とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2010年07月

 7月24日(土)午後3時~6時まで、渋谷ハチ公前で街頭署名活動を行いました。ものすごい日射しと暑さでしたが、決めたからには「やるっきゃない!」と覚悟を決め炎天下に飛び込みました。「なくせ!普天間、つぶそう!安保」の横断幕を掲げ、「沖縄に基地はいらない!」と「9条を変えるな!」のノボリを立て、やっと新調できた折りたたみ署名机を組み立てていると、次々と仲間が集まり10名ほどに。みんな汗だくになって、辺野古新基地に反対しよう!8・6ヒロシマ大行動に参加しよう!と呼びかけました。撒いたビラは約600枚、署名は約180筆でした。署名机に若い人が寄ってくるなど、沖縄への熱い思いが感じられました。

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 菅政権は「抑止力のため」と5.28日米合意を継承し、8月末までに辺野古新基地の位置や工法などを確定すると急ピッチで進めています。また、戦争挑発そのものである朝鮮半島近海での米韓合同軍事演習に海上自衛隊幹部を視察参加させるなど、朝鮮半島での戦争策動に積極的に参加しようとしています。許せません!私たちは「参院選敗北を居直る菅・民主党政権を許すな」という見出しのついたチラシを撒きました。
 ところが辺野古基地反対でも、「菅さんは自民党よりはいいんじゃないのかな」とか「鳩山さんを叩いたマスコミが悪い」とか言う人がいました。私も「民主党は連合と一緒になって労働者の怒りを押さえ込んで挙国一致体制をつくろうとしているからもっと危険!」「マスコミの問題もあるけど、鳩山さん自身の考え方にもっと問題あり」「国会や議員ではなく、私たち自身が職場や学園で戦争反対、改憲反対の行動を起こしていくことが大事」などと訴えました。

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 「私もそう思います」と言う人、「言ってることはわかる気がするけど、でもねえ」と言う人、「よくわからない」と言う人、いろいろでしたが、まだ納得がいかないから署名はできないと言った中年の女性が「こういうことを話せて良かった」と言ったのに、「えっ」と意外に思いました。みんな、問題意識や怒りがすごく溜まっているんですね。
 6時になって、署名机を片付け始めた時、一家族が「署名をしたい」と寄ってきて署名、沖縄出身の方でした。渋谷ハチ公前の人波みと騒音の中でノドもカラカラでしたが、やりがいのある街宣でした。(S)

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 7月19日に杉並産業商工会館で反戦反核集会があり参加しました。8.6広島-8.9長崎統一実行委主催で125人が参加、さまざまな立場からの報告がありました。
 集会冒頭『日本の核武装を許さない!』という短いDVD上映。ナトリウム漏れ事故で運転を中止していた高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の運転再開に反対する取り組みなどが映し出されました。「もんじゅ」は2050年の実用化に向けて、年間200億円の試験運転費が投入されるとのこと。事故が起きたら大惨事となることがはっきりしているのになぜこんな危険なものを大金を投入してつくるのか? 映像の中で、元原子力委員会委員の吉元斉氏は「核抑止力に相当するものを、もんじゅによって日本は持っている」と言及しました。プルトニウムを再生産する「もんじゅ」運転再開が「核燃サイクルの確立ー兵器級プルトニウムの蓄積ー核武装」をめざしているということを公言したのです。日本の核武装への道がこのように進められている!「原子力の平和利用」というまやかしと労働者民衆はもっと強く闘わなければと思いました。

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 他方、今年も8月6日に広島で前航空幕僚長の田母神俊雄講演会が企画されています。彼は「日本が核を持てば、北朝鮮の核攻撃に対する抑止力になる」と、日本の核武装こそ“広島の平和”と公言しています。昨年は「日本会議広島」主催でしたが、今年は急遽つくられた「平和と安全を求める被爆者たちの会」が共催。この会の代表は「広島の既存の反核団体の唱える核廃絶一本槍の行動に違和感を持っていた」と言っています。この日の反核対談のため広島から来られた野田次郎さん(全国被爆者青年同盟)は「(この代表は)学生の頃から札付きの成長の家の活動家だった。被爆者を持ち出して、核武装を求めることは絶対に許せない」と弾劾。そして、田母神らファシストが跋扈(ばっこ)する背後にある日本政府のアジア侵略ー核武装推進に全力で反対して闘おうと訴えました。
 吉田義久さん(核問題研究情報センター代表)は「戦争で肥え太るのはいつも核軍事産業」というお話しの中で、ブッシュ政権下でつくられた『Complex2030』は「安全で、確実で、効果的な」核弾頭を作るために、マンハッタン計画以来使われてきた8つの施設を新しく作り直す計画で、その予算規模は2030年までに155億ドル~1752億ドルという巨大なもの。ベクテル、ロッキード、マーチン、カリフォルニア大学、ハネウエルなどの軍事企業が受注し、莫大な利権が保証され、利権をむさぼっている。オバマ政権はこれをそのまま引き継いでいると指摘しました。また「軍事産業の原発輸出推進は核の拡散そのもの。原発で働く労働者は非正規が多く、被曝している」と、労働組合がこの問題で闘うことの重要性を訴えました。

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 青森県からも仲間が駆けつけ報告。六カ所村の再処理工場(現在試験運転中の事故でストップしている)で抽出されるプルトニウムは核兵器に転用できるもの。1983年、当時の中曽根首相が青森に来て「下北半島を日本有数の原子力基地にしたい」と発言、それから核燃サイクル施設の建設が始まり、核武装が進んでいると指摘し、核と戦争のための核燃サイクルを解体しようと呼びかけました。
 さらに、在沖縄労働者、学生、動労千葉からも闘いの報告があり、田母神らと対決し、8・6ヒロシマ大行動に集まろう!8・9ナガサキも闘おうと確認しました。(事務局S)

被爆65周年ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな
8・6ヒロシマ大行動
とき◆8月6日(金)12:30集会開始、午後3時デモ出発
ところ◆広島県立総合体育館小アリーナ(広島市中区基町4番1号)
主催◆8・6ヒロシマ大行動実行委(tel.082-221-7631)
*デモ終了後、田母神講演会弾劾デモあり、原爆ドーム前集合
【関連】
●首相来広弾劾デモ
とき◆8月6日(金)朝7:00~ 
集合◆東千田公園(広電「日赤病院前」)
主催◆8・6広島-8・9長崎全国統一実行委(tel.080-5192-2030)
●碑めぐり
とき◆8月7日(土)朝9:00~
集合◆平和公園内、平和資料館下
主催◆8・6ヒロシマ大行動実行委(tel.082-221-7631)

8・8長崎反戦反核集会
とき◆8月8日(日)午後6時~
ところ◆長崎県勤労福祉会館4F(電停「公会堂前」すぐ)
主催◆8・6広島-8・9長崎全国統一実行委・長崎(tel.095-826-7812)
●菅首相来崎・祈念式典弾劾デモ
とき◆8月9日(月)午前10時~
集合◆城栄公園(市電「大橋」下車)に集合
























 梅雨明け宣言の翌日(18日)、JR池袋駅東口で、百万人署名運動の街頭宣伝を行いました。湿度はだいぶ低くなっていたけれど、日射しはスゴーク強い。でも、その一番暑い時間帯の午後1時~4時まで、約10人でがんばりました。沖縄改憲署名は112筆でした。
 ちょうど同じ時間帯に右翼「愛国党」の大きな宣伝カーが接近、イヤーナ予感。案の定、すぐ近くで車は止まり、悔しいけれどよく聞こえるスピーカーで、宣伝を始めました。こちらはハンドマイクでしたが電池を入れ替えて、負けじ!と菅政権弾劾・辺野古基地建設絶対反対、安保をなくそう!とアピールしました。

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 すると、ちょうど通りかかった外国人(英語を話していましたが正確な国籍はわかりません)が、「NO WAR?」と聞いてきたので、イエスと答えると、署名をしてくれました。そして、ちょうど手元にあった8・6ヒロシマ大行動への参加を呼びかける英語版のビラを渡しました。するとその人は、しばらくして戻ってきて、私にも訴えさせてほしいと言って、マイクをとり「沖縄の基地問題は日本人全体の問題。基地はなくさなければならない。」など、英語でアピールしてくれました。その熱い気持ちに感激でした。やはり反戦を願う民衆に国境はないですね。

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 また、弁護士をしているという人が署名をしてくれたので、「裁判員制度をどう思いますか?」と聞いたら、「もちろん、反対ですよ」との返事! でも、百万人署名運動は知らない、とのことだったので、早速「全国通信」最新号をお渡しし、またお送りしますのでぜひ定期購読してください!とお願いしました。
 それでも、街ゆく多くの人々は無関心そうに行き過ぎます。ビラを受けとる人もそう多くはありません。そういう中で、「僕は、基地はいらない、と北朝鮮が危険だから基地は必要、の真ん中で、どっちが正しいかわからない」と訴えてくる人がいました。私は「北朝鮮は攻めてこない、逆に、アメリカはその前に北朝鮮を攻めるつもり。アメリカ軍海兵隊の司令官は、沖縄の海兵隊は北朝鮮が崩壊する時に北朝鮮の核兵器を速やかに除去することが最重要任務だと言っている。これはイラク戦争と同じ侵略戦争で、私たちは沖縄の基地がその出撃基地になることに反対です。」と言いました。彼は署名をしてくれましたが、さまざまな考え方がゴチャゴチャになっているようでした。

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 この日は、必ずしも署名には結びつかないけれど、討論になることが多かったです。マスコミや選挙を通じ財界や既成政党のイデオロギーが氾濫する中で、これと対決する運動、労働運動や学生運動、市民運動がなくなり、あるいは、がんばっている運動があるんだけど意図的に報道もされず、小さくて見えにくくなっている中で、短い時間で理解し合うのはなかなか大変です。歴史の教訓に学んで、労働者民衆の立場から支配者のデマゴギーを具体的な事実を示して暴く力をもっと豊かにしていかなければ、と思いました。
 最後に署名してくれた人は、戦争を体験された年配の女性で、二度と戦争をしてはならない、広島・長崎を繰り返してはならないと署名。8・6ヒロシマ大行動の成功へとカンパをお願いしたら、なんと5000円のカンパを!この気持ちをしっかり受けとめてガンバロウと思いました。(事務局S)










 

 予定していました7月11日(日曜)の街宣は雨天のため、昨日13日に変更して行いました。時折ひどい雨が降りましたが、JR岐阜駅前の通路は屋根で覆われており、かえって通行する人は雨を避けるために、その下を歩くと言うことで、効率よく訴えることが出来ました。今回も私たちの活動に賛同して、新しく街宣活動に参加する人が現れました。全員で6名、署名受付係に3人、ビラ配り2人、マイクが1人と言う構成で午後5時半から6時半までの1時間行いました。署名数は街頭で48筆、知り合いを回って署名を取って下さった方が30筆持ってきていただきましたので、合計78筆です。
 いつも以上に高校生の署名が圧倒的に多く、中には中学生もいて10代の若者が沖縄に関心を持ち、どんなことでも戦争をしてはいけないという意見を持っています。終わりがけに、引き揚げようとする私たちに高校生男女のグループが署名したいと寄ってきて、自分たちは修学旅行で沖縄に行ってガマの中で泣きました、と自分たちの経験を語りながら、「署名用紙をください、クラスの友達にもしてもらいます」と署名用紙を大事そうにカバンにしまってくれました。こちらも感激し、活動の大きな励みになりました。

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 また戦争を体験した70歳前後の方たちも快く署名に応じて下さっています。今回は初めて平日の夕刻ということで心配していましたが、杞憂(きゆう)となった街宣でした。配ったビラは120枚、カンパは700円ありました。

 それから、私たちは、今度の日曜日(18日)に岐阜市の市橋コミセンで“『韓国併合』100周年記念講演&「8・6ヒロシマ大行動」に参加しよう”集会を行います。岐阜連絡会をはじめ、愛知・三重の連絡会、東海合同労組の協力を得て、日朝の歴史に学び2010年の課題を考え、今年の8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ反戦反核の闘いへの決起集会としたいです。今回特別に昨年の8・6ヒロシマ大行動の報告ビデオも上映します。12分程度ですがとても良いビデオです。岐阜近辺にお知り合いの方がありましたら、是非、集会のご紹介していただくようお願いいたします。(岐阜連絡会・タナカ)

7・18 とめよう戦争への道!岐阜集会
“「韓国併合」100周年記念講演”&“「8・6ヒロシマ大行動」に参加しよう”集会
とき◆7月18日(日曜)午後1時30分開場~4時30分
ところ◆岐阜市市橋コミュニティセンタ-2階会議室3(JR「西岐阜」南下、三つ目の信号右)
講演◆加藤明さん(岐阜県地下壕研究会代表)「朝鮮人・中国人強制労働と戦後補償」/資料代500円
主催◆百万人署名運動・岐阜連絡会(tel.080-3636-9804タナカ)
協賛◆百万人署名運動・愛知連絡会、三重連絡会、東海合同労組

被爆65周年ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな
8・6ヒロシマ大行動
とき◆8月6日(金)12:30集会開始、午後3時デモ出発
ところ◆広島県立総合体育館小アリーナ(広島市中区基町4番1号)
*デモ終了後、田母神講演会弾劾行動あり
【関連】
●首相来広弾劾デモ
とき◆8月6日(金)朝7:00~ 
集合◆東千田公園(広電「日赤病院前」)
●碑めぐり
とき◆8月7日(土)朝9:00~
集合◆平和公園内、平和資料館下























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 7月3日土曜日、仙台弁護士会館にて、「裁判員制度にとどめを!全国一斉行動・仙台」を行いました。死刑廃止連絡会・みやぎ、とめよう戦争への道!百万人署名運動宮城県連絡会、裁判員制度に反対する在仙弁護士の会の共催で、集会後元気にデモもやりました。当日は、仙台弁護士会主催の司法修習生の給費制問題の集会があり、裁判員制度推進の宇都宮日弁連会長が来るという真っ向からの対立軸の中、約70名の参加があり、裁判員制度つぶそう!の決意を参加者全員で確認しました。
 まず最初に、5.18全国集会と裁判員を経験した方のインタビューのビデオ上映がありました。このインタビューでは、裁判所がどこにあるかも知らなかった一般の方が、裁判員を経験して、本当に嫌な制度だ、間違った制度だとお話されていて、この制度の本質を見たように思いました。

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 次は高山俊吉さんの講演「裁判員裁判の現実と制度の終焉」です。高山弁護士のお話は、何度聞いてもキレがよく、スッキリします。その中身をかいつまんでみます。
 まず、裁判員制度が始まって一年が過ぎ、2000件中、判決は600件しか出ていないことが明らかになった。半分もできていない。裁判員裁判は、全部お膳立てしてあり、セレモニーのようなもので、その分、公判前手続きが長くなる。また、裁判員体験者からPTSDなどのクレームも出ている。そして何といっても、出頭拒否が相次いでいる。12万人もの人が、出たくないとわざわざ返事を出している。そのうち2万何千人が重い病気やケガを理由にしている、というのが、笑えました。6月17日の検事総長の記者会見では「今が正念場。火事場に近い。人の応援を得て進めていく。」と話したそうだが、火事場は止まらない。(笑)
 また、よくアメリカの陪審員制度に例えられるが、根本が違う。陪審員制度の根っこには「国家権力に対する抵抗権」ということがある。裁判員制度は、その反対である。この陪審員制度との比較は、OJシンプソンの例もあげて話していただき、大変興味深かったです。この集会のための街宣をしていた時に、通りがかりの人と討論になったことがありますが、この話を聞かせてあげたいと思いました。
 裁判員制度は、市民参加と言われているが、これは、強制動員であり、市民参加ではない。本当の市民参加とは、国家権力に対する対決。例えば松川事件の教訓。この裁判はおかしいと、たくさんの意見が出て、判決の日には一万人が裁判所の回りを囲んだ。このような、抵抗-不信-疑問、これが市民参加だ。高村光太郎が、戦時中、「国のために私利を捨てん」と詩を書いたが、こう言わせるために裁判員制度は生まれた。
 戦争の危機は現在のこと。改憲と裁判員制度は繋がっている。改憲、恐慌の時代は、改憲反対の時代、戦争反対の時代だ、と、まことにスキッとするお話でした。そして、「私の拒否をみんなの拒否へ。みんなの拒否は制度の廃止」とまとめていただき、一人一人が、がんばろう、という気持ちを確認しました。

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 集会参加者の方の発言もとても良かったのですが、割愛させていただきます。心配していた雨も降らず、コールを交替しながらのデモは力強く、街行く人の関心を集めていました。今後とも、みんなで廃止に向けて頑張りましょう!(宮城県連絡会 T.M)











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