9月25日(水)午後、国鉄分割民営化で解雇された動労千葉の9人の組合員が解雇無効・原職復帰を求めた裁判の控訴審判決が出る日、東京高裁前にかけつけました。
判決公判は2時開廷で、判決に先立って1時過ぎから、東京高裁の前で集会が行われ、葉山弁護士、田中委員長、当該の高石さんと中村さん、国労の被解雇者たちが、反動判決は許さない、どんな判決が出ても闘いを続けるという決意を延べました。
1時半過ぎには、全員で8階の法廷に向かいました。裁判中は動労千葉の組合員等、裁判の直接関係者以外は法廷前の廊下で待機しました。
判決は5分程度で終わりました。「金銭解決の金額の話し」から始めたようで、不当労働行為であることは1審判決のように認めたのですが、解雇は有効、という内容でした。
裁判所前で、抗議のシュプレヒコールをあげた後、場所を移して総括集会が行われました。
総括集会では、葉山弁護士から、判決の内容が話されました。
一言で簡単に言うと、「当該たちはJRの採用名簿に記載される予定だったが、分割・民営化反対の動労千葉に所属するという組合差別で記載されなかった。不当労働行為だと認めた。しかし、そうした行為がなかったとしたらJRに採用されたはずであるとまでは認められないと訴えを却下した」というもの。
実際には、名簿に記載された者は全員採用されているのに、何を言っているのだ!
それでいて、「採用された可能性は相当程度にあったので、法的利益を認め、慰謝料を認めることができる」として、一審判決では300万円だったのを500万円とした。
不当労働行為だと認めたら原職復帰が原則なのに、それを認めないとは許せない!と腹がたちました。
集会では、さらに大口、藤田、浅野弁護士がそれぞれ、判決の批判と、最高裁に控訴後の闘いについての決意を述べました。
当該の高石さんは「この判決で、もうー歩前に進もう。原職に戻るのは当たり前と訴え全国を回る。署名ももっと集めていこう。」と訴え、中村さんも「不当労働行為があったけれど金銭解決でよいという判決を認めたらダメだ。資本がやろうとしてる解雇の自由を認めることになる。労働者が誇りを持って闘えるように、若い人が引き継げる道をつくりたい。」と決意を述べました。
さらに動労千葉・貨物の佐藤さん、書記長の長田さん、田中委員長、動労水戸の石井委員長、国労1047名の北見闘争団の成田さんから発言がありました。成田さんは北海道の保線のエキスパートだったので、事故の報道に怒りをこめた発言でした。田中委員長の発言には心を打たれ、涙が出ました。(T)
<動労千葉・田中委員長の発言要旨>
国鉄分割・民営化は国家的不当労働行為だということは、敵自身が言っていることです。だったら解雇撤回以外にあり得ない。「解雇撤回」の文字がタブーになっているのは許せない。
国鉄の分割・民営化以来、日本の労働者が受けたひどい現実を覆すためには、この解雇を撤回させること、それが新しい出発点になる。
われわれは何の為に闘ってきたのか、500万円を取るためだけだったらこんな困難に立ち向かいません。労働者の未来、労働者の権利、人間が人間として生き抜くため、資本主義社会が労働者になにをしたか暴き覆すため、この26年間闘ってきた。
われわれはこの不当労働行為をつぶさに暴き出したのに、裁判所はそれを顧みることもなく証人調べもしない。これは裁判所としての自殺行為だ。
難波裁判長は「名簿に記載されたとしても採用されたとは限らない」と言う。しかし、彼らは今までなんと言っていたのか。「国鉄がつくった名簿をなんの差別もしないでそっくり採用した、だから不当労働行為はJRには及ばない」と言ってきた。難波裁判長はそれを承知している、こんなの裁判官じゃない。
難波裁判長の階級的使命は何だったのか。問答無用でこの裁判を切って捨てることだった。それを押し返したのは、全国の仲間の署名をはじめとした支援の力だった。
難波裁判長は、東京の不採用事件で、「停職6ヶ月、ないしは処分を2回以上受けている」ことでクビになった者について、「この基準は合理的である」と理由もなく切った裁判長だったが、今回の判決では、自分が言ったことをひっくり返している。だから、これからが勝負だ。この判決から出発して最高裁で突き崩してやろう。
この26年間で受けてきた、非正規化とか、解雇自由とか、いったん全員解雇・選別再雇用とか、民営化とか、デタラメな労働者に対する仕打ちをぶっとばすために、すべての力をこれに集中しよう。再度の署名活動とか、出来ること、ありとあらゆることをやろう。
安倍政権がやろうとしていることも全部、ご破算にしていこう。
動労千葉は、10月1日の外注化の拡大攻撃にストライキで闘います。
北海道で起きている現実は、ずさんな管理なんてものじゃない。民営化の結果、線路を直すこともそもそも出来なくなっている。現場でなにが起きているか、本社は何も知らない。
人もいなくて、技術的にも崩壊している。石勝線の事故で車輪に40センチものキズが入った。こんなことあり得ない。定期的に検査さえしていれば100%わかる。検査をしてない。
すべてが崩れ去ろうとしている。ここで立ち上がって、不当な解雇も、国鉄分割民営化攻撃、JR体制なるものを覆していこう。
判決公判は2時開廷で、判決に先立って1時過ぎから、東京高裁の前で集会が行われ、葉山弁護士、田中委員長、当該の高石さんと中村さん、国労の被解雇者たちが、反動判決は許さない、どんな判決が出ても闘いを続けるという決意を延べました。
1時半過ぎには、全員で8階の法廷に向かいました。裁判中は動労千葉の組合員等、裁判の直接関係者以外は法廷前の廊下で待機しました。
判決は5分程度で終わりました。「金銭解決の金額の話し」から始めたようで、不当労働行為であることは1審判決のように認めたのですが、解雇は有効、という内容でした。
裁判所前で、抗議のシュプレヒコールをあげた後、場所を移して総括集会が行われました。
総括集会では、葉山弁護士から、判決の内容が話されました。
一言で簡単に言うと、「当該たちはJRの採用名簿に記載される予定だったが、分割・民営化反対の動労千葉に所属するという組合差別で記載されなかった。不当労働行為だと認めた。しかし、そうした行為がなかったとしたらJRに採用されたはずであるとまでは認められないと訴えを却下した」というもの。
実際には、名簿に記載された者は全員採用されているのに、何を言っているのだ!
それでいて、「採用された可能性は相当程度にあったので、法的利益を認め、慰謝料を認めることができる」として、一審判決では300万円だったのを500万円とした。
不当労働行為だと認めたら原職復帰が原則なのに、それを認めないとは許せない!と腹がたちました。
集会では、さらに大口、藤田、浅野弁護士がそれぞれ、判決の批判と、最高裁に控訴後の闘いについての決意を述べました。
当該の高石さんは「この判決で、もうー歩前に進もう。原職に戻るのは当たり前と訴え全国を回る。署名ももっと集めていこう。」と訴え、中村さんも「不当労働行為があったけれど金銭解決でよいという判決を認めたらダメだ。資本がやろうとしてる解雇の自由を認めることになる。労働者が誇りを持って闘えるように、若い人が引き継げる道をつくりたい。」と決意を述べました。
さらに動労千葉・貨物の佐藤さん、書記長の長田さん、田中委員長、動労水戸の石井委員長、国労1047名の北見闘争団の成田さんから発言がありました。成田さんは北海道の保線のエキスパートだったので、事故の報道に怒りをこめた発言でした。田中委員長の発言には心を打たれ、涙が出ました。(T)
<動労千葉・田中委員長の発言要旨>
国鉄分割・民営化は国家的不当労働行為だということは、敵自身が言っていることです。だったら解雇撤回以外にあり得ない。「解雇撤回」の文字がタブーになっているのは許せない。
国鉄の分割・民営化以来、日本の労働者が受けたひどい現実を覆すためには、この解雇を撤回させること、それが新しい出発点になる。
われわれは何の為に闘ってきたのか、500万円を取るためだけだったらこんな困難に立ち向かいません。労働者の未来、労働者の権利、人間が人間として生き抜くため、資本主義社会が労働者になにをしたか暴き覆すため、この26年間闘ってきた。
われわれはこの不当労働行為をつぶさに暴き出したのに、裁判所はそれを顧みることもなく証人調べもしない。これは裁判所としての自殺行為だ。
難波裁判長は「名簿に記載されたとしても採用されたとは限らない」と言う。しかし、彼らは今までなんと言っていたのか。「国鉄がつくった名簿をなんの差別もしないでそっくり採用した、だから不当労働行為はJRには及ばない」と言ってきた。難波裁判長はそれを承知している、こんなの裁判官じゃない。
難波裁判長の階級的使命は何だったのか。問答無用でこの裁判を切って捨てることだった。それを押し返したのは、全国の仲間の署名をはじめとした支援の力だった。
難波裁判長は、東京の不採用事件で、「停職6ヶ月、ないしは処分を2回以上受けている」ことでクビになった者について、「この基準は合理的である」と理由もなく切った裁判長だったが、今回の判決では、自分が言ったことをひっくり返している。だから、これからが勝負だ。この判決から出発して最高裁で突き崩してやろう。
この26年間で受けてきた、非正規化とか、解雇自由とか、いったん全員解雇・選別再雇用とか、民営化とか、デタラメな労働者に対する仕打ちをぶっとばすために、すべての力をこれに集中しよう。再度の署名活動とか、出来ること、ありとあらゆることをやろう。
安倍政権がやろうとしていることも全部、ご破算にしていこう。
動労千葉は、10月1日の外注化の拡大攻撃にストライキで闘います。
北海道で起きている現実は、ずさんな管理なんてものじゃない。民営化の結果、線路を直すこともそもそも出来なくなっている。現場でなにが起きているか、本社は何も知らない。
人もいなくて、技術的にも崩壊している。石勝線の事故で車輪に40センチものキズが入った。こんなことあり得ない。定期的に検査さえしていれば100%わかる。検査をしてない。
すべてが崩れ去ろうとしている。ここで立ち上がって、不当な解雇も、国鉄分割民営化攻撃、JR体制なるものを覆していこう。