とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2019年03月

今年も3月、都立高校の「卒業式ビラまき」(正門前で教員や卒業生、保護者に下記のようなビラをまく)に参加しました。都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットワークが呼びかけている行動で、2005年から続けていて今年で15回目となります。
3月2日(土)と8日(土)の2回だけの参加でしたが、今の教育現場=学校の一面を目の当たりにし、改めて「これでいいのか」と考えさせられました。
1-卒業式ビラ

A高校では、副校長(50歳代後半、男性)が出てきて、「敷地に入らないように」「敷地内に荷物を置かないように」「生徒のじゃまにならないように」等、何度も「警告」してきました。デモのとき警官がよく「この線から外へでるな」「もっと中へ入れ」とうるさく言ってくるのを思い出し、「警察みたいですね」と言ってしまったら、「ええ、警察と同じですよ。法令は守らないとね」と即、返事が帰ってきました。その何の躊躇もない言い方に私は「びっくり」してしました。教育者としてこれでいいのか?戦争の時代、教育への国の介入や警察の教員や学校への弾圧の問題をどう考えているのか、と思ったからです。

また、上記のやり取りを聞いていた保護者(女性)が、「不審者が入ってくると困るし、犯罪から子どもを守らなきゃならないしね」と言ってきました。そして、「私たちもこうしたものを持たされているんですよ」と首から下げていた名札を示しました。そういえば正装をした他の保護者も身につけていたり持っていたりしているようでした。ここまでやるのかと、また「びっくり」でした。

B高校では、ビラまきを始めると教員が出てきて、門が開いていて隠れていた鉄柵を引き出して下記の「警告」が見えるようにしていきました。
校門掲示
じっくり読んでみて、学校にはなじまない内容だと思いました。ちょうど出てきた副校長(50歳代後半、男性)に「いつからこうなったのですか?」と聞いてみました。「昔は用務員さんがいたが、だいぶ前に、小学校で子どもが斬りつけられるという事件などがあって、それからセキュリティが厳しくなった」という返事でした。
「カメラがあちこちにあるなんて、監視されていて嫌じゃないですか。」と聞くと、「いや、それよりも子どもの安全が一番ですよ」とのこと。「自由じゃないですよね」と言うと、「いや、自由ですよ」ということでした。

「監視カメラ~警備会社~警察」で、その気になれば、警察が日常的に学校の中を監視することができ、ストレートに学校の中のことに介入できるということに、私などはぞっとする思いです。それが「子どもの安全のため」にと合理化されていることに、ものすごい違和感を感じました。

B高校では、この後、また「びっくり」する光景が…。それは、しばらくすると、7~8人の若い教員たちが現れて、学生をあちこちで取り囲んで「頭髪チェック」をやり始めたのです。茶髪やパーマはだめらしいのですが、黒い髪だしきちんとカットしてある子もしつこくチェックされていました。聞いてみると、「カットの仕方」に問題があるとのことでした。とにかく私には異様な光景でした。

「なぜここまでするのか」と教員に聞いてみると、「校則で決まっている」「何度も注意してきた」「今日は最後の日」との返事。厳しい理由は「就職試験で困るから」なのだそうです。そして「注意を聞かず、ひどい場合は別室で卒業式をやる」とのことでした。
う~ん、これが教育?やっぱり、おかしーい。
「超気分悪い」と教員にものすごく反発していた男子生徒に思わず、「がんばって」と言ってしまいました。(S)

山梨から、ふくしま共同診療所・杉井医師を迎えた講演会の報告が届きましたので紹介します。
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2月23日、山梨連絡会や合同労組、放射能から福島の子どもたちを守る山梨の会、農民会議の仲間とともに、県立国際交流センターにおいて「フクシマとつながろう!なくそう原発!2・23講演会」を開催しました。講師は、ふくしま共同診療所医師の杉井吉彦さんです。初参加者を含めて約40名が参加し、原発事故から8年の福島の現状を学びました。
集会1
最初に、呼びかけ団体を代表して山梨合同労組の小林さんから、3・11反原発福島行動19への参加と「山梨での春休み」(南アルプス市で行われている保養)への参加・支援が呼びかけられました。
続く講演では、杉井先生が、①福島の現状、②共同診療所の活動、③今後の課題について、スクリーンに新聞記事や資料を映しながら簡潔に話されました。

福島では危険な収束作業、汚染水の増加、除染土の仮置きが続いており、県民は日々放射能と向き合いながらの生活を強いられている。今なお年間300人の震災関連死が続き、原発事故は全く終わっていない。県は、モニタリングポストの撤去や甲状腺エコー検査(学校健診)の打ち切りを画策したが、住民の反対で阻止された。しかし、福島医大は保護者が自己責任で子どもに検査を受けさせないようにするため、「過剰診断・過剰診療」を強調する説明文を配布している…等々。そして「県民の命と健康を守るための闘いはこれからが本番だ。避難・保養・医療の原則を貫こう」と強調されました。
集会2
質疑応答では、「茨城県水戸市に甥っ子が住んでいるが、無料で長期に甲状腺検査が行われるようにするためにはどうしたらいか」、「甲状腺以外はなぜ話題にならないのか」「共同診療所への圧力はあるか」などの質問が出されました。

杉井先生は「放射能の影響だと確定できないから言わないが、白血病、胃がん、肺がんなど噂は延々とある、「福島県以外でも医療機関、生協、市民団体など自主的な甲状腺検査に取り組んでいるところもたくさんある」と話した上で、「でも、まず福島で勝たないと全国的には広がらない。甲状腺がんが放射能の影響だと認めなければ次の健康診断には進まない」、「チェルノブイリしか比較する資料がないが、原子炉の型も放出された核種も人種も食事も違うから、全くオリジナルで考えないといけない」。そして「福島で勝ち抜くことが全国の原発再稼働を止める。へばりついてでも福島でひっくり返す」と強調。

共同診療所に対して「大げさ診療所」という中傷は今もあるものの、市町村の健康保険組合に何度も出かけ抗議することによって保険診療はほぼ通るようになったこと、福島県医師会の会議で論争するうちに、名前は明かさずに患者を紹介してくれる医師が出てくるようになったこと、子どもの甲状腺エコー検査に関しては「福島医大か共同診療所か」と言われるほど有名になり信頼されるようになったことなどを語ってくれました。共同診療所の粘り強い活動が、原発事故後の福島の医療に風穴を開けつつあることが実感できる、心強いお話でした。

1人1人の力は小さいけれど、みんなの力を合わせれば、必ず戦争も原発も改憲も止められます。
3・11反原発福島行動(郡山)、3・28~31「山梨での春休み(南アルプス保養)を成功させ、再稼働阻止・全原発廃炉、戦争・改憲阻止、安倍政権打倒へ、ともに進みましょう。(郡内地区連絡会 T)

■第3回 被曝・医療 福島シンポジウム~事故より8年、福島の現実と課題~
とき◆3月10日(日)午後1時30分~
ところ◆コラッセふくしま4F多目的ホール(JR福島駅西口1分、リッチモンドホテル隣り)
パネリスト◆
①矢ケ崎克馬さん(琉球大学名誉教授)「ICRP(国際放射線防護委員会)を科学の目で批判する」)
②渡辺瑞也さん(医療法人小高赤坂病院理事長・院長)「被災当事者にとっての東電原発事故~健康被害と損害賠償問題を中心に~」
③金益重(キム・イクチュン)さん(韓国・東国大学医学部教授)「ムン・ジェイン政権下の原発政策について」
参加費1000円(医師2000円、学生500円)
問合せ◆ふくしま共同診療所(tel.024-573-9335)

■福島は絶対負けない!3.11反原発福島行動2019
とき◆3月11日(月)午後1時開会、3時~デモ行進(JR郡山駅まで)
ところ◆開成山公園・野外音楽堂(郡山市開成1-5、郡山市役所隣り)
集会◆オープニングコンサート、避難者、農民、医師などアピール
主催◆実行委員会(tel.024-905-7759動労福島)

3月1日(金)夜、杉並区内のセシオン杉並ホールで『辺野古埋めるな!9条変えるな!「改憲・戦争阻止!大行進」一周年集会』が開かれました。昨年3月25日、改憲案の決定を策す自民党大会を直撃して(会場のホテル近くで大抗議行動)、その足で日比谷野音で発足集会をかちとってから1年目の集会です。9条改憲阻止と辺野古新基地阻止を一体で闘い抜いた1年でした。
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最初に森の映画社・藤本監督の『SAVE HENOKO』が上映されました。30分ほどでしたが、とてもよくできた記録映画でした。土砂投入直前の映像で、辺野古の海が美しくサンゴが生きていました。陸と海での体を張った闘いに肉薄した映像が続きます。ものすごいスピードでカヌー隊に突き当たる海上保安官。車が人をひき殺すような殺人行為そのものでした。
上映後に藤本監督が講演。藤本さんは、「新聞やテレビが辺野古や沖縄で起きていることをほとんど報道しようとしない。防衛省が土砂投入を表明する中、とにかく多くの人に今の状況を知ってもらいたいとつくった」と言われ、各地で上映会などしてほしいと訴えました。    
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また藤本さんは、辺野古新基地の性格が「米軍再編の日米合意」(2006年)によってそれ以前とは全く違うものになったと指摘しました。それまでは「沖縄の基地負担を軽減する」ということで民間も使えるものをということだったが、日米合意後は、「日米で使える次の戦争のための最前線基地」という性格のものになり、やり方もガラッと変わったと言います。「環境調査も民間ではなく自衛隊がやった。第一次安倍政権の時から、国が持つあらゆる権力を使って(警察、行政、裁判所)抵抗するものを力ずくで押さえつける」というやり方で、「沖縄の人はこれを『構造的暴力』と言っている」と。
そして最後に「辺野古基地建設はいまや安倍政権にとって最大の弱点になっている。日本全体で大きなテーマとして力を集中して闘っていけば安倍を倒せる」と結びました。

このあと、若者たちによる原爆詩人・峠三吉の詩「にんげんをかえせ」の群読がありました。
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改憲・戦争阻止!大行進の若きホープ・ほらぐちともこさんも参加(上写真中央)。
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 続いて、弁護士の高山俊吉さんから、どうやって戦争を阻むかというテーマで講演がありました。
高山さんはまず「戦争が迫っていることを、私たちは言っていかなければならない」と言いました。「戦争は隠されている。それを見抜いて、暴露して、警戒しようとみんなに言っていくことが重要だ」と。そして、「一人ひとりの市民が、現状への深い批判を持っている、感じている」「戦争反対の声はこの世の中を変えよう、根底からひっくり返そうという声になる」と訴えました。
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講演の後、いくつかのアピールがありました。星野暁子さんからは、2月19日、星野文昭さん(徳島刑務所在監)についに四国地方更生保護委員会委員による仮釈放のための面接があったことが報告されました。3月は固唾を飲むような緊張過程ですが、暁子さんは更生保護委員会への要望書の集中と3月19日の参議院議員会館での院内集会への参加を呼びかけました。

主催者を代表して動労千葉の田中委員長が最後に発言。大行進運動を呼びかけたときの気持ちを振り返り、安倍の2020年新憲法施行の発言に、戦後初めて改憲ということを具体的な政治日程にのぼらせる発言であり、ここで本当に真剣に人生をかけた闘いを組織しなかったらいけないと思った。また、改憲反対運動の現状を変えなければならない、新しい運動の火花でもつくりたいと思ったと述べました。それは韓国のろうそく革命に参加して、また、そこでの民主労総の「今の法律でゼネストは違法だ。しかし民衆の行動こそ法であり正義なんだ」という発言を聞いて、その思いを強くした。原則的で大衆的な運動を始めよう。杉並から始めようと訴えました。
そして、5.1メーデーに「新天皇即位」をぶつけてきたことに、「天皇制の下に労働運動を取り込もうという攻撃だ。これこそ現代の産業報国会化だ。断固メーデーデモに立ち上がろう」と呼びかけました。また「3月16日から運転手でない者が電車を運転することになる。デスクワークをしている管理部門の職員が朝と夕方のラッシュ時間帯に乗務することになる。重大事故につながる!」と弾劾し、3月15日~16日にストライキに立ち上がって闘う決意を述べました。
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沖縄での県民投票で辺野古NO!が投票数の7割を占め、安倍をとことん追い詰めています。一刻も早く土砂投入を中止させ、改憲発議を阻止しようと、新たな闘いへのスタートとなりました。(S)


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