とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2015年08月

福島からのお便りです。
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8月15日の敗戦の日、私たち福島県推進委員会は労組交流センターの仲間と共に、9名で福島駅前での街頭宣伝を行いました。かなり暑い日でしたが、正午から1時間半のアピール・署名活動をやり抜きました。
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最初、近くで右翼が大音量のスピーカーで妨害を行ってきましたが、私たちはこれを跳ね返し、安倍政権の戦争攻撃への怒りを倍加させて宣伝活動を行いました。いたたまれなくなったのか右翼は早々と退散していきました。右翼の登場と妨害は、より安倍政権の戦争法案への危機感と怒りを高め、この日取り組んだのは「戦争絶対反対!許すな改憲!1000万人署名」でしたが、わずか1時間半で70筆近くの署名が寄せられました。これまでの福島での署名数を考えるとこの数は画期的です。マスコミの世論調査結果にも現れているように間違いなく安倍政権への労働者人民の怒りは高まっています。
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右翼に対し「こういうやつらが戦争を引き起こす。許せない。」と言っていく人、「戦争はいやです」と署名する女子高校生たちなど、前日の安倍談話を徹底的に弾劾する人々の戦争攻撃への怒りが改めて明らかになった街頭宣伝でした。戦争法案にトドメを!全国の労働者人民の怒りをさらに爆発させ安倍政権を打倒しましょう!(福島県推進委員会 長沢)

毎年、8月15日に開かれている「平和遺族会」全国連絡会主催の第30回めの8.15集会に参加しました。会場は靖国神社近くの日本キリスト教団九段教会。同じ日にやはり靖国神社近くの日本武道館で政府主催の全国戦没者追悼式が行われていますが、そこには「日本遺族会」の人たちが多く主席しています。平和遺族会全国連絡会は1985年8月15日に中曽根首相と閣僚らが戦後初の靖国神社集団「公式」参拝を強行したことに抗議して結成され、戦没者遺族こそ再びの侵略戦争と軍国主義に反対するという立場を鮮明にしています。
今年の集会タイトルは、<敗戦70年 アジア・太平洋戦争の反省の下に、憲法を活かそう!「安保法制」を廃案に!再び遺族をつくらせないために>ということで、連絡会代表の西川重則さんが基調報告、憲法学者の木村草太さんの講演がありました。
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「(終戦から1ヶ月後に)ビルマで戦病死」という知らせだけが届いたというお兄さんの死と向き合ってこられた西川重則さんも今年87歳。基調報告では、1954年7月1日の自衛隊発足から戦後史をひも解きながら靖国神社問題を軸に安倍政権の反動性をとらえ返し、安倍70年談話を、「お粗末なもの」、「こうしたものを書くなら、悪法(安保法案)を撤回すると自己主張したらどうか!」と弾劾しました。また、改めて日本国憲法の学びを訴え、「9条の本質は、戦争絶対反対であり、自衛戦争もやらないということだ」と強調しました。
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木村草太さんは「憲法と安保法制」と題して、用意されたレジュメに沿って国会で審議されている悪法=安保法案について講演されました。木村さんは、「憲法改正をして集団的自衛権を行使をするなら、それは認められるということは可能だが、日本国憲法においては集団的自衛権行使は憲法違反だ」と言い、さらに、「安保法案で政府が出してきた「我が国の存立が脅かされ、…明白な危機がある事態」(存立危機事態)は、日本が外国を攻撃して、存立危機事態を発生させ=日本への武力攻撃を発生(着手)させて、国家主権の侵害があったかのように解釈するというものだ」と言いました。
そして、「我が国の存立」という言葉を定義しない限り、「存立危機事態」も明らかにならず、違憲だと言われました。
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終戦(敗戦)記念日8月15日の靖国神社最寄り駅「九段下」から鳥居までの200㍍ほどの歩道は、普段は見かけないさまざまな団体が新聞や冊子、チラシを配布しています。
また、私たちとは真逆の「憲法改正を実現する1000万人賛同署名」(美しい日本の憲法をつくる国民の会)や、「河野談話撤廃署名」(新しい歴史教科書書をつくる会)などの署名集めも行われていました。(T)
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4年半近く経っても福島原発の収束作業のメドが立たず、内部被曝問題の危険から元の住まいに戻れず悩み苦しむ人々がまだ10数万人もいるというのに、「元の福島に戻せ!」という血叫びに政府・東電は絶対に応えられないのに、どうして、原発の再稼働を強行するということができるのか!?安倍政権と電力会社幹部らの意思の強制を絶対にはね返そう!
川内原発ゲート前で8.10~11連日、怒りの抗議行動が闘われました。その様子をNAZEN福岡のブログ(http://blog.goo.ne.jp/nazen-hukuoka1114)から一部転載します。

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8月10日朝7時、「ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会」の呼びかけで川内原発ゲート前抗議行動が闘いぬかれました。
全国から反原発を闘う仲間が駆けつけ、怒りを叩きつけました。

福島から佐藤幸子さん。
農民だった彼女は福島原発事故で畑を失いました。
それでも福島の子どもたちを守りたいと立ち上がり、ふくしま共同診療所建設(2012年12月開院)のための基金を呼びかけた一人です。NNNの取材に「絶対許せない。福島第一原発事故が何も解決していない中で動かすのは許せない」、「子どもたちが健やかに育つ環境には原発はあってはならない。日本政府、九電には怒りしかない」と答えています。

あす再稼働へ 川内原発前で抗議集会 日本テレビ系(NNN) 8月10日(月)12時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150810-00000023-nnn-soci

茨城からは動労水戸の西納さんが発言。

川内原発ゲート前より動労水戸の発言 (NAZENブログより)画面をクリックすると動画が再生します

動労水戸(国鉄水戸動力車労働組合)
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。
福島原発事故後、止まっている常磐線の一部区間を「帰還強制」のために通そうとするJR東日本と安倍政権と真っ向対決する労働組合。
被曝労働拒否のストライキを行い、原発労働者や除染労働者とともに反原発を闘っている。
地域の人々や仮設暮らしの人々の声に出せない怒りを受け止め、ともに生きようと声を上げている。
川内原発で働く労働者に「危険な原発は断固拒否しよう。労働組合を作ってストライキで闘うことができる。わたしたちと合流してください」と訴えた。


全学連(全日本学生自治会総連合)、NAZENとともに闘う全国の労働者たちも有給を取って駆けつけました。

昼からの集会で再稼働阻止のため先頭で闘うことを誓うNAZEN福岡。
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東京でも、川内現地行動に連帯して抗議行動が行われました(主催:再稼働阻止全国ネットワーク)。
九州電力東京支社が入っているJR有楽町駅前の電気ビル前で、8月11日午後6時~、原発再稼働は犯罪だ!と弾劾しました。

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8月6日(木)、12時30分から、広島県立総合体育館小アリーナで、被爆70年目の8.6集会が始まりました。早朝デモに参加した人々も一休みして続々と集まり、集会開始前に星野暁子さん(演壇)と共に、獄中40年の星野文昭さんを取りもどそうとつくられた『ソリダリティ』を合唱しました。
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動労西日本・大江委員長の開会あいさつのあと、全国被爆者青年同盟委員長で広島連帯ユニオン書記長でもある壹貫田康博さんが基調を提起しました。
「29年世界恐慌をはるかに上回る解決不能な大恐慌に直面している世界の帝国主義者たちはロシアや中国としのぎを削りながら、生き残りをかけた巨大な戦争に突入しています。この戦争に参戦するために、憲法を踏み破り、集団的自衛権行使の戦争法案を通そうとしているのが安倍政権です。」と弾劾し、「戦後70年間渦巻いてきた被爆者の核への怒りのすべてを、改憲・戦争絶対反対・核武装のための原発再稼働阻止の闘いで解き放つときです。原爆は人間的なものの全てを奪い尽くそうとしました。しかし、それに決して屈することなく声を上げてきたヒロシマの継承者として、被爆二世・三世、そしてヒロシマの労働者は立ち上がります。」と宣言しました。
<被爆者の訴え>では、ヒロシマから吉原美玲子さん(キリスト者)、ナガサキから城臺美彌子さんが話されました。吉原さんは「安倍首相は、70年前に何が起こったのかわかっていない。安保法案は恐ろしい」と訴えました。
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海外からの連帯のメッセージも紹介されました。ドイツ・ゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟のケアスティン・ルーデックさん、トルコ・国際労働者連帯協会、ブラジル・全国闘争連盟と世界64組合・諸組織、アメリカの国際港湾労働組合やアメリカ教員連盟第1521支部、イラクの医師であるカリド・アハメドさんなど、国際連帯の熱いメッセージでした。
そして何より、お隣の韓国からは城西工団労働組合の労働者が直接8.6ヒロシマ行動に参加してアピール。「私は最も低いところで闘っています。戦争は、持つ者たちが権力を獲得するために労働者を収奪し搾取するものです。団結して戦争をとめるために相談しよう。罪のない命が犠牲となったセウォル号事故は資本主義社会が生み出したもの。朴政権は謝罪せず遺族をろうらくしようとしているが、労働者が闘う限り、労働者民衆の権利は沈没しない。労働者が主人公の社会をつくろう。」と、心を揺さぶる連帯アピールでした。
さらにさらに、全国からたくさんの人々がリレーアピール。
百万人署名運動の呼びかけ人でもある島根人類愛善会会長の松浦武生さんも「改憲阻止のアピール」を発しました。

集会後、猛暑の中を広島市内を通って平和公園資料館前までデモ行進をしました。
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8.6ヒロシマ大集会が行われた会場のすぐ隣のリーガロイヤルホテル広島のホールで、同日夕方から日本会議広島が主催する「反核平和70年の失敗~憲法9条は中国軍拡も北の核兵器も止められなかった!」と題して櫻井よしこ(ジャーナリスト)の講演、さらに、百地章(日大教授・憲法学者)の「世界情勢は変わった、憲法9条が憲法9条が平和を脅かす」なる提言が行われようとしていました。
8.6ヒロシマに乗り込み、<ヒロシマを繰り返さないために改憲と核武装が必要だ>とファシスト的扇動を行う安倍と、これと一体の極右団体・日本会議のこうした講演会など断じて許さない!と、デモ隊は弾劾のコールをくり返しました。
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アーケードの商店街でもアピール。
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学校帰りの学生たちも応援してくれました。
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乳母車を押して若いお母さんもデモに参加。このお母さんの呼びかけに応えて、さらに乳飲み子を抱えた親子もデモに参加してくれました。子どもたちの未来を憂えるお母さんたちの危機感がびんびん伝わってきました。
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1945年8月6日、米軍によって投下された1発の原子爆弾によって、広島市内の建物は全て倒壊・焼失。人々は即死あるいは数日後殺された。さらに「黒い雨」による被曝によって、さらに残留放射能被曝によって、苦しみながら命を奪われていった多くの人々、子どもたち。さらに、一命はとりとめても原爆症に苦しむ人々…。そして、結局、日米両政府は被曝の真実を押し隠し、責任をとらない。3.11フクシマと同じではないか!
一見、広島の街は70年前とは様変わりしているけれども、今なお、被爆者の苦しみは続いている。そして、そこで働く人々の生活も壊され始めている。私たちは、再び8.6の悲劇を繰り返さないために、今こそ、戦争絶対反対!核武装反対!そして、闘う労働組合をつくろう!と旗を高く掲げていかねばと思いました。(S)

8月6日早朝、平和公園内の原爆ドーム前。蝉の鳴き声が響きわたります。
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しばらくすると、集会を妨害しようという右翼の介入が。緊迫感が走ります。
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シュプレヒコールを上げながら、集会体制をつくってはね返しました。
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朝7時、原爆ドーム前、「被爆70周年8.6アピール集会」開始。
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主催者あいさつに立った被爆二世の中島健さんは、松井広島市長が平和宣言の中で戦争法案に触れないことを批判し、「平和のための戦争」へ被爆者を動員しようとしていると弾劾しました。そして、1950年に米軍が残留放射能を極秘に調査し長期にわたって残留することわかっていたのに「機密扱い」とされたという毎日新聞報道を紹介し、原爆投下直後、「人体に影響はない」と見解を表明していたアメリカ政府がこれらの事実を隠し続けたことへの怒りを訴えました。
全学連の斉藤委員長は、「戦争動員の大学政策に対して、戦争反対の思いを述べて言い訳にするのではなく、戦争反対のストライキ実現しよう。」と訴え、平和公園に集まった人々に、「慰霊、祈りでなく、ヒロシマの怒りを形にしていこう。安倍を広島から叩き出す、デモをしよう!」と呼びかけました。
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韓国からも城西(ソンソ)工団労組(民主労総)の代表が参加し連帯アピール。平和というのは労働者が人間らしく生きられることだと喝破し、「労働者こそが世界を変えることができる」と訴えました。
昨年、長崎の平和祈念式典で被爆者代表として安倍首相に「集団的自衛権の行使は憲法を踏みにじる暴挙」と叩きつけた城臺美彌子さんも参加され、戦争法案をなんとしても廃案にしようと訴えました。
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年休をとって参加した広教組の先生は、同僚からは「がんばってください」と理解を得たが、保護者から「目の前の子どもをどうするのか!」と批判されていると現実を紹介し、でも自分は「目の前の子どものたちのためにも、福島の子どもたちのため、世界の子どもたちのためにも、戦争反対を全力で闘いたい」と思いを述べました。
さらに、沖縄大学の学生、福島の椎名千恵子さん、動労水戸の労働者、元原発労働者の斉藤征二さんらがアピール。一人ひとりの発言にとても感動しました。
最後に、「被爆70周年 8.6ヒロシマ・アピール」が読み上げられ、世界に発せられました。
「国境を超えた労働者の団結で、被曝労働拒否、戦争阻止のゼネストで世界戦争・核戦争を阻止しよう!」「私たちは、被爆70年の8.6ヒロシマから、戦争法阻止・再稼働阻止・安倍打倒へ、歴史的大行動を開始することを宣言する。」(8.6ヒロシマアピールより)
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原爆が投下された8時15分、黙祷。繰り返さないために闘う。一瞬のうちに命を奪われた人々、目を覚まして共に闘ってください。
そして、直ちに、戦争法案を強行する安倍たおせ!と「怒り」のデモに出発しました。
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平和公園内にも、デモ規制の機動隊がたくさん配置されていました。
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平和公園を出て、川沿いの道をデモ。

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平和記念式典会場と並行して歩きながら、「安倍は出て行け!」「戦争法案反対!」とコールをくり返し、式典での安倍首相の「あいさつ」を直撃しました。
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デモ隊に手を振ってくれる人が多く、毎年やっている朝のデモですが、今年はやはり歴史的な集会&デモだなと感じました。(S)

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