とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2007年12月

 文科省は検定意見を撤回しろー!!!
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 12月26日(水)文科省教科用図書検定調査審議会は訂正申請をした6社8点の審議結果を公表した。その内容は、翌朝の朝日・毎日・読売各紙1面に記されているよう、「軍の関与」復活、しかし「軍が強制」認めず、だった。3月検定結果の教科書の記述があまりにもひどかったので、今回それよりはよくなっているが、しかし、根本的なところでは全く変わっていない。私たちが9月25日に文科省へ撤回申し入れに行ったときにも、応対にでた教科書科の係長は「軍の命令」がすべてにあったとは言えないが、軍の関与があったことは認めています。と言っていたのだ。その時と何ら変わっていないではないか!こんなのは認められなーい!

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 翌27日の沖縄戦首都圏の会らが呼びかけた国会院内集会での教科書執筆者の報告を聞いてその実体がはっきりした。やはり、文科省の検定意見が撤回されていないから沖縄県民の真実の声を教科書に記載できないのだ。9.29沖縄県民大会後、各教科書会社は「集団自決」に関する部分の訂正申請を出した。しかし、再検定においても、教科書調査官が教科書会社の役員を呼んで、教科書検定審議会・日本史小委員会の基本的とらえ方―「集団自決」について①軍からの直接命令があったと記されたものはない②さまざまな背景・要因があったことを記せ(要旨)―を示し、不当な再修正をせまっていたのだ。具体的な例の一つとして、東京書籍の本文ではなく囲み欄の「軍から命令が出たとの知らせがあり、いよいよ手榴弾による自決が始まりました。…」という「集団自決」体験者の証言内容が取り下げられてしまった。
 この根底にあるものは問題の検定意見―「集団自決」への日本軍の命令があったとは断定できないので、そのようなとらえかたになるような表現はさけるべき(要旨)、軍による命令・強制・誘導の否定―だ。

 27日夜、沖縄では「6・9沖縄戦の歴史歪曲を許さない!県民大会」実行委員会が沖縄県庁前広場で緊急集会を開き、約700人が参加して「軍強制」の記述復活と検定意見撤回を求めました。また28日に開かれた「9・29沖縄県民大会実行委員会」も実行委は解散せず、来年1月に文科省に対して「日本軍による住民への強制」を示す記述の回復や、検定意見撤回などを求める要請行動をすることを決めました。
 9.29沖縄県民大会を実現した沖縄県民と思いを一つにし、2008年、何としても検定意見撤回を実現しましょう!
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12月25日、文科省前で抗議する「沖縄戦教科書検定意見の撤回を求める市民の会」に人たち

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 12月22日(土)に、東京北区・北とぴあ(さくらホール)で「立たないとクビッ!?改悪教育基本法の実働化をとめよう!12・22全国集会」が開かれました。4年前、教基法の改悪に反対する全国闘争を呼びかけた4人(大内裕和さん・小森陽一さん・高橋哲哉さん・三宅晶子さん)が、「日の丸・君が代」被処分者のたたかい支援と、改悪教基法とのたたかいを全国に呼びかけたのです。広々とした大きな会場でしたが850人も参加し、大盛況でした。
 集会冒頭に、9.29沖縄県民大会成功に向けてたたかいぬいた沖縄県高教組書記長の福元さんからのアピールがありました。3月30日に文科省の検定結果が発表されてから、これは大変だと組合で学習会や抗議集会を持ったこと、県民に広く知らせていこうとその一環として議会での意見書採択をめざしたこと、そのために各市町村議会を回り一生懸命検定内容を説明したことなどを聞き、こういうたたかいがあって初めて沖縄の41全市町村での撤回要請意見書が実現したのだなあと頭が下がる思いでした。マスコミも新たな証言など全力で報道しました。子どもたちは新聞報道で知ったことや立ち上がる教師・大人の姿を見て考え、県民大会に参加していったのです。「相手が国だからこそ、間違っていることには私たち一人一人が声をあげ、行動し、その暴走をとめること、これが大事だと思う。」福元さんが最後に言った言葉が心に残りました。

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 たたかいの報告は、京都・埼玉・大阪・北海道、そして東京各地と続きました。そして、根津さん・河原井さんが登壇。根津さんは「3ヶ月後に、立たないとクビにされそうな根津公子です。」と自己紹介しました。そして、最後に「不起立をゼロにしないたたかいが必要、3ヶ月後、みんなで不起立・不伴奏をしましょう!」と呼びかけました。河原井さんも「改悪教基法の実働化を許さない、君が代解雇を阻止する、この力は、大同団結、共闘の輪を広げていくことだ。」と共闘を呼びかけました。また、根津さんの教え子Tさんは「根津先生は常に私たちに、自分の頭で考えて自分が正しいと思ったことをやりなさい、と言っていた。今の教育に必要な先生です。来年の3月で解雇させてはならない!」と訴えました。「希望は生徒」の根津さんが目を細めて幸せそうでした。

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4人の呼びかけ人のお話しは、さすがそれぞれいいことを言うなあと感心しました。最後に大内裕和さんが発言に立ちました。「改悪教基法を、日本国憲法と子どもの権利条約の活用によって実働化させない事は、運動の力があればいくらでも可能です!」「生存ギリギリの状況で生活する若者が、生きさせろ!と声をあげ始めた。彼らは、格差と貧困が労働者の自己責任ではなく、政府・財界など支配層によって意図的に作りだされたものであることを明らかにした」「教基法改悪反対闘争は、運動の力によって憲法改悪のスケジュールを送らせ政府を追い込んだ。その闘争を牽引してきたのが『日の丸・君が代』強制に反対してきた現場教職員です。彼らを見捨てることは絶対にしてはなりません!」「問われているのは労働組合の根本です。労働者が自分の信念に従って行動した結果解雇されることに反対できない労働組合は、その役割を放棄していると言われても仕方がないでしょう!」 大内節は健在だったあ!!

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 「対テロ給油新法」は戦争法です。アフガニスタン・イラク侵略戦争の継続に協力するものです。絶対に認められません。廃案以外にありえません。
 給油新法を通すための国会の大幅再延長は、福田内閣の危機を如実に示しています。さらに、年金「公約」問題での開き直りによって内閣支持率が大幅に下がりました。しかし福田内閣は、支配階層の利益代表である以上、改憲と戦争に向かって突進し、労働者民衆に対して犠牲を集中する攻撃を強める以外にないのです。給油新法阻止へ、断固として闘いましょう。
 ①1月10日(木)に国会闘争を闘います。ビラ(B5サイズ)をアップしました。
  →http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/bira.htm
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 ②福私たちも越年で闘っていきましょう。厳寒期ですが、街頭ビラまき・署名・アピール活動を展開しましょう。国会は実際に年内ギリギリまで行われると思います。年明けは1月7日から実質的な審議開始です。今のところ、民主党など野党は10日に委員会否決、11日に参院本会議否決の日程だと言われています。7日~14日の山場過程に街頭に出て訴えましょう(マスコミにも連絡して!)。




 以下、神奈川・相模原からのリポートです。
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 昨日(12月19日)、米陸軍第一軍団司令部発足式が地元住民、労働者の反対を踏みにじって強行されました。これに対して百万人署名運動湘北連絡会や婦民全国協・相模原支部、神奈川労組交流センターの湘北ブロックの仲間は、県央共闘や平和運動センターの人たちとともに、キャンプ座間での抗議行動を行いました。
 この発足式には、地元県下の首長はみな出席拒否!これも反対の声の大きさを表しています。
 午後3時からの発足式は反対行動が予想されるとして、急遽屋外会場(ヘリポートの予定だった)を変更し、キャンプ座間内の体育館に場所を移して開催されました。
 私たちは、午後1時すぎからキャンプ座間ゲート前で会場に入ろうとする車両や人員に抗議行動を行い、午後3時前には、式典が強行される体育館の見える場所(公園)に移動して、フェンス越しに集会中完全に音が聞こえる場所で抗議のシュプレヒコールをあげ続けました。
 集会で、西村綾子相模原市議(婦民全国協・代表)は、「先日、私たちは今日に先立って、発足式を中止するように申し入れたが、本日強行された。しかしこれからがたたかいの始まり!先日の全駐労のストライキ支援にもかけつけたが、基地の中でたたかう労働者がおり、また外で闘う労働者や私たち市民がいる!必ず基地を撤去させたたかっていこう!」訴えました。さらに「相模原に副市長制が導入されたが、その一人がなんと、東大出身40歳の官僚出身、前任地が防衛省という。完全に軍都を意識しての人事であり、議会でも断固抗議していく」と発言しました。
 基地の街から反戦の街へ!労働者民衆の力を合わせてがんばっていきます。




 14日、政府・与党は国会の大幅再延長を強行しました。「給油新法」をなにがなんでも通すためです。その前日(13日)、午前10時~午後3時の5時間、国会前で「給油新法」の制定に反対する抗議行動を約80名の参加で行いました。警察が「ゼッケンを着けるな」「横断幕を出すな」「拡声器の音を下げろ」「楽器を使うな」などの不当な妨害・弾圧をしてきましたが、きっぱりと拒否して闘い続けました。また、「給油新法」に反対する約4000の緊急署名を提出しました。
 昼休み抗議集会を終えてこの日の呼びかけ団体と協議し、政府が1月15日まで会期を再延長してくるならば、1月10日(木)に再度国会前に集まって行動すること、それまで越年して職場・学園・地域から反撃を組織していくことを確認しました。

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国会見学の小学生も圧倒的注目


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 この日、緊急に集めた「給油新法制定反対」請願署名3,993筆を参議院議長宛に提出しました。集まった署名を3つの束にして、参議院の外交防衛委員会の委員長(北澤俊美議員・民主)と、5人の理事(民主3・自民2)のうち、民主党の浅尾慶一郎議員(神奈川)・犬塚直史議員(長崎)・藤田幸久議員(茨城)の議員室を訪ね紹介議員の依頼をしました。3議員事務所とも快く引き受けてくれました。私たちは給油新法の廃案と、併せて国連要請の下での派兵にも絶対反対を訴えました。

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