とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2008年08月

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 8月29日(金)午後3時から、東京都教育委員会がある都庁第2庁舎前に約220名が集まり、「日の丸・君が代」処分撤回を求めて抗議の声をあげました。
 都教委は、2003年10月に「10.23通達」を出し、翌年の卒・入学式での「君が代」不起立の教職員に対して不当な大量処分を強行しました。この前代未聞の暴挙に対し、その年の8月に抗議の都教委包囲デモが行われ、以降毎年8月に行われている都庁包囲アクションです。今年も、「被処分者の会」「被解雇者の会」「不採用者の会」「予防訴訟の会」「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」など被処分者が一同に会し、支援の人々と共に抗議の声をあげ団結を固めました。遠く三重県や滋賀県からも仲間がかけつけました。

 集会前のプレイベントは久しぶりのZAKIさんの歌でした。ZAKIさんは「ヘンな共謀罪」とか力の限り叫ぶ印象が強かったですが、この日は“愛の歌”といことで静かな曲が披露されました。

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 集会冒頭、都教委包囲ネットから見城さんが発言。見城さんは「この間、新たな攻撃がかけられている」として、3月に文科省が告示した新学習指導要領の反動性と、7月15日に都教委が発出した「分限事由に該当する可能性がある教職員に対する対応指針」の反動性について指摘し、力を合わせて闘っていこうと呼びかけました。

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 築地市場移転反対を闘う現地住民もかけつけ連帯のアピール、さらに根津さんを初め被処分者のリレーアピールが続きました。

 4時過ぎに、一同、都教委に直接の要請行動へ。30階の教育長・教育委員長、29階の指導部(ここは10.23通達を発令したところ)、28階の都立学校教育部(ここは職員会議での挙手による採択禁止通知を出したところ)、27階の人事部(「君が代」処分を決定したところ)と、それぞれへ要請書を持ったグループに分かれて要請に行きました。
 27階の人事部では、要請団を見るやいなやフロアへのとびらをシャットアウト。出てきた男性が「要請は教育情報課と決まっている。そちらへ行ってもらいたい」と、要請団を中へ入れようとしません。この5年間「教育情報課」に何度も要請書を出してきましたが、きちんと届いていないことがわかっています。「教育情報課は壁でしかない。伝えるのではなく、さえぎっている。担当部署が直接、要請書を受け取るべきだ!」と、人事部の官僚的対応を弾劾しました。このようなやりとりで1時間、オウム返しの人事部職員の対応に全員ストレスと怒りでいっぱいに。本当に都教委の体質はおかしい!他県では考えられないことです。

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 他の階も同様のようでした。
 その後、各階の要請団は教育情報課が用意した10階の会議室へ移動、そこで都教委の対応に抗議をしながら、今回は、それぞれの個人・団体がその場で要請書を読み上げて提出ました。

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 根津さんは「公開質問状」を渡しました。これに対し教育情報課の黒田課長は、「回答する、しないも含めて所管の判断をあおぐ」といつもの口調。これで後日「回答しない、というのが回答です」などと言ってきたら許さないぞ―!

 
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 外で待っていた人たちと合流して、再度怒りのシュプレヒコール。都教委は「君が代」処分を撤回しろ―

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 都教委は関係部署が直接、抗議要請を受けるべきです。そもそも「教育情報課」は、以前は、関係部署の“責任者を連れてきて”要請に応えさせていたそうなのです。石原都政になってから都教委は大変身!、教育情報課も変身?!なんて、絶対に許せません!!

















 

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 月刊で出している「百万人署名運動・全国通信」9月号が今日できあがりました。
 今号の特集は~「戦争の民営化」の実態~ということで、昨年5月から8ヶ月間イラクの基地建設現場で料理人として働いてきたというジャーナリストの安田純平さんにお話しを伺いました。そこで見えてきたものは、資本主義は資本家層が生き延びるために貧困と格差を生みだし、さらに、その貧困と格差を利用して兵士と戦場労働者を確保し、侵略戦争をやって生き延びようとしている、ということでした。
 ちなみに、先月号の特集は~派兵恒久法を暴く~で、経済界の「提言」から見えてくる正体、ということでまとめました。こちらも必見ですよ!
 
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 まだ、ご覧になっていない方は→ million@mqc.biglobe.ne.jp まで郵送先をご連絡ください。1部100円ですが、今回のみ宣伝紙として無料でお送りします。
 
 尚、「とめよう戦争への道!百万人署名運動」の賛同人になってくださった方には、毎月この全国通信をお送りしています。ぜひ賛同人になってくださーい!!
賛同金は1年間一口3000円(何口でも歓迎)です。
賛同金の振込先は→ 郵便振替口座番号 00150-1-410561  加入者名 百万人署名運動
 この運動は、この賛同金が唯一の財源ですので、ご協力をよろしくお願いいたします。


 今日は、できたてほやほやの全国通信を、全国各地の連絡会にさっそく発送です。

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 各地の賛同人の皆さんにはそれからまた個人発送となりますので、もうしばらくお待ちくださいね。

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 8月15日、午後から参加した労働者・市民のつどいのテーマは「『蟹工船』2008」。国益と排外に憲法は屈するのか―と1995年8月15日に戦後50年を問う8・15集会を開いてから今年で14回目となります。
 会場に向かうと、本当に驚くべきですが、100名近くもの私服刑事が会場前にたむろしていました。一瞬、「蟹工船」の作者・小林多喜二の時代と重なりました。今は、もう戦時下なんだ!!

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 会場にはいると、ロビーは人でごった返していて闘う仲間たちの熱気で溢れていました。イランの現状を紹介するコーナーもありました。

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 集会では、荻野富士夫さん(小樽商科大学教授)の「『蟹工船』から見えてくるもの」という講演がありました。荻野さんは、まんがや本の「蟹工船」を読んでのエッセーコンテストの審査委員をされた感想として、若者たちが80年前の現実を現在の自分たちの現実に引き寄せて読みとっていることへの驚きを語りました。
 そして、多喜二がこの本で書こうとしていたものが何であったのかを、多喜二の当時の言葉を丁寧に拾い上げて紹介してくれました。特に印象的だったのは、多喜二が資本主義について看破し、人道主義的憤怒を出発点に、それを超えなくてはならないと言っているところでした。「資本主義は未開地、植民地にどんな『無慈悲な』形態をとって侵入し、原始的な『搾取』を続け、官憲と軍隊を『門番』『見張番』『用心棒』にしながら、飽くことのない虐使をし、そして、如何に、資本主義化するか、ということ」「ただ単に軍隊内の身分的な虐使を描いただけでは、人道主義的な憤怒しか起こすことが出来ない。その背後にあって、軍隊自身を動かす、帝国主義の機構、帝国主義戦争の経済的な根拠、にふれることが出来ない。帝国軍隊―財閥―国際関係―労働者。」と。そして、その立場から「『憎くて、憎くて』たまらないものは資本家だ、という事を、ハッキリ、心の底からつかむことを知ろう!」、「『仲間の手』を、堅く手を握れ!」と訴えていることでした。若者に限らず、これはやっぱり、誰にとっても、今に続いていることでした。

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  数年前から、韓国民主労総の皆さんがこの集会に参加されるようになり国際連帯を深めています。今年も、ソウル地区本部のイジェヨン本部長らが参加されました。李明博(イミョンバク)政権打倒の100万人デモのビデオの後、イジョンエさんは「非正規労働者が路頭に放り出されて自分の命を担保に資本や政権と闘わなくてはならないこんなすさまじい現実がどこにあるでしょうか。我々は一つに固まらなくてはなりません。」と、労働者は団結してこそ生きられると訴えました。

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 そして、この民主労組ソウル地区本部と交流を深める動労千葉の田中委員長も「現在労働組合は資本家の手先になっている。しかし、現場の労働者と彼らの間に分岐ができたとき、闘いは高揚している。分岐をつくろう。革命情勢というのは、日常の中に社会の根本変革を求めるものがあるからだ。「賃上げ」「生きさせろ」を掲げゼネストをやりたい。一番困難な職場から仲間をつくることから始めよう。11月2日の労働者集会をぜひ成功させよう!」と訴えました。

 西川重則さんも、この集会にかけつけ、その日の靖国神社の報告や「靖国の今」について訴えました。さらに、松元ヒロさんのさわやかな笑いのコント、若者たちの元気な発言、また闘う教員、闘う弁護士、沖縄・辺野古からのアピールなど盛りだくさん。80年前の多喜二の闘いを引き継ごう!と団結を打ち固めました。







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 昨日まで「百万人署名運動全国通信」9月号(130号)作りで忙しく、ちょっと遅れましたが、8月15日に参加した2つの集会について報告します。
 一つは、日本教育会館8F大会議室で開かれた平和遺族会全国連絡会主催の「憲法を活かして平和を創ろう」8.15集会、もう一つは中野ZERO小ホールで開かれた労働者市民のつどい実行委主催の「国益と排外は憲法に屈するのか」8.15集会です。いずれも毎年開かれているもので、今年もそれぞれ会場を満杯にする人々が参加しました。
 午前中の平和遺族会の集会は、今年も代表の西川重則さんが基調報告に立ちました。西川さんは、“有事法制下の靖国参拝”とはどういうことかについて、映画「靖国 YASUKUNI」問題で有名になった稲田朋美衆議院議員らが発言しているような考え方、つまり「これからの戦死者のための靖国神社」として「安全保障」の視点から靖国神社を位置づけ、そういう立場から歴代の首相や閣僚・国会議員が靖国神社を参拝するのは当然であり、参拝を続行させ、定着させよという考え方だと指摘しました。そして、これは憲法9条、20条(政教分離の原則)を守る守らないは関係ないとするものであり、自民党の新憲法草案の考え方と一体であると批判しました。また、推進派は、憲法「改正」、防衛強化、教育と3つの領域に関して巨大な運動を展開しており、それらの内容を批判しぬくためにも学習が重要であること、特に、「靖国のいま」を考えるとき、アジアへの侵略加害の歴史を学ぶことが大切であると訴えられました。詳しくは9月号の全国通信にも載っていますのでご覧くださーい!

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 今年の記念講演は伊勢崎賢治さん(平和構築・紛争予防講座長)でした。伊勢崎さんは国際NGOスタッフとしてアフリカ各地で活動後、アフガニスタンなどでの武装解除を指揮されたとのこと。その経験を中心にスライドを交えて話されました。
 集会後、参加者は靖国神社方向にデモ出発。途中、爼橋(まないた)橋交差点、西神田交差点など各所各所で右翼が街宣車などを繰り出して妨害しましたが、こちらも負けずに大きなシュプレヒコールを挙げてデモをやりぬきました。

 
 *午後からの集会は次のブログで報告しますね。






 

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8・9ナガサキ行動に参加した長崎の賛同人Kさんからのお便りです。
 8月8日夕方、長崎で反戦反核労働者集会があり、私も参加しました。集会の前に、長崎の繁華街・浜町アーケードで街頭宣伝が行われました。夕方からの集会宣伝がメインでしたが、百万人署名運動の「9条改憲反対・派兵恒久法反対」署名も取り組まれました。署名は2時間で実に365筆が集まりました。8月9日の前日ということもあったのでしょうが、とにかく若い人が次々と署名する姿にびっくりしました。やはりここは、被爆地・長崎だということ、その反戦反核の思いが若い人にも受け継がれていることがよく分かります。

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 夕方からの集会には100名を越す人々が集まり、アメリカから来日した教育労働者のアーリーン・イノウエさんの講演がありました。日系アメリカ人としての彼女の生きざまや、イラク戦争のもとでのアメリカの教育現場、生徒への募兵の状況とそれとの闘いについて、深いお話を聞くことができました。もう一つの講演は、藤田祐幸さんの「迎撃ミサイル配備と日本の核武装」についてでした。百万人署名運動でも全国でPAC3やSM3などの迎撃ミサイル配備に反対していますが、この迎撃ミサイル配備が日本の核武装と一体の関係にあることが、よく分かるお話しでした。また、若い人を中心に次々と労働者が発言し、集会全体は大変な熱気がありました。

 翌日9日は、長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼早朝集会に参加し、その後の祈念式典会場へのデモにも参加しました。63年前もそうだったと思いますが、この日も大変に暑い日でした。その暑さを吹き飛ばすような元気さで若い青年労働者がデモ指揮をとり、平和公園の脇で福田首相を弾劾し、「核と核戦争を国際連帯の力でなくそう!」と訴えました。

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