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 政府は昨日(3/13)、ソマリア沖派兵のための海上警備行動(および「海賊対策法案」)を閣議決定しました。浜田防衛相は即、自衛隊法に基づく海上警備行動を発令、海上自衛隊に派遣を命じ、今日の午後2時に、広島県・呉基地から護衛艦「さざなみ」(写真)と「さみだれ」の2隻が出航するとのことです。私たちは、このような政府の決定、自衛隊派遣命令を徹底的に弾劾します。
 今日、呉現地では、派兵を絶対に許さない!と抗議行動が予定されています。広島県連絡会からも、午前11時に「アレイからすこじま公園」(潜水艦バース)(呉市昭和町)に集まって下さい!と呼びかけられています。可能な人はぜひかけつけましょう。
 昨日のニュースで、政府首脳は「国益のため」「日本人の生命と財産を守るため」派兵は当然、と居直っていました。でも、これは誤魔化しの言葉です。誰のための国益?誰のための財産?でしょうか。「大企業・大資本のため」であることははっきりしています。その利益と私たちの利益は相容れません。大企業・大資本が生き延びるために、今日も多くの労働者が無慈悲に首を切られ、生活を破壊され、殺されています。
 ソマリアという国の歴史も、資本主義の大国の利益に翻弄され続けてきました。最近は外国船による海の幸の乱獲や欧米大企業による有害廃棄物投棄などのため漁業ができなくなり、多くの漁民が「海賊」を余儀なくされているといいます。
 今、大国は「海賊対策」と言って、競ってこのソマリア沖・インド洋に軍隊を送り込んでいますが、資源・権益をめぐる勢力圏争いの何ものでもありません。呉港から今日派遣される護衛艦には「死体安置所」が初めて設置されたそうです。軍事力による権益争い、それは戦争です。ソマリア派兵は実質9条改憲そのもの。全国各地で海自ソマリア派兵弾劾!「海賊対処法案」反対!の声をあげていきましょう!