とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2010年03月

 3月20~21日に開催した百万人署名運動の「全国連絡会代表者会議」において、今後の活動方針が決まりました。①「沖縄・憲法」署名を新たに開始し、緊急に推し進める、②4月25日に10万人規模で開催される「普天間基地の県内移設に反対する沖縄県民大会」に呼応して、4月28日の日比谷集会を先頭に全国で「4・28沖縄デー」行動を実施する、③5・15~16沖縄(16日は普天間基地包囲闘争)に駆けつける、④裁判員制度の廃止運動をさらに推進し、日比谷公会堂で開かれる「裁判員制度にとどめを!5・18全国集会」を取り組む、⑤核と戦争をなくそう「8・6ヒロシマ大行動」を取り組む、という方針です。
 とりわけ新たに始める「沖縄・憲法」署名は、日本政府に対して、「普天間基地の即時撤去を求める。一切の移設案に反対。辺野古に新たな基地をつくるな。日米安保体制をなくせ」「戦争のための憲法9条改悪に反対。1項も2項も変えるな。改憲のための憲法審査会の設置に反対する」という明快な要求を突きつける内容です。基地と安保と改憲に反対するこの署名を、みんなで広げていきましょう。
 これまで集めてきた「9条を変えるな」署名は、4月末日をもって署名期間を終了し、この「沖縄・憲法」署名運動に引き継がれます。全国的な署名運動を通じて戦争絶対反対の闘いをつくりだそうとする私たちの運動は、世界的な恐慌と激動の時代の中でますます重要になりました。皆さんの全力の取り組みを訴えます。
 署名用紙は下記からダウンロードできます。
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http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/kenpo-ver3.htm






 イラク爆撃開始(03年3月21日)から7年目の3月20日、東京・代々木公園で反戦集会が行われました。全国から1880人が参加、百万人署名運動も各地から参加しました。集会後、若者でごった返す渋谷の街をデモ行進。天気も良く、とても開放的なデモでした。手を振る人々やデモに飛び入り参加する人々など、沿道の若者たちの注目度は抜群でした。

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 この「3・20ワーカーズアクションin渋谷」を呼びかけたのも若者たちです。若い労働者や学生が「資本と闘う力が、戦争もとめる!」と確信を持って動き出しています。司会も基調報告も現場からの報告も、青年労働者と学生が先頭で担っていてエネルギッシュな集会でした。
 集会冒頭、国鉄の労組からの特別アピールが続きました。一つは4波のストを打ち抜いて反戦集会に参加した動労千葉です。田中委員長はJR資本の外注化攻撃に「検修全面外注化は実質上偽装請負であり、鉄道の安全はガタガタに崩壊する。資本だけがボロ儲けし、いっさいを労働者に犠牲転化するものだ」と弾劾しました。また、国鉄1047名闘争の政治解決路線に対し「23年間の闘いの結論が国労解散・連合加盟であってはならない」と批判し、「国鉄1047名闘争の火を消してはならない」と訴えました。もう一つは、3/19~20と春闘ストを闘う中で参加した動労水戸です。さらに国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが「不当解雇の責任はJRにはない、奴隷になれ」とういう政治決着など認められない、解雇撤回まで闘う!と決意を表明しました。こうした原則的に闘う労働組合が反戦闘争の先頭にも立っているというのが、とっても力強く感じました。

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 沖縄からも夜勤明けでかけつけた労働者がアピール。「今、沖縄は怒りに満ちている。沖縄の闘いが日米安保同盟を揺さぶっている。動労千葉のように闘って、労働者の団結した力で基地を撤去しよう」と訴えました。学生たちも元気に登壇。3月4日から訪米しカリフォルニア大学バークレー校でのピケットや道路いっぱいに広がっての大デモに参加し国際連帯を闘った報告がありました。この日は、アメリカでも各地で3・20反戦集会・デモが闘われました。
 さらに、軍事空港に反対して闘う三里塚反対同盟からのアピール、政治的デッチ上げで35年間も獄中にとらわれている星野文昭さんからのメッセージ、闘う弁護士から裁判員制度廃止の5・18全国集会参加への訴えなどがありました。百万人署名運動からも西川事務局長が挨拶に立ち、沖縄の基地撤去をともに闘おうと訴えました。(事務局S)

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新潟からの報告です。* * * * *
 新潟県内初の裁判員裁判が全国で最も遅く3月16日(火)~25日(木)まで7日間の日程でスタートしました。事件はロシア人船員による覚せい剤密輸被疑事件。被告は「覚せい剤とは知らなかった」と無罪を主張、検察と対立している。「裁判員制度はいらない!大運動in新潟」(高島章代表)は、裁判員選定の15日、初公判の16日と制度スタートに抗議、連日の反対闘争に取り組みました。両日とも百万人署名運動・県推進委の会員、新潟地域一般の組合員ら約20人で新潟地裁前で制度の廃止を呼びかけました。
 15日は、40~50人のメディア取材陣が裁判所を取り巻く中、新潟グループは東京から駆けつけたインコと裁判員制度はいらない!大運動・事務局員とともに正面に陣取り、横断幕、幟を掲げ、裁判員候補者に「辞退しても処罰されません」「お互いに隣人を裁きあう制度。みんなで拒否しよう」とマイクで呼び掛けるとともに、署名を取り組み、「制度は現代の徴兵制。裁判員の高出席率は大嘘、数字のマジック」と制度の狙いを批判したチラシ約300枚を配りました。16日には早朝から傍聴希望者約500人(マスコミ動員がほとんど)が並びました。

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 メディアと裁判所による自作自演の「裁判員制度ワイドショー」を弾劾する大運動の呼び掛けが地裁を包囲しました。私たちは戦後司法をこのような形で重罰、拙速、有罪前提に転換して、憲法、刑事訴訟法の精神を骨抜きにし事実上の改憲攻撃を進めていることに警鐘を鳴らしました。私たちの訴えに対して、地裁は職員を総動員して裁判員候補者や裁判員との接触妨害に腐心する一方、構内に警察機動隊を待機させる(15日)という暴挙が明らかになりました。
 新潟市の高島章弁護士は「制度は違憲」として裁判所に意見書を提出しており、この日もTV局のインタビューに「通訳を伴う外国人の事件。たった7日間で十分な審理ができるのか。被告は裁判員裁判を拒否できない仕組み。今後も廃止を目指して活動を続ける」と語りました。開廷まで4回の密室審理による争点整理(前裁き)が行われたのも問題点です。私たちの廃止を求める取り組みは民放、新聞が報道しました。公表によると抽出数95、呼び出し送付部数70、候補者数28、裁判員選定日の出席者数27、出席率は28・4%。呼び出しに対し大部分が辞退、反対運動が波及していることをうかがわせます。廃止まで闘おう!(新潟県推進委員会事務局 K)










 3月10日(水)、都庁前アクション・アンサンブルに参加しました。東京の町田教組、都障労組、多摩教組、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会を中心に42団体が呼びかけ賛同になり、卒・入学式にむかって都教委への要請行動(7団体、50名参加)と集会をやりました。現場教職員はじめ100名近い人が結集し、都教委へ怒りの声を上げ、堂々とたたかいの意志を訴えました。
 教育労働者からは、教職員や生徒らみんなで創り上げていた卒・入学式が国家に忠誠を誓う一律の儀式に変えられている事、「日の丸・君が代」の強制だけでなく、上命下服の管理体制とすさまじい多忙化でバラバラにされ、教職員の精神と命が臨界点に達している事、だからこそ、集まり、声をあげようという訴えが多くだされました。
 卒業式にビラを配りに行ったら「まだやっているの」と言う校長がいたが、「君が代」不起立、卒・入学式闘争は断固継続しているという発言があり、また、三重県高教組A支部からは、厳しい東京の闘いに励まされ、不起立し署名もたくさん集めているという連帯の報告もありました。

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 メインアピールの北村小夜さん(「障害」児を普通学級へ全国連絡会)からは「君が代」不起立闘争について核心をついた提起がありました。それは、裁判の場などで教育実践がすばらしい先生が処分されるのは不当と言われるが、良い先生、悪い先生の区別なく不起立者を支援しようという事と、意志があって不起立をするのだから周りの人に堂々とアピールをして不起立をしようという事です。しっかり受け止めて討論を深めていきたいと思います。
 北村さんのもうひとつの提起は、「君が代」と共に文部省唱歌が全国共通教材として強制されている事についてです。「汽車ポッポ」のうたは「兵隊さんの歌」の替え歌だったのです。「鉄橋だ、鉄橋だ、たのしいな」ではなく、「兵隊さん、兵隊さん、万々歳」だったとは!「日の丸・君が代」と全国共通教材の強制は、歌い継がれる戦争の歌であり、戦争への精神総動員体制の中心環です。
 いま日教組本部は、全国教研集会のレポートから「日の丸・君が代」関連のレポートをすべて排除し、文科省、経団連への協力路線に転換しています。「教え子を戦場に送るな」のスローガンは名ばかりとなっています。そうした状況下でこの日、「君が代」不起立を理由とした分限免職、懲戒免職をするな、10.23通達を撤回せよ等、「日の丸・君が代」問題をまっすぐ掲げ、職場・支部から、地域から、自主的に主体的に結集したことは、本当に力強く闘いの展望を切り開いていると思います。
 東京都教育委員会が開かれる3月25日(木)の都庁前アクションアンコールにむけ、さらに大きな力を結集していきましょう。(三多摩連絡会 M)










 3月2日(火)から東京都立高校の卒業式が始まりました。卒業式当日に高校の門前で「日の丸・君が代」強制に反対するチラシを撒くことが恒例化してから既に6回目、今年もさまざまな団体が卒業生や保護者、教職員にチラシを撒いて、一緒に考えようと呼びかけています。「都教委包囲ネット」や、「大田市民の会」「練馬教育交流会」「板橋の会」など各地域の市民団体などが、今年も元気にビラ撒きをしています。また「労組交流センター」も教職員に向けて労働者の誇りと団結を取り戻そう!と訴えるチラシを撒いています。
 私も、いくつかの学校でのビラ撒きに参加しました。門前でのビラ撒きに対して学校側は、どこでも、副校長などが出てきて「敷地内に入らないでください」「生徒には撒かないでください」と、この二言だけ型どおりに言ってきます。「言いましたからね」などといやらしく念押しをする人もいます。あとで都教委に報告するためでしょう。生徒たちの反応は学校によっていろいろですが、保護者はだいたい受け取ってくれます。都立高校の卒業式は「下町の高校」では、制服で卒業式に臨む卒業生が多いのに対して、「進学校」では振り袖・袴で臨むという学校が多いです。本当に格差を感じさせます。そして、後者の学校では教職員も卒業生もチラシの受け取りが悪いなあと感じるところが多いです。もちろんそうでない学校もありますが。

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 東京の学校は、石原都政の都教委支配の下、都教委包囲ネットのチラシにあるように、学校の状況が様変わりしています。校長が権力を振るい、学校とはどういう場でなければならないかをはき違えた教育がまかり通っています。職務命令ー処分の乱発で「君が代」の起立・斉唱の強制も続いています。でも、都教委は教職員の抵抗を根絶やしにすることはできません。今年も既に勇気ある「君が代」不起立者が出ています。
 都立高校の卒業式は3月24日まで続き、3月半ば過ぎから義務制と特別支援学校(養護学校)の卒業式になります。「10・23」通達が撤回され処分が無くなるまで、先生たちの抵抗が続く限り、チラシを撒き続けようと思います。(賛同人T)

●都教委包囲ネットのチラシ
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