とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2011年08月

 毎月1日発行の「百万人署名運動全国通信」の第166号が出来上がりました。全国の連絡会にはすでに発送しましたので、賛同人の皆さんにはまもなくお手元に届くと思います。
 A4で8頁の小さな冊子ですが、毎号4-5面に特集記事があり、各地の活動報告もぎっしり詰まっていて、読むとモリモリ元気が湧いてくるシロモノです。まだご覧になっていない方には、ぜひご購読をお願いします。1部100円ですが、送料+カンパも含め、年間3000円/1口の賛同金でお願いしています。この賛同金が百万人署名運動の唯一の財源となっていますので、ご協力をよろしくお願いいたします
 今号1面には、全国で原発の再稼働を阻止しよう!ということで、具体的な現状として「全国原発54基の定期検査等の状況一覧表」を載せました。
 今日現在稼働中の原発は13基です。これらも「定期検査」で来年4月までに次々と止まっていく予定です(泊3号を除く)。泊3号は3.11時点で調整運転に入っていて、そのまま8月17日に営業運転に切り替えられてしまいましたが、3.11時点で定期検査で止まっていた原発、3.11以降に定期検査に入った原発はまだ1基も稼働していません。すべての原発を止めるため、現在止まっている原発の再稼働阻止のたたかいが重要です。全国で全力で取り組みましょう。

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 今号4-5面特集は、<「原子力安全神話」その担い手たちの闇>というテーマで「犯罪者としての御用学者」を中心に、成澤宗男さん(週刊金曜日編集部)のお話をまとめました。成澤さんが怒りを込めて告発しています。ぜひご一読を!
 ご希望の方には今号を宣伝紙としてお送りしますので、郵送先をご連絡ください。
→ million@mqc.biglobe.ne.jp









 注目されていた沖縄県・八重山教科書採択状況についてお知らせします。
 26日に、石垣市教育委員会と与那国町教育委員会で八重山採択地区協議会の答申通り、中学校用の社会科公民教科書が育鵬社版と採択されました。下記にその様子が報じられています。
琉球朝日放送(8/26)→http://www.qab.co.jp/news/2011082630370.html

 しかし、今日(8/27)臨時で開いた竹富町教育委員会では、全会一致で育鵬社版の公民教科書を不採択とし、東京書籍を採択しました。 今後の攻防が重要です。
 育鵬社の「新しいみんなの公民」については、協議会が任命した地元の調査員(現場教員)は誰も推薦していませんでした。逆に調査書では多くの問題点が指摘されていたのです。その意見の一部を紹介します。(琉球新報2011.8.26より)
イ.沖縄の米軍基地に関する記述が全くない。小さな写真のみ。
ロ.現在大きな問題になっている原発の危険性に何も触れられていないし、「二酸化炭素をほとんど出さず、原料となるウランをくり返し利用できる利点があります」となっており、原発問題に矛盾を抱えている。
ハ.子どもたちの権利を尊重するという視点も、子どもたちを守り育てていくという視点も欠けている。
ニ.自衛隊による軍事抑止力を強調し、憲法9条を改正する方向へ誘導するような内容で、あたかも徴兵制が当然であるかのような内容で述べられている。
ホ.天皇の写真の掲載が多すぎる。
ヘ.学習資料(P202)の大日本帝国憲法の全文を掲載する必要があるのだろうか疑問である。

 玉津博克協議会会長(石垣市教育長)の横暴を許さず、全国から、八重山採択地区協議会、石垣市教育委員会、与那国町教育委員会に、育鵬社版の公民教科書採択を撤回するよう要請しましょう!
 また、竹富町教育委員会には、ぜひがんばりぬいてほしいと激励を送りましょう!

【抗議・要請先】
*八重山採択地区協議会
〒907-0012 石垣市美崎町16-6石垣市教育委員会気付
電話0980-82-2604/Fax0980-82-0294
kyouiku@city.ishigaki.okinawa.jp 学校指導課宛に
会長 玉津 博克

*石垣市教育委員会
〒907-0012 石垣市美崎町16-6
電話0980-82-2604/Fax0980-82-0294
kyouiku@city.ishigaki.okinawa.jp 学校指導課宛に
教育長 玉津 博克
教育委員長 仲本英立
教育委員 嵩田美代子,徳松節子,石垣朝子

*与那国町教育委員会
〒907-1801 与那国町字与那国129
電話0980-87-2002/Fax0980-87-2074
役場のアドレスinfo@town.yonaguni.okinawa.jp 教育委員会宛で送る必要あり
教育長 崎原用能
教育委員長 入慶田本朝政
教育委員 具志堅学子

【激励先】
*竹富町教育委員会
〒907-8503石垣市美崎町11-1電話0980-82-6191/ Fax0980-82-0643
takekyouiku@town.taketomi.okinawa.jp教育課
takekyousoumu@town.taketomi.okinawa.jp総務課
教育長 慶田盛安三
教育委員長 竹盛洋一
教育委員 石垣安信,大田綾子,内盛聖正











 

 昨日8月23日の「教科図書八重山採択地区協議会」で、来春から同地区の中学校で使う公民教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版が選ばれました。下記の朝日新聞の記事では「初採用」となっていますが、まだ最終決定ではありません。同協議会はこの結果を同地区の3市町教育委員会に答申し、石垣市教育委と与那国町教育委は8月26日に、竹富町教育委は29日に採択教科書を決めることになっています。3市町教育委の判断が答申と異なった場合は、協議会役員会で再協議することになります。

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 23日、八重山では住民らが「つくる会」教科書を採択しないよう座り込んで要請しました。
          琉球新報2011.8.23
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 「つくる会」教科書については「沖縄戦の実相を伝えていない」ということで沖縄県内では教職員組合のみならず多数の市町村教育委員会で批判が続出しています。それなのになぜ?
 6月から八重山採択地区協議会の会長となった玉津氏(石垣市教育長)が、現場教員らが調査員となって推薦図書を「順位付け」して協議会に報告しその上位1社を選ぶ従来の方法を廃止してしまい、調査員に順位をつけさせず複数の教科書を推薦させて選定する方式に変えてしまったのです。さらに「推薦のない教科書も選定の対象に」と明言していました。そして、教育委員会の委員も入れ替えてしまい、協議会も非公開に。
 案の定、調査員らも「つくる会」系教科書を協議会に推薦していなかったのに、今回育鵬社版が選ばれたのです。現場教員が推薦もしていない教科書が選定されるなど全くおかしいことです。
 3市町村教育委員会に、この答申に左右されず、実質的な審議を行い、育鵬社版を採択しないよう要請していきましょう。

【要請先】
*石垣市教育委員会
〒907-0012 石垣市美崎町16-6電話0980-82-2604/Fax0980-82-0294
kyouiku@city.ishigaki.okinawa.jp 学校指導課宛に
教育長 玉津 博克
教育委員長 仲本英立
教育委員 嵩田美代子,徳松節子,石垣朝子

*竹富町教育委員会
〒907-8503石垣市美崎町11-1電話0980-82-6191/ Fax0980-82-0643
takekyouiku@town.taketomi.okinawa.jp教育課
takekyousoumu@town.taketomi.okinawa.jp総務課
教育長 慶田盛安三
教育委員長 竹盛洋一
教育委員 石垣安信,大田綾子,内盛聖正

*与那国町教育委員会
〒907-1801 与那国町字与那国129電話0980-87-2002/Fax0980-87-2074
役場のアドレスinfo@town.yonaguni.okinawa.jp 教育委員会宛で送る必要あり
教育長 崎原用能
教育委員長 入慶田本朝政
教育委員 具志堅学子

●23日の琉球新報に「つくる会」の藤岡信勝会長のコメントが載っていました。八重山での採択を「歴史的な一歩」にするために石垣市に詰めているのです!

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●「つくる会」教科書採択方式に関する記事がありましたので紹介します。
            琉球新報2011.8.22
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●「つくる会」の公民教科書の問題点を指摘した記事を紹介します。
「憲法24条と9条はセット。国のために犠牲になれる人間をつくるには、個人の人権意識や平等意識が邪魔になる。憲法改正を視野に入れた教科書だ」と。
          琉球新報2011.8.22
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●育鵬社の公民教科書では在日米軍基地の沖縄集中に触れ、「戦後の日本の平和は米軍の抑止力に負うところも大きい」と紹介しているそうです。この間、日本政府は「日米安保の深化」と称して自衛隊の侵略軍隊化を進めています。沖縄の宮古島や石垣島にも自衛隊を実戦配備しようとしています。今回の八重山での「つくる会」教科書策動は、こうした自衛隊の動きを認める考え方を沖縄の子どもたちに押しつけようとするあくらつな攻撃だと思います。(S)
            琉球新報2011.8.21
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 8月17日、福島から小中学生4人と京都に避難している小学生2人が霞ヶ関を訪れて、政府の責任者に福島の子どもたちの思いをぶつけた。政府側からは原子力災害対策本部と文部科学省の官僚ら10名が対応した。子どもたちは多数の手紙を直接手渡し、生の声で思いを訴えた。

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 これは「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の主催で、衆議院第一議員会館の多目的ホールにて開催された。院内集会、子どもたちからの訴え、記者会見と2時間に亘って、入れないほどの参加者の見守る中で進められた。

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 始めに主催者側から「原発事故後、子供から『放射能っていつなくなるの?』という疑問を発せられても答えることが出来なかった。一番の犠牲者は子供たちだ、子供たちがどんな思いでいるのかを政府に届けたいと思い今日の場を持つに至った。本日は大人は意見があっても発言を抑えてほしい」と開催に当たっての主旨が述べられた。

 ネットワークに寄せられた37通の手紙が子どもたちから官僚へ渡された。
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 そして一人ひとりが訴えた。「プールにも入れない。外でも遊べない。こんなことになるなら、はじめから原子力発電所は動かすべきではなかったと思う。」「友達と離れて転校するのは耐え難く悲しい」「マスクをして登下校している状況を安全だと言い張る政府にとても疑問を感じる」「今までの基準を何十倍にも引き上げて国は安全というけれど、信じられない。」「友達と離れないでみんなが一緒に避難できるようにしてほしい」、「除染して早く戻れるようにしてほしい」等々。大勢の大人や報道陣、たくさんのフラッシュとマイクの中で、子どもたちはどんなにか緊張したことだろう。勇気ある行動と発言に対し、大きな拍手を送りたい。
 しかし官僚の答えは「原子炉の安全に努める」、「声を尊重して対策する」、「グランドの除染は進んでいる」等々。的はずれな答えに子どもたちが「安心できないから帰れないし、どうしてもっと早くやってくれなかったのですか」と質問すると、文科省官僚は「最大限やっている」と説明。子どもは「最大限って何ですか? もっと早くやってと言っているのに」と首をかしげた。また「集団疎開はさせてくれるんですか」の質問にも官僚は明確に答えなかった。
 その後の記者会見では多数のマスメディアから子どもたちに質問がなされたが、子どもたちは質問を的確に捉えて答えていた。先の官僚の質問に対するミスマッチな答えが余計に目だって感じられた。この日は北海道の泊原発3号機が、福島原発事故後初めて営業運転を再開した。これに対しても子どもは「福島の事故で日本中が困っているのに、これ以上再開しない方が良い」と意見を述べた。

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 集会には俳優の山本太郎さんも参加していて、政府側の官僚に対して「官僚の皆さんも個人としては子どもを救いたいと思っているはず、一緒に闘ってほしい」と呼びかけていた。そして、「福島の人がこうむっている不条理は明日は我が身」、「子どもを守るのは大人の責任」と。これはまとめというか、発言できない大人・参加者の代弁のように聴こえた。(東京・北部連絡会 N)

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 毎年8月15日に開かれている「国益と排外に憲法は屈するのか―8.15労働者・市民のつどい」(「つどい」実行委員会主催)が今年も東京・中野ゼロで開かれました。今年のテーマは「原発とめよう、世の中かえよう」で、4時間近くにわたり恒例の松元ヒロさんの痛快なコントを含め約20人がアピール、中身の濃い集会となりました。

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いくつか発言を紹介します。
 恒例の靖国神社「視察」からかけつけた西川重則さんは、毎日傍聴している国会の中で改憲への動きが強まっていると訴えました。自民党の党是は「改憲」で明文改憲をめざしており第3次案までできていること、それを実現せんとする手続き法がすでに衆参で整っていること、国会議員の大多数が改憲派で占められていること等。そして、安保問題、沖縄問題を含め、大震災を悪用して戦争への道を開く国づくりが強まっていると警鐘乱打しました。また、戦争の歴史を総括するならば、昭和天皇の戦争責任を追及し、アジアで何をしてきたのかを考え、日本民族主義の考えに陥らず国際連帯の行動を強めることが大事であり、究極的には民衆のみが戦争をとめることができると呼びかけました。

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 アメリカから来日したシンディー・シーハンさんのお話は感動的でした。イラク戦争で息子さんを亡くし、その責任をブッシュ前大統領に追及して反戦行動を開始した「ピース・ママ」です。彼女の社会に対する見方は根本的なものでした。だから、戦争について、戦争をとめるということについても明快でした。「資本主義の支配階級は戦争を必要とし、国家は戦争をやめる気にならない」、「ベトナム戦争を終わりにできたのは、ベトナム国内の民衆の闘いと、それに呼応するアメリカ国内の反戦の闘いがあったから」と。そして、戦争をとめ、原発をとめるためには、「4年ごとに投票して、投票した人に何かやってもらうと期待するだけの選挙政治に無駄な時間を費やすのではなく、私たちの力で、団結した力をつくり、国際的な連帯をつくって闘うべき」と訴えました。
 シーハンさんの息子のケーシーさんは、司令官が戦場に向かう車に乗れと命令したとき、「自分は修理工であり、いやだ」と拒否したそうです。でも無理矢理乗せられ、戦死。シーハンさんは「私は息子を誇りに思っている。彼は自分の国が占領している国の人を殺すのを断った。その抵抗が戦争を終わらせることができる。そして母親たちの自分の子どもを戦場に行かせないという行動もそうだ。民衆には力がある、そういう力を引き出せば戦争はとめられる」と力強く訴えました。 
 また、医療、教育、住宅ローン、エネルギー問題なども「(資本主義)制度内の改革ではなおらない」と喝破。アメリカの既成の労働組合も資本とつながっていて、労働者の連帯をつくることが非常に難しいが、物事を変えるのは労働者だけなのです」と明快でした。

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 福島から佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人)がかけつけアピールしました。
 佐藤さんは5人のお子さんのお母さん。家族の先頭で放射能から子どもたちを守り、政府に責任を追及して闘っています。佐藤さんは御用学者を使っての「安全キャンペーン」を怒り持って弾劾しました。「県が雇ったアドバイザーが『100ミリ浴びても、妊婦も乳幼児も何の影響もないから大丈夫』と言ってまわっている。」「子どもの鼻血が出る、下痢が続くということについても『低線量被爆での影響はあり得ない』と言っている。」「低線量被爆、内部被曝はこれから大変な影響がでてくるのに許せない!」と。
 佐藤さんは「放射能が目に見えるといい」と言い、見えたら「自然のきれいな福島はもう戦場なのです。炎の海の中にあるんです」と訴えました。そして、「この炎の中から子どもたちを助け出したいと思って活動している」と。佐藤さんの危機感と怒りに肉薄しなければ思いました。

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 8・15集会には毎年韓国から民主労総の労働者が参加していますが、今年もソウル本部首席副本部長のノミョンウさんらが参加。韓国の激しい闘いの現状を紹介してくれ、核と原子力を廃棄するために共に闘おうと呼びかけました。

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 韓国やアメリカの闘う労働者は、日本の国鉄闘争を闘う動労千葉の闘いに共鳴して交流を深めています。新自由主義と闘う労働者は、国境を越えて信頼し合うことができるという姿に感動します。それぞれの国で苦闘しながら資本や国家権力と果敢に闘い、その苦闘をお互いに理解し合い援助し合い、国際連帯で世界の労働者市民に連帯を求める。こうした闘いが大きくなる中に、戦争をとめ人間が人間らしく生きられる社会を展望できると感じられる集会でした。(S)

外注化阻止の一大闘争に打って出ると発言する動労千葉の田中委員長
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