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昨日(2/15)、東京・イイノホールで開かれた弁護士会主催の憲法シンポジウムは、700人の会場がほぼ埋まる熱気のあるものだった。集会前半は国会議員の発言だったが、自民党・公明党・民主党・共産党・社民党と与野党そろってでミニ国会のようだった。社民党の辻元清美さは、改憲派は「時代が変わったから」と言うが「時代はくり返す」のだと言った。

姜尚中さん(東大教授)の基調報告の後、植野妙実子さん(中大教授)、前田哲男さん(ジャーナリスト)、伊藤真さん(伊藤塾塾長)を交えて「どうする、どうなる、憲法9条」のパネルディスカッションとなった。姜さんは、「ここ数年、朝鮮有事、第2次朝鮮戦争が起きるのではないかと危惧してきた。6者協議を新しいミッションにしなくてはならない。問題は憲法ではなく政治そのもの、政治的な構想力・世論の対アジア認識・外交力が問われている」と提起。シンポでは、この会場では改憲反対派はマジョリティだが、会場を1歩出ればマイノリティ。「改憲をとめるには、格差社会の中で疲弊している保守の岩盤にどうメッセージを伝えるかが重要」(姜)、「自由の対局に戦争があり、憲法の国民主権も基本的人権も、永久平和主義があって初めて保障される。9条を知らせ、生かす行動を」(植野)という訴えがなされた。
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