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 3月4日に続いて行われた「3・25都庁前アクション」(河原井さん・根津さんらを解雇をさせない会と東京の教職員組合らが呼びかけ)は、150名を超える結集で石原都政・都教委を弾劾しぬきました。簡単に報告します。
 夕方5時に集まった人たちは、まず都庁第二庁舎10階の会議室へ、都教委への要請行動です。いつも対応に出てくる教育情報課・黒田課長が不在で、代わりにいつも黒田さんの隣で書記をしている徳田さんが対応しました。いくつかの教組や市民団体が要請書を提出。町田教組の委員長は「現場の混乱の原因は都教委にある」と弾劾しました。私たちも再度「根津さんらを分限解雇にするな」の要請書を、大原正行教育長、木村孟委員長、内舘牧子委員、高坂節三委員、竹花豊委員、瀬古利彦委員の6名宛に出し、最後に「各委員に渡したかどうかの結果の返答」を要求しておきました。昨年、同様の質問に対する教育情報課の回答は「要請書については、所管課において適正に取扱い、必要に応じ回答を行っている。個別の案件についての事務処理の内容については、回答を差し控える。」でした。この文章を透かしてみると「渡しませんでした」という文字が浮かび上がってきます。実際に渡っていませんでした。他の団体が質問したことに対しても、回答しないのが回答、というような返事だそうです。本当に「血の通った対応をしてほしい」、いや、する義務があると思います。

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 この日も、徳田さんは、肝心の分限解雇処分に関しての質問には、担当が違うから答えられませんとのこと。それならば、緊急性あるので、ということで、みんなで担当部署である27階の人事部職員課に直接聞きに行きました。でも、答えはありませんでした。

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 腹立たしさを抱えながら都庁前のアクションへ。戦争体験者の北村小夜さん(元教員)、石川逸子さん(詩人)、在日3世の雀善愛さん(ピアニスト)もかけつけ、アピールに立ちました。多摩教組、町田教組、墨田区教組、都障労組などなどからの報告、現場の教員たちの「君が代」不起立の闘いの報告が続きました。

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 そして、最後に根津さんと河原井さん。根津さんも河原井さんも、ものが言えなくなっている職場の状況を何とかしようと訴えました。根津さんは「子どもたちは『君が代』の意味を知らない。子どもたちに『君が代』をなぜ歌うの?と聞き、その意味を話すところから始めよう」と。河原井さんは「いい判決が出ても、職場で実践しなければ、ただの紙切れになってしまう。つながっていこう」と。

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 2人ともこの日、都教委から処分のための事情聴取を受けていましたが、根津さんは「都教委は子どもたちの教育を破壊している、あなた方もその加担者だよ」とグサリと追及。河原井さんも「教育とは何でしょうか」と、逆に長い時間話されたそうです。