とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2007年10月

 
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10月28日(日)、自衛隊の観閲式が埼玉県の朝霞駐屯地で行われました。観閲式は「米軍と一緒に反テロ戦争に参加せよ」と隊員の戦意高揚、内外への軍事力誇示を目的とする軍事パレードです。これに対し当日、自衛隊の海外派兵反対、パトリオットミサイル(PAC3)配備・基地機能強化反対を訴え、会場の朝霞駐屯地に向かって埼玉・朝霞側と東京・練馬側から、二つの抗議デモがたたかわれました。

 陸上自衛隊の観閲式は3年に一度行われていますが、今年の観閲式は当初は安倍政権下で、防衛庁を省に昇格させ海外派兵を自衛隊の本来任務にした中で準備されてきたものです。安倍前首相は、集団的自衛権の見直し、PAC3の全国の基地への配備など、9条改憲・自衛隊の本格的軍隊化策動の強めてきましたが、参議院選挙で大敗し、テロ特措法の延長問題もからんで、みじめな退陣。しかし、その後の福田政権も新テロ特措法を成立をめざし戦争政治を押し進めています。
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 11.1のテロ特措法期限切れを前に、守屋前防衛事務次官疑惑問題で防衛省内はグラグラ、新テロ特措法(補給新法)も今臨時国会での制定はますます危ぶまれています。しかし、国会内の自公対民主の政争で問題は解決されず、労働者市民の反戦の行動こそ重要です。
 「テロ特措法もPAC3もいらない!やめろ!自衛隊観閲式10.28朝霞行動実行委員会」(連絡先:市民じゃ~なる、東水労)は、埼玉県・東武東上線朝霞駅前で集会をした後、約80名で午前11時からの式典にあわせて朝霞基地へ向けてデモに出発しました。自衛官にも共にたたかおうと呼びかけました。途中、右翼の妨害がありましたが、それをはねのけて抗議行動をやりきりました。

 オープンスペース街の日誌から転載します。

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 28日長崎県大村市で、自衛隊の軍事パレードがありました。自衛隊創立記念日の一貫として行ったものですが、本当に見てびっくりです。
 銃をもった自衛隊の行進、中には、対ゲリラ用に覆面をした部隊もあります。そしてミサイルを引く軍用車や、戦車まで街中に繰り出して行進したのです。

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 ここまで来ています!
 なお、長崎の地区労が抗議集会を開催し、200人くらいの労働者が集まって、弾劾のデモに立ちました。
http://swunion.web.fc2.com/yd2007.10.14.html


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 10月20日、21日と、「百万人署名運動」は全国各地で「新テロ特措法反対!」の街頭宣伝・集会・デモに立ちました。現在のテロ特措法の延長を断念した政府は、17日に新テロ特措法(補給支援特措法)を閣議決定、直後の街頭宣伝でした。東京では、新宿駅の東南口で新しいノボリ旗を立ててビラまき・署名活動をしました。

 この日は、午後2時から「9条改憲を許さない秋季共同行動実行委員会」のデモもあり、私たちはこれにも参加しました。60年安保全学連だった人たちを中心に200人弱で「9条改憲阻止!」の真っ赤なノボリ旗を林立させ新宿の街をデモしました。そしてそのあと参加者は新宿駅へ向かい、新宿駅西口・東口などでビラまきアピール活動を開始。百万人署名運動は若者が多く通る「東南口」へ向かいました。
 
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 「東南口」は本当にひっきりなしに若者が通るところでしたが、ビラを受け取る若者はなかなかいませんでした。だからこそ、もっとアピールしていかなければ、ということですよね。それでも1時間半くらいで120筆の署名が集まりました。ビラは500枚撒きました(参加者25人)。高校生が署名をし「学校で社会科の先生が話してくれた」と言っていました。また「民主党もいいとは思いません」と言う若者や、「日本の国は本当におかしい」とはっきり言う若者もいました。
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 この日新宿でデモと街宣を行った「共同行動実行委」の中心は、今年の6月15日に日比谷野音で「6・15集会」を開いた「9条改憲阻止の会」の人たちです。こちらのビラは、裏に「赤紙」(アジア・太平洋戦争のとき使われた「招集令状」)が刷り込まれていて、くすんだピンク色の紙のせいか、受け取りは良かったようです。この東京の10・20新宿行動と連携する形で、京都で翌日に10・21円山野音集会・デモが行われました。関西の百万の仲間たちもこの行動に参加したとのこと。参加者1050人で大盛況だったそうです。

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 テロ特措法、イラク特措法、という形で、自衛隊の戦地への派兵がなし崩し的に行われています。どんなに政府が「油だけをあげているんだよ」「水だけをあげているんだよ」と言っても、それ自身大きな戦争の一部であることは子どもでもわかります。そして問題はその戦争が「対テロ戦争」という名の侵略戦争だ、ということです。毎日、毎日、アフガンの民衆、イラクの民衆が米兵に殺されている。生活が破壊されている。恐怖の淵に追い込まれている。そういう事態を作り出したのは戦争を開始したアメリカ帝国主義です。これを支えているのが日本だということです。アメリカ国内でも大きな反戦闘争がまき起こっています。日本の自衛隊を引き戻させるのは私たち日本の労働者市民の責任。みんなでこの問題を考えましょう。
 

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岐阜連絡会からの報告です。
 10月14日に 東海3県の百万人署名運動・連絡会で、小牧基地(航空自衛隊、隊員1700人)への申し入れ、官舎でのアピール活動を行いました。
 小牧の航空自衛隊は現在13次隊がイラクに行っていますが、午後2時から正門前で、直ちに戻ってくるよう、また、小牧基地指令としても、無責任な内閣の言いなりにならずに、直ちに引き返すよう、首相や防衛大臣に上申するように、という趣旨の申し入れ文を読みあげ、手渡しました。
 その後、近くの官舎へ移動し、自衛隊内からも反対の声をあげよう、というアピールをおこないました。隊員本人は、なかなか声をあげることは難しいようですが、窓から顔を出してこちらの訴えを聞いている家族の方がいましたし、子どもたちが寄ってきたので、チラシを手渡しました。
シール投票をやる場面でも、「自分は自衛官だが、9条改憲には反対だ」という人に出会うことがあります。自衛隊へのアピールを今後も続けていきましょう。

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        イラク完全撤退とイラク占領軍の輸送拒否の申し入れ

防 衛 大 臣    石波 茂 殿
第1輸送航空隊司令 
 兼 小牧基地司令 浮須一郎 殿

 「テロとの戦い」はまやかしです。石油や天然ガスを奪うためのアメリカが始めた侵略戦争です。米ブッシュ政権はその残虐な戦争を強行し、小泉ー安倍政権は自衛隊を出すことでこの戦争に協力し参加してきたのです。本日の新聞では「ブッシュ政権のイラク政策を『壊滅的な失敗』と糾弾、『米国は疑いなく終わりが見えない悪夢の中にいる』と厳しく批判」した元イラク駐留米司令官自の報道(10月14日中日新聞朝刊、読売新聞朝刊)がありました。
 いまや誰の目にも、このイラク侵略戦争は誤りであることがはっきりしてきました。私達の国益のために「テロ特措法」の名の下に米軍のイラクやアフガニスタンへの侵略戦争の一端を自衛隊がになってきました。貴航空自衛隊がクウェートからイラクのバクダードへ運ぶ兵士や武器によって、罪もないイラク市民の血が流されています。
 インド洋での海上自衛隊補給艦が761回で48万キロリットルの艦船用燃料をイラク侵略戦争に従事する空母「キティホーク」、イージス艦「ポール・ハミルトン」などの米艦船を中心にした給油活動の違法性が明らかになってきています。
 タリバーン政権下では厳しく取り締まりが行われた「アヘン栽培」も米国が始めた「テロとの戦い」に支援されたカルザイ政権下ではこの「アヘン栽培」は世界の生産量の80%を占めるほどになっています。貴自衛隊は世界の人々に麻薬の危険に曝す活動の一翼をになっているのです。
 アメリカのイラク攻撃・占領により3千人を越える米兵が死亡し、65万人ともいわれる(ランセット報告)イラクの人々の命が奪われています。イラクでは、戦況が泥沼化するなか、軍隊を撤退させる国が増えています。アメリカの上下両院議会もイラク撤退決議を可決しています。ブッシュ大統領の支持率は30%以下にまで落ち込んでいます。
 私達の国益のためにイラク・アフガニスタンをはじめとする人々の血が流されることは有ってはなりません。
 日本国憲法によって、私達は60年間、他国の民衆を一人も殺すことはありませんでした。先達の絶え間ない平和への努力を無にする岐路に私達日本の国民が立たされているように思われます。
 貴航空自衛隊はじめとする防衛省の皆さんにイラクでの占領軍を支援する如何なる人員、物資を運搬することを拒否されるよう、そして隊員の皆さんの生命が危険に脅かされる如何なる作戦にも参加されないよう申し入れいたします。

   2007年10月14日

       とめよう戦争への道!百万人署名運動岐阜連絡会 



「集会デモのご案内」を更新しました。
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掲載希望はメールで事務局まで。
million@mqc.biglobe.ne.jp


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