12月3日(土)夜、JR蒲田駅近くの大田区民会館大ホールで朝鮮学校への「高校無償化」を求める全国集会が開かれました。主催は「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」(賛同団体327)で、「フォーラム平和・人権・環境」が共催。会場を埋める1400名が参加しました。
今年8月末に菅直人前首相が朝鮮学校への「高校無償化」手続き凍結解除を指示したにもかかわらず、未だ適用が実現されていません。「もう待てない!」と、高校生、保護者、労働者、市民らが全国から集まり、差別は許されない、人権侵害だ、即時適用を!と訴えました。韓国からも市民団体「モンダンヨンピル」の代表らが参加、国境を越えた連帯行動となりました。
集会では朝鮮学校3年生も発言に立ち、「私は片道2時間かけて学校に通っている。でもそれをつらいと思ったことはない。学校が大好きだから。家族の言葉や歴史を習うのは当たり前だし喜びだ。その喜びや楽しみ、希望や未来が奪われようとしている」と訴えました。
保護者代表も、日本政府の朝鮮学校への弾圧の歴史を紹介し、「インターナショナルにも外国人学校にも各種学校にも適用されて、なぜ朝鮮学校だけが除外されるのか。これは差別だ。差別は許されないから私はここに立っている。差別は子どもたちを傷つけ悲しませ、憎しみを生み出すだけだ。私は子どもたちにはコリアンとして堂々として生き、日本と朝鮮の平和と友好の架け橋になってもらいたい」と力強く語りました。
「モンダンヨンピル」は、今年3.11大震災で被害を受けた朝鮮学校支援のために韓国の文化人たちが立ち上げた市民団体で、毎月チャリティコンサート開催などで寄付金を集めたりと支援活動をしているそうです。その共同代表の権海孝(クォン・へヒョ)さん(写真右、俳優で「冬のソナタ」にも出演したとのこと)が連帯のアピールをしました。
クォンさんは日本軍「慰安婦」とされた女性が「私も戦争の被害者ですが、朝鮮学校の生徒たちも戦争の被害者なのです」と言ってモンダンヨンピルに全財産を寄付されたことを紹介。そして、これは過去の問題ではなく現在の問題と指摘し、「朝鮮学校の生徒たちは未来の重要な主人公。世界の平和、日本と北、日本と南、南北朝鮮を結ぶ希望だ。朝鮮学校への高校無償化を求める運動は日本社会をよりよくする運動だと思っている。」と訴えました。
ウリナラバンドの女性二人。心にしみる歌声でした。
会場近くのJR蒲田駅前では、「在日特権を許さない市民の会」が10数人で、この集会への妨害の街宣をやっていました。配っていたビラには「朝鮮学校無償化断固阻止、拉致被害者即時救出」等と書かれていました。また「公立学校であっても、国旗を掲揚せず、国歌君が代を歌わず、拉致事件に加担し、反日教育に明け暮れてきた日教組・全教の教職員が一人でもいるような学校からは無償化の対象から外し、正規の授業料をキッチリ徴収すべきと考えております。」とも書いてあり、驚きました。財界や政府がさまざまな矛盾や危機を民衆への犠牲で乗り切ろうとすることへの怒りを、その真の元凶へ向かわないよう、差別や排外、民族主義をあおってねじ曲げようとする悪意を感じました。(Se)
今年8月末に菅直人前首相が朝鮮学校への「高校無償化」手続き凍結解除を指示したにもかかわらず、未だ適用が実現されていません。「もう待てない!」と、高校生、保護者、労働者、市民らが全国から集まり、差別は許されない、人権侵害だ、即時適用を!と訴えました。韓国からも市民団体「モンダンヨンピル」の代表らが参加、国境を越えた連帯行動となりました。
集会では朝鮮学校3年生も発言に立ち、「私は片道2時間かけて学校に通っている。でもそれをつらいと思ったことはない。学校が大好きだから。家族の言葉や歴史を習うのは当たり前だし喜びだ。その喜びや楽しみ、希望や未来が奪われようとしている」と訴えました。
保護者代表も、日本政府の朝鮮学校への弾圧の歴史を紹介し、「インターナショナルにも外国人学校にも各種学校にも適用されて、なぜ朝鮮学校だけが除外されるのか。これは差別だ。差別は許されないから私はここに立っている。差別は子どもたちを傷つけ悲しませ、憎しみを生み出すだけだ。私は子どもたちにはコリアンとして堂々として生き、日本と朝鮮の平和と友好の架け橋になってもらいたい」と力強く語りました。
「モンダンヨンピル」は、今年3.11大震災で被害を受けた朝鮮学校支援のために韓国の文化人たちが立ち上げた市民団体で、毎月チャリティコンサート開催などで寄付金を集めたりと支援活動をしているそうです。その共同代表の権海孝(クォン・へヒョ)さん(写真右、俳優で「冬のソナタ」にも出演したとのこと)が連帯のアピールをしました。
クォンさんは日本軍「慰安婦」とされた女性が「私も戦争の被害者ですが、朝鮮学校の生徒たちも戦争の被害者なのです」と言ってモンダンヨンピルに全財産を寄付されたことを紹介。そして、これは過去の問題ではなく現在の問題と指摘し、「朝鮮学校の生徒たちは未来の重要な主人公。世界の平和、日本と北、日本と南、南北朝鮮を結ぶ希望だ。朝鮮学校への高校無償化を求める運動は日本社会をよりよくする運動だと思っている。」と訴えました。
ウリナラバンドの女性二人。心にしみる歌声でした。
会場近くのJR蒲田駅前では、「在日特権を許さない市民の会」が10数人で、この集会への妨害の街宣をやっていました。配っていたビラには「朝鮮学校無償化断固阻止、拉致被害者即時救出」等と書かれていました。また「公立学校であっても、国旗を掲揚せず、国歌君が代を歌わず、拉致事件に加担し、反日教育に明け暮れてきた日教組・全教の教職員が一人でもいるような学校からは無償化の対象から外し、正規の授業料をキッチリ徴収すべきと考えております。」とも書いてあり、驚きました。財界や政府がさまざまな矛盾や危機を民衆への犠牲で乗り切ろうとすることへの怒りを、その真の元凶へ向かわないよう、差別や排外、民族主義をあおってねじ曲げようとする悪意を感じました。(Se)