とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2010年02月

鳥取からの続報です。* * * * *
 2月22日(月)から鳥取地裁で裁判員裁判が始まりました。強盗殺人事件で死刑求刑も予想される全国で初めてのケースです。百万人署名運動・山陰連絡会は16日の緊急行動に引き続き22日、23日と連日鳥取地裁前に登場して、抗議のビラまきアピールを行いました。
 22日は午後から裁判員選任手続きがあり、私たちは正午から午後4時半まで情宣活動。新聞・テレビ・ラジオ等マスコミ各社も、東京・関西・中国地方と全国からどっと押し寄せていました。選任手続きに来た人は「死刑か否かの判断はなるべく避けたい」、「一市民が人の生死を裁くのは無理ではないか」、「選ばれても辞退するつもり。法律を勉強していない素人が人を裁くというのは何か違う」と。死刑制度に反対の人は「選ばれなくてホッとした」と言っていました。

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 今回は候補者101人に呼び出し状が送られ、内51人が前日までに辞退が認められ、6人は届かず。当日呼び出された44名の内34人が出席、内12人が辞退を希望したが8名しか認められなかったとのこと。ということは、95人を対象にして63人が辞退したということで、66%以上の人が辞退している。それなのに新聞報道では「出席率77%」と書いてありました。こういう表現は実際の辞退者、拒否者の数を見えなくするもので、おかしい!新聞報道を見ても、裁判員抽選に臨んだ人も「裁判員になりたくない」と思っている人が多かったです。
 翌23日は、裁判第一日目ということで、マスコミはさらに加熱。地元テレビ大型中継車が裁判所内の駐車場を占拠して待機、地裁前はカメラや記者でごった返していました。傍聴者も朝8時前から22の傍聴席に何と848人が傍聴券を求めて並び、競争率は39倍!私たちも傍聴者にチラシ配布と制度廃止をアピール。400枚用意したチラシが2日目には足りなくなってしまいました。

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 人の命を奪うかもしれない裁判に一般市民が加担すべきではありません。判決を出して苦しむのは裁判員とその家族です。裁判員裁判の問題点が激しく突き出されている今回の裁判に、徹底的に反対の声をあげ、制度廃止へ!の力をつくっていきたいと思います。(山陰連絡会 I)












 2月23日(水)の午前11時に都立高校教職員たちの「君が代」解雇裁判の控訴審判決がありました。原告側の訴えを却下する全く不当な判決でした。100名法廷のところ傍聴抽選には200余名が並びました。
「君が代」解雇撤回裁判は、定年退職後の再雇用期間中、あるいはそれを前にした04年3月の卒業式で「君が代」不起立をしたことを理由に、再雇用を拒否され、解雇されたことの不当性を訴えた裁判です。一審「佐村判決(2007年)」は原告の訴えをまったく認めない不当なものでした。今回の控訴審判決も、一審同様ひどいものでした。

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 まず、この裁判では、一審判決を前にして裁判長が三代川氏から佐村氏に変わって判決が出されたのですが、高裁でも、判決直前に来宮裁判長から奥田裁判長に変わりました。また、既に昨年末の段階で右陪審、左陪審も代わっていて、いったい控訴審の2年余、なんのために裁判をしてきたのかと疑うような状況でした。
 奥田裁判長は、「本件控訴をいずれも棄却する。」「控訴費用は控訴人らの負担とする」と言い、判決の骨子を言いますと、3分間で下記のようなことを話しました。
 1.校長の職務命令は原告らの思想・良心を否定するものではなく、また、思想の告白を強要するものではないので憲法19条違反ではない。
 2.10・23通達は「不当な支配」には当たらない。
 3.原告らの行為は信用を失墜させる非違行為であるので、都教委が「勤務成績不良」で、合格を取消したのは裁量権の逸脱ではない。
傍聴席から、不当判決だ!許さない!という声が飛びました。 

 その後、場所を移して、総括集会が開かれました。弁護士から判決内容、その不当性の解説がありました。これから最高裁の審理になるが最高裁は1審や2審のような裁判形式ではないので、しかも、「君が代」関係の裁判が最高裁に集中してきている状況なので、ピアノ判決をうち破るためにたたかうという発言がされました。
 その後、原告からの発言がありました。原告たちはみな、怒りに満ちていました。そして、こんな裁判が許されていいのか、「日の丸・君が代」を強制する教育、時代と闘い続けなければいけないと決意を表明しました。原告の金子さんは「判決に強い怒りと危機感を持つ。判決は佐村判決と同じ。判決文には、生徒たちの証言がなんら取り上げられていない。結審が、審理をしてきた裁判官と総入れ替えになったのもおかしい。判決文で『本件職務命令において他の参加者とともに、国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する云々』とのフレーズが何ケ所かにある。『他の参加者とともに』といって、司法が全参加者に強要している。また、都教委は教育内容へ介入することができると言っている。学テ旭川判決でも『教育の営みは…』といって考察している。この判決文にはそうした考察もない。これは改悪された教育基本法によるものであるとも言えるだろう。だから、最高裁で負けられない。」と不当判決への怒りを表明しました。(事務局 T)











鳥取からの報告です。* * * * *
 裁判員制度導入以来初めて死刑求刑の可能性がある裁判員裁判が、鳥取地裁で2月23日から始まることになった。米子市の会計事務所社長ら2人を殺害したとされる強盗殺人事件だ。“注目”の裁判を一週間後に控えた16日(火)、百万人署名運動山陰連絡会は中国地区各連絡会に呼びかけ「裁判員制度いらない!2・16鳥取緊急行動」に決起した。
 この日はあいにくの真冬日、まずは早朝から寒風に小雪の舞い散る中を、県庁前と市役所前でチラシまき。「裁判員制度なんかいらない!」「みんなで出頭を拒否しましょう!」と400枚のチラシを配布し、昼からの集会・デモ、夕方からの講演学習会への参加を呼びかけた。
 正午からは、JR鳥取駅前の風紋広場で制度廃止を訴える集会。地元山陰連絡会の仲間をはじめ、東京から「裁判員いらなインコ」ちゃん、積雪の峠を越えて駆け付けてくれた岡山・広島県連絡会の仲間たちなど20人余が参加し、「死刑に反対しても、多数決で決まってしまう。加担したい人はいない」「裁判員制度は現代の赤紙、戦争への道を開くもの」「裁判員候補者に選ばれても出頭を拒否しよう」等々、口々に訴えた。駅前での署名にも短時間に11名が応じてくれ、「法律の知識も無い者に人を裁かせるなんておかしい」「どうしたら裁判員にならなくてすむか?」「私も反対だ。頑張って」などの声が寄せられた。
 集会後は、インコちゃんを先頭に、「ストップ!裁判員制度」の横断幕や幟を掲げて、目抜き通りを鳥取地裁までデモ行進。元気にシュプレヒコールを繰り返した。歩道で行き交う市民や沿道の各商店へもチラシを配り、多くの激励や共感を得た。特に、ある高校では生徒たちが校舎の窓から鈴生りになって手を振って賛同してくれ、とても感動した。

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 さらに、午後2時半から1時間余にわたり県庁記者クラブで記者会見。在鳥各社のマスコミが取材し、夕方からのテレビニュースや翌朝の新聞でかなり大きく報道された。
 夕方5時半からは、島根県弁護士会の佐和洋亮弁護士を招いての講演学習会。勤めを終えた労働者や市民も駆け付けた。佐和弁護士は「裁判の劇場化!裁判員制度とその問題点」という演題で、①裁判手続きにおける問題点、②制度としての問題点、③死刑との関係等についてわかりやすく話してくれた。聴きながら 「この制度は廃止する以外にない」「廃止まで闘い続けるぞ!」の決意をさらに強く固めた。
 午後8時、早朝からの長い一日の行動が終了。裁判員制度はいらない!大運動や近隣連絡会の仲間たちの応援を得て、緊急行動は大成功だった。制度廃止まで頑張ろう!(山陰連絡会事務局 T)

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●2月17日付、日本海新聞
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 2月13日(土)、朝から冷たい小雨がパラつく中、代々木公園・野外ステージ前に全国から闘う労働者たちが集まりました。国鉄がJRに民営化されてから20年余、鉄道の安全は無視され、結果事故が多発。ついには107名もの命が奪われた尼崎事故に行き着きました。しかし、JR東日本はさらに人員削減を押し進めようと、「今年の4月から車両検査や整備部門の全面外注化を実施する」と組合に提案してきています。動労千葉は「こんなことを許したら第二の尼崎事故がまた起きる」と猛反対の闘いに立ち上がっています。この日の集会は、「闘いなくして安全なし、第二の分割民営化攻撃である検修全面外注化を全国の労働者の力でうち破ろう!」と動労千葉・動労水戸の労組らが呼びかけたものです。集会後、新宿駅南口のJR本社に向けデモ行進もやり抜きました。
 集会には、国家的不当首切りと闘う国鉄1047名闘争の当該ら国労の組合員も参加、解雇撤回と検修外注化阻止を一体で闘うと決意を述べました。

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 動労千葉は2月1日~2日に「外注化阻止!組合員への不当配転許すな!」の48時間ストライキをやり抜いて参加。委員長の田中康宏さんが集会の基調報告に立ちました。田中委員長は「検修全面外注化は究極の合理化攻撃、こうした合理化攻撃のたびに労働組合は屈服・変質を深めてきた。この現状を何としても打ち破り、労働運動の新たな展望を切り開こう!」と熱烈に訴えました。
 
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 闘う労働者に連帯する共闘団体からの挨拶もありました。
軍事空港反対・農地死守を闘う三里塚芝山連合空港反対同盟からは事務局長の北原鉱治さんが発言。「反対同盟は健在です。今闘わなかったら、いつ闘うのか。若い諸君の未来をかけて、反対同盟は闘いぬく」と。44年の闘いの大きさがズッシリと伝わってくるものでした。

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 百万人署名運動からも事務局長の西川重則さんが発言。鳩山政権の改憲の動きに警鐘乱打し、‘沖縄の心’は戦争絶対反対ということ、究極的には民衆の力によってこそ戦争をとめることができる、韓国併合から100年という今年、世界の平和のために圧制に抗して力を合わせようと訴えました。

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 連帯挨拶の最後に、裁判員制度はいらない!大運動のみなさんが横断幕を持って登壇。弁護士の高山俊吉さんが、すでに破綻を呈している裁判員裁判、みんなの力で廃止へ!5.18日比谷公会堂での全国集会を成功させよう!と呼びかけました。インコもアピールポーズ。

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 全国で資本と果敢に闘う労働者らの発言が続きました。さらに、2月5日の法政大学入試で、ビラまきをしていた6名の学生がまたもや逮捕されるという暗黒弾圧がありましたが、これに抗議する法大文化連盟の学生らの怒りのアピールもありました。悪天候の中1850名が参加し、集会の終わりにみんなでインターナショナルの歌をうたいました。集会には韓国やアメリカの闘う労組・労働者から連帯のメッセージが寄せられていました。この日のデモにはパレスチナ解放の旗もありました。資本の攻撃と闘う労働者民衆に国境はありませんね。(事務局 S) 

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石川県からのお便りです。* * * * *
 金沢地方裁判所で2月8日(月)から10日(水)まで、殺人未遂事件の裁判員裁判が行われました。石川県で初めての裁判員裁判の開始ということで、私たち石川県内の百万人署名運動賛同人は富山県連絡会の人たちと一緒に抗議の行動に立ちました。
 具体的には、初日8日の午前9時半から地裁前で「絶対反対!」のビラまきと宣伝を行いました。10時から行われた裁判員選任に出席した候補者は、呼び出し状が送られた110人のうち40人で、「出頭率」は36%でしかありませんでした。選にもれた人は「ホッとしている。3日間で出す判決に加わるのはきつい。気が重かった。」と話していました。日ごろから裁判を傍聴しておられるという年配の男性は「判決の枠が始めから決められている。」「今はものすごい時代だ。秋葉原の事件も、あの怒りが国会の政治家に向かっていたらすごいことになる。」と怒りを表していました。

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 午後からは、傍聴に訪れた多くの労働者・市民に対して「裁判員制度は改憲と戦争へ労働者・市民を動員していく現代の赤紙だ。改良ではなく廃止しかない。絶対反対で闘えば廃止できる。」と呼びかけました。「私も反対です。」と話しかけられた牧師の方など、多くの反応がありました。裁判員制度の廃止に向け、さらに運動を強めていきましょう。(石川県・賛同人 K)











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