とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2018年10月

10月8日の午後、御茶ノ水駅前で、新署名で署名活動を行いました。
署名机やノボリ旗などの準備が終わる前に、一人の若者が近づいてきました。19歳の予備校生で、某国立大学志望とのこと。「自民党の改憲案を読んで、こんなことを決めたら、他の内閣になっても大変なことになると思う」と言って署名をしてくれました。
街頭で、若い人はなかなかビラも受け取ってくれませんが、ポツンポツンとこうした若者がいることに勇気づけられます。

また、たまたま署名をしてくれた方が西川重則事務局長と同じ会派のクリスチャンで、リーフなどに載っている西川さんの写真を見て喜んでおられました。
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この日の街宣では、署名を呼びかけながら「自民改憲案を斬る!」リーフを使って内容を説明しました。特に「緊急事態新設」問題はよくわからない人が多かったです。

今回の自民党の改憲案は、2012年の自民党「日本国憲法改正草案」のように新たに独立した緊急事態の条文をつくるのではなく、憲法第73条という(内閣の職務)の中に追加として「大地震その他の異常かつ大規模な災害により、国会による法律の制定を待ついとまがないと認める特別の事情があるときには、内閣は、法律で定めるところにより、国民の生命、身体及び財産を保持するため、政令を制定することができる。」と入れるというものです。

しかし、なにか大規模な自然災害への対応のように押し出しながら、内閣だけで勝手に法律と同じ効力を持つ「政令」をつくることができると決めてしまうおうという、許しがたいやり方です。こんなことを認めてしまったら、時の内閣の一存で、人権侵害の法律や独裁体制が簡単につくられてしまいます。

「9条に自衛隊明記」問題については、『百万人署名運動全国通信』10月号の元自衛官の井筒さんのお話を紹介したりして問題点を説明しました。
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街頭署名活動では、圧倒的多くの人々は他人事のように見向きもせず通り過ぎていきます。いいビラなのでぜひ読んで欲しいなあと思いますが、ビラを受け取ってくれる人はとても少なく、逆に、改憲賛成の人の罵声を浴びたりもします。

途中でため息をついてしまいましたが、でもこれが、職場や学園の現実。闘う労働組合や自治会がなければ、人々の日常の中で積極的に改憲問題が話題とされることはないんだなと思い返し、ビラを受け取ってくれなくても「9条改憲に反対しましょう!」と声をかけ続けました。

でも、こんな状態で、改憲案が国会発議され、金に糸目がない改憲派が電通などを使ってマスメディアに大量に「改憲、イエス!」宣伝を繰り広げたら…と思うと、恐ろしいことです。
ますます、いま、改憲・戦争絶対反対派が目に見える形で、街で、職場で、学園で、声を出し、行動していく時だと思います。

私たちはこの日、署名机の周りに「改憲とめる!1万人大行進 11.4日比谷集会&デモ」の青と黄色の賑やかなポスターを貼り、集会への参加も呼びかけました。この集会は、アメリカや韓国からも戦争に反対して闘っている労働者たちが参加する国際連帯の行動です。
署名活動の中で、集会に参加してみたいという人にも出会えチケットも買ってもらえました。やはり、目に見える形で一歩出ると、うれしい出会いもあります。がんばりましょう!(S)


10月1日から横田基地にオスプレイが正式配備されました。本当に許せません。危険なオスプレイ、戦争直結のオスプレイの撤去、9条改憲・戦争絶対反対の運動を本気で広げましょう。台風接近の中、前日の9月30日に横田基地直近で抗議行動が闘われました。参加した仲間からの報告を紹介します。
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10.1横田基地へのオスプレイ配備に抗議する集会が福生市民会館で行われた。改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行員会(準)が呼びかけたもので、悪天候の中、130人ほどが参加した。集会前にミニライブがあり、フォーク歌手の歌や星野文昭さんを取り戻そうという歌「ソリダリテイ」を合唱した。

主催者あいさつには日本機械工業労組の山口委員長が立ち、「日機の会社の上空を横田からのオスプレイが飛んでいる。戦争情勢だ」と訴えた。この日の抗議行動には三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんも参加され、連帯あいさつ。伊藤さんは「成田空港会社は、新たな飛行時間延長と第3滑走路の新設をもくろんでいる。強制執行を許さず農地を守る。騒音拡大と新たな強制移転反対で横田の闘いと連帯して住民の闘いをつくる」と述べ、10月14日に行われる三里塚全国集会にぜひ結集して欲しいと訴えられた。
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現地の状況を、福本道夫さん(第9次横田基地公害訴訟原告団団長)が映像を使って報告された。福本さんは、すでに飛来しているオスプレイについて「学校上空を飛ばない。基地の外ではヘリモードにしないという日米合意は守られていない」と指摘し、「近くの幼稚園や学校に落ちたら大事故になる」と怒っていた。福本さんが撮った映像には、夜間、オスプレイが大爆音と共に国道16号線直近で低空飛行訓練をする様子もあり、まさに戦時体制に入っているように感じた。

さらに、地元で闘う青年労働者の「資本と闘わない組合は反戦を闘えない。職場で闘おう」との訴えや、全学連の洞口朋子さんの「10.21国際反戦デーに学生は国際連帯のデモに立つ」などの訴えがあった。

集会後、雨を突いて横田基地に向けてデモに出発。「オスプレイ配備反対!改憲阻止!基地撤去!」の横断幕を掲げ、のぼり旗を林立させて、会場から横田基地の第5ゲートへ。
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さらに、シュプレヒコールや太鼓と鳴り物で元気よく第2ゲートに向けて国道16号線を北上した。デモ隊に対する共感の反応が多かった。辺野古基地建設反対のプラカードをスマホで撮っていく人や、アメリカ人のお兄さんも笑顔でgood pose。女子高生や子どもたちも手を振ってくれた。ドア越しにデモをじっとみていた男性は、目が合うと頷きながらガッツポーズしてくれた。
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防衛省は、10月1日からCV22オスプレイ5機を横田基地に正式配備すると発表したが、すでに5機が6月末から常駐し横田基地周辺で離発着や旋回訓練を繰り返している。横田を拠点に埼玉や神奈川、沖縄、青森等日本全国の米軍基地、静岡の自衛隊基地でも訓練を始めている。
オスプレイは一昨年、沖縄で墜落事故を起こしたばかりの欠陥機だ。横田に配備されるCV22(空軍型)は朝鮮有事の際に敵地深くに部隊を運び、暗殺作戦や空爆の誘導を担う特殊作戦が任務だ。

横田基地周辺には学校や病院が数多くある。日本の国内法に違反し、米国本国でも許されない住宅密集地での危険な訓練が日米安保条約地位協定を楯に、まかりとおっている。許せない。
地位協定は米軍施設の提供と管理権、日本国の租税の適用除外、刑事・民事裁判権などを定めている協定で、日米行政協定(1952年発効)を引き継いで60年に締結して以来、1度も改定されていない。
今年8月の全国知事会が政府や在日米国大使館に日米地位協定の抜本的見直しを求める提言を提出したが、ドイツ、イタリアの地位協定と比べても、駐留米軍に対して日本の国内法が原則不適用とされているなど、内容がひどい。

安倍政権は自衛隊にもオスプレイを導入し、この秋にも木更津駐屯地に暫定配備しようとしている。さらに、このような自衛隊の“侵略軍隊化”、日米安保強化と一体で臨時国会で9条改憲の国会発議を画策している。沖縄の闘いに連帯し、基地撤去、戦争反対、改憲阻止!体を張って闘っていこう。(百万人署名運動三多摩連絡会 小野)


『百万人署名運動全国通信』10月号(251号)ができました。
沖縄県知事選で辺野古新基地NO!を掲げた玉城デニーさんが大勝利し、出ばなをくじかれた安倍は最悪の第4次安倍内閣を発足させました。
沖縄の闘いに続き、全国で改憲阻止!辺野古新基地阻止!の闘いを本気で広げましょう。
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今号の4-5面特集は「9条改憲は自衛隊に何をもたらすか?」というテーマで、元自衛官の井筒高雄さんにお話しを伺いました。
安倍・自民党の改憲案反対の声を広げるために、「9条に自衛隊明記」の真の狙いを暴くことが重要です。安倍は“かわいそうな自衛隊員のために”と言うけれど、そうじゃないんだと具体的に明らかにしていく必要があります。井筒さんのお話には重要な指摘がありました。
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2面は、11.4労働者集会の呼びかけ
3面は、10.14三里塚現地集会の呼びかけです。
関西生コン・港合同・動労千葉が「闘う労働組合を甦らせよう」と呼びかけて毎年11月に日比谷野音で行われている全国労働者集会に、百万人署名運動は毎年賛同・参加しています。それは、戦後の力強い反戦反基地運動はいつも闘う労働組合によって支えられてきたからです。世界の大きな反戦運動もよく見ると、必ずストライキで闘う労働組合が土台となっています。
しかし、労働組合つぶしを狙って強行された国鉄分割民営化によって、総評は解散し、連合が発足して以降、労働組合は資本の攻撃と闘うのではなく労使協力が主流となってしまいました。
大資本と安倍政権は一体です。9条改憲は経団連からの要請でもあります。
だから、私たちは闘う労働組合を応援しています。
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6面は、俳人・マブソン青眼さん講演会の報告
7面は、各地からのお便りです。
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私たちは、この小さな通信をできるだけ多くの方々に読んでいただきたいと願っています。
ご希望の方には宣伝紙をお送りします。
また、宣伝紙を置かせてもらえるところ(ボランティアセンター、地域センター、喫茶店、各種イベント・集会など)をぜひご紹介ください。

●定期購読のお願いしまーす!
『百万人署名運動全国通信』は、毎月1日に発行され、A4版8ページで、1部100円です。
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