とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2009年04月

三重連絡会からの報告です。
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 「白山基地にパトリオット3はいらない」4・19集会の報告
 4月19日、三重県教育文化会館に70名が集まり、白山基地にPAC3を配備することに反対であることの意思を固めることができました。
 「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」代表である吉沢弘志さんは講演で、まず北朝鮮の「人工衛星ロケット」の打ち上げに関して、PAC3の果たした役割を明らかにしました。3月27日の麻生首相の「破壊措置=迎撃命令」であらわになった「ミサイル防衛」の虚妄性について、具体的なミサイル移動の展開を見る中でその本質を明らかにしました。
 例えば首都圏では習志野基地からは朝霞基地と防衛省へ、霞ヶ浦基地から朝霞基地へ、武山基地から習志野基地へとミサイルを移動させている。PAC2ミサイル3台とPAC3ミサイル2台をワンセットにして大型重量30台で発射装置などを分解して運搬したのでした。これは、明らかにアジア太平洋戦争後初の「軍事出動」で大規模移動展開訓練を行ったとのだと吉沢さんは指摘しました。800億円もかけた「ミサイル防衛」を正当化する軍事パフォーマンスでもあるとしました。
 さらに、鴻池官房副長官の「あたりっこない」発言もあったようにPAC3が10数キロの射程しかなく、「展開に時間がかかる」「技術的に未完成」という課題も露呈したと指摘しました。そんなミサイル1発が5億円とも7億円とも言われているが、巨額の金が注がれているのはおかしいではないかとしました。ライセンス生産している三菱重工や軍需産業、関連している防衛省高官などの一部役人などが利権を求めて巨額の税金にむらがっているのです。
 だから、白山基地への配備は何のためにするのか、山中にあり、山の急斜面をすばやく移動するのは無理ではないか、守るとすれば何を守るのか、基地しかないではないか。基地すら守れないのではないかというのが吉沢さんの考えです。
 吉沢さんの話の中で、特に重視したいポイントは今回の「迎撃体制」が、政府やマスコミなどにあおられ、つくりあげられた「北朝鮮は怖い」という「世論」を利用し、専守防衛論を飛び超えて「ミサイル発射元を叩け」という「先制攻撃論」「核武装論」に行き着かせようという狙いがあるということを指摘していたという点です。
 その点について、「パトリオット3は当たらない」ということよりも、陸海空自衛隊三軍による「迎撃」の実戦配備がなされたという事態を重視すべきです。これは海自のソマリア沖派兵と一体となった侵略戦争への大きな踏み込みなのです。そして、米軍もイージス艦6隻、自衛隊もイージス艦2隻、韓国も初のイージス艦「世宗大王」を出動させ日本海、太平洋に日米韓合同で臨戦態勢に突入したことは、まさに戦争が目の前にあると背筋が寒くなる思いでした。朝鮮侵略戦争は絵空事ではないのです。
 だから、9条改憲攻撃がますます激しくなってきています。PAC3もソマリア沖派兵も実質的に憲法9条を破壊する攻撃です。「憲法を守れ」というだけの運動ではこの動きに敗れ去るでしょう。
 「PAC3配備反対」「ソマリア派兵反対」の反戦闘争を労働者が主導して闘わなければなりません。自衛隊兵士にも「侵略戦争に協力するな」と呼びかけましょう。団結した力で戦争する勢力を倒しましょう。
 集会後のデモは40名で、国道23号線を「白山にミサイルはいらない」「武力で平和は創れない」「軍事費を福祉に回せ」などとシュプレヒコールを元気な声をあげて歩き、津駅前で流れ解散しました。白山にはまだ配備を許していません。今後も街頭宣伝、署名、申し入れ行動などがんばりましょう。

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 「裁判員制度はいらない!大運動」は4月27日(月)、国会前で裁判員制度の廃止を求める集会を開きました。4月21日の全国集会の成功に続いて若手弁護士たちも国会前にかけつけ、裁判員法に賛成してきた国会議員を徹底弾劾しました。
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 集会に先立ち、「裁判員法の廃止を求める署名」1万2千人分の署名が国会に提出されました。また、その報告も兼ねて司法記者クラブで記者会見が行われました。

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■FNNニュースより
裁判員制度に反対するグループが制度廃案を求めて約1万2,000人分の署名を国会に提出
 5月21日の裁判員制度スタートを目前に控え、制度に反対するグループが制度の廃案を求め、およそ1万2,000人分の署名を国会に提出した。
 高山弁護士は「あらためて法施行前の裁判員制度廃止を求める。これが私どものメッセージであります」と話した。
 署名を提出したのは、「裁判員制度はいらない! 大運動」と名乗るグループで、およそ2年間で全国から集めた署名およそ1万2,000人分を国会に提出した。
 提出に先立ち、国会前では、このグループによる集会が行われ、制度反対と廃案を呼びかけた。
 グループは、制度開始の5月21日まで、引き続き反対集会やデモを行っていくという。(04/27 23:20)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00153992.html

映像ファイルは、
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/090427.wmv


 続いて夕方、「大運動」の世話人会が開かれ、5月14日のデモに続いて「実施予定日」前日の5月20日夜に再度デモ行進を行うことが決まりました。

■裁判員制度実施阻止へ 霞ヶ関デモ―最高裁~法務省~日弁連
とき◆5月14日(木)午前11時~社会文化会館(地下鉄「永田町」5分)前集合、12時デモ出発。

主催◆裁判員制度はいらない!大運動(tel.03-3348-5162)

■裁判員制度実施阻止へ 銀座デモ―霞ヶ関~銀座~東京駅
とき◆5月20日(水)午後6時半、日比谷公園の霞門(かすみもん)に集合。
主催◆裁判員制度はいらない!大運動(tel.03-3348-5162)






 自衛隊の武器使用のエスカレート、実質9条改憲を狙う「海賊対処法案」が、今日(23日)の昼、衆議院特別委員会で採決強行され、直ちに午後の衆院本会議で採決、自民・公明両党の賛成多数で可決されました。こんなに早い審議で衆議院を通過したのは、政府案に反対したとはいえ、この海賊対処問題に民主党も積極的に賛成しているからです。本当に怒りが沸いてきます。日本の国会を占めている大多数の国会議員が、9条を破壊しようとする法案の成立に喜々として賛成している。恐るべき光景です。
 午前中の「海賊対処・テロ防止特別委員会」で、民主党の長島議員は「より良い法案を作り自衛隊を海外に送り出していきたい」と言い、「海賊行為」と認定しきれない段階から武器を使った「警告射撃」「停船命令」「立ち入り検査」があり得ると言い、結果「海賊」でなく反政府組織の一員(テロリスト)だったとしても、それまでの行為は9条違反にはならないか、と質問しました。これに対し、宮崎内閣法制局長官は「合理的に判断したのなら、さかのぼって違法性・違憲性が生じることはない」と答えたのです!麻生首相も「それに至る過程で十分にあぶないとかあれば、9条違反にはならない」と。こういう形で、ペテン的なやり方で、実質的な9条改憲が進んでいます。ここと対決していかなければならない。
 また、海賊対処と言いながら、初めから対テロ戦争の「テロリスト」も念頭に置いているのだと気づかされました。私たちはリアルなイメージが弱いですが、ソマリア沖アデン湾は、米海軍第五艦隊配属の「合同任務部隊150」(対テロ戦争「不朽の自由作戦」の一部)が展開している地域なのです。そこに、自衛隊が、この海賊対処法案で「武器の先制使用」のお墨付きを得て展開することになる。想像しただけでも恐ろしいことです。
 同じ委員会の中で、中谷元・元防衛庁長官は「世界が混迷になれば、日本も混迷になって身を滅ぼしてしまう。単にコストとかお金を負担するだけでは、国際社会の中で日本は存在感を持ち得ない。リスクを共有して初めて発言権を得られる」と言っていました。「リスク」とは、「自衛官の死」ということでしょうか。「国際社会」とは、世界大恐慌の中で労働者民衆を犠牲にして生き延びていこうとしている資本主義・帝国主義社会のことです。
 翼賛国会を弾劾しぬき、職場・地域・学園で、資本の反動と悪政をはねのける闘いを強めましょう!裁判員制度をひっくり返す闘いも、既成政党の外から始まったのです。(事務局S)








 

 裁判員制度「実施予定日」の一ヶ月前にあたる4月21日、東京・日比谷公園・野外大音楽堂で「裁判員制度実施をみんなで阻止しよう!全国集会」(主催:裁判員制度はいらない大運動)が開かれた。この日はあいにくの大雨となったが、1850人の参加で「実施阻止」を力強くアピールした。

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 呼びかけ人からはジャーナリストの今井亮一さん、漫画家の蛭子能収さん、家族問題評論家の池内ひろ美さん、真宗本願寺派の大分哲照さん、関東学院大教授の足立昌勝さん、弁護士の織田信夫さんがそれぞれの立場から発言。“主催者からの檄”として発言に立った高山俊吉弁護士は、「裁判員制度は、国民を改憲の担い手に強制動員する制度」「もうひと頑張りで制度を廃止できる」「戦争・改憲阻止の闘いとして実施阻止を闘い抜こう」と訴えた。
 裁判員候補者通知が届いた井上さんが発言し、「人を裁きたくないし、死刑や無期の判決は下せない。必ず心に深い傷が残る。嫌なものは嫌と声を上げよう」と訴えた。

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 続いて、全国19地域24団体約70人が登壇して次々にアピールした。動労水戸の木村さんは「連合や全労連が裁判員制度を推進しているが、労働組合こそ反対すべきだ。職場で反対のビラまきを行った」と報告。百万人署名運動は西川重則事務局長を先頭に、栃木県の田上中さんなど各地の連絡会の仲間が多数登壇し、キャラバンや地域集会を報告した。
 最後に、武内更一弁護士が今後の行動方針を提起。雨が強まる中、「裁判員制度は現代の徴兵制だ」「みんなの力で実施を阻止しよう」とシュプレヒコールをあげ、銀座へデモ行進した。

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◆◆5月方針◆◆

■5・14霞ヶ関包囲デモ
とき◆5月14日(木)正午~
集合場所◆社会文化会館前(千代田区永田町1-8-1)
デモコース◆最高裁~首相官邸~法務省~日弁連

■5・21全国一斉行動(詳細未定)

■「実施するな!」の声をぶつけよう!
◆最高裁判所
〒102-8651 千代田区隼町4-2 TEL.03-3264-8111
saibaninkikaku-goiken-20090521@courts.jp
◆法務省
〒100-8977 千代田区霞が関1-1-1 TEL.03-3580-4111
sspa@moj.go.jp
◆日本弁護士連合会
〒100-0013 千代田区霞が関1-1-3
TEL.03-3580-9841 
FAX.03-3580-2866


■4月19日(日)
 全国的にも晴天、夏日、真夏日の日曜日。杉並区、中野区、渋谷区を回った。阿佐ヶ谷駅前、中野駅前、そして「大運動」の弁護士さんたちと一緒に渋谷ハチ公前。一日で3000枚のビラ、250の署名が集まり、山手線6駅一斉を除いて過去最高。「ストップ!裁判員制度」の風船も400個配った。
 渋谷では若者が次々と署名机に近寄ってきて署名した。3人、4人と並んで署名。ハチ公前でも100人以上が署名机の前にならんだ。こういう風景はハチ公前では珍しい。関心が非常に高いこと、阻止に向かって情勢が高まっていることを示している。
 あと二日で日比谷野音の全国集会。雨が降らないことを祈る。全国から集まれ!!

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次から次へと人が並びます


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首輪をつけたウサギも登場?


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呼びかけ人の池内ひろ美さんもビラまきに


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阿佐ヶ谷駅前で





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