とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2009年09月

 今日(9/14)から、千葉地裁で初の裁判員裁判が始まった。これに抗議して、「裁判員裁判はいらない!千葉県実行委員会」のメンバーら約20名が、地裁前で早朝8時からビラまき・アピール活動を行いました。
 マイクを持った裁判員候補者Iさんは、「なぜ私たちがこのようなことに関わらなければならないのか。裁判員になるのをやめよう!」と呼びかけました。Sさんは「2日や3日で、事件の背景やそこに至る過程を知る由もない。重大な事件ほど時間をかけなければ真実はわからない。刑事裁判の根幹をくつがえしてしまう裁判員裁判をやめさせよう」と訴えました。アピールを聞いていた人が「そもそも、どうして裁判員制度というものが出てきたのか教えてほしい」と質問してきたり、傍聴に来た人と討論になったり。「裁判員制度を考える会・松戸」の人たちも合流し、10時30分まで、裁判所前は抗議の声が鳴り響きました。

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 一休みしてから、中央公園に集まりミニ集会。

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正午から再度千葉地裁へ。今度はシュプレヒコールを続けながら、千葉地裁を包囲するデモ行進です。植竹弁護士や吉川県議を先頭に、気がついたら80名ほどになっていました。地元の動労千葉も組合旗を持ってこの昼休みデモに大勢かけつけていました。

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    千葉地裁前で

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 さらに、実行委のメンバーは、このあとJR千葉駅に移動して、街宣アピール。裁判員をみんなで拒否しよう!裁判員制度を廃止させよう!と呼びかけました。
 今回の事件は、女性の下着を奪い、捕まえようとした男性にけがを負わせたということで強盗致傷罪に問われている男性の件。弁護側は、窃盗と傷害罪にあたると反論している。強盗致傷罪には最高で無期懲役があり、有期懲役のみの窃盗と傷害罪が適用された場合より重い量刑となる可能性が高い。こんな専門的な判断を一般の裁判員にさせるのはそもそも無理があります。
 産経ニュースWeb版によれば、傍聴人が「こんなの裁判でもなんでもない。ただの見せ物だ。廃止しろ!」と発言したそうです。そのとおり!(事務局S)














 今年3月の卒業式での「君が代」不起立で不当な3回目の「停職6ヶ月」の処分を受けた根津公子さんは、4月から不屈の「停職」出勤闘争を闘っています。週に2回は現任校のあきるの学園へ、1回は前任校の南大沢学園へ、各週1回ずつはその又前任校の鶴川二中と立川二中へと、これまで不当処分を受けた学校へ出かけ、校門前で登校してくる生徒や教職員に朝のあいさつをして、一定時間を校門前で過ごされています。「おかしいことにはおかしいと言い続けよう」と、たった一人で自らの職場の前に立ち続ける根津先生の姿に、卒業生や近所の方々、また多くの支援者が集っています。人を動かす力がここにあると感じます。
 最後の一ヶ月に入った9月の一コマを紹介します。* * * * * * *
9月10日(木)
 立川二中へ。私が校門前に立つと間なしにNさんが見えた。Nさんが「社会科の授業・続き(4)」を生徒に手渡し始めたところに、地域の挨拶隊(=2005年、私が停職1ヶ月にされて校門前に立つようになった数日後から始まった)の一人がやってきて、私たちのところに立った。第二木曜日の担当と言う60代後半に見える女性だ。私たちが挨拶のことばをかけても、今日も無視するような感じ。女性が立ち始めて2~3分、ふと見ると、女性の手には、Nさんが生徒に手渡したチラシがある。どういうこと?と思って見ていると、女性の横を、チラシを受け取った一人の生徒が通ろうとしたその時、女性は生徒の前に、手を広げて出した。ことばはなくても生徒は、その手にチラシを置いた。
 生徒が過ぎ去ったところで私は女性に言った。「何の権限、誰の判断でチラシを取り上げるのですか?」。女性は、「勉強に関係ないものだから」「私の判断」「悪気はない。ただのおばさんだから、難しいことはわからない。ボランティアをしているだけ」と逃げの一手。「わからなくて取り上げるわけないでしょ。下手な嘘は止めましょうよ。あなたが読ませたくないと思ったから取り上げたのは明らかじゃないですか」と、生徒がいない時に途切れ途切れに言った。そして、「あなたが取り上げた生徒に返してくるべきでしょう」と迫ると、取り上げた2枚のうちの1枚を、その直後に「登校」してきた別の生徒に渡した。「これでいいでしょ?1枚は、私が読みたいから」と持っている。
 「子どもは、いろんな考えがあることを知ったほうがいいのです。知れば、考え、判断します。それが勉強です。あなたのように、あなたの知らせたくないことは、妨害するなんて、していいことではないでしょう」「あなたの行為は、憲法19条、21条違反ですよ」と話したら、その女性、またまた、「ただのおばさんには難しいことはわからない」と逃げた。
 始業のチャイムがなると、その女性、「さ、終わりでいいかな」と独り言を言い、校舎に向かって歩き出した。玄関の中に姿を消したかと思うと、数秒で出てきた。案の定、入るときには手に持っていたチラシはなかった。数秒でしたことははっきりしている。きっと、女性は、正義の仕事をしたと思っているのだろう。チラシは届けなくたって、インターネット上の「停職『出勤』日記」で読めるのに。(河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会ブログより) 

●河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 
http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/

今年の3月25日、都庁前でアピールする根津さん
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 埼玉から投稿です。**********************************
 さいたま地裁における第2回裁判員裁判が9月8日から始まった。
対象は、19歳の時に通行人を暴行して金を奪ったなどとして、強盗致傷罪に問われたフィリピン国籍の男性被告(20才)の件。裁判員裁判では全国で初めて法廷に通訳人が入るということで関心が高い裁判となった。
 この日も第一回の時の"絶対反対"の情宣を上回る気迫で情宣活動を展開し、大成功した。陣容は、立石雅彦弁護士をはじめ「裁判員制度に反対する埼玉市民の会」のメンバー7人の総勢8名。『まっぴらごめん!裁判員』の横断幕を地裁入り口正面に2人で掲げ、「裁判員制度はいらない!大運動」の幟(のぼり)・5本を地裁の垣根に立てかけ、4人でビラまき、立石弁護士がマイクを握って大演説。
 このビラを配っていて感じたのは、裁判所に入っていく人の3分の2の人がビラを受け取っていったこと。その訳は、立石弁護士(埼玉弁護士会所属)がその演説の中で、①マスコミは裁判員裁判を「ワイドショー化するな!」②司法は裁判員を「リンチ裁判に利用するな!」③憲法違反のオンパレードの裁判員裁判に市民は断固反対しよう、④裁判員裁判の推進は、改憲と戦争への道だ、ときっぱりと断言しきっていたからだと、私は思った。
 わけてもメンバーを喜ばせたのは、裁判所にむかいビラを受け取った市民の中に「今日裁判員に呼び出されたが、拒否しました!」という女性が現れたことです。
 あと一歩で、この制度を廃止できると私は確信しました。まさに"継続は力なり"だ。(埼玉・T)




広島の谷口です。
中国地方初の裁判員裁判が山口地裁で行われました。
広島県連絡会と山口在住の仲間と9人で抗議活動を行いました。

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朝8時に地裁に到着し、紫の「つぶせ裁判員制度」の幟をたて、横断幕を広げ、マイク宣伝を行いながら、「大行動」の赤いパンフと百万人署名のチラシを配りました。

事件は、10年以上一人で寝たきりの妻(60歳)を介護して疲れ果てた夫(63歳)が、妻の首を包丁で刺し全治10日の傷を負わせ、自らも自殺を図ったとする殺人未遂、とされています。(そもそも全治10日が殺人未遂?! 自分も死のうとしてるんですよ! あえて言えばこういうのは「心中」と表現するんじゃないでしょうか。)

今日午前に裁判員を選び、午後法廷を開き、なんと明日も午後だけでそのまま明日判決を出すというのが予め決まっています。これだけでも、およそ裁判に値しないと思いました。

人通りのあまりない町に異常と思える数のマスコミが集まっています。
午前中、裁判員候補者と思われる人が地裁に向けて通りかかると、マスコミが大群となってその人を取り囲み取材する様子がしばしば見受けられました。
私もマスコミの中に割り込んでやり取りを聞いたりしましたが、見た限りでは皆一様に、緊張に顔を強張らせ、おどおどしている様子でした。
有給をとってきた人や、「できれば選ばれたくない」という方、昼過ぎには「候補者には選ばれたけど、裁判員には選ばれなかった人」が裁判所から出てきましたが、マスコミから逃げるように走り去って行く人の姿が印象的でした。

新聞記者やテレビ局などからインタビューを受けましたが、マスコミの人たちが裁判員制度をどの程度分かっているのか、甚だ疑問でした。
NHKの山口版では、昼・夕方・夜と私たちの姿も映り、私のインタビューも放送されたそうです。中国新聞の夕刊にはカラー写真と、私のコメントも掲載され、産経新聞のネット版には、カラー写真が載りました。

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ビラ配りをした人によれば、受け取りもよく、かなり話し込む人もおられたようです。
マイク宣伝では、地裁にマイクを向けて、中にいるであろう「裁判員候補者」に対して訴え、町の人に訴え、あるいは「マスコミの傍聴券確保のためのアルバイトで並んでいる大勢の人たち」に対して訴えました。

それにしても、傍聴席の確保に各新聞社がアルバイトを雇い(3000円、という噂でしたが)、私たちは全員外れて、結局は金のある報道機関が一番傍聴券を確保するわけです。
そうしたところからも、「一般市民」とは無関係に進められていく様子がかいま見れました。


 大阪府連絡会からの報告です。* * * * * * *
 関西で初めての裁判員裁判が9月7日から始まりました。7日からは神戸地裁、続いて8日から大阪地裁。百万人署名運動大阪府連絡会は7日、8日と2日間、各地裁前での抗議行動をたたかいました。
 7日は神戸地裁で朝8時から10時ころまでビラまき。関西での第一回目ということもあってかマスコミの関心が高く、裁判員制度反対のビラまきに対しても、新聞、テレビの取材、インタビューが次々と申しこまれました。地元神戸のサンテレビが、インタビューの内容も含めてニュース報道したほか、いくつかの局のニュースの中で反対行動の映像が流れました。毎日新聞夕刊の記事にも載りました。

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 神戸地裁では、90人の候補者のうち、42人の辞退が認められました。さらに、この日に呼び出された48人の内6人が欠席=拒否をしたそうです。

 翌8日は、朝8時に大阪地裁正面に登場。この日の行動は「裁判員制度はいらない!大運動」との共同抗議行動として取り組みました。「裁判員制度はいらない!大運動」の横断幕、幟、「百万人署名運動」の旗を林立させるとともに、大阪地裁4か所の入り口で幟を立ててビラまきを行いました。同時に、大阪地裁を取り巻くように宣伝カーを走らせ、アピールしました。東京からわざわざ武内弁護士とインコが駆けつけてくれ、大阪弁護士会の富崎弁護士も何度もマイクを握ってアピールしました。
また、私たちの呼びかけに応え、平日にもかかわらず、全国連西郡支部、大阪星野さんを取り戻す会、ス労自主など関西労組交流センターの労働者、百万人署名運動奈良県連絡会などから、のべ約40人が参加してくれました。

地裁正面前で、武内弁護士らがアピール

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     地裁前でミニ集会

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裁判員の選任が行われる裁判所に向かって抗議のシュプレヒコール。

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 11時からは、傍聴手続きが行われる地裁第二別館近くの路上に移動し、第二弾の抗議行動。12時半まで、傍聴をしようとする人や通行人、裁判所にきた人々にビラを手渡し、裁判員裁判に反対しようとアピールしました。 抗議行動の最後に、富崎弁護士は「裁判員裁判を強行し続ければし続けるほど、矛盾や問題点が明らかになり、国民の怒りも高まっていく。私たちの粘り強い闘いで廃止に追い込もう」と決意を述べました。この日はビラの受け取りがとても良く、途中で用意したビラがなくなりかけ、急きょ追加印刷せざる得ないほどでした。まいたビラは2000枚でした。
大阪地裁は、裁判員候補者49人にこの日の呼び出し状を送付。うち17人が辞退を認められ、この日32人が呼び出されたが、3人が欠席=拒否したそうです。
 大阪府連絡会では、この日に先立ち、9月3日に神戸・三宮で、4日に大阪・淀屋橋でこの日の行動を呼びかける夕方街宣を行うとともに、大阪弁護士会の弁護士3000人にビラ入れを行いました。裁判員制度を推進する日弁連主流の牙城である大阪弁護士会のおひざ元で、裁判員制度絶対反対の大衆的抗議行動が叩きつけられたことは決定的であったと思います。(大阪府連絡会.G)









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