とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2010年06月

 6月23日に文京区民センターで行われた6・23沖縄集会の報告です。辺野古決定の日米共同声明に反対し、沖縄を北朝鮮への侵略戦争拠点にするなと4・28沖縄デー集会実行委が引き続き企画した集会&デモです。この日の菅首相の「沖縄全戦没者追悼式」参加に抗議し、380名が参加しました。
 集会には沖縄から、沖縄労組交流センター・NTT労働者の真喜志康彦さんが参加し、特別アピールを行いました。真喜志さんはまず、菅首相がこの日、沖縄と辺野古基地問題の話し合いを始める、その一歩として来たと言ったことに対し、「菅には沖縄戦の戦死者を慰霊する資格はない!」と糾弾。そして、「鳩山が県外移設が可能であるように言って県民を欺いたが、そもそも県外・国外という言い方もまやかしで、沖縄と本土の労働者を分断するものだ」と弾劾。労働運動が力をもつこと、国鉄1047名解雇撤回を闘い続けるような質の運動を沖縄で大きくして、5・28日米合意を、沖縄の新基地建設を粉砕する決意だと述べました。また、沖縄は日米安保の実体であり、アメリカのアジア侵略の拠点。現にいま嘉手納基地にはさまざまな戦闘機が飛来してきており、劣化ウラン弾の鳥島演習も行われている。沖縄は陸上も海上も戦場さながらなんだ。アメリカは沖縄を基地そのものととらえている。米軍基地撤去とは帝国主義打倒であり、まさに革命の問題として突きつけられていると思う。いま沖縄では島ぐるみ決起が始まっている。沖縄と本土の労働者階級として沖縄を闘おう、と力強く訴えました。

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 また、動労千葉の田中委員長もアピール。「北朝鮮侵略戦争が煽られ、その中に沖縄がある。かつて、1960年の時、日米安保粉砕は当たり前の労働者の声だった。1970年の時も多くの労働者が安保粉砕・日帝打倒で闘った。いま闘えないということに労働組合、労働運動の現状がある。その転換点が国鉄分割・民営化にあった。そして今の1047名の和解の問題は労働運動の息の根をとめようとするものだ。だから、そのことを真剣に考えて、われわれは6・13全国集会で全国運動を立ち上げた。6・13集会で新しい一歩を踏み出せたと思う。この闘いは沖縄の怒りと一致できる。」と語り、「資本の側は労働運動をつぶすことに必死で、労働運動がすべての攻防の中心になる。国鉄闘争の転換点は情勢全体の転換点でもある。沖縄が闘って情勢を切り開いていることを力強く思い、それに強く結びついて闘っていく。」と決意を述べました。

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 基調報告を医療労働者が行いました。彼女は「日米安保は労働者階級が団結することを押しとどめさせるためにある。何が安全保障だ。資本家のためのものだ。軍隊は住民を守らないと言うのが沖縄戦の核心。この沖縄に軍隊をおいて安全保障なんて言ってきた。そんなこと許されるわけはない。」と日米合意を弾劾し、「私はこの4~6月職場を沖縄で組織し組織し抜いてきた。私の闘いがイラク戦争から始まったので戦争をとめなければならいと思ってきたが、戦争をとめる力は職場の労働者の団結の中にあるんだということを学んできた。安保を粉砕する力は職場闘争にあるんだということをつかんだ。」と力強く訴えました。
 実行委員会の各団体からも元気な発言が続きました。百万人署名運動からも西川重則事務局長が発言。「アメリカにとって沖縄はどういう位置にあるのかといえば、太平洋の要石。だから、アメリカは戦争でとった沖縄を絶対に手放さないということ。菅首相も、結局、北朝鮮問題があるから、辺野古新基地建設以外にないと言っている。沖縄の心を心として、基地はつくらせない、日米安保・戦争体制は絶対認めないと、共に闘いましょう。」と訴えました。
 集会の後、白山通りをJR水道場橋、神保町交差点へとデモに出ました。とても熱い反響がありました。(T)

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 6月19日(土)、20日(日)と、6・23沖縄集会への街頭宣伝があり参加しました。20日は人、人、人でごった返す渋谷駅ハチ公前です。押し寄せる人並み、さまざまな音が交錯していて大きな声で話さなければ聞き取れない、しかもスゴーク暑い!その中を、昼間の3時間、辺野古新基地建設反対!沖縄を北朝鮮侵略戦争の拠点にするな!安保をなくそう!と訴え、6.23集会-デモへの参加を呼びかけました。
 人の流れが速くて、集会チラシを手渡すのがなかなか大変でしたが、受け取ってくれる人は声をかけると署名にも応じてくれました。「辺野古への移設となってしまい、これからどうなるのか心配してました」と言う人。「普天間の海兵隊のグアム移転と辺野古の基地建設とは全く別問題ですよね」と日米のごまかしを指摘する人。沖縄出身の方も多かったです。

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 65年前(1945年)の6月23日に、沖縄守備軍を率いていた牛島中将が自決し、日本軍の組織的な戦闘が終結しました。それで、この日が沖縄戦が終わった日とされています。しかし、実際にはこのあとも悲劇惨劇が次々と起こり、集団自決、日本軍による住民虐殺等々で沖縄住民の多くのが犠牲になりました。「軍隊は住民を守らない」これが沖縄戦の教訓であり、6・23は二度と戦争をするな!という反戦を誓う日となりました。
 今年の4月28日に「4・28沖縄デー行動」を共にたたかった実行委で、「6・23反戦集会」もやろうということで、6月23日(水)午後6時30分~東京・文京区民センターで集会、デモをやります。皆さんもぜひ参加してください!

 日曜日の渋谷駅周辺は、右翼的な人々も登場してきました。「日の丸」旗をたくさん掲げた在特会のデモ隊が通過、また、別の右翼団体が大きな宣伝カーを横付けにし、マイクで演説会を始めました。この人たちは、結局、中国や北朝鮮の「脅威」に対して、日本独自の軍事力と軍事政策を持てと言っていましたた。こちらはハンドマイクでしたが、全力でアピール。日米共同声明を弾劾し、侵略戦争のための基地を撤去しよう!と訴えました。
 米海兵隊の司令官は、沖縄の海兵隊の対象は北朝鮮崩壊時の速やかな核の除去だと言っています。これまでも沖縄の基地からベトナムへ、イラクへ、アフガニスタンへと侵略派兵されています。辺野古につくられようとしているのは最新鋭の侵略基地です。すでに菅政権は昨日(21日)、日米の外務・防衛担当者で辺野古基地建設の工法や位置を検討する会議を開始しました。絶対に許せません。沖縄県民の民主党政権への怒りと一体となって、全国から反対の声をあげましょう。6・23集会に集まりましょう!(事務局 S)

街宣の休憩中に、難民の人たちの人権を要求するデモも通過しました。このデモとはエールの交歓。6月20日は世界難民デーでした。
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●辺野古新基地阻止・日米共同声明粉砕・沖縄を北朝鮮侵略戦争の拠点にするな!6・23東京集会&デモ
とき◆6月23日(水)午後6時30分開始
ところ◆文京区民センター3F(地下鉄「春日」すぐ、JR「水道橋」10分)
主催◆6・23集会実行委員会[戦後50年を問う8・15労働者市民のつどい実行委/とめよう戦争への道!百万人署名運動/沖縄民権の会/婦人民主クラブ全国協/星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議/8・6広島-8・9長崎反戦反核統一実行委/動労千葉/沖縄-本土をむすぶ労組連絡会/全国労組交流センター/法政大学文化連盟/全学連]
連絡先◆(tel.03-3845-7461労組交流センター)

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 6月13日(日)、東京・文京シビックホールで「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」のスタート集会が開かれました。全国の職場・学園から1635人が参加し、解雇撤回なき政治和解を拒否した国労闘争団員、動労千葉争議団を守り抜き、国鉄分割・民営化反対の新たな全国運動を闘い抜こう!と確認しました。
 1987年4月に強行された「国鉄分割・民営化」は、首切りと労組つぶし攻撃そのものでした。それが悪名高い「国鉄改革法23条」で合法的に行われたのです。国鉄(日本国有鉄道)を、6つの地域別の旅客鉄道会社と1つの貨物鉄道会社に分割して民営化する。国鉄が採用名簿を作り、それに基づいてJRが採用する。約27万7000人の国鉄職員のうちJRに再就職できるのは約20万人であり、その過程で徹底的な組合差別、不当労働行為が公然と行われたのです。約200人もの自殺者がでたという痛ましい現実が、その非人間的な攻撃内容を突きだしています。分割民営化に賛成した元動労本部(現JR総連)派の卑劣ないやがらせもありました。後日、中曽根康弘元首相は「(分割・民営化は)国労が崩壊すれば、総評も崩壊すると明確に意識してやった」と豪語しています。
 1990年3月31日に最終的に解雇された1047名の国鉄労働者は各地で闘争団を作り、「解雇撤回・現職復帰」を求めて闘いを開始しました。以来24年、JR資本と国を相手にした長期にわたる闘いとなりました。争議団9名をかかえる動労千葉は、この過程で鉄道業務の外注化攻撃を第2の国鉄分割民営化ととらえ、ストライキを配して闘い抜き打ち破ってきました。
 ところが数年前から、この原則的に闘う動労千葉を排除した4者4団体(国労闘争団裁判の原告団と支援共闘団体など)がつくられ、急速に政治和解路線が進められてきました。結果、今年4月9日に4党(民主・社民・国民新・公明)と政府間で「合意」が成立しましたが、その内容は解雇撤回も謝罪もないひどいものでした。闘争主体である闘争団員一人一人にとって決して「納得のいく解決」ではなかったはずです。しかし、3日後、4者4団体はこの「解決案」の受け入れを表明し、闘争団員一人一人に、すべての訴訟を取り下げる、不当労働行為や雇用の存在を二度と争わない、雇用については努力するが保証できないという条件付きの「解決案」受け入れの署名を求めました。

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  「こんなものは認められない!」と署名を拒否した6名の国労闘争団員のうち4名が、13日の集会に参加、闘いへの決意を述べました。九州・小倉闘争団の羽廣憲さんは「解雇撤回がなければハンを押す必要はない。」と明快でした。秋田闘争団の小玉忠憲さんは「分割・民営化で徹底的に人を減らし、乗客を殺してきたJR体制をぶっ飛ばすのが1047名闘争だ!」と闘いへの確信を力強く語りました。みんな「自分たちには信頼できる仲間と展望がある」と明るかったのが印象的でした。
 「解決案」から外された動労千葉争議団も登壇し3名が決意表明。中村仁さんは「一人の労働者の首切りも許さないと闘って解雇された。その魂が資本により崩されようとしている。私たち労働者は資本と非和解の存在だ。原則を曲げないで闘おう」と訴えました。

 集会の司会は、中村吉政さん(全国金属機械労組港合同副委員長)と長田敏之さん(動労千葉書記長)。新たな全国運動―「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」の呼びかけ人を中心に進められました。伊藤晃さん(日本近代史研究者)、宇都宮理さん(愛媛県職員労組委員長)、金元重さん(韓国労働運動史研究家)、鈴木達夫さん(弁護士)、高山俊吉さん(弁護士)から決意が述べられ、北原鉱治さん(三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長)からのメッセージが紹介されました。また、葉山岳夫さん(弁護士)が開会のあいさつで、入江史郎さん(スタンダード・ヴァキューム石油自主労組委員長)がカンパアピールで、高英男さん(全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部副委員長)が閉会のあいさつで決意を述べました。そして、山本弘行さん(動労千葉を支援する会事務局長)から全国運動の趣旨・目的などが提起されました。呼びかけ人には、海外からも、ジャック・へイマンさん(国際港湾倉庫労組ローカル10執行委員)、韓国・民主労総傘下の主要な労組代表32人が名前を連ねています。

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 集会冒頭で、動労千葉の田中康広委員長から新たな闘いに向けての訴えがありました。田中さんは「中曽根がよくやったという和解、今回の和解は間違っている。闘争団を責める気は全くないが、国労本部、幹部は本当にこれでよかったのか。尼崎(事故問題)について口をつぐんでいる。労働組合とはいったい何なのか。自分たちだけでいいんだとなるのはおかしい。労働組合の決定的な変質につながる。」「労働組合が何をするのか。新しい運動をするしかない。団結を守っていく道をさぐろう。怒りの声を国鉄闘争を中心に集めよう!」と全国の労働者に呼びかけました。
 全国の職場・学園で闘う仲間からも元気な決意の表明がありました。西川重則さん(百万人署名運動事務局長)も教会から駆けつけ連帯のアピールに立ちました。

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青森からの報告です。* * * * *
 5月18日から3日間、青森県内で5例目となる裁判員裁判が青森地裁で行われました。青森県連絡会では、初日の朝7時45分~午後1時30分まで地裁前での抗議のビラまき、署名活動を行いました。いろんな反応がありました。「おかしい、素人にやらせるのは。わからないもん。」「いろんな不正とかなんとか、自分たちのことについては裁判員裁判やらないんだろう。そういうのをやるべきでしょ」。74歳の男性は「70年もいきているといろいろわかる。裁判員制度はおかしい。青森の空襲の時いた。前日に米軍がビラを上空からまいた。明日空爆すると。しかし、消防が米軍のデマだから逃げるな、と言って回った。俺は母親が小学生の俺をリヤカーに乗せて逃げたから助かった。逃げなかった人たちは、みんな死んだ。」

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 今回の裁判員裁判は建造物等放火未遂事件。初公判では裁判員が発言する場面はなく、その後も、誰一人発言しないまま審理を終えたそうです。そして、青森県では初めて裁判員経験者が記者会見に一人も参加しませんでした。裁判員裁判が、国家権力の民衆への「苦役の強制」そのものであることを示しています。

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 今回の裁判では何人の候補者に呼び出し状を送り、何人が辞退したのかはわからないのですが、最終的に27人が出頭を求められ、実際は25人が出頭し、当日2人が辞退したとのことです。その数字だけを取り上げて、裁判所もマスコミも出頭率93%と報じています。しかし、これは全くのごまかし。裁判員候補者の「出頭拒否!」がどんどん増えている現実を覆い隠そうとしているのです。実際、18日の新聞報道によれば、青森地裁での次の裁判員裁判に向けて100人の裁判員候補者を選定し、事前辞退者36人を除く64人に呼び出し状を送ったが、辞退者が多かったので、新たに候補者30人を追加選定したとのことです。
       5/18付デーリー東北
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 裁判員制度は施行1年目で大破産の体をさらけ出しています。民衆一人一人の「いやだ」という意志の反乱が、裁判員裁判のペテン的な「覆い」を引きはがし、最高裁・国家権力を追い詰めています。みんなの拒否!の力で制度の廃止へ、の展望が大きく切り開かれています。がんばりましょう!(青森県連絡会 W)








愛媛からのお便りです。* * * * *
 百万人署名運動・愛媛県連絡会は毎月1回、誰でもできる意思表示として街頭署名活動を行っています。だいたい「高島屋前・坊ちゃん広場」が定場所ですが、5月の街宣は松山市駅前でやりました。参加者は6人。バスや市内電車待ちの人たちにマイクを向けて「沖縄の基地をなくそう!」「沖縄に基地を押しつける民主党鳩山政権を許すな!」と訴え、署名を呼びかけました。
 沖縄署名に応じた、高島屋の方から歩いてきた男性は、「向こうで、若い人がマイクで『外国人に選挙権を与えるな』と主張していた。あきれる。もっとものを考えろ!と言いたい。他人に言われたことをそのまま繰り返しているだけなのに、本人としてはカッコイイと思っているのだろう。そんな若者が増えると困る。」と憤慨していました。外国人や一部の人たちを罵倒・卑下することで自分の優越性の幻想にひたることが、大恐慌(不況)や戦争の時代においてはどんな無謀な結果になると思うのか、考えろ!と言いたかったのだと思います。私は、「でも、今の若者はそんな人たちばっかりじゃないですよ。沖縄でも、労働組合の中でも、鳩山政権と連合(労働組合のナショナルセンター)のペテンと裏切りを見抜いて、闘いの先頭に立っている若者がたくさんいます。本物とにせ物を見抜いて未来を切り開く力を若者は持っていますよ。」と話しました。

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 親子で署名に応じた人は、「沖縄にこれ以上の安保の負担はさせられない。だからといって、私たちが安保の負担を担うとは言えない。結局、安保ってなに?って問題。必要ないって思うの。」と言いました。そうなんですよ、「安保」という呪文を唱えたら思考が停止して「基地は必要だ」って思い込ませることができる時代は終わったんです。自民党政治が終わって、民主党政治も終わりなんだから、安保も終わりにしましょう、と訴えました。
 新たに出発した沖縄・憲法署名は街頭で熱いです。あちこちで意見交換が始まります。職場でも熱く取り組まれているようです。先だって、A労組から初めて取り集めた70筆が愛媛県連絡会に送られてきました。署名を通して、新たなつながりが生まれ、仲間が生まれ、団結が生まれます。沖縄の怒りに続きましょう!(愛媛県連絡会・N)












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