とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2008年09月

 9月25日(木)早朝、ついに原子力空母ジョージ・ワシントンが米海軍横須賀基地に入港しました。午前7時から横須賀市のうみかぜ公園に、三浦半島地区労、神奈川平和運動センターの呼びかけに応え、350名の労働者・市民が集まり、怒りのシュプレヒコールをあげ、抗議しました。
 夜には、神奈川平和運動センターの呼びかけの「原子力空母ジョージ・ワシントン入港阻止9.25全国集会」が、横須賀基地に隣接するヴェルニー公園で開かれ、全国から4800人の労働者・市民が参加し、抗議のデモを行いました。
 原子力空母ジョージ・ワシントンは、全長333メートル、原子炉2基、艦載機85機、全乗員6千人という世界最大級の空母です。アメリカの米軍再編と先制攻撃戦略の要として、横須賀に配備されました。日本政府も、原子力空母の母港化を積極的に受け入れています。また、座間基地への第一軍団司令部移設と連動し、対北朝鮮戦争体制を強化するものです。絶対に許せません。

 朝9時過ぎ、ジョージ・ワシントン入港に抗議
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 横須賀基地に向かうジョージ・ワシントン
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 ヴェルニー公園から見た米海軍横須賀基地。右
 側がイージス艦。その左奥に見えるのがジョージ・ワシントンの操舵室。
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 ジョージ・ワシントンの操舵室。ヴェルニー公園からはこんな感じでしか見えない。
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 夜の抗議デモ。
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 国会では首相指名投票まっただ中の24日、昼休み時間帯に国会前(衆議院第2会館前)で、共謀罪絶対反対の国会前抗議行動がありました。「破防法・組対法に反対する共同行動」の呼びかけで労働者市民が30名ほどかけつけました。共同行動の石橋さんは「臨時国会での最後のあがきを、大衆運動の力で叩きつぶして、共謀罪法案の永久廃案をかちとろう!」と訴えました。
 連帯の発言の中で「宮下公園のナイキ化に反対しよう」というアピールがありました。JR渋谷駅近くの宮下公園はよく集会に使われてきた公園でしたが現在スポーツ施設などが作られとても狭くなっています。それが、ナイキジャパン社の提案によるものとのことで、この計画によれば、使用料をとるスポーツ施設を新たに設置し、公園全体を柵で覆って夜間施錠するとのことです。公園としての公共性を奪ってしまう、何より集会禁止の攻撃そのものです。渋谷区役所がこんなことをするなんて!許せません。

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この日は国公労などの請願デモも行われていました。
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いつもの国会風景の一つ、小学生の国会見学隊の姿も
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辺野古に基地をつくるな!の国会前座り込みは1515日目とのこと。そのがんばりに頭が下がります。辺野古新基地建設をとめるため職場地域でも反対の声を強めましょう!
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●10月18日(土)には「共謀のひろばⅢ」が予定されています。
とき◆10月18日(土)正午~午後5時
ところ◆文京区民センター2F全室(都営三田線「春日」A2出口直近)
分科会(正午~午後2時)◆①「反“テロ”戦争の欺瞞―サミット戒厳、その後」池田五律さん(戦争に協力しない!させない!練馬アクション)他、②「司法“改革”―裁判員法は破綻する」山本志都さん(弁護士)他、③表現コーナー
全体会(午後2時30分~)◆講演:宮本弘典さん(関東学院大学教授)「新自由主義と治安法」
主催◆共謀罪新設反対!国際共同署名運動(tel.03-3591-1301)









新潟からのお便りです。
 とめよう戦争への道!100万人署名運動新潟県推進委員会は、「9条を変えるな」署名で2年前から県内4万筆を目標に進めてきましたが、9月上旬、ついに目標を達成しました! 達成を祝うと同時に次のステップを目指して9月14日、新潟市内で賛同人総会を開催しました。
 総会は上越市、佐渡市などの賛同人や一般参加者ら約50人が参加。県教職員組合、自治労、民間など地元労組も出席しました。米港湾倉庫労組(ILWU)の今年のメーデーストを伝えるDVD上映後、県推進委事務局が9条署名の経過と方針の基調を提案。藤田正人弁護士(「裁判員制度はいらない!大運動」事務局次長)から裁判員制度の狙いなど特別報告を受けました。各地から署名運動、シール投票の取り組みや感想が述べられ、参加者はいよいよ「これからが改憲阻止の本番」と意を強くしました。

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 9条署名で新潟は「数」にこだわりました。改憲を公言する政権の登場に我々も従来のままでいいのかという徹底議論から目標数を2倍の「4万筆」に。事務局と賛同人が中心となって、県内をくまなく行脚、労組への要請や賛同人と結びついた県内キャラバン、シール投票などで訴え、街頭署名を繰り広げました。一人で地方の駅頭に立った人もいました。署名数は41、226(9月7日現在)、約77%が労組からでした。達成、本当にありがとう。しっかりと目標を立てて闘えば、労組や市民、高校生らは応えてくれるのです。この10年余、ガイドライン反対、空港・港湾などの軍事使用反対県民署名、有事3法、9条改憲と続く署名運動で労組とは一定の信頼関係が築けたと思います。克服すべき課題も明らかになりました。
 本格改憲阻止闘争の到来を控え、“労組・労働者との団結の力で改憲と戦争を止めよう”の目標を掲げ、憲法連続講座をスタートさせること、11月2日の日比谷野音の「改憲・戦争と民営化・労組破壊にたち向かう全国労働者集会」に県推進委して参加することなど、今秋の闘いを拍手で確認しました。









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 9月19日(金)夜、文京区民センターで「帰ってきたぞ!共謀罪、葬り去れ!今度こそ、9.19共同行動総決起集会」がありました。破防法・組対法に反対する共同行動の主催で80名が参加しました。
 共謀罪は、ねばり強い反対運動の展開によって、何と13国会にわたって攻防が続いています。ここ2年は、「民主党案丸呑み詐欺」の激突となった2006年春の通常国会攻防以降、06年秋、07年春、07年秋、08年春と、法案審議を一切しないまま与党が継続審議扱いにしてきました。しかし、集会の基調報告で共同行動の石橋さんは「決して政府・与党は共謀罪制定を断念していない」「国家権力を甘く見てはいけない」、『警察学論集』6月号では「小休止」の時と総括しており、法務省は「死んだ振り作戦」で「瞬間解凍」の機会をうかがっていると警鐘を鳴らしました。衆院が解散すれば共謀罪は3度めの廃案となるのですが、共謀罪とサイバー関連ほかの法案を分離して「小さく生んで大きく育てる」手法や共同修正などの民主党籠絡も予想されるとのこと。「広範な反対運動、大衆運動の力が決定的、永久廃案をかちとる絶好のチャンスとして今秋決戦を全力で闘い抜こう!」と呼びかけました。

 連帯あいさつに立った弁護士の森川文人さんは、法政大弾圧で不当逮捕されている学生たちの接見をしてかけつけたそうで、これはまさに共謀罪の先取りだと指摘しました。大学のキャンパスに入って何かを考え相談し、表現しようとしたことで逮捕される。建造物不法侵入と言って、思想が裁かれる。取り調べと言っても脅しや家族を使った転向強要がされているとのことでした。無期停学処分を受けている法大生からもアピールがありました。立て看板・ビラまき規制に抗議しただけで2年半で88人逮捕、22人の起訴、現在20名の学生が獄に捕らわれているとのこと。「学生の自治」を踏みにじる大変な弾圧です。

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 この日の講演は2つ、「危機に立つ日本の人権―共謀罪・入管そして死刑」というテーマで寺内誠さん(アムネスティインターナショナル日本事務局長)と、「混迷する日本政治への視点」というテーマで山口正紀さんさん(人権と報道連絡会)からでした。寺内さんはG8サミットに向けて「対テロ」ということで警察は大規模な警備体制、入国管理体制をとったが、これは活動家への事前弾圧が狙いだった、それにメディアも活用されていたと指摘。そもそもメディアはエキセントリックな報道で犯罪をつくりだしてきているがG8サミット以降それが加速していると批判しました。山口さんはPKO協力法~周辺事態法~「改憲」策動など「戦争をする国」作りと、死刑執行再会~少年法~裁判員法など治安管理強化・重罰化の動きが連動していることを指摘、さらに改憲・派兵恒久法では自民党も民主党も同じであると警鐘しました。
 「対テロ」「共謀罪」は、人々の声・意見を圧殺し、自由にものが言えない社会をつくることなんだ、それはもう始まっていて、かなり進んでいる、と改めて感じました。

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 今日(9/14)午後1時30分から、防衛省正門前で「PAC3ミサイルの実射訓練をやめろ!」の抗議行動がありました。防衛省が9月15日の週から米国の演習場でPAC3の実験発射訓練をしようとしていることに対し、その中止を求めての行動です。主催は実行委員会で、核とミサイル防衛にNO!キャンペーンや関東を中心に各地でPAC3配備反対の行動を続けている団体らが呼びかけたものです。60名ほどがかけつけ、埼玉や千葉、浜松からアピール、大分からも中止を求める1220筆の署名が届きました。
 防衛省から出てきた防衛事務官に、多くの団体が、PAC3配備・実射訓練中止を求める防衛大臣や首相宛の要請書を提出、百万人署名運動も千葉県連絡会と関西連絡会から要請書を出しました。

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 今回すでに浜松基地(静岡県)に配備された機材がニューメキシコ州のホワイトサンズ射場に持ち込まれているとのことで、米軍の協力を得て標的の模擬ミサイルを2発のPAC3で迎撃する初めての実験が行われようとしています。これにかかる経費は全部でなんと約23億円とのこと!ばく大な税金がこんな形で消えてしまうなんて、許せません。 しかも、このPAC3システムは日本のミサイル防衛(MD)構想の一環で、このMD構想自身が「防衛」とは名ばかりの先制攻撃、集団的自衛権の行使、戦争行使そのものなのです。
 防衛省は「まず配備ありき」と、PAC3を入間(埼玉)、習志野(千葉)、武山(神奈川)、霞ヶ浦(茨城)、浜松(静岡)と自衛隊基地への配備を強行してきました。今後さらに、各務原(岐阜)、白山(三重)、饗庭野(滋賀)、さらには九州・北海道…と配備を計画しています。一発4億円とも5億円とも言われているPAC3ミサイルは三菱重工で作られているそうです。
 兵器産業をうるおし、戦争挑発そのものであるPAC3配備に全国から反対の声をあげていきましょう。
 この日の集会中に、防衛省正門から今風の若者2人が出てきたのでちょっとだけインタビューしてみたら、自衛官ではないが防衛省の職員でスポーツクラブの練習に来たとのことでした。PAC3問題については「新聞記事に載ったりすると、コピーされて回ってくるので知ってます」とのこと。一緒に考えていってね!






 





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