とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2009年05月

 毎月1回定期的に発行している「百万人署名運動全国通信」は早139号となりました。タブロイド版A4で8頁(一部100円)の小さいものですが、中味はすごーく濃いのです。6月号も一生懸命つくりましたので、みなさん!ぜひご覧ください。
 今号1面は<オバマ「プラハ演説」は核廃絶への道なのか?>というテーマで、8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委事務局長の三角忠さんに寄稿して頂きました。三角さんは「アメリカが世界の核を事実上支配し、独占するために、核不拡散条約体制をいっそう強化しようとする宣言にほかならない」と指摘しています。

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 2面は、裁判員制度廃止に向け新たな戦闘宣言を発した運動報告です。

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4-5面企画は、「憲法審査会設置と明文改憲の動き」というテーマで事務局長の西川重則さんとのトークをまとめました。総務省が3月に、3800万円をかけて500万部作製し全国にバラまいている緑色の「憲法改正国民投票法」リーフを見ながら西川さんにいろいろとお聞きしました。トークの中で「憲法審査会」そのものが決定的に問題あるものであり、始動させてはいけない!ということが改めて明らかになりました。

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 6面は、「米軍再編・グアム協定と沖縄」というテーマで、4月28日に福岡で行われた前泊博盛さん(琉球新報社・論説委員)の講演要旨を紹介しました。沖縄の基地問題の深刻さが胸に迫ります。また、米海兵隊のグアム移転問題が突き出している日米安保の大変質についても鋭い指摘がされています。

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 賛同人の方には6月1日までには郵送される予定です。そうでない方で、一度ご覧になってみたい方には宣伝紙としてお送りしますので郵送先をご連絡ください。
→申し込みは
メール million@mqc.biglobe.ne.jp 
電話/ファックス 03-5211-5415 







 5月20日夕方、日比谷公園霞門に「裁判員制度はいらない!大運動」に参加する人々が次々に集まり、高山弁護士の「やめろ!その声を、今日の12時まで、一歩も引くことなく言い続けよう!」の檄を受けて、霞ヶ関へデモ行進に出ました。東京地裁・高裁のすぐ横を通り、官庁街の虎ノ門へ。平日の午後7時過ぎ、多くの人々でにぎわっていました。さらに、新橋から銀座へ。「裁判員制度は現代の赤紙だ」「人を裁くことを強制するな」「拒否したら罰金、しゃべったら懲役なんておかしい」「裁判員なんかにならないぞ」と、アピールして歩きました。次々にデモがふくらみ、出発時点を大きく上回る650名となりました。

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 おかしいことにはおかしいと言っていいんだ、間違った制度はみんなの力で変えるべきなんだ。裁判員制度に対する闘いで、そういう行動への意識が広まっています。
 デモの解散地点で、大運動の呼びかけ人の人々が次々とマイクをとりました。「デモは実に楽しいですね」(今井亮一さん)、「この制度は家族もバラバラにする。あくまで廃止を!」(池内ひろ美さん)、高山弁護士は「今、制度実施側は困って困って困り抜いている。私たちは大きな高みに立っている。この高みを落とさず、制度をつぶすまで闘おう!」と闘いの継続を呼びかけました。

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●デモ出発前の高山弁護士のアピールから。
 国会の全政党が賛成をしていても、国民はついていかない。国民と悪辣な目論見をもつ者どもとの間には強烈な対決が生まれている。彼らは何とか穏便に始めたかった。しかし、国民の最後の審判は、裁判員制度はやめろ!というものだった。
 このまま実施したら、惨憺たる状況が現出するだろう。
 裁判員制度はどういう時代に登場したのか。今、この国はガタガタだ。労働者の生活が明日をも知れぬ状況になっている。法政大学では延べ107人が逮捕されているのだ。まともな教育の状況か。大学も労働者も市民も、途方もない状況に置かれている。だから、裁判員制度なのだ。







愛知連絡会からのお便りです。
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 5月17日(日)午後1時30分、21日(木)の裁判員制度実施は目前です。最高裁・法務省・日弁連は、裁判員制動実施を諦めていません。あくまで強行する構えです。そんな情勢の中、私たちは、司法改革反対で全国の先頭に立って闘う弁護士・高山俊吉さんを招いて、ここ東海の地では初めての裁判員制度反対の集会とデモを闘いました。
 とめよう戦争への道!百万人署名運動の愛知、岐阜、三重の3連絡会と東海合同労働組合が中心になって、東京の「裁判員制度はいらない!大運動」と連携をとりながら、東海で遅れをとっていた裁判員制度反対の闘いを構築しようと、3月から準備をすすめてきました。31名の弁護士の賛同のほか、多数の賛同人と賛同団体を組織できました。
 敵の雨乞いが通じたのか,それとも,裁判員制度に反対する8割以上の市民の怒りの涙なのか、あいにくの雨天でしたが、11名の弁護士を含む75名が参加しました。裁判員はいらないインコさんも駆けつけてくれて、集会とデモは盛り上がりました。
 集会とデモの様子を報告します。最初に、呼びかけ人から「この集会は裁判員制度の学習会ではありません。裁判員制度と闘うための集会です!」との主催者あいさつがありました。
 前半は、高山俊吉さんの講演です。「裁判員制度反対の運動が全国各地で燎原の火のように広がっている。このような運動の広がりはこれまでにないことだ。しかし、当局はあくまでも実施を強行しようとしている。だが、この運動は制度の実施が強行されたら終わる運動ではない。ますます闘いを強化し、廃止においこもう!」と、実施直前の情勢に踏み込んだ内容の高山さんの講演は、割れるような拍手を受けました。

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 15分の休憩ののち、後半は、まず、呼びかけ人と賛同団体を代表して、3名がアピールしました。1人目は、三重の闘う若手弁護士からの発言です。裁判員制度反対を力強く訴えました。
 2人目は、百万人署名運動を代表して、愛知連絡会代表から。戦争への道を突き進む当局への闘争宣言をしながら、百万人署名運動への参加を呼びかけました。ちょうど、前日の16日(土)に小牧でおこなったC130輸送機のソマリア(ジブチ空港)派兵阻止小牧緊急闘争の報告もありました。
 3人目は、東海合同労組執行委員から。6.14労働者総決起集会と、法大学生弾圧粉砕!6.15反弾圧全国労学総決起集会へのアピールがありました。
 つづいて、休憩中に参加者から出された質問と意見について、高山さんにまとめをしていただきました。最後に集会アピールを満場一致で採択しました。

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 集会後、栄小公園に集まって、栄一帯を元気よくデモ行進しました。弁護士戦線と裁判員制度はいらないインコが、東京から借りた横断幕を持って先頭に立ち、労働者、市民が、5.17集会のために作ったのぼり、大運動のぼり、百万人署名運動のぼり、このデモのために作った横幕などをもって、続きました。
 集会参加者全員がデモに参加したわけではないので、人数は少し減りましたが、沿道を行く人々も裁判員制度の21日実施はよく知っていて、「裁判員制度、絶対反対!」「裁判員にはならないぞ!」「人を裁くことを押し付けるな!」「裁判員制度は現代の赤紙だ!」「21日を制度廃止の日にしよう!」のシュプレヒコールにも反応は極めて良かったといえます。インコさんがめだって宣伝効果抜群で,沿道の注目を集め,大成功しました。 デモ終了後、高山さんを囲んで交流会を兼ねた反省会をもちました。実施強行に対しては、今後も制度廃止まで闘いぬくことを確認しました。ここ東海の地で3月以降急速に前進してきた裁判員制度反対の闘いは、今回、弁護士戦線との本格的な共闘関係が生まれました。私たちは、全国のみなさんとともに制度廃止まで闘ってゆきます。

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 マスコミの反応もよく、NHK総合テレビとラジオ第1のニュースで放送され、翌日の朝日新聞、読売新聞、,中日新聞で報道されました。








栃木県連絡会からのお便りです。
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 本日(5/18)、大田原市教科書採択協議会の第1回目の会合が開催されました。
 今回から県教育委員会の方針で、県下の各地区採択協議会は「原則公開」になったのですが、「公開」=傍聴を許されたのは、冒頭の採択協議会の構成員の紹介と事務方からの事務連絡・説明だけで、あとは「教科書調査委員の氏名は非公開なので‥」とかいう理由で20名ほどの傍聴者は会場から追い出されてしまいました。
 最後にもう一度「お入りください」と言われて入ったら、「傍聴規則」などというものの説明で、それで会議はおしまいでした。全部で1時間ほどの会議のうち、30分以上は外で待たされていたのです。全くアリバイ的な、いんちきな「公開」です。
 侵略戦争賛美の教科書を、「公平・公正に」採択しようなどというインチキを許さないぞ!

●下記は、「申入書」です。

大田原市教育委員会様

扶桑社版歴史教科書、公民教科書、自由社版歴史教科書の使用を採択しないことを求める申し入れ

 私たちは、有事法制、憲法改悪、海外派兵など、日本の軍事大国化と戦争を許さないために、署名運動を中心に活動を行っている「とめよう戦争への道!百万人署名運動・栃木県連絡会」です。
 2010 年度から大田原市内の中学校で使用される教科書を選定する教科書採択協議会が、5月18日より開催されるという報道がなされました。私たちは大田原市の採択協議会が、扶桑社版の歴史教科書と公民教科書、自由社版の歴史教科書を絶対に採択しないように強く求めます。
 両社が出版する歴史教科書は、侵略戦争を肯定し、民衆の闘いの歴史を真っ向から否定しています。天皇や支配者の心情は細かく述べ、歴史は天皇や支配者がつくったものと描き、民衆が支配者をうち倒し、歴史をつくってきたことは全く書いていません。
 アジア民衆に対する虐殺、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下、日本軍軍隊慰安婦など、日本が行った侵略戦争の残忍さにはまったく触れず、他方で「国王を処刑するなどの過激な流血事件に発展」(フランス革命)などと倒された権力の悲惨さだけは強調しています。
 また、扶桑社版の公民教科書は、憲法改悪を前提にしています。領土・拉致・不審船などで排外主義をあおり、自衛隊の海外派兵、国防の意義を煽動しています。戦後の年表には36 項目しかないのに、「電電公社・専売公社民営化」「国鉄分割・民営化」を記載し、「規制緩和」のコラムを設けて、民営化を絶賛しています。
 このように、両社の教科書はきわめて歪んだ内容になっています。じじつ扶桑社はこのことを既に認めています。すなわち同社は07年5月、「全国各地の教育委員の教科書についての評価が低く、内容が右寄り過ぎて採択が得られない」「今後も幅広い推薦をいただける状況にない」とし、このことを扶桑社版の歴史教科書と公民教科書の執筆者が所属する「新しい歴史教科書をつくる会」に伝えてきました。このことは新聞報道もされています。
 じっさい、05年の採択では「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書は歴史が0・4%、公民が0・2%という低採択率でした。現場の社会科教員の多くが「この教科書は使えない」と07年の段階で述べています。
 学校現場からの猛反発の中で、同会はふたつに分裂し、一方が引き続き扶桑社から出版し、もう一方が自由社から出版するという経緯をたどっています。しかし、扶桑社の教科書も自由社の教科書も、上記のように内容的にはまったく同質であり、この2社の教科書だけが、他の出版社発行の教科書と全く違っているのです。
 大田原市教育委員会は、05年7月13日、採択審議を「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書に反対の教育委員が海外に出張中で出席が不可能であることを承知の上で開催しました。そして、残る4人のみで他地域に先がけて早々と扶桑社版の教科書を採択しました。絶対に許されません。しかも大田原市教育委員会は、扶桑社じしんがその後「内容が右寄り過ぎて」と認め、まさに不適格と言うべき教科書が明らかになったあとも、その使用を中止せず、中止申し入れの声も無視して、学校現場で使用し続けたのであります。 
 アジアに対する侵略の歴史を「大東亜戦争」として肯定し、日本の加害責任を隠蔽し、戦争でどれだけ多くの人々が犠牲を被ったのかという歴史的事実を覆い隠す、扶桑社版歴史教科書、公民教科書、および自由社版歴史教科書の使用を採択協議会において決定せぬよう、私たちはあらためて強く申し入れします。

2009年5月18日
とめよう戦争への道!百万人署名運動・栃木県連絡会(代表・田上中、渡辺登)








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 今日(5/16)の午後3時~5時まで、渋谷駅ハチ公前で、5.20銀座デモ参加を呼びかける「裁判員制度はいらない!大運動」の街頭宣伝がありました。20名近く参加し、あくまでも裁判員制度阻止しよう!5.20銀座デモで反対の意思を示そう!とアピールしました。百万人署名運動も東京の連絡会の仲間が参加し、改憲反対・海賊対処法案反対の独自ビラもまきました。
 机を出して署名簿をたくさん置き、とても印象的な大運動の「裁判員制度はいらない」の幟旗をたくさんはためかせ、弁護士らがハンドマイクで道行く人に訴えました。5月21日の「施行日」を前にして、連日テレビなどでとりあげられているため、チラシの受け取りはよく、署名用紙がおいてある机には、常に誰かが署名をしているという状況でした。高校生も反対の意思表示をしていました。大学生は? 法学部の女子大生は、大学ではあまり論議されてないと言っていました。署名は120筆も集まりました。
武内弁護士もいつものように熱烈アピール
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「裁判員いらないインコ」も全力でアピール
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署名机の前は多くの署名者が
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高校生も押し寄せました!
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今風の若者も熱心に話しを聞いています
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 来週の木曜日が5月21日です。5月20日(水)夜の銀座デモは「裁判員制度絶対反対!」派の強烈な意志を、政府法務省に叩きつけるものです。一人でも多く参加してこの力を大きなものにしましょう








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