とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2008年06月

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 動労千葉の訴えです―「G8(米・カナダ・英・独・仏・伊・ロシア・日)の首脳たちこそが新自由主義で生き延び、世界の労働者民衆に戦争と貧困を強制してきた張本人だ。 資本主義体制は腐り果てている!日本では年間の自殺者が10年連続で3万人を超えている。多くの労働者が、自殺か他殺かの選択肢しかない状態に追いつめられている。これが新自由主義が生み出した現実だ。
 労働者から希望を奪ったもう一つの責任は、政府や資本の手先になり下がった腐った労働組合の幹部たちにある。団結し闘うことの大切さ、労働者は社会を変える力を持っているということが伝わっていたら、秋葉原事件など起きてはいなかった。
 われわれは国鉄分割・民営化攻撃を労働者の団結の力で打ち破り、闘いを継続してきた。現場から闘う労働運動を再生させよう!動労千葉も新たな国鉄闘争に立ち上がる。
 世界で始まった労働者の大反乱は、資本主義体制に最後のとどめを刺す闘いへと発展しようとしている。職場でG8サミット弾劾!の怒りと闘う団結を組織し、新自由主義攻撃に断を下そう!」

そして、昨日(29日)、この呼びかけに応えて全国から約2000名の労働者市民が東京・代々木公園に集まり、息高く集会と渋谷デモをやり抜きました。

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動労千葉委員長の田中康宏さん
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 私たちも参加しました。公園から車道に出ようとするデモ隊に警察機動隊が襲いかかり、デモ中も不当な弾圧をくり返しましたが、それを押し返し、打ち破ってデモを貫徹しました。若者も、その親くらいの年代の労働者も、またおじいさんくらいの年代の人も一つになってがんばっていました。感動!デモ隊から湯気が立ち上っていましたよ。

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 でも、このデモで何と8名が不当逮捕されました。公安警察(私服刑事)はねらい打ち逮捕をしたのです。許せません!
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 若者がたくさん集まる渋谷、デモを見てこの若者たちは何を感じたでしょうか。考えるきっかけになって欲しいと願います。
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 明日のサミット粉砕!渋谷集会・デモを呼びかけている「6.29集会実行員会」から、怒りの声明が届きました。
―6・29デモ不許可を弾劾する !―
(1) 6月27日、東京都公安委員会は、「戦争―失業、貧困、民営化にたち向かう労働者の国際的団結を!サミット粉砕6・29全国労働者総決起集会(13:00 代々木公園B地区野外ステージ)の主催団体である6・29集会実行委員会が申請した、渋谷駅前を通るデモコースを不許可とするサミット弾圧を強行した。
 私たち実行委員会は、この断じて許せない暴挙を怒りに変え、権力の弾圧を打ち破って渋谷デモを貫徹することを明らかにする。
 私たちが申請した渋谷駅前を通るデモコースは、多くの団体が日常的に行っている一般的なコースである。このデモコースを「混乱が予想される」という一点で「不許可」にしたのだ。労働者のデモの権利を規制し奪うことは許されない。

(2) 東京都公安委員会は、なぜ今回ここまで異常なデモ規制をかけてきたのか。
新自由主義のもとでの貧困と格差、民営化と非正規雇用への怒り、食糧高騰、石油高騰への労働者の怒りが、全世界で日本で、広範に沸き起こっている。それが、こうした新自由主義を推進する首脳どもの集まる洞爺湖サミットへの怒りとなって爆発しようとしている。洞爺湖サミットは全世界の労働者、さらには農民や漁民の怨嗟の的になっている。
 だからこそ警視庁は、法政大学の38人逮捕に見られるようなサミット弾圧を繰り返し、さらに今回のように、通常認めてきたデモさえも禁止しているのだ。日本は、表向きの民主主義の裏側で、あからさまに警察国家化している。だがここに示されているのは、労働者の怒り、決起への資本家・国家権力の恐怖である。

 私たちは呼びかける。
 格差と貧困に怒りを燃やす青年労働者の皆さん! 首切りと低賃金、非正規雇用化に怒りを燃やす全ての労働者のみなさん! 就職難に怒りを燃やす学生の皆さん! さらには農民、漁民の皆さん! 今こそ団結しよう! 6・29全国労働者総決起集会に集まり、ともに怒りのデモをかちとろう!

2008年6月27日

6・29集会実行委員会
(連絡先:動労千葉 tel.043-222-7207)

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◆東京の主要駅は警備の警察官がウロウロしています。「テロ対策」というのですが、何をそんなに恐れているのでしょうか。賃下げ、首切り、医療費値上げ、石油値上げ、理不尽な生活破壊に対する民衆の怒りが韓国のように爆発することを恐れているのです。
 戦争・貧困の真の元凶は帝国主義だ、その主要国首脳会議(G8サミット)の欺瞞を暴き、こんな強盗どもの言いなりにもうならないぞ!自分たちの力で未来を切り開くぞ!と怒りに満ちた労働者・学生のデモ。それと今の社会への怒りに満ちた多くの人々が触れ合うのに恐怖しているのです。だから、最も人通りの多い渋谷駅前を通るデモコースを不許可としたのです。言論弾圧、思想信条の自由の圧殺、表現の自由への大弾圧です。
 皆さん、明日は何としても、渋谷へ行ってみましょう!そして、代々木公園から渋谷駅までを人波で埋め尽くしてしまおうではありませんか。サミット弾圧をはね返し、こんな社会を変えるため、一緒に行動しましょう!

◆集会デモのご案内
 【名称】 こんな社会は変えよう!G8サミット粉砕!
       全国労働者総決起集会  
 【とき】  6月29日 (日) 午後1時~集会、午後3時半~デモ
【ところ】 東京・代々木公園(B地区野外ステージ)
       JR/原宿駅  東京メトロ千代田線明治神宮前駅
       徒歩5~8分 NHKホール裏手広場
 【よびかけ】  国鉄千葉動力車労働組合
 .【主催】   6・29集会実行委員会
  <事務局連絡先>国鉄千葉動力車労働組合
    千葉市中央区要町2-8 DC会館  
    TEL.043-222-7207 FAX.043-224-7197









昨年5月に安倍前首相が無理やり立ち上げた「安保法制墾」(「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」)、福田首相になって一度も開かれていなかったそうですが、昨日(24日)福田首相に報告書が提出されました(要旨を下記に掲載)。その内容は、憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認するよう政府に求めているとのこと、許せません!

 自民党政権は、これまでの憲法9条解釈改憲では現実の戦争・戦闘行動に自衛隊が本格的に参加できないから、憲法そのものを変えてしまおうと今必死だけれど、それでも時間的に間に合わない、「集団自衛権行使は合憲」とすればその水路で自衛隊をいくらでも動かせる、と安倍さんらは考えたのでしょう。でも「美しい国」論がぶざまに破産し、続く福田政権も息絶え絶え。今回とりあえず棚上げのようですが、油断は禁物です。
 憲法審査会の始動、派兵恒久法策動、PKO(国連平和維持活動)協力法の改正検討!?、と政財界は必死です。私たちは、「自衛権」とか「国際貢献」とか「安全保障」とか「国益」とかの言葉に惑わされず、あの人たちはなぜそんなに必死なのか?ということをよく考えることが重要だと思います。そして、誰のための利益なの?と。
 今、「蟹工船」が若い人たちによく読まれているそうですが、あの蟹缶詰を作っていた奴隷船を周囲で「守って」いたのは、「日本帝国軍艦」でした。うーーん、昔も今も「帝国主義」って本質は同じなんですね。

 
―参考のために―

●安保法制懇報告要旨

 【憲法9条への基本認識】

 これまでの政府解釈の踏襲では今日の安全保障環境で生起する重要問題への対処は困難。現行解釈に固執することは法的に合理的でない解釈の連鎖を生み出しかねず、国際的に適切と考えられる新しい解釈を採用することが必要。

 【4類型に関する提言】

 〈公海における米艦防護〉これまでの憲法解釈、現行法の規定では自衛隊は極めて例外的にしか米艦を防護できない。集団的自衛権の行使を認める必要がある。

 〈米国に向かう弾道ミサイル迎撃〉弾道ミサイルを打ち落とさないことは日米同盟を根幹から揺るがす。絶対に避けるべきだ。集団的自衛権の行使に頼らざるを得ない。

 〈国際平和活動での駆けつけ警護〉国際的平和活動は憲法9条で禁止されないと整理し、認めるべきだ。

 〈国際平和活動に参加する他国の後方支援〉憲法上の評価を問う「他国の武力行使と一体化」論をやめ、政策的妥当性の問題として決定すべきだ。


●上記の中の「憲法9条へのこれまでの政府見解」として、2000年の防衛白書から抜粋してみました。(私たちとしては異議がありますが…、とりあえず紹介します。)

<憲法第9条の趣旨についての政府見解>

(1) 保持し得る自衛力

 我が国が憲法上保持し得る自衛力は、自衛のための必要最小限度のものでなければならない。
 自衛のための必要最小限度の実力の具体的な限度は、その時々の国際情勢、軍事技術の水準その他の諸条件により変わり得る相対的な面を有するが、憲法第9条第2項で保持が禁止されている「戦力」に当たるか否かは、我が国が保持する全体の実力についての問題である。自衛隊の保有する個々の兵器については、これを保有することにより、我が国の保持する実力の全体がこの限度を超えることとなるか否かによって、その保有の可否が決められる。
 しかしながら、個々の兵器のうちでも、性能上専ら相手国の国土の壊滅的破壊のためにのみ用いられる、いわゆる攻撃的兵器を保有することは、これにより直ちに自衛のための必要最小限度の範囲を超えることとなるため、いかなる場合にも許されない。したがって、例えば、ICBM(Intercontinental Ballistic Missile:大陸間弾道ミサイル)、長距離戦略爆撃機、あるいは攻撃型空母を自衛隊が保有することは許されない。

(2) 自衛権発動の要件

 自衛権の発動は、いわゆる自衛権発動の三要件、すなわち、
  我が国に対する急迫不正の侵害があること
  この場合にこれを排除するために他に適当な手段がないこと
  必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと
の三つに該当する場合に限られる。

(3) 自衛権を行使できる地理的範囲

 我が国が自衛権の行使として我が国を防衛するため必要最小限度の実力を行使できる地理的範囲は、必ずしも我が国の領土、領海、領空に限られないが、それが具体的にどこまで及ぶかは個々の状況に応じて異なるので、一概には言えない。
 しかしながら、武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するいわゆる海外派兵は、一般に自衛のための必要最小限度を超えるものであって、憲法上許されないと考えている。

(4) 集団的自衛権

 国際法上、国家は、集団的自衛権、すなわち、自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する権利を有しているとされている。我が国が、国際法上、このような集団的自衛権を有していることは、主権国家である以上当然である。しかしながら、憲法第9条の下において許容されている自衛権の行使は、我が国を防衛するため必要最小限度の範囲にとどまるべきものであり、他国に加えられた武力攻撃を実力をもって阻止することを内容とする集団的自衛権の行使は、これを超えるものであって、憲法上許されないと考えている。

(5) 交戦権

 憲法第9条第2項は、「国の交戦権は、これを認めない」と規定しているが、ここでいう交戦権とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦国が国際法上有する種々の権利の総称であって、相手国兵力の殺傷及び破壊、相手国の領土の占領などの権能を含むものである。
 他方、我が国は、自衛権の行使に当たっては、我が国を防衛するため必要最小限度の実力を行使することは当然のことと認められており、その行使は、交戦権の行使とは別のものである。









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 三多摩連絡会の賛同人Iさんからの報告です。
 6月15日(日)東京・新宿農協会館において、全国から120名の結集で『6・15のつどい 「君が代」解雇は止めた!みんなで話そう これからを』が開催されました。集会は2部構成で、第1部として「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」の総会<総括と会計報告>、第2部としてフリーディスカッションが行われました。フリーディスカッションでは、運動に携わったいろいろな人々がそれぞれの思いを率直に発言して、今後の方向性を検討するための示唆に富む内容となりました。根津さん「今年の3月31日は本当に嬉しかった。これは、大勢の人たちが動いてくれたおかげです」。河原井さん「みんなつながっていこう、さらにどういうつながりができるか一人一人考えていこう」。根津さんの同僚「職場ではいろんなことをやった、根津さんと一緒に校長たちとも闘った。根津さんに大きな勇気をもらった」。米山さん「根津さんを解雇させてはならない!と、処分覚悟で闘った」。

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 私の感想です。まず、解雇攻撃を実力で阻止したというたたかいの勝利性です。その力は、何より最先頭で牽引した当該の職場・現場実力闘争(都庁も現場)でした。さらに、そうしたたたかいをとおして、職場・産別での団結を再確立し、労働者の決起を勝ち取ったということです。この点に私たちは、汲めども尽きない教訓を得ることができます。
 次に、当該のたたかいを支援する国内外の連帯行動です。特に顕著だった行動は、アーリーン・イノウエさんら米国の教育労働者が、自らはイラク・アフガン反戦闘争を職場で貫徹しながら、日本の教育労働者のたたかいに対する国際連帯を示したことです。さらに、カナダ、フランスなどでも、連帯行動(領事館への抗議行動や教員組合の支援決議など)が取り組まれました。
 また、根津さん・河原井さんのたたかいと連帯するために、多くの教職員労働者、特に青年労働者の決起が勝ち取られているということは重要です。
 今後のたたかいですが、今回の勝利で「君が代」解雇の危機が霧散したわけでは決してなく、攻勢的に「処分撤回」を求めてたたかいを強化していかなければなりません。都教委の10.23通達を撤回させましょう。そのためには、職場の団結強化・不起立闘争の拡大が不可欠です。根津さん・河原井さん、闘う教職員と連帯して、2009年卒・入学式における「君が代」処分・解雇阻止に向けて、たたかいをさらに発展させ広げていきましょう!





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 岐阜連絡会からのお便りです。
 昨日14日(土)、JR岐阜駅前で、新しい署名用紙を使って、街頭署名活動をやりました。マイク演説が1名、ビラまき2名、署名集め4名、合計で7名でやりました。午後1時半~3時までの1時間半で、約70筆でした。

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 先日の全国代表者会議で、「10メートル先から、何の署名をやっているのか、分かるような工夫をしよう」というような意見が出されていましたが、そのへんのことや、署名をしてもらった人にはビラや賛同人依頼のリーフレットを手渡すことなど、運動の輪が拡がっていくような工夫を、追求していきたいと思っています。

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*事務局から
 写真を見る限り、電車の乗り降りのある時以外はそれほど人通りが多いようには見受けられませんが、1時間半で70名の方が署名をしてくださったとはスゴイですね。人通りがひっきりなしの東京でもなかなか難しいくらいです。

 このブログを見てくださった皆さんは、街頭で署名をされたことがありますか?いろんな署名があるので、少し警戒してしまいますよね。でも、百万の署名は、一生懸命内容を訴え、チラシにも書いて配っていますので、ぜひ一緒に考えてくださいね!
 











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