愛知連絡会からの報告です。
 12日(火)の名古屋公聴会には、激しい現場からの怒りを参議院文教科学委員会につきつけました。会場になったホテルは地上15階がフロントになっている高層ホテルでした。外の広場もJRの敷地ということで、ホテル側はノボリやゼッケンを禁止してきました。それでも着けたままの人も一緒にフロントに押しかけ、結局、参議院責任者が一括して要請文を受け取ることになりました。名古屋駅東口の正面広場で5団体が大きなマイクで要望書を読み上げ、教育関連4法は廃案しかない!ことを怒りを持って突きつけました。
 読み上げられた要望書の一部を紹介させていただきます。「子どもに規範意識が欠如しているのではなく、大人社会の反映だ。『公共の精神』を教育の目的とすることは個人よりも国家を上に置く国家主義思想だ。ときの政権の指図を受けて行われる教育や・・教育の国家統制が国を危うくする。」(国民保護法制を考える会)、「委員は『国家にいいなりになる教員によって国威発揚や愛国心を子どもたちに調教する場所に学校を変えるのか』という教育現場からの批判に答えるべきだ。憲法が禁じた戦前教育を復活させるこの教育関連法に全委員が反対すべき義務がある」(とめよう連.愛知)、「国家権力が教育における強制権限を保持することは、教育の破壊のみならず子どもの人間性の全面的破壊である。絶対に認められない」(百万人署名運動・関西連絡会)など。
 報告集会では、傍聴に入った大学教員や高校教員OBの方から「これが公聴会なのか、あきれてしまった。教育現場のことが全くわかっていない議員が政府の都合のいいように責任のがれをしている。教員免許更新など教員の資質向上になるはずがない。」「校長や管理職は教職員の評価や報告書に追われ、教員が直面する問題に一緒に向き合うことをしなくなる。政府や財界が競争を煽っておいていじめはなくならないし、対立を戦争で解決するぞと言っているようなもの・・ときの権力が教育を専断することがいかに危険か60年前の戦争が物語っている。」など発言がありました。
 年金問題やJR事故の話になるとチラシの受け取りがよくなりました。効率や利益優先を学校に持ち込むことが、公教育には相容れないものだという批判には、高校生から拍手が起こりました。来週が決戦です。学校現場から教育労働者や教組が国会につめかけようとしています。全国の連絡会も全力で廃案にむけた闘いをくりひろげましょう!