とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2011年07月

  7月23日、新潟市内で反原発学習会を開催し、40名近くの参加で議論がとても活発でした。
 今回の特徴は、とにかく初参加の人が多かった事です。チラシを街頭でまいたり、6.11アクションで知り合った人に声をかけたりしましたが、うれしいことでした。研究者を目指して今年大学院に進学した学生、半月前に街宣で知り合った青年、生後10ヶ月のあかちゃんを抱いた若夫婦等、若い人々の姿が印象的でした。顔ぶれも様々で、子供の不登校問題で地域で活動している女性や、沖縄の基地問題で活動しているグループの人も参加しました。
 3・11情勢は広範な人々の闘いへの決起を生み出しており、百万人署名はその闘いの中軸を担う勢力になりうる、それを実感させるような学習会でした。

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 学習会は、「8.6ヒロシマアピール」を読んだ後、新潟百万の事務局長・片桐さんの問題提起、それを受けての討論という形でおこなわれました。
 討論はおおいに盛り上がりました。原発事故の被災者に対する補償に関しての東電への怒りの発言、マスコミ関係の方の報道の有り方への批判、さらに「男性は仕事のしがらみが有るから決起しにくい、まずは女性が立ち上がるべきだ、お母ちゃんが決起すればお父ちゃんもついてくる。」という頼もしい発言等、全員参加の楽しいものでした。

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 最後に、8・6ヒロシマ大行動に全力で取り組もう、9・11全国一斉行動の成功のために参加者全員で協力する、そのステップとして8月後半に次回の学習会を実施すること等を全員で確認しました。次回の学習会では会場から提起の有った「放射線量の測定とその発表の有り方の問題」、「資源・エネルギー問題としてのウラン独占体制の問題」、「地球温暖化論について」の3点を討論の課題に加えることも決められました。
 新潟の百万人署名は福島・宮城の皆さんの奮闘に応え、新潟の反戦・反核・反原発のけん引車になるべく頑張りたいと思います。(新潟県推進委員会 大野)








 

 7月21日午前、東京都の今年春の卒業式と入学式での「君が代」不起立などで不当処分された教職員のうち、退職者を除く3名の「再発防止研修」が、いつもの都教職員研修センター(水道橋駅すぐ)で行われました。午前9時30分から2~3時間かけて行われる「研修」は、いやがらせ・恫喝・転向強要そのもです。
 不当な研修に抗議し、闘う仲間を応援しよう、と研修会場前には朝早くから約100名の教職員・被処分者・市民が駆けつけました。

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 今回で8回目となる強制研修は、「服務事故再発防止研修」と言って、本来セクハラや体罰などで処分された人が受けるものです。今回のような都教委の不当な教育への介入=職務命令に、自らの良心に基づいて行動した教職員に対してなされるべきものではありません。都教委・校長の命令に従わないものはトコトン痛めつける、という石原・都教委のおぞましい本性が示されています。

 まず、都高教本部が抗議の申し入れ。
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 ところが、その後の被処分者の弁護団の申し入れには責任者が現れず。こんなのは初めてのことで、おかしいではないかと抗議。「担当者は出てこい!」 しかし結局、責任者は現れませんでした。

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 被処分者3人を送り出す。最初、都教委職員はこの3人に対しても「受講者であるかどうかわからない」と中に入れようとしなかったそうです。

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 不当な「研修」を強要されている仲間を激励。「がんばれー」「われわれは反省しないぞ」「都教委こそ反省しろ!」

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 激励リレーアピールで、根津さんも「職場でこの問題に向き合う仲間を増やしていくことが大事。不起立の闘いを持続していこう」と訴えました。

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 栃木県下野(しもつけ)市で「育鵬社」の教科書は採択されませんでした。最終決定だった21日の下野市教育委員会で「育鵬社選定」はひっくり返ったのです!!具体的な「数」までは、まだ確認できていませんが、相当数の「採択するな!」のFAX、電話が全国から教育委員会あてに届けられたようです。その声が届きました。
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 15日に下野市の教科書選定委員会が「育鵬社」の歴史教科書を採択!の報を受けてから、私たちも全力で「教育委員会で採択するな!」の声をあげ、全国にも応援をお願いしてきました。他方、「つくる会」派も「10年前の『下都賀事件』のリベンジを」などと言って、教育委員会に対し「育鵬社を採択せよ」との要請を猛然と展開してきていて、激しい攻防になっていました。
 21日、朝10時から開かれた下野市の教育委員会は、当初打ち出されていた狭い会場から60人の傍聴席がある広い会場に変更され、ほぼ満杯となりました。最後の「採決」以外は公開で行われました。
 教育委員会の論議では、教科書選定委員会でのあまりにも不自然な「選定」のしかたが明らかとなりました。歴史教科書以外の教科については、順位はついていましたが複数社が候補として挙げられていました。ところが歴史教科書については、当初「育鵬社」は3番目の候補だったにも関わらず、最終の「選定」では「育鵬社」1社だけが取り上げられたというのです。
 また論議の中で、教育長が「教育基本法が改定(改悪だ!)され、愛国心教育が重視されることになったのだから育鵬社の採択を」と強調しました。これに対して、他の委員からは次々と疑問、意見が出されました。決定的だったのは「育鵬社版教科書は『自虐史観を克服することこそが他の教科書との決定違いだ』と堂々と言っている。選定委員会では育鵬社版を選定するにあたって、この『自虐史観の克服』という一番重要な課題についての審議はしたのか?」との問いでした。選定委員会の答えは「(『自虐史観』についての審議は)しませんでした」というものでした。
 そして、最終決定として、中学の歴史教科書については「東京書籍」となり、「育鵬社」は否決されたのです!これは、単に5人の教育委員が「良心派だった」ということにとどまりません。やはり、全国から数多く届けられた「採択するな!」の声、そして、当日の教育委員会にかけつけた数多くの人たちのたたかいが作り出した勝利であるということです。それは、実際の教育委員会での論議にも反映されていました。「育鵬社」のあまりの突出性について、「東日本大震災、そして原発の大事故という人々のこれまでの価値観が揺らいでいる中で、なぜわざわざこれだけ突出した教科書を選択しなければいけないのか」という論議でした。この内容は、まさに今回「採択するな!」の申し入れなどに書かれていた内容だということです。
 栃木県連絡会も前日の20日、教育委員会を訪問して「育鵬社」の歴史教科書を採択しないよう要請書を提出しました。対応した教育長に「育鵬社」版歴史教科書が、台湾・朝鮮への植民地支配を美化し、侵略戦争を「大東亜戦争」と記し、沖縄戦の「集団自決」が日本軍の強制であることを押し隠し、広島・長崎の原爆についても軽視し、詳細に取り上げないなどの問題点を指摘。さらに、「育鵬社」版はその公民教科書の中でも、改憲や愛国心を強調し、原発に至っては、「安全でクリーン」というデマを展開していることに対して、こんな教科書では、子供は納得しないし、子を持つ親も納得しない、教師も真実を教えられないと訴えました。

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 15日に大田原市では、反対の声を踏みにじって「育鵬社」版教科書の採択が強行されました。だから、下野市でひっくり返せたことはとても大きな勝利です。全国での闘いの勝利の第一歩を勝ち取りました。最大の攻防は杉並区であり、横浜市です。引き続きともに頑張りましょう! 全国で「つくる会」教科書の採択を阻止しましょう!(栃木県連絡会事務局)

●『下都賀事件』について
 下野市は、かつての「下都賀採択地区協議会」の一部です。この協議会は2001年に「新しい歴史教科書をつくる会」執筆の扶桑社版教科書を採択しました。しかし、県内から、また全国から抗議が集中し、その力で採択協議会に採択をやり直させ、結果扶桑社版ではなくなりひっくり返しました。大きな打撃を受けた「つくる会」ら右翼は『下都賀事件』などと呼んで、「下都賀でリベンジを」と言ってきたのです。











 

 7/15(金)に、栃木県大田原市の教科書採択協議会が、来年度から中学校で使う「歴史」と「公民」教科書について、「新しい歴史教科書をつくる会」系「育鵬社」版を共に採択しました。2年前の「扶桑社」版教科書採択に続くもので許せません。さらに栃木県では、今回新たに下野市の採択協議会でも「育鵬社」の「歴史」教科書を採択したようです。
 しかし、最終的な決定は、週明け(21日ころ←未確認)に行われる各市の教育委員会で決定されることになります。栃木県連絡会としても全力で「採択するな!」の活動をする予定ですが、全国からも、以下の各市教育委員会(それぞれ学校教育課が担当部署ですが、「教育委員会」宛でお願いします)に、ぜひ「採択するな!」の電話・FAXなどをお願いします。
 ちなみに、ご存じかとは思いますが、特に育鵬社の「公民」には、1節まるまる使って「原発推進」が展開されています。核武装を中学生に「教育」するなど、このご時世に絶対に許してはならないと思っています。
 ぜひよろしくお願いします。(栃木県連絡会事務局)

▼大田原市教育委員会(学校教育課)
Tel.0287-98-7114
Fax.0287-98-7123
メール:gakkou-kyouiku@city.ohtawara.tochigi.jp

▼下野市教育委員会(学校教育課)
Tel.0285-52-1118
Fax.0285-52-2624
メール:gakkoukyouiku@city.shimotsuke.lg.jp

●原発推進の育鵬社「公民」教科書
①「日本のエネルギー供給は、原子力発電が約3分の1を占めています。・・地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど出さず、原料となるウランをくり返し利用できる利点があります。・・石油等を輸入にたよる日本では重要なエネルギー源となります。今後は安全性や放射性廃棄物の処理・処分に配慮しながら、増大するエネルギー需要をまかなうものとして期待されています。」と記述。
②さらに、「現代社会をとらえる見方や考え方」というテーマの「国家と私」というところで「市に原子力発電所の開発計画がもち上がった!」という事例を取り上げている。はじめに「対立」があっても議論などを通して合意形成をしていこうという「対立と合意」の事例を検討していくのだが、他の教科書では「部活動の校庭の分け合い」とか「側溝の掃除に関する自治会のトラブル」等々を取り上げているのに対し、育鵬社は「原発問題」を取り上げ、結論として「「放射能漏れの防止や使用済み燃料のリサイクル、高レベル放射性物質の廃棄、人的ミスへの対応、大地震や津波に対する耐久性の維持などの課題があります。市民が原子力発電所と共存し、安心して生活できるように国や市や事業者が全力で取り組むことが求められます」と国家政策優先、核と人類が共存できるかのような記述がされている。

●戦争を賛美する育鵬社の「歴史」教科書 
 「新しい歴史教科書をつくる会」の趣意書には、①日本の戦後の歴史教育は、日本人が受けつぐべき文化と伝統を忘れ、日本人の誇りを失わせるものであった。特に近現代史では、日本人は子々孫々まで謝罪し続けることを運命づけられた罪人の如くにあつかわれている。②冷戦終結後は自虐的傾向が強まり、現行の歴史教科書は従軍慰安婦のような旧敵国のプロパガンダを事実として記述している。等々とある。
 こういう立場の結果、①アジア太平洋戦争を日本の侵略戦争として認めず、自衛戦争として居直り、②日本軍のアジア人民への侵略加害の歴史の事実を、否定しようとしており、そういう趣旨の記述が多い。








 7月13日(水)、第2回目を開催しました。講師は、3.11以来 反原発の特集記事を掲載しつづけている『週刊金曜日』編集部の成澤宗男さんで、「『原子力安全神話』その担い手たちの闇-犯罪者としての御用学者」をテーマにお話しいただきました。

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 成澤さんは、いわゆる「原子力村」を「原産複合体」と名づけてその実態を解説され、特にその一端を担ってきた御用学者たちの悪行の数々を、実名を挙げながら厳しく批判されました。そして、御用学者たちの暗躍は今に始まったことではなく(たとえば、戦前には「大東亜戦争」のイデオロギーを支えた京都学派の活動がありました)、原発の分野に限ったことでもないことを指摘され、それを許してきたのは、中央から地方まで日本社会にはびこっている「今現在、自分がいい思いができれば、後のこと、他人のことはどうなってもいい」という価値観であり、今度こそ、それを根底から否定し転換しなければならないと訴えられました。成澤さんの語り口はとても冷静で、それだけにかえってその中に込められている深い怒りの思いがひしひしと伝わってきました。

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 参加者は約50名でした。みなさんよく勉強されていて、多くの方が反原発の活動に参加されているため、後半の「トーク&トーク」も盛り上がりました。成澤さんを中心に活発な意見交換が行われ、「ふくしま集団疎開裁判」の取組み(http://fukusima-sokai.blogspot.com/)をはじめ様々な情報が提供されました。

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 今回の「学習&トーク&トーク」企画は、27日の第3回目が最終となります。27日の講師は、原発労働の問題に詳しい原子力資料情報室の渡辺美紀子さんです。みなさん是非ご参加ください。講師のお話を聞いて大いに学習し、「トーク&トーク」では情報を持ち寄って、意見を交わしましょう。

【反原発アクション!学習&トーク&トーク 第3回】
とき◆7月27日(水)午後6時30分開始~9時
ところ◆東京しごとセンター5Fセミナー室(JR「飯田橋」東口8分、ホテルエドモント隣り)
講師◆渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)
テーマ<原発労働者の実態と被曝>
*資料代500円
主催◆百万人署名運動事務局(Tel/Fax 03-5211-5415)












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