とめよう戦争への道!百万人署名運動

署名運動をとおして、改憲・戦争への道を許さない闘いを全国的に広げていきます。

2007年09月

―兵庫県連絡会からのお便りです―
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 「憲法改『正』を、内閣の第一の政策とする」と言っていた安倍政権は、憲法改悪、年金・福祉・雇用を破壊し、「美しい国=戦争ができる国」をすすめようとしたことに、労働者・市民の激しい怒りをうけ「打倒」されました。
 しかし、代わって登場した福田政権も、その道をなんら変えていません。憲法について問われた福田首相(総裁候補当時)、「改憲は、イエスでありノ-である」(民意の激しさに、様子をみながらやる、ということ)と、改憲に変わりがないと発言しました。
 集会は、こういう動きに、「ぜったいにとめよう憲法改悪、9条変えるな!百万人署名運動を強めよう」という趣旨。賛同人の方々で、これまで集会等に来られたことがなかった人たち、新しい賛同人、HPや新聞の案内を見てきた人など新しい仲間を増やし、2年目の署名運動をスタ-トさせました。
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 憲法調査会や委員会のある日は毎日、国会を傍聴しつづけ、「憲法改悪」のねらいを注視しつづけてきた西川重則さんが、「アジアとつながる日本-憲法・靖国・教育-」として講演。西川さんは「国家にとって靖国は『戦死者を英霊とする』必須のもの。それなくて戦争はできない。そして憲法改『正』の根本は9条2項。2項を『戦力を保持する』と変えることに最大の眼目がある。これを変えさせない大きなたたかいが、いま」と話しました。
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 劇団水曜日による構成劇『海をこえてつながる私たち』―。朝鮮高校の女生徒に「あんたら!朝鮮へ帰れ!ウチは朝鮮が嫌いなんや!」という日本人女性の言葉。それを出演者と会場でいっしょに考えました。役を演じた女性「何回やっても、一幕目がつらい…」と。
 アンケ-トでは「西川さんのお話、劇ともに薄っぺらなイデオロギ-でなく、事実を重ね考えさせられ、よかった」「判りやすく、何か行動しなければ思った」という感想がほとんどでした。署名は、全国約22万筆、この日、兵庫は1万筆を突破しました。次は2万、3万を目標に。

 
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本日(9/25)、沖縄戦「集団自決」への「軍の命令・強制削除」検定撤回を求めて文科省に行って来ました。たび重なる沖縄からの要請に居直りを続ける文部科学省、本当に許せません。「文科省は沖縄県民の声を聞け!」という横断幕を広げて文科省に向かいました。

 対応したのは、教科書課の検定調査第一係長の冨森さん、まだ若い女性でした。呼びかけ人の岩井健作さんが申入書を力強く読み冨森さんに渡しました。続いて検定撤回署名327筆を署名筆頭人の上江田千代さんが提出しました。その後、事務局長の西川重則さんが意見表明に立ち、国会傍聴の際の検定権者であるはずの伊吹文科大臣の発言を糾し、誤った検定意見に関しては文科大臣がその責任において発言すべきと訴えました。
 
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あらかじめ提出しておいた「質問書」への回答は、文書ではできないということで口頭でした。その理由を問うと「この種の申し入れに対しては、どの団体に対しても、口頭での対応とさせていただいている」と繰り返すだけでした。
 最初の質問は、文科省は、軍命削除検定の理由として、申請本では「すべての集団自決に軍の強制があったと誤解されるおそれがある」と説明しているが、検定によって修正させられた記述の方が「集団自決への軍の強制は全くなかった」と誤解され、沖縄戦の実態を正しく子どもたちに伝えられないのではないか、というものでした。文科省の回答は、「命令・強制」の断定的記述はさけるが、「軍の責任や関与」は否定していない。検定後の教科書にもそれは表現されている、でした。冗談ではない!「集団自決」への日本軍の「強制性」を否定すること自身が、沖縄戦の真実に反すると問題にしているのに、それを一般的な軍の「関与」は否定していませんから、と居直るのです。
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 「専門的な学者」の言うことを取り入れて、沖縄戦の体験者の声は踏みにじる。文科省のこの回答に、元ひめゆり学徒の上江田千代さんは悲しみと怒りで声を震わせました。自分たちが受けてきた皇民化教育、軍と一体だったこと。座間味の隊長の証言だけ、一部を取り上げて教科書を変えてしまうなんて間違っている。「集団自決」はもっともっとたくさんあり、証言者もたくさんいる、そういう証言をもっと聞くべき。審議委員のなかにそういう体験者を入れるべき。「鬼畜米兵」と言われたが、日本軍の方がこわかった。私の父は日本兵に殺されたのです。
冨森係長は、「今後どうするかということはまだ検討の途中です」と言っていました。教科書会社が教科書の印刷に入るのはだいたい年内くらいだそうです。10月~11月の取り組みが重要です。
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 申し入れのあと、文科省前で街頭アピールを1時間ほど行いました。9.29沖縄県民大会と連帯して、何としても歴史歪曲検定撤回させ、沖縄戦の真実を教科書に記述させるよう全国から声をあげていきましょう!
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 昨日(9/14)、6月の9万2千筆余の撤回署名提出に続いて、その後集約された43万5千筆余の署名が文部科学大臣宛に提出されました。沖縄からは沖縄県高教組委員長・松田寛さん、自治労沖縄県本部副委員長・山城博治さん、琉球大学教授・高嶋伸欣さんらが上京し、国会議員の照屋寛徳さん(沖縄・社民党)、山内徳信さん(沖縄・社民党)、川内博史さん(鹿児島・民主党)、平和フォーラム事務局長らも同席して文科学省で要請が行われました。

文科省側は、教科書審議の直接の責任者である布村審議官と教科書課課長の2人が対応しました。 
沖縄代表団らは、①教科書審議は公正中立に行われていると言うが、「集団自決」軍命削除の検定審議の委員会には沖縄戦の専門家は1人もいず、文科省の教科書調査官の説明を聞いただけで何の話し合いもされずに決まってしまったという実体が明らかになっている。これでは公正さが疑われる。②文科省は「検定意見は撤回できない」の一点張りだが、検定意見が間違っていたら誰がどのように正すのか。そのシステムはあるのか。これまでに、沖縄戦の教科書記述については沖縄県民の感情を受け止めて指導していくという歴代の文部大臣の国会答弁が成されてきた。文科大臣の裁量で正すべきだ。③前年度までの記述のどこが問題なのか。学術的学問的に判断したというが、この1年間にどんな新たな学術書がでたというのか。と、真剣に問いつめました。
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 検定意見を受けて「日本軍」の主語が削除されたことについて、布村審議官は「(修正前の記述では)すべての住民が日本軍によって追い込まれたと高校生が誤解する可能性がある」と説明しました。しかし、これまでの教科書記述で何も誤解は起きようはずがありません。逆に、検定後の記述の方が集団自決の真実がねじ曲げられてしまうのです。その訴えに、布村審議官はまともに答えられませんでした。
 今回の、沖縄戦「集団自決」への日本軍の命令・強制・誘導があったことを教科書から消してしまうということは、軍隊は国民・住民を守らないという沖縄戦の真実、教訓を歴史から消してしまおうということです。9条改憲を公言して、教育基本法改悪を強行した安倍政権の意志としての歴史歪曲検定です。安倍辞任という中で、全国からの抗議の声で検定意見を撤回させ、教科書へ真実記載をかちとりましょう!
 <抗議先>
 ●文部科学大臣  伊吹文明 様
   住所    〒100-8959 千代田区丸の内2-5-1
   電話    03-5253-4111(内線2412)
   ファックス 03-6734-3739
   Eメール voice@mext.go.jp

街宣ビラを更新しました!!!
嬉しいかな、「安倍打倒のチャンスだ」ビラは一日しか保ちませんでした。
で、新しいビラは以下のところにあります。↓
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/kenpo.htm
A面とB面、両方とも作り直しました。
ぜひご活用下さい。どんどん街頭宣伝しましょう!

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 今日(9/13)、10日に引き続いて、今年の卒業式・入学式での被処分者に対する再発防止研修の「専門研修」が東京都研修センターで行われました。これは「基本研修」に続いてさら被処分者に精神的苦痛を与えようとするもので、「いやがらせ・いじめ」研修そのものです。 
 午前9時少し前に3人の被処分者が研修センターに堂々と入っていきました。けれども彼らは中で一人一人別の部屋に分断され、1人に対して都教委側は指導主事らと校長の4人が対し「研修」が行われるそうです。「研修」という名の「転向強要」です。

 「国家斉唱!」と言われたとき、起立して壇上の「日の丸」を正視して「君が代」を歌わなかった、このことで減給だ、停職だと処分する方がおかしいのです。教職員に良心があり、戦争につながる危険なことには従えないという気持ちがあり、子どもたちに「おかしいことには、おかしいと言っていいんだよ」と教えてきた先生たちなのです。
 研修センターの入り口には「東京都教育委員会」の腕章をつけた中年の男性たちが8~9人ほど腕を組んで立っていました。被処分者への激励にかけつけた支援者への「監視」なのか、なぜそんなにものものしくいるのかわかりません。この人たちの中にも教育現場にいた人が多くいるはずです。研修センターの中で被処分者と対している人たちもそうでしょう。とても「教育者」には見えませんでした。
 学校現場で、ものすごく勇気がなければ「これはおかしいよ」と言えないなんて、おかしい!石原都知事の下で、東京の教育現場がいかに「思想・信条の自由」がなく「強制」の場になっているか恐ろしく感じました。
 「おかしい!」と立ち上がった人たちを応援しよう!教職員みんなが「おかしい!」と声をあげればこんな現状は絶対変えられるはず、保護者も声をあげよう!
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