。
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最初に、辺野古の座り込み行動に参加してきた方からのビデオ報告がありました。
(キャンプシュワブゲート前)
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(K8護岸を違法使用して土砂を陸揚げしている)
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(安和の琉球セメント桟橋前)3-3-CIMG2987

沖縄から、ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富浩さんが参加され、現地の攻防についての具体的な報告がありました。
安次富さんは、「辺野古テント村の座り込みは7月4日で5555日を迎えた」と15年にも及ぶ現場の闘いを振り返り、「この闘いは、日本政府とアメリカ政府に対峙した闘いであり、差別されてきたことへの怒りの炎がたぎっている」、「私たちはあきらめない、と世界に発信しながら、勝利をめざして、ねばり強く闘う」と語られました。

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続いて、自然保護活動に取り組む花輪伸一さんから辺野古の海でのサンゴなどの環境破壊についてのお話がありました。とりわけ、超軟弱地盤の地盤改良にかかる多額の費用、改良工事による環境破壊の大きさを述べ、新基地建設は不可能であるとし、環境へのダメージが小さいうちに工事を中止し、埋め立て護岸と土砂を取り除いて、自然再生に取り組むべきだと訴えました。
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琉舞やアピールのあと、主催者から「辺野古へ行こう!」、そのための「辺野古派遣カンパ」への協力が呼びかけられました。
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座り込みなどは年配の沖縄現地の人々が交代で駆けつけています。「辺野古へ行ってみよう」と思われる方は、上記チラシの連絡先か、百万人署名運動(T/F03-5211-5415)までご相談ください。

また、7月21日に辺野古新基地反対の集会&デモが呼びかけられています。東京近辺の方はぜひご参加を!(S)

できない!つくらせない!辺野古新基地 7.21新宿アクション
とき◆7月21日(日)午後2時~大アピール行動(新宿東口アルタ前)
          3時~新宿周辺をデモ
呼びかけ◆辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会(tel.090-3910-4140)






6月9日に結成された「コンビニ関連ユニオン」が、7月11日=7ー11=セブン-イレブンの日に、営業時間の短縮を求めて、歴史的なストライキに立ち上がりました。委員長の河野正史さんは百万人署名運動の賛同人でもあり、支援に駆けつけました。

超劣悪な労働環境を改善すべく、コンビニ関連ユニオンは7月5日(金)にセブンーイレブン・ジャパンに団体交渉を申し入れていましたが、当日になって会社側が「拒否」してきたとのこと。労働組合法第7条では、正当な理由のない団体交渉の拒否を「不当労働行為」として禁止しています。

これに抗議して、コンビニ関連ユニオンは会社に「7月11日(木)始業時から終業時まで、団体交渉拒否への抗議ストライキ」を通告。ストに立ち上がった組合員らは東京・四ツ谷駅近くにあるセブン・イレブン本社前に集まり、昼休みどきの約1時間、怒りのアピールを行いました。
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セブン-イレブン労働者がリレーアピール。
「1日24時間365日、赤字でも休めない。トイレにも行けない」
「店を閉めようにも高額の違約金を請求される」
「24時間営業義務化は間違っている」
「8時間は労働を、8時間は睡眠を、8時間は自分の時間を」
「人間が人間らしく働けるように、会社の中からこの腐りきったコンビニ経営の在り方を変えていこう。コンビニを変えて社会を変えていきたい」
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途中で、ドラえもんの主題歌のセブン-イレブンバージョンの替え歌が披露されました。セブン-イレブン悪徳資本に体ごと怒りを叩きつける労働者は、陽気でした。
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リレーアピールの後、河野さんらが話し合いのため会社の中へ入ろうとしましたが、会社側は激しく妨害。「社員が会社に入って何が悪いのか!」(河野)
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セブン加盟店オーナーさんらも一緒に2階の入り口に向かいました。「店員はダメと言われた」と戻ってきたOさんは、下から抗議のシュプレヒコール。
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少し離れたところで、元セブン-イレブンオーナーの三井義文さん(コンビニ加盟店ユニオン元副委員長)もアピールしていました。三井さんはコンビニ問題について警鐘を鳴らし続け、今回の参院選に「れいわ新選組」から比例で立候補しています。


結局、この日は「永松社長は、いない」とのことで、話し合いはできませんでしたが、社長がいれば会うということで、「社長がいるときにまた来よう!」となりました。

最後に、支援者と共に「ブラック企業に対し、労働組合として団結して闘っていこう!」「勝つまで闘い抜こう!」とシュプレヒコール。コンビニ労働者の総団結に向けた闘いを応援しましょう!(S)
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●この日に配られた「コンビニ関連ユニオン」のビラを紹介します。
1-ビラ表
2-ビラ裏



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