とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2018年11月

11月14日、今年4回目の「Jアラート全国一斉訓練」が実施されました。この訓練に反対し、毎回抗議行動を行っている神奈川・湘北連絡会からの報告が届きましたので紹介します。
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百万人署名運動・湘北連絡会は、湘北合同労組や婦民全国協・相模原支部の仲間と連帯して、北朝鮮のミサイル問題が騒がれた本年1月末の〈全国一斉Jアラート訓練〉に対する弾劾行動を皮切りに、5月・8月・11月と、相模原市当局への中止申し入れ行動を繰り返してきました。その都度、市職労や教組を訪ね、連帯行動を呼びかけて来ました。

この間の交渉で市当局(緊急対策課)は、
①Jアラートは、内閣官房(消防庁・気象庁)と自治体の防災行政無線を直結した「全国一斉の情報伝達の自動起動システムであって、一方的に遮断することはできない。
②この間、内閣府からは何度も北朝鮮のミサイル発射に対応した「国民保護サイレン」放送や「避難訓練実施」の要請が来ているが、「地方自治体として住民の生活や行動に直結する事案であると考え、サイレン放送も避難訓練にも応じていない。よって
③単なる「導通」訓練であり、戦争動員の一環との認識には立っていないとの回答を繰り返してきました。
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だが、改憲・戦争情勢は湘北の地域を揺り動かしています。9月には米軍基地・相模総合補給廠にミサイル防衛・Xバンドシステムを運用・指揮する新司令部の駐留が突如として発表されました。まさに「寝耳に水」、軍事情報は国家機密と言わんばかりの暴挙です。今、横須賀~座間・相模原~横田~習志野~木更津を結ぶ環状国道16号線が軍用道路に、そして「基地の街・軍都相模原」の復活が狙われています。

9条改憲で自衛隊が合憲化され、緊急事態条項が発令されれば、このJアラートシステムは国家総動員の手段となり、自治体には実施義務が課せられる。抗議行動そのものが違憲・違法と弾圧されるに違いない。「たかがJアラート」と言うなかれ!戦争絶対反対の立場に立って向き合えば、自治体を動かし自治体労働者をも獲得することは可能です。

新自由主義40年が生み出した「社会崩壊」の現実、労働現場・社会保障・医療・教育の崩壊、労働組合つぶし、更には沖縄をはじめとした基地再編強化こそ、改憲と戦争体制の先取りです。こうした現実に抗するため、このかん地域で共に行動してきた仲間たちで、12月9日に「改憲・戦争阻止!大行進」湘北を立ち上げることにしました。

「改憲・戦争阻止!大行進」運動が、これまでの「護憲」運動と決定的に異なるのは、①「憲法護れ」に留まらず、これらの「社会崩壊」の現実と対決し、職場闘争や反基地闘争に責任を取ること、②選挙や議員、野党共闘に依拠するのではなく、労働者・市民が主体的・自己解放的に決起すること、③何よりも労働組合が先頭に立ち運動を牽引することではないでしょうか。

国民保護法に基づくJアラート(全国瞬時警報システム)との対決は、「大行進」運動にとって決定的な課題です。12
・9の「大行進」湘北結成集会をステップに、来年2月にも断固として行動します!(湘北連絡会 S)

11月19日、市東孝雄さんの農地を奪うな!千葉地裁・高瀬裁判長は成田空港会社と千葉地裁包囲行動に参加しました。
午前9時に千葉中央公園に集合し、ミニ集会。
反対同盟の萩原富夫さんは千葉地裁への要望書が1000通を超えたと報告し、「市東さんの農地の強制執行を絶対に許さない!反対同盟も労働者のみなさんと共に闘います」と決意を述べられました。
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反対同盟と労農連帯で闘っている動労千葉の田中委員長も、「市東さんを先頭に押し上げて、社会に渦巻く怒りを結集して、戦争へと向かう安倍を倒そう。」と訴えました。

集会後、反対同盟を先頭に、千葉地裁に向けてデモに出発。
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「千葉地裁は、強制収用を認めるな!」、絶対に許さないぞ!という思いでシュプレヒコールをあげながら、千葉地裁をグルリと回りました。
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デモの後、千葉地裁へ「強制執行の許可を行わないことを求める」要望書1026通を提出しました。
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この日は、10時30分~耕作権裁判があり、傍聴しました。この裁判は、市東孝雄さんが一度も耕作したことのない天神峰南台49-1番地を含む畑の明け渡しを求めて成田空港会社¥(NAA)が提訴した裁判です。
裁判は当初から市東さんの耕作地の特定が間違っていることをめぐって争われてきました。弁論の過程でNAAが開示した文書の中に大量の墨塗り文書があったため、その中に売買の交渉記録があるはずだから全部開示するようにと2年半にわたって争って「文書提出命令」の最高裁決定を勝ち取ってきたのですが、NAAはこれに従わず拒否し続けたままです。本当に許せません。

市東さんはいくつもの裁判を闘いながら不屈に農業を続けています。
請求異議裁判の判決は12月20日とされました。この日の「要望書」提出に続いて、反対同盟は千葉地裁に「強制収用するな!」と迫って全力で闘い抜くと表明しています。
次回の「要望書」提出は12月13日に予定されています。
みなさん、ぜひ「要望書」署名を反対同盟に届けましょう。(S)

●「要望書」か下記からダウンロードしてください。
https://www.sanrizuka-doumei.jp/home02/2018/10/post-170897.html


山梨からのお便りです。
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11月17,18日の2日間、真木アート・クラフト市(大月市)で「憲法に『自衛隊』明記反対」の署名活動に取り組みました。クラフト市には賛同人の方々も出店しており、メイン会場の「ギャラリー民」には普段から署名コーナーやふくしま共同診療所支援コーナーが設けられています。郡内地区連絡会では毎年、このクラフト市にテントを出し、署名活動と福島の子どもたちの保養への協力・カンパを呼びかけています。
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今年は「憲法9条に『自衛隊』明記NO!」の新しいノボリと前垂れ、カラーリーフを再構成したビラを用意し、署名への協力を訴えました。2日間で87筆の署名と1万円を超える保養カンパが寄せられました。

ビラを配りながら「お店を見た後でぜひ寄って下さい」と声をかけましたが、9条改憲への危機感は強く、すぐに署名に応じる人、ビラを握りしめて署名しに来る人、「安倍さんは早くやめてほしい」と話す人など、積極的な人が目立ちました。
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9条改憲の内容について認識が無かった高校生や大学生も、説明を聞いて署名。とくに「緊急事態」条項で基本的人権が停止されることに驚いていました。

「戦争反対」の思いは本当に強い。「自衛戦争」のペテンや「緊急事態」条項の危険性をもっと具体的に語っていくことが必要だと感じました。(郡内地区連絡会 T)


11月15日(木)の昼休みどき、日比谷公園から最高裁まで、「裁判所は呼び出し状を送るな!」とデモ行進しました。主催は「裁判員制度はいらない!大運動」で、最高裁がくじ引きで選んだ裁判員候補者(今年は約23万人とのこと)に毎年11月に通知書を送ることに抗議して、毎年行われているデモです。

今年は通知書に記載されている内容にミスがあり、14日からの発送ができなくなったという最高裁への直撃デモとなりました。約100人の参加でやり抜きました。
最高裁(写真下の白い建物)に迫るデモ隊。
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正午前に日比谷公園霞門に集合して、デモ出発前の意志一致。大運動呼びかけ人の高山俊吉弁護士は、「政府・裁判所が大坂正明さんの事件を裁判員裁判に持ち込もうとしていることを許してはならない。警察がでっち上げた事件を国民に裁かせるなど、絶対に許されない。」と訴えました。(大坂正明さん:46年前核兵器と基地を沖縄に押し付けるペテン的な「沖縄返還協定」に反対するデモに参加。その時に起きた警察官死亡の件で殺人犯にデッチあげられている)
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正午~デモに出発。
暖かな日差しの中、霞門~弁護士会館~東京地裁~経済産業省~文部科学省~首相官邸裏~赤坂見附~自民党本部横~最高裁へと歩きました。
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経産省前で脱原発テント座り込みの方々とエールの交換。
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2年前に経産省前テントが強制撤去されてからも、創意工夫を凝らして経産省前での座り込みは毎日続けられています。
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首相官邸裏(下写真中央の建物が首相官邸)
「改憲発議をやめろ!」とシュプレヒコール。
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地下鉄「赤坂見附駅」前。
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自民党本部近くの交差点。昼休みで、多くの人々が注目していました。
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国民の義務として裁判所に強制動員するのは「現代の赤紙」と言えます。
でも、いまや呼び出し対象に挙がった人々の約8割が出頭を拒否していて、裁判員裁判は大破綻。「裁判員制度はいらない!」「出頭を拒否する」の声と行動をさらに強めましょう。(S)



11月10日(土)、脱被ばく実現ネットが呼びかけた「子どもを被ばくから守ろう!家族も、自分も!」の集会&デモがあり、参加しました。この日は汗ばむくらいのぽかぽか陽気。新宿駅周辺を行き交う多くの人々に「フクイチ事故は終わってない」「棄民政策を許せない」「20ミリシーベルト基準を撤回せよ」と訴えて歩きました。
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午後1時から、新宿駅東口アルタ前でアピール集会が始まりました。福島からの避難者や元原発労働者らがリレーアピール。三春町在住の飛田さん(写真家)は最近測ったシイタケの放射能が1万7000ベクレル以上もあったと紹介し、これから病気になる人が多くなるのではないかと。それなのに地元のマスコミは暗い話はするなとなっていて、福島の中では原発の話はタブーになっているとのこと。福島の現状に心が痛みました。
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子ども脱被ばく裁判弁護団の柳原弁護士は、3.11以降のそうした現状に「被ばく者が妨害者として迫害されている」「すべてあべこべだ!」と怒り、また、チェルノブイリ法の重要性を指摘して日本版の制定をめざそうと訴えました。
生田まんじさんらの歌と演奏もあり。
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たんぽぽ舎共同代表の柳田さんは、東海第二原発の再稼働に反対しよう、もし事故が起きたら東京圏・神奈川は放射能だらけになる、全国54の原発の中で一番危険な原発だ、と警鐘乱打されました。
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約1時間の集会の後、新宿駅を大きく1周するデモに出発。
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「避難の権利は生存権!」「安全なところに避難させて!」
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目に見えない、臭いもしないけど、人間の細胞を壊す猛毒の放射能。福島では子どもの甲状腺がんが疑いも含めて200名を超えたそうです。

炉心が溶け落ちた原発の中には入れず、そこから空中に出続ける放射能を止めることもできず、タンクを増やすだけで毎日増え続ける汚染水をどうすることもできないのに、次々と原発の再稼働をOKさせていく無責任でデタラメな安倍政権。ストやデモや抗議の声で社会が騒然とならずにこんなことがまかり通ってしまう、悔しい限りです。

でも最後に、主催者の方が「皆さんのおかげで、今日は大きくアピールできました!」と。
やっぱり、力を合わせて原発・核武装絶対反対で闘い、多くの人に広くその危険性を訴えていくしかないですよね。(S)

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