裁判員制度「実施予定日」の一ヶ月前にあたる4月21日、東京・日比谷公園・野外大音楽堂で「裁判員制度実施をみんなで阻止しよう!全国集会」(主催:裁判員制度はいらない大運動)が開かれた。この日はあいにくの大雨となったが、1850人の参加で「実施阻止」を力強くアピールした。

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 呼びかけ人からはジャーナリストの今井亮一さん、漫画家の蛭子能収さん、家族問題評論家の池内ひろ美さん、真宗本願寺派の大分哲照さん、関東学院大教授の足立昌勝さん、弁護士の織田信夫さんがそれぞれの立場から発言。“主催者からの檄”として発言に立った高山俊吉弁護士は、「裁判員制度は、国民を改憲の担い手に強制動員する制度」「もうひと頑張りで制度を廃止できる」「戦争・改憲阻止の闘いとして実施阻止を闘い抜こう」と訴えた。
 裁判員候補者通知が届いた井上さんが発言し、「人を裁きたくないし、死刑や無期の判決は下せない。必ず心に深い傷が残る。嫌なものは嫌と声を上げよう」と訴えた。

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 続いて、全国19地域24団体約70人が登壇して次々にアピールした。動労水戸の木村さんは「連合や全労連が裁判員制度を推進しているが、労働組合こそ反対すべきだ。職場で反対のビラまきを行った」と報告。百万人署名運動は西川重則事務局長を先頭に、栃木県の田上中さんなど各地の連絡会の仲間が多数登壇し、キャラバンや地域集会を報告した。
 最後に、武内更一弁護士が今後の行動方針を提起。雨が強まる中、「裁判員制度は現代の徴兵制だ」「みんなの力で実施を阻止しよう」とシュプレヒコールをあげ、銀座へデモ行進した。

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◆◆5月方針◆◆

■5・14霞ヶ関包囲デモ
とき◆5月14日(木)正午~
集合場所◆社会文化会館前(千代田区永田町1-8-1)
デモコース◆最高裁~首相官邸~法務省~日弁連

■5・21全国一斉行動(詳細未定)

■「実施するな!」の声をぶつけよう!
◆最高裁判所
〒102-8651 千代田区隼町4-2 TEL.03-3264-8111
saibaninkikaku-goiken-20090521@courts.jp
◆法務省
〒100-8977 千代田区霞が関1-1-1 TEL.03-3580-4111
sspa@moj.go.jp
◆日本弁護士連合会
〒100-0013 千代田区霞が関1-1-3
TEL.03-3580-9841 
FAX.03-3580-2866