7月22日(月)午後2時から、脱原発といのちを守る裁判が行われました。経産省や国が、経産省前に立っているテントを「国有地を占有しているので撤去せよ」と訴えた裁判です。原告は財務省・経産省、国。被告はテントの中心メンバーの淵上太郎さんと正清太一さん。
この日の裁判で驚くべき指摘が弁護団長の河合弘之弁護士からなされました。
「国は淵上、正清を被告にしているが、正清は人違いである。国が証拠として出した正清の写真、星取り表(テントへの出勤表)は正清ではない。Aさんである」と。
国よ!さあどうする!
午後2時からの裁判の前、午後1時からテント前で抗議集会が行われました。400名近くの人が集まりました。
集会では、淵上さん、福島の女たちの、橋本あきさん、渡辺ミヨ子さん、黒田節子さん、亀屋幸子さん、駒崎ゆき子さんが居並び、発言しました。そして、河合弁護士が裁判に当たっての決意を述べました。
今回は東京地裁103号法廷(約100名)の大法廷で行われました。傍聴抽選は1時30分の締め切りのため、抗議集会終了後、参加者たちは直ちに傍聴に並びました。328名が並びました。
<裁判の様子>
*裁判は、1回目の時に意見陳述が出来なかった代理人(弁護士)から、本件前のこの裁判の前提である基本的論点についての主張がなされました。
吉田哲也、川口和子、浅野史生、佐藤昭夫、宇都宮健児弁護士らが発言しました。
*さらに、大口弁護士が「なぜ2人を被告にしたのか」の求釈明を提出しました。
*最後に河合弘之弁護士が「国の訴状が根本的に間違っている」ことを指摘しました。
被告・正清の証拠として提出された写真3枚、星取り表(出勤表)は別人のものである。ここに写真の人Aさんがいる(Aさんは傍聴席前列に座る)。間違っているでしょ?国の訴状は間違っていて訴状として成り立たないので、訴訟を取り下げよ。経産省側はこのことを今はじめてと知ったのか? 間違いを認めるなら、直ちに取り下げよと迫りました。
*河合弁護士の指摘に国の代理人(弁護士)たち10人以上、裁判長、そして傍聴者も驚き、法廷はざわめきました。国の代理人は「今言われたことを文書にして提出してくれ。それを見て検討する」などと言い、弁護士から「検討することもない。違うことは今見たとおりはっきりしているでしょ」と言いました。
傍聴抽選に当たらなかった人たちは、再び裁判所前でリレートークを行いました。いろいろの人が様々な意見を述べました。
一方、裁判を終えた弁護士や被告人、福島の女たちは直ちに、裁判所2階の記者会見室で記者会見を行いました。
(河合弁護士)
今日、7/22経産省まえテントひろばといのちを守る裁判・第二回口頭審理で大変なことがありました。
それは何か。この人(正清さん)は第1被告なのですが、正清さんを特定する写真、それはすべての訴状の根幹になっているわけですが、原告側は、正清さんとAさんを完全に取り違えたということです。前代未聞のとりちがえ訴訟です。
それから星取り表(写真下)、テントへの出勤表です。誰が何日に来ているという表です。原告側はこういう表を出しきています。例えば、淵上太郎は何月何日に来た、来ない。正清太一は何月何日に来た、来ないと。その他、A~Oまでの人が、あたかも特定出来るような感じの出勤表です。
少なくとも、正清に関するものは全く間違いです。現に正清さんが自分の手帳でチェックしたら大幅に違っている。A~Oまでの人についても正確であるという担保は全くない。
この勤務表は監視カメラでつくっています。監視カメラは解像度が悪いのです。正確性について非常に疑問です。
これは単に証拠の問題ではなく、これをもとに訴状を書いている。
この裁判の要件事実は、国に所有権があること、被告が占有していること、それだけです。占有していない人を占有していると間違って訴状を書いてしまった。
これは訴訟の根幹にかかわる問題で、今日は法廷でこの2人を並べて、「違うでしょ」ということを裁判長と原告代理人によく説明をして、「こんな根本的なことが違っているんだから、訴えを取り下げろ」ということを要求しました。
これは明らかに不当訴訟で、正清さんからすれば迷惑な話で、場合によっては損害賠償請求もあり得るような事案です。
午後4時から、弁護士会館2階のクレオで報告集会が行われました。
まず、報告集会では宇都宮弁護士、テント応援団の澤地久枝さん、河合弁護士さんらが発言しました。
裁判を傍聴出来なかった人たちは、その場で、その日の裁判の内容について聞くので、やはりびっくりしました。
河合弁護士は、「選挙結果に一喜一憂してはいけない。われわれに理があることは明らか。山本太郎さんが当選したこと大きい。自民党以外は原発いらないとなった。私たちのテントひろばなどの闘いがあったからだ。裁判はおもしろくなってきた。原発を止めるということは、現在起こっている問題のすべてにかかわり、一番重要といえる。原発を止めるまで闘おう」と結びました。
原発いらない福島の女たち・駒崎さん(郡山市議)は、裁判で川口和子弁護士が第2テントは福島の女たちを当事者にして闘うことを提起したことを受けて、「テントの前で、福島の現状をいっぱい訴えることができた。経産省を囲んでかんしょ踊りもできた。テントをネジロにきちんと頑張って行きたい」と述べました。
次回の裁判は、9月12日(木)です。(T)
この日の裁判で驚くべき指摘が弁護団長の河合弘之弁護士からなされました。
「国は淵上、正清を被告にしているが、正清は人違いである。国が証拠として出した正清の写真、星取り表(テントへの出勤表)は正清ではない。Aさんである」と。
国よ!さあどうする!
午後2時からの裁判の前、午後1時からテント前で抗議集会が行われました。400名近くの人が集まりました。
集会では、淵上さん、福島の女たちの、橋本あきさん、渡辺ミヨ子さん、黒田節子さん、亀屋幸子さん、駒崎ゆき子さんが居並び、発言しました。そして、河合弁護士が裁判に当たっての決意を述べました。
今回は東京地裁103号法廷(約100名)の大法廷で行われました。傍聴抽選は1時30分の締め切りのため、抗議集会終了後、参加者たちは直ちに傍聴に並びました。328名が並びました。
<裁判の様子>
*裁判は、1回目の時に意見陳述が出来なかった代理人(弁護士)から、本件前のこの裁判の前提である基本的論点についての主張がなされました。
吉田哲也、川口和子、浅野史生、佐藤昭夫、宇都宮健児弁護士らが発言しました。
*さらに、大口弁護士が「なぜ2人を被告にしたのか」の求釈明を提出しました。
*最後に河合弘之弁護士が「国の訴状が根本的に間違っている」ことを指摘しました。
被告・正清の証拠として提出された写真3枚、星取り表(出勤表)は別人のものである。ここに写真の人Aさんがいる(Aさんは傍聴席前列に座る)。間違っているでしょ?国の訴状は間違っていて訴状として成り立たないので、訴訟を取り下げよ。経産省側はこのことを今はじめてと知ったのか? 間違いを認めるなら、直ちに取り下げよと迫りました。
*河合弁護士の指摘に国の代理人(弁護士)たち10人以上、裁判長、そして傍聴者も驚き、法廷はざわめきました。国の代理人は「今言われたことを文書にして提出してくれ。それを見て検討する」などと言い、弁護士から「検討することもない。違うことは今見たとおりはっきりしているでしょ」と言いました。
傍聴抽選に当たらなかった人たちは、再び裁判所前でリレートークを行いました。いろいろの人が様々な意見を述べました。
一方、裁判を終えた弁護士や被告人、福島の女たちは直ちに、裁判所2階の記者会見室で記者会見を行いました。
(河合弁護士)
今日、7/22経産省まえテントひろばといのちを守る裁判・第二回口頭審理で大変なことがありました。
それは何か。この人(正清さん)は第1被告なのですが、正清さんを特定する写真、それはすべての訴状の根幹になっているわけですが、原告側は、正清さんとAさんを完全に取り違えたということです。前代未聞のとりちがえ訴訟です。
それから星取り表(写真下)、テントへの出勤表です。誰が何日に来ているという表です。原告側はこういう表を出しきています。例えば、淵上太郎は何月何日に来た、来ない。正清太一は何月何日に来た、来ないと。その他、A~Oまでの人が、あたかも特定出来るような感じの出勤表です。
少なくとも、正清に関するものは全く間違いです。現に正清さんが自分の手帳でチェックしたら大幅に違っている。A~Oまでの人についても正確であるという担保は全くない。
この勤務表は監視カメラでつくっています。監視カメラは解像度が悪いのです。正確性について非常に疑問です。
これは単に証拠の問題ではなく、これをもとに訴状を書いている。
この裁判の要件事実は、国に所有権があること、被告が占有していること、それだけです。占有していない人を占有していると間違って訴状を書いてしまった。
これは訴訟の根幹にかかわる問題で、今日は法廷でこの2人を並べて、「違うでしょ」ということを裁判長と原告代理人によく説明をして、「こんな根本的なことが違っているんだから、訴えを取り下げろ」ということを要求しました。
これは明らかに不当訴訟で、正清さんからすれば迷惑な話で、場合によっては損害賠償請求もあり得るような事案です。
午後4時から、弁護士会館2階のクレオで報告集会が行われました。
まず、報告集会では宇都宮弁護士、テント応援団の澤地久枝さん、河合弁護士さんらが発言しました。
裁判を傍聴出来なかった人たちは、その場で、その日の裁判の内容について聞くので、やはりびっくりしました。
河合弁護士は、「選挙結果に一喜一憂してはいけない。われわれに理があることは明らか。山本太郎さんが当選したこと大きい。自民党以外は原発いらないとなった。私たちのテントひろばなどの闘いがあったからだ。裁判はおもしろくなってきた。原発を止めるということは、現在起こっている問題のすべてにかかわり、一番重要といえる。原発を止めるまで闘おう」と結びました。
原発いらない福島の女たち・駒崎さん(郡山市議)は、裁判で川口和子弁護士が第2テントは福島の女たちを当事者にして闘うことを提起したことを受けて、「テントの前で、福島の現状をいっぱい訴えることができた。経産省を囲んでかんしょ踊りもできた。テントをネジロにきちんと頑張って行きたい」と述べました。
次回の裁判は、9月12日(木)です。(T)