とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2016年04月

5月26日~27日に、主要7ヵ国(G7)首脳会議(サミット)が、三重県伊勢市で開かれます。このサミットは、1975年に世界的な不況打開など経済問題で先進6ヵ国(米、英、仏、独、伊、日本)の首脳会談として始まり、翌年カナダが参加、1997年からロシアが一部の経済討議を除いて参加するようになりG8となりました。しかし、ロシアがクリミアに軍事介入したことから、2014年からロシアを除いたG7として行われています。
これら大国の多くが現に戦争を行っており、核兵器保有あるいは共有国です。
5月の伊勢志摩サミットに向け、日本各地で関係閣僚会合が行われるとのことで、警察の大がかりな警備体制がしかれ、不当な人権侵害が行われています。絶対に許せません。
明日4月10日~11日に広島で開かれるG7外相会合向け、広島現地で抗議のデモ(10日、午後1時に原爆ドーム前集合)が呼びかけられています。
広島周辺の皆さん、ぜひご参加ください。
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抗議デモの呼びかけ団体「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」の声明文を紹介します。
8・6ヒロシマ大行動実行委員会・声明文
 私たちは4 月10 日~11 日に開催されようとしているG7広島外相会合に反対の意思を表明します。4月10 日、午後1 時、原爆ドーム前に集まり、G7外相会議反対のデモを行います。以下にその理由を3つ述べます。

 1)第一に、この広島外相会合は、「ヒロシマ」「平和」「核軍縮」を隠れ蓑にした「戦争会議」にほかならないということです。

  現在、北朝鮮の核実験やミサイル開発への対抗を口実に、朝鮮半島では、史上最大規模の米韓合同軍事演習が行われています。この大軍事演習は、北朝鮮国家の解体、核戦争まで想定しています。沖縄や佐世保・岩国などの在日米軍基地も深く関わり、広島西部ではオスプレイなどの米軍機がさかんに飛行していることが目撃されています。自衛隊も安保関連法‐戦争法が3 月29日から施行された中で、米軍との一体化を深めています。米日韓の3 か国は先日の首脳会談をへて軍事同盟関係を強化しています。
 朝鮮半島で、「第二次世界大戦規模に匹敵する死傷者」(在韓米軍司令官)が出る戦争・核戦争を準備しているアメリカや日本。そしてアメリカと共に、「反テロ」の名でアフガニスタン・イラク・シリア等で無数の空爆による殺戮と破壊を繰り返し、それを支援してきた英仏独などの大国が、ヒロシマに集まり、平和公園に「献花」し、「平和」や「核軍縮」を語るという、これほどの欺瞞があるでしょうか。これは核と戦争に対して絶対反対でたたかってきたヒロシマを蹂躙するものです。

 2)第二に、被爆者をはじめとするヒロシマの怒りの声を踏みにじって戦争法を強行採決し、いままた施行し、さらに改憲と戦争、核武装にまで突き進もうとしている安倍政権が主導する会合だということです。

 安倍首相は、「在任中の改憲」を打ち出し、憲法9条の破棄をめざして、衆参同日選挙に打って出ようとしています。3月13日に安倍首相は、8・6広島で公然と核武装を主張する集会を開催している日本最大の極右団体・「日本会議」の地方議員連盟総会に出席し「改憲は党是」とも述べています。また、3月18日の参院予算委員会では、横畠祐介内閣法制局長官が「憲法上、あらゆる種類の核兵器の使用が禁止されているとは考えていない」と答弁し、4月1日に政府は「憲法9条は一切の核兵器の保有および使用をおよそ禁止しているわけではない」とする答弁書を閣議決定しました。これは、集団的自衛権合憲の閣議決定に続く歴史的大暴挙です。  
 改憲と核武装をねらう安倍政権が、広島で外相会合を開催するのは、「平和」の政権イメージをつくり出して、労働者民衆の改憲・戦争に対する危機意識を薄めるためです。権力者の常套手段とはいえ、なんという卑劣さでしょうか。ヒロシマを改憲・戦争・核武装のために利用することなど、断じて許すことはできません。

 3)第三に、核と戦争をなくすことができるのは、世界を支配する「1%」の利益の代表者であるG7の「指導者」らではなく、99%の世界の労働者民衆の国際連帯と団結した闘いだけだということです。
  
 1%の利益のための戦争、99%の労働者民衆には何の利益もない戦争を行おうとする自国の政府に対して、戦争絶対反対のデモやストライキの行動を起こすことです。同時に、北朝鮮の核実験やISの無差別テロは、世界の労働者民衆の国際連帯と団結を破壊し、G7のような帝国主義的大国の侵略戦争・核戦争を手引きするものでしかなく、私たちの立場とは断じて相いれないものであることを明らかにするものです。
 「G7の大国の指導者がヒロシマに来れば、核兵器の悲惨さを知って核廃絶に動き出す」、こんなことはまったくの幻想です。アメリカをはじめ大国の指導者らは、ヒロシマ・ナガサキで起きたことを十分に知っており(そもそも平和資料館にある資料以上のものをアメリカは持っています)、だからこそ、核を絶対に手放さないのです。
 いま政府、広島県・広島市、そしてマスコミもあげて、世界の指導者の「善意」「良心」への期待、幻想があおりたてる一方、実際に大量の核兵器を持ち続け、子どもや母親、高齢者らを含む何十万人という人々を殺し続けているG7の大国に対する抗議や闘いは、「テロリスト」扱いされようとしています。厳重警備の暴力で、G7外相会合に反対する声を封殺するいかなる弾圧にも反対します。
 以上、核と戦争に絶対反対をつらぬくヒロシマの被爆者、二世・三世を先頭とする労働者民衆を代表して、G7広島外相会合に反対する意思を表明するものです。

 2016年4月1日
 被爆71 周年8・6 ヒロシマ大行動実行委員会
  共同代表
    大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)
    大江照己(国鉄西日本動力車労働組合委員長)
    中島健(被曝二世)
    室本けい子(NPO法人よもぎのアトリエ)
    吉原美玲子(被爆者・キリスト者)
 

とめよう戦争への道!百万人署名運動では、毎月、A4版8ページの小さな全国通信を発行しています(一部100円)。戦争への道をとめるには、戦争の原因をしっかりとらえ、これに反対し、誰もが人間らしく生きられる社会に現状を変革する市民運動、労働運動、学生運動などがもっともっと大きく発展していかなければなりません。
いまの時代をどうとらえるか、何が問題なのか、どう考えたらいいのか、みんなで勉強しながら悪戦苦闘して活動し、全国通信をつくっています。
ぜひ定期購読をお願いします。職場で、地域で、学園で役立ててください。


最新号の『百万人署名運動全国通信』4月号を紹介します。
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毎号4-5面は、様々なテーマを掘り下げています。
今号は、4-5-6と3面使って、<「一億総活躍社会」の正体、消費税増税のカラクリ>というテーマで3月15日に行われた斎藤貴男さん(ジャーナリスト)の講演をまとめました。
斎藤さんの講演は、「消費税は絶対になくさなければならない悪税だ」ということがよくわかると同時に、私たしが生きている社会の問題点がよくわかるお話でした。
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とめよう戦争への道!百万人署名運動に賛同し、『百万人署名運動全国通信』の定期購読を検討していただける方には、この4月号を宣伝紙としてお送りします。
ご希望の方は、メールかファックスで、送り先をお知らせください。
メール million@mqc.biglobe.ne.jp
ファックス 03-5211-5415
よろしくお願いします。


都立学校卒業式での「君が代」不起立者への処分が発令された3月31日、「被処分者の会」主催で全水道会館で抗議集会が開かれました。
2016年の都立学校での「君が代」不起立者は4名でした。都立高校の3名には戒告処分が下されました。特別支援学校勤務の田中聡史さんには発令が遅れて、この日には発令されていませんでした。
抗議集会には80数名が集まりました。
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まず、被処分者の会・卒業式入学式対策本部から、今年の卒業式に対する都教委の攻撃の内容が明らかにされました。都教委は、1月はじめに開いた校長連絡会、副校長連絡会でとんでもないことを「徹底確認」しています。例えば、
① 懲戒処分は、「戒告処分以上の処分ができる」から、処分が妥当だと言えるように教職員の具体的事情を観察・報告せよ。
② 教職員の職員会議での発言や同僚への働きかけの状況、職務命令の受け取りの状況を克明に記録し報告せよ。
③職務命令は、包括的職務命令は2週間前までに教職員を一堂に集めてやれ。個別職務命令は式の1週間前からやり始め、職務命令を全員に渡したという報告を都教委にしろ。
④当日の教職員の 業務を明確化し、一人一人の着席時間を明示すること。
⑤年休申請もその事情を管理職が確かめること。
⑥校舎内外の警備を万全にし、チラシはセンターにFAXすること。
等々、他にも事細かに書かれています。
そして、「事故があると管理職が公務の時間を取られて本来の仕事ができなくなる。事故は仕事を妨害する」ことなので、そうならないように徹底管理せよと言っています。
また、去年の秋に都教委の職員課長名で「校長は懲戒免職を受けた者に対して、3年間『実績・行動記録報告書』を作成し学校経営支援センターに提出せよ」の命令が出されています。

東京都の教育がどのようなものであるかわかるとと思います。
そして、この命令の下で、Kさんたちに対して、校長は思いつくありとあらよる嫌がらせをやるわけです。卒入対策本部も指摘していましたが、ここには生徒の教育が入り込む余地がありません。上記にのようなことをやってはいけないというのが「教育」なのです。それなのに、校長は校長の利害のために都教委命令を遂行するわけです。
■Kさんの発言
・9月から何度も校長室に呼ばれた。(聞いていて、不起立者を出す事故が、校長自身の業績を下げることへの不安をKさんにぶつけているような感じだった)
・KさんとYさんが担任として不起立しても、二人とも異動なので、再発防止研修をやらなくていいのでほっとしていることなどを言っていた。
・卒業式の後、校長と都教委による事実確認をされたとき、「なんで立たなかったのか」聞かれた。Kさんが「私は自分の信念を曲げられませんので」言った。あとで校長はKさんに、都教委の一人が「あの人は命を奪われても決して踏み絵はふまない、そういう人ですね」と言っていたと話した。都教委も「君が代斉唱」が踏み絵だと捉えてるわけですとKさんは言いました。
・生徒にどうやって自分の行為を伝えていくかを考えた。2年生の時から話してはいたが、卒業式の朝に生徒にも卒業式のことを話した。「私は命令されていて立たなかったら処分される。皆さんは立たなくても処分されないから、自分の気持ちで行動してください」と言った。生徒の一人が「S(Kさんの愛称)さんが座るなら全員座ろうよ」と言った。どうなったかはわからない。
・業績評価はCだった。校長は「Kさんは成績率もよく、1年間頑張ったのに、たった1回の不起立でひどい評価になる(やらなければいいのにといった感じか)」と評価はひどいということを認めているようだった。
■YさんもTさんも、「君が代」を立って歌うことはできないという信念をもって、不起立を貫いたことを話された。

Kさんは、「都立学校では不起立の人がいなくなったかのように思われているが、10.23通達以来、13回になる卒業式で不起立者がなかったことは一度もない。教職員の中には、絶対に許せないという思いは生き続けている。これはすごいことだと思う」と言われました。(T)

徳島からの報告です。
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3月25日午後1時ごろ、徳島県南部の牟岐町で、米軍の空中給油機が低空飛行しているのが目撃されました。この辺りは、米軍の飛行ルート(オレンジルート)にあたるところで、ジェット戦闘機の低空飛行などが時おり目撃されていますが、地元の人の話によると、こうした大型の空中給油機の低空飛行を見たのは初めてとのことです。
また、戦闘機の低空飛行も、編隊で行われ始めているとのことで、こうしたことは、いま朝鮮半島で行われている大規模な米韓合同軍事演習と連動したものと思われます。
米韓の大軍事演習は、北朝鮮への戦争挑発行為そのものであり、戦争反対を闘う韓国の労働者民衆に敵対するものです。沖縄の米海兵隊がこの軍事演習に参加しているとのことですが、日本がその出撃基地になることなど許されません。
百万人署名運動・徳島も、断乎抗議の声を上げていこうと思います。(徳島県連絡会 S)

2016年3月26日付徳島新聞。
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