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 昨日(9/14)、6月の9万2千筆余の撤回署名提出に続いて、その後集約された43万5千筆余の署名が文部科学大臣宛に提出されました。沖縄からは沖縄県高教組委員長・松田寛さん、自治労沖縄県本部副委員長・山城博治さん、琉球大学教授・高嶋伸欣さんらが上京し、国会議員の照屋寛徳さん(沖縄・社民党)、山内徳信さん(沖縄・社民党)、川内博史さん(鹿児島・民主党)、平和フォーラム事務局長らも同席して文科学省で要請が行われました。

文科省側は、教科書審議の直接の責任者である布村審議官と教科書課課長の2人が対応しました。 
沖縄代表団らは、①教科書審議は公正中立に行われていると言うが、「集団自決」軍命削除の検定審議の委員会には沖縄戦の専門家は1人もいず、文科省の教科書調査官の説明を聞いただけで何の話し合いもされずに決まってしまったという実体が明らかになっている。これでは公正さが疑われる。②文科省は「検定意見は撤回できない」の一点張りだが、検定意見が間違っていたら誰がどのように正すのか。そのシステムはあるのか。これまでに、沖縄戦の教科書記述については沖縄県民の感情を受け止めて指導していくという歴代の文部大臣の国会答弁が成されてきた。文科大臣の裁量で正すべきだ。③前年度までの記述のどこが問題なのか。学術的学問的に判断したというが、この1年間にどんな新たな学術書がでたというのか。と、真剣に問いつめました。
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 検定意見を受けて「日本軍」の主語が削除されたことについて、布村審議官は「(修正前の記述では)すべての住民が日本軍によって追い込まれたと高校生が誤解する可能性がある」と説明しました。しかし、これまでの教科書記述で何も誤解は起きようはずがありません。逆に、検定後の記述の方が集団自決の真実がねじ曲げられてしまうのです。その訴えに、布村審議官はまともに答えられませんでした。
 今回の、沖縄戦「集団自決」への日本軍の命令・強制・誘導があったことを教科書から消してしまうということは、軍隊は国民・住民を守らないという沖縄戦の真実、教訓を歴史から消してしまおうということです。9条改憲を公言して、教育基本法改悪を強行した安倍政権の意志としての歴史歪曲検定です。安倍辞任という中で、全国からの抗議の声で検定意見を撤回させ、教科書へ真実記載をかちとりましょう!
 <抗議先>
 ●文部科学大臣  伊吹文明 様
   住所    〒100-8959 千代田区丸の内2-5-1
   電話    03-5253-4111(内線2412)
   ファックス 03-6734-3739
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